川合康三のレビュー一覧

  • 万葉集の詩性 令和時代の心を読む
    ネットでHeveneseのラストトークを見ていて、本書に言及があったので購入。令和の語源である万葉集をほとんど知らなかったので、とても興味深く読んだ。8人の著者の、改元をきっかけに書かれた万葉集に関するエッセイ集。

    鈴木大拙は「日本人の霊性」の中で万葉集を「稚拙」だとか「幼稚だ」とか、あまり良い評...続きを読む
  • 新編 中国名詩選 (中)
    中巻の目玉はやっぱり、李白と杜甫。
    以前読んだときは王維が気に入ったけれど、今回はピンと来ない。

    編者の丁寧な日本語訳が付いているが、詩というのは翻訳では伝わらない部分が多いので、無駄ではないかと思う。大意を示すだけでいいのではないか。
  • 新編 中国名詩選 (上)
    旧版に続き、新版のほうも最初から読んでみることに。

    旧版に比べると、知っておくべき作品、有名な作品をこまめに集めているような感じがします。
  • 万葉集の詩性 令和時代の心を読む
    文学や編集に携わる8名の手による万葉集エッセイ集、といえばよいか。
    出だしから中西進氏による『旧約聖書』と『万葉集』のリンクが展開され、度肝を抜かれる。良き文学とはほかの文学と共鳴するものとはいうが、まさかそんなところと響き合うとは。しかも万葉集の第一人者の一人中西進氏からそんな。おみそれしました。...続きを読む
  • 新編 中国名詩選 (上)
    訳も解説も読みやすくて、楽しかった。

    以下、「へえ」と思ったところメモ。
    ・虹は不吉なもの→何かで虹のことをそういう風に受け取る文化があるって読んだけど古代の中国だったのか……(現代は?気になる)
    ・「鬱」がニワウメの意味だったりやっぱり憂鬱の鬱だったりする。ニワウメが気になって検索したら可愛い花...続きを読む
  • 新編 中国名詩選 (上)
    岩波の新編が出たとTwitterで知り、在宅勤務中暇だったので読んでみた。なんだかんだで漢字文化圏に住む身として、中国の古典を日本語で味わえるのは幸福に思える。川合先生の現代語訳と解説も軽快で分かりやすい。個人的には赤壁賦が漏れてたのが少し残念。