池田真紀子のレビュー一覧

  • エンプティー・チェア 下

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    最後の最後まで真相がわからず、ハラハラしました。
    上巻の時点で予想していた黒幕については合っていましたが、目の前の事件と黒幕が全然繋がっていかなくて。

    殺人や誘拐の犯人と目されていた少年の無罪を信じて、サックスは少年を刑務所から逃がすのだけど、無罪を信じた決め手というのがよくわからなかった。
    後にライムが少年と会った時にも、サックスが無罪を信じた理由がわかったというようなことが書いてあったけど、それもよくわからなかったなあ。

    サックスの暴走により、地元の警察官に何人もの死者が出てしまったことで、うまく事件を収めることができるのか。
    登場人物表に出てこない”宣教師”とは何者なのか。
    なぜ敵は、いつもピンポイントでライムたちの裏を賭けるのか。
    など、考えることがたくさんあって、楽しかったです。

    しかも、黒幕はさておき、実働部隊の面々がさあ…玉ねぎを剥くように次々に…。
    さすがにこれで終わりだろう、と思っても、まだ出てくるんだよ。

    アメリカ南部の田舎町って、こういう感じなの?
    怖い~。
    もう、誰も信じられない。

    でも、最後の方に出てきた、背の高い黒人の男の正体はすぐにわかったので、ライムがサックスのことを最後まで守ろうとしているのがわかって、安心した。
    でも、町の人たちはこの解決で納得できたのでしょうか。
    私がこの町の住人だったら、怒髪天だよ。

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    2026年05月14日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    ネタバレ

    普通におもしろかった。
    映画は見たことなくて、でもネタバレ的な部分はなぜか知っていた。それでも楽しめた。
    ホモソーシャルな世界の一時的な隆盛と同質性からの歪み、崩壊へ向かう過程、と読んだ。
    主人公を救いに来るのはジョカノだったり弱き人々の連帯だったりして、そういう人の助けをはねつける主人公の姿もまた面白かった。
    破壊や破滅の願望は救いさえ拒むのね。
    脅迫のシーンが素晴らしい。グロテスクさ、肉体的な痛み、卑劣さ、などなど嫌なものがたくさん詰まっている。

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    2026年05月12日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    エドワード・ノートンが好きで見た映画「ファイト・クラブ」、未成年だった当時の私には、派手な殴り合いや血まみれの顔しか印象に残らなかった、、、。
    なので、再度本でしっかり読んでみよう!と、思い立ったが吉日すぐに購入。

    、、、喧嘩だけの話じゃ全然無かった。
    整合性がとれない部分や、全然感情移入できない人々、でも何故だか次が知りたくてページを捲る手が止まらない止まらない。
    ぼくは〇〇の〇〇です。
    ぼくが青年を脅すシーンが1番好きかもしれない、私も銃を突きつけられ脅されないと動けないかもしれない。
    これはフィクションだけど誰にでも当てはまる話なのかもしれない。
    だれにでもぼくとタイラーはいるのかもしれない。

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    2026年05月03日
  • エンプティー・チェア 上

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    ニューヨークから離れてノースカロライナ州に来たライムとサックス。
    成功の可能性は限りなく低い、最先端の脊椎手術を受けるために。
    そこへ地元の保安官から、少年を殺害し、少女を誘拐した少年を探してほしいと依頼を受ける。
    地元からは札付きの悪と言われているギャレットは、追っ手を撹乱するための罠をいくつも仕掛けていて、警察官が一名死亡する。

    手術までのわずかな時間だけ協力することにしたライムとサックスは、鑑識の技術を動員して少年を捕まえることに成功したのだが…。

    証拠第一主義のライムは、ギャレットの犯人だと決めつけるが、実際にギャレットを捕らえたサックスは、彼は殺人を犯していないような感触を得る。
    それを確かめるため、留置所に向かったサックスは…。

    上巻なので、この先どんな展開になるかはわからないけれど、一応犯人等を予想しながら読んだ。
    怪しい人は一人思い浮かんでいる。
    賞金稼ぎに情報を流したり、留置場の裏口を開けておくようにした人。

    その他に、黒幕か実行犯かわからないけれど、ギャレットが少年を殺害したとしている人物も予想はついた。
    ということは、結構大掛かりな事件になりそうなんだけど、予想当たるかな?

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    2026年04月26日
  • サプライズ・エンディングス 嘘

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    これぞディーヴァーの超ドエンタメミステリー、気軽に楽しめる短編集 #サプライズ・エンディングス

    ■きっと読みたくなるレビュー
    超ドエンタメミステリーと言えばこの人、ジェフリー・ディーヴァーの短編集『サプライズ・エンディングス 嘘』

    ディーヴァーの短編集を読むのは初めてだったんですが、想像以上に楽しめました。思った以上に物語の密度が濃いのにびっくり、読み応えがあるんよ。もちろん驚きを仕込むのも忘れていない。

    おすすめは『帰任報告』『ターニングポイント』で、これぞディーヴァーの謎解きですよ。素晴らしかったです。また巻末に収録されている川出先生の解説も、作品の背景が知ることができてありがたいです。

    時間があるときに気軽に楽しめるミステリー短編集でした~

    ●被害者クラブ
    名門大学の女性教授がレイプドラッグによって卑猥な写真を撮影され、さらにネットに公開されてしまう…

    アメリカのカレッジ文化の裏側を垣間見える作品、物語としては着実なミステリーです。終盤から一気に真相まで突き抜けていく感じが好き、タイトルも秀逸。

    ●忘れられし者
    麻薬で捕まってしまった青年、被害者の仲間に目をつけられてしまい刑務所は危険な状況。無実を信じる父親は… 懸賞金ハンター、コルター・ショウシリーズの短編。

    コルター・ショウって賞金稼ぎというダークな稼業なんだけど、誠実でイケメンなイメージですよね。本作もドラマの主人公のようでした。しかしどの国にも社会的弱者ってのは居てさ、なんだか切なくなってきますね。真相を追うミステリーとしても楽しめました。

    ●帰任報告【おすすめ】
    エルパソ市警がメキシコの麻薬カルテルの取引現場を追う。

    本作も映画化希望、おもろい! なんといっても躍動感、そして想像以上のプロットに驚愕ですね。

    ●ターニングポイント【おすすめ】
    殺人現場にマトリョーシカ人形が落ちているという連続殺人事件。人を腐さすことしかできない嫌な男と刑事の視点で物語が進行する。

    まぁ嫌な奴が出てきて思わずニヤニヤ、このキャラクターは忌々しくて脳裏に焼き付く。そしてやっぱりディーヴァーの切れ味鋭さだねっていうミステリー。おもろい!

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    2026年04月24日
  • サプライズ・エンディングス 罠

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    どんでん返しの名手ジェフリー・ディーヴァーの短編集、結末や如何に… #サプライズ・エンディングス

    ■きっと読みたくなるレビュー
    どんでん返しの名手、ジェフリー・ディーヴァーの短編集『サプライズ・エンディングス 罠』

    どの作品もタイトルとおりで、驚きのエンディングが待ち受けてるんだけど、ひとつひとつ技が違うのは流石ですよね。また物語の背景や舞台、アプローチもそれぞれ違うから飽きずに楽しめますね。

    好きなのは『魔の交差点』『麗しきヴェローナ』、どちらも映像が目に浮かんでくる。人間像に血肉が感じられるんすよねー。素晴らしかったです。ちなみに続き『サプライズ・エンディングス 嘘』も、この後レビューします。

    ●完全犯罪計画
    リンカーン・ライムシリーズの短編。リンカーンライムが命が狙われているという情報がはいり警戒するのだが…

    終始ヒヤヒヤさせる一気読みサスペンス! 例の人物が出てきてファンとしてはニヤリですね。犯罪に使われるツールや技術がどんどん新しくなってきて物騒ですね、リンカーン・ライムもどんどんアップデートして悪者には負けないでほしい。

    ●魔の交差点【おすすめ】
    様々な立場で生きる人々、彼らがコンビニで犯罪に相対したとき…

    ある事件を背景にした群像劇、様々な人と人とのつながりが入り乱れる人間交差点です。短いお話なのに登場人物が一気に6,7人でてくるので、人名を覚えられない人はメモしながら読むのが吉。ネタバレしない程度に私のメモを書いておきます。

    ・ジャマール:黒人男性、銃を入手しようとする若者
    ・アダム:退役軍人、物乞い
    ・レイニー:女性、不倫中
    ・カルロス:黒人男性、離婚協議中
    ・ブレット:殺し屋
    ・フロム:警察官

    アメリカの治安が悪いエリアの一時一部分を切り取ったようなお話。ちょっと間違えば命が危ないすよね… ひとりひとりの会話や行動が目に浮かぶんすよね、顔つきまでイメージできちゃう感じでした。

    ●麗しきヴェローナ【おすすめ】
    2つの犯罪組織が覇権争いになっている。しかしお互いのボスの息子と娘がどうやら恋仲のようで…

    犯罪小説版のロミオとジュリエットです。もうこれ映像でみたい、めっちゃ面白そうじゃん! こういう小説こそ海外ミステリーでしか読めないと思うんだよね、イチ推し。

    いつの時代も世代によって対立構造が作られがちだけど、結局年齢差じゃなくて人間性だよなーって思ってます。

    ●どんでん返し
    巨悪犯を逮捕するため、刑事たちが人気ミステリー作家に作戦の依頼をするが…

    漫画みたいな設定、破天荒はプロットを思いついたところで、ちゃんと組み立てられているのが恐ろしい。しかも本作、短編ですからね。すっきりまとめているところもスゴイよね。テクニックに目を見張る作品でした。

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    2026年04月23日
  • サプライズ・エンディングス 嘘

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    ネタバレ

    2026年の12冊目は、ジェフリー・ディーヴァーの短編集「サプライズ・エンディングス嘘」です。4編を収録。あれ程好きだったリンカーン・ライムシリーズもここ何作は、以前ほどには、のめり込めなくなっています。そんな中で、日本独自の短編集が2作品発表されました。
    おすすめは、ラストを飾る「ターニングポイント」です。ディーヴァーらしい落ちのつけ方ですし、マイケルのキャラクターが何か憎めなくて好きです。こちらのハードルが上がってしまっているのでしょう。どれも良く出来ているとは思いますが、衝撃的な面白さとまでは、言えません。
    ☆4.3

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    2026年04月18日
  • コフィン・ダンサー 下

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    上巻で予想した展開が、びっくりするほどの大当たり。
    まあ、黒幕については、容易に予想できたよね。
    問題は犯人の方。
    叙述トリックを仕掛けるとしたら、この辺りだよなあと予想しながら読んだけど、決め手はわからなかった。
    ストーリーの展開は読めたけど、細かい描写から読み取ることはできなかったということ。
    次は頑張る。

    ライムとサックスの恋愛は興味なし。
    腕を切断されたバンクスが、今後復帰するのかということと、なかなかいいキャラをしているローランド・ベルが再登場するのかが気になるところ。

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    2026年04月09日
  • コフィン・ダンサー 上

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    あっという間に読み終わってしまった。300ページ。
    FBIの重要参考人3人を殺すべく、コフィン・ダンサーと呼ばれる殺し屋が雇われた。
    参考人は3人のパイロットで、うち2人は夫婦。
    そのうちの夫の方が、早々に殺されてしまう。

    リンカーン・ライムたちは残された2人の参考人を守りながら、コフィン・ダンサーを追い詰める。
    とはいえ、ライムたちはあくまでも鑑識であり、現場に残された証拠がなければ何もできない。
    どうしたって初動は、犯人の後を追いかけるだけになってしまう。
    どこで犯人に追いつき、先回りできるか。

    犯人は心を病んでいる。
    いつも心の中に、厳しく鍛錬する上官となんとか認めてほしい自分がいる。
    多分幼少期に、父親に抑圧されていたのだろうと思われる。

    軍隊式に厳しく殺し屋に育て上げられた犯人は、ライム並みに状況判断が的確で、行動が迅速。
    ライムもそこそこ良い読みをしているのだが、上巻の段階では追いついたとはまだ言えない。

    しかし、ものすごくいいところで上巻が終わってしまって、我に返る。
    ちょっと待って。
    このまま作者の手のひらの上で転がされてていいの?

    まず、最初から殺し屋も、それを雇った黒幕も明かされているけれど、本当か?
    割と早い段階でそこに疑問を感じたので、私の中では黒幕別人説が有力で、それは誰かというところまでは想像できている。

    しかし、ものすごくいいところで上巻が終わってしまったので、もしかしてミスリードされているのでは?と思ってしまった。
    殺し屋(スティーヴン・ケイル)とライムが思うコフィン・ダンサーはイコールなのか?
    ちょっと殺し屋の背景が書かれ過ぎじゃない?と我に返ったのだ。
    だってボーン・コレクターの時、犯人視点で書かれたあれこれは、フェイクではないものの、ミスリードを誘導させるものだったはず。
    だとしたら…。

    などと、読み終わっても妄想が止まらない。
    たいていいつも考えすぎて空振りなんだけど、いいの。
    こういう余韻が楽しいのだから。
    ああ、早く下巻を読みたい。

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    2026年03月29日
  • ウォッチメイカー 上

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    登場人物が多くてだんだん混乱してくる。
    かなりクセのある洋書の言い回し
    途中で事件の内容を随時まとめてくれているので事件についてはわかりやすかった

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    2026年03月24日
  • サプライズ・エンディングス 罠

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    ネタバレ

    ジェフリー・ディーヴァーといえば今だに『静寂の叫び』がベストと思っているくらいで、短篇はあまり読んでいないのだが、こちら、さすがの手際の良さ、という感じ。

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    2026年03月22日
  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)

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    ネタバレ

    もっとすっきりと短く出来たんじゃないかなーと思う。

    四年前、2人の友人の刺殺体を残し眠りについて以降目覚めないアンナ・O。
    眠りにつく直前に犯行を認めるかのようなメッセージを残していたことから、容疑者として保安院(犯罪人ではるが精神/身体疾患がある者を収容しておく病院施設的な?)に収容されている。
    いたずらに拘束し続けることに対する人権団体からの圧力もある中、眠ったままでは真相を追及出来ないとなり、主人公ベンの働く睡眠障害クリニックへアンナの覚醒依頼が舞い込む。
    アンナを目覚めさせることは出来るのか。そして、あの日アンナは本当に2人を殺めたのか。。。

    序盤こそ引き込まれたが、承の段階に入ってからは真相を暗示するかのような断片的な情報を提示しつつ、もったいぶるように意味深な煽りを入れてくるところが多い割に中々話が進まない印象で、イライラする読書だった。

    残り1/4、一旦の終結を見せた後、残る謎を追うフェーズに入ったところで盛り返したけど、やっぱりそこでも次第にもたもたしている感じを受けた。

    以下、これから読む方へ影響を与える可能性ある感想あり。注意。

    なんだけど、そのイライラ、スローペースすらミスリードを生み出すための細工なのかと思えるほど、まんまとしてやられた。
    真相が見切れない(見切ろうとも思わない)作品は多々あるが、見切ったと思い込まされ、その先をかまされた(さらっと挟み込まれたベンの言い分に「!?」となり猛烈なフラッシュバックが起きた。medium的瞬間最大風速。)作品はなかなかない。
    星3かなーと思っていたけど、これをされた筆運びと言う点で1アップ。

    0
    2026年03月22日
  • ネヴァー・ゲーム 下

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    リンカーンライムシリーズのディーバー作。初めて、コルターショウシリーズを読んだ。こちらもしっかりどんでん返しがあり、「どんだけぇ〜」を味あわせてくれた。そこまで古くない作品やけど、時代の先取り感もヤバい。

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    2026年03月18日
  • ボーン・コレクター(下)

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    なかなか犯人と思しき人物が出てこなくて、これはパトリシア・コーンウェルの『検視官』シリーズのように、なんの伏線もなくいきなり犯人が断定されるやつか、と思ったけれど、実際に犯人が姿を現したら、ちゃんと伏線もあったことに気がついた。
    うん、これはちゃんとしたミステリ。

    3人目の被害者からは、生きているうちに救出することができたので、ライムたちの勝ちだなと思いながら読んでいたのに、犯人は被害者の生死など最初からどうでもよいと思っていたんだな。

    犯人が姿を現した時、たまたまそばにいた人が巻き添えを食ってしまったのはショックだったし、その後の展開も想像を絶するけれど、何事もなかったかのように次の事件が持ち込まれるのが一番ショックだったかも。

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    2026年03月17日
  • 魔術師 下

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    ネタバレ

    面白かった。
    特にカーラが気に入ったから、最後のどんでん返しの時はびびってしまったけど、やっぱりいい人だった!

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    2026年03月11日
  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)

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    ネタバレ

    眠り続けていたアンナが目覚めた時に事件は思わぬ方向に……というあらすじに、あまり心惹かれなかったけれど、面白いと聞いたので、読んでみた。
    まあまあ。
    長い。ベンの独白がダルい。
    伏線や前フリの置き方は、さり気なく、けれど重要で、良かった。面白かった。

    読みながら、シンデレラの罠とアクロイド殺しがちらついた。
    あと、最後は洋画のサイドエフェクト。てか構造同じじゃないか?
    この作品の良かったところは、人間ドラマがまあまあ良かったところかな。でも最後のアンナとベンのパートはよくわからない。ベンの独白がだるすぎる。
    よく考えたら登場キャラが女性ばかりで、独白ではどうあれ、ベンがイケメンとして描かれているのが、なんかなあって思った。
    男性キャラはドネリーとリチャードくらい?

    てかリチャードが娘の友人と付き合ってるのおぞましすぎる。
    ダグラスも裏切り者だけれど、インディラよりは失点が少なく見える。
    リチャードはリッチなままで、社会的地位を失ったくらいで、あんまし不幸そうに見えなかった。

    結局、夢遊病気質で動機と殺意があったアンナに薬の作用で言うこときかせて殺人を行ったオチでなんだかな。
    この作品のミステリーの核が動機だったのは面白かった。
    殺人は手段である、というのが良い。

    Xについては、ベンも考えたけど、ベンの二重人格っぷりを示すところがないなとは思った。
    ハリエットとローラは有り得るなと思っていた。病院への情報のアクセス具合と、ハリエットを演じているという表現。

    アンナは結局、クララの目論見に反して眠り続けてしまった。
    そこら辺の説明がちょっと弱いなと思った。
    ハリエットが眠らせ続けていた可能性が示唆されていたけど、断定出来ない。
    エミリーへの復讐は済んでたけど、夫ベンが邪魔になったから、アンナを起こしたのかな。
    ここらへんのネタバラシがもっとスマートだったら良かったなと思う。

    現実でもあきらめ症候群の解明が進んでないとはいえ、希望を失ったから、というのはなあ。
    父親と友人の裏切り、というのはわかるが。
    兄貴のセオは全然出てこなかったな。ザ・ファームのスタッフもそう。
    キャラの描写に偏りがありすぎる。悪くはないけれど。

    アンナは結局利用され、でも本人自身の復讐も遂げ、夢を叶えたのか。
    クララもそう。
    ハッピーエンドだ。

    0
    2026年03月10日
  • 幼年期の終わり

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    第3章のオーヴァーロードによるカミングアウトが最大のハイライト。
    いくばくかの謎が残りつつ終わるのでとても味わい深く、哲学的と言われる通り、様々な解釈ができる小説だと思った。

    とても読みやすい。光文社古典新訳文庫の理念とのこと。素晴らしい。

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    2026年03月08日
  • 幼年期の終わり

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    最後の展開には驚きました。
    これが1950年代に書かれたことにも驚きです。
    「そうはならんやろ」と思う展開でもあったけど、本当に起こったとき自分ならどうするだろう、と考えてしまうくらいにはのめり込みました。
    スケールの大きさ、宇宙の神秘も感じました。
    面白かった。

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    2026年03月07日
  • 12番目のカード 下

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    前作『魔術師』が面白くて(翻訳本を楽しく読めたこと自体も嬉しくて)そのテンションで読もうと手に取った本作でした。けど、エンジンかかるのに少し時間はかかったのだけど、前作登場のキャラクターや、知ってるキャラクターが活躍していく場面が心地よくて、シリーズものを読む良さを感じた。
    狙われる少女が単にか弱い守られるべき存在と描かれてはおらず、芯のある女性として描かれており、そこがより応援したくなると感じた。
    犯人がターゲットを狙う様や、ライムたちが犯人にどう迫るかを交互に描くところがたまらなく面白かった。

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    2026年03月04日
  • 幼年期の終わり

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    ネタバレ

    1989年に第1章を書き直したバージョン。地球に突然現れた宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人が地球を保護・監視する中で世界から争いが消えた。彼らは50年後に人間の前に姿を現すという。平和な50年間で変わる人間の価値観と文化。何でも手に入る時代は思ったほど芸術や文化が華開かない。少数だが自給自足生活に戻りコロニーを形成し生活する人も現れる。そして迎える人間の新しい世代と破滅。まさか自分の産んだ子が異星人だったなんて、想像しただけで絶望と無力感に包まれてしまった。平和の世で何をするか、考えさせられる作品だった。
     20260320 『地球幼年期の終わり』 創元SF文庫 1章を読む。両方読んで、まえがきにある月面着陸が作者に与えたインパクトは書き直したことでSF感が増していると感じた。ロシアとアメリカの宇宙開発競争でも古くささは感じないのに、作者の熱意が受け手に読み比べという楽しみまであたえてくれた。SFってすごい。

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    2026年03月01日