池田真紀子のレビュー一覧
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シリーズ第5作。警官が包囲する中、殺人現場から犯人は忽然と消えた。犯人は、手品・イリュージョン関係者? 手品師の卵カーラの助言を得て、ライム達の捜査が始まる。
動機は不明だが、変装や手品のテクニックは一流で計画性も高く、大胆で機転もきく犯人は、ライム達の捜査の手をするすると交わしていく。
今回、"魔術師"と呼称する犯人は今までにない強敵。
シリーズを通して毎回、超人的な犯人に苦戦しますが、ライムの知力に加えて、サックスも成長しており、現場鑑識以外でもライムのサポートや援護役として、活躍します。
並行して起こる別件の検事殺害計画の阻止など、物語の終着点が見えぬまま、下巻へ。 -
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想像以上に長くて、読むのに時間がかかった。
が、総じてとても面白かった!
天才的な2人のゲームクリエイターが育む愛と友情の物語。
ゲームクリエイターで読書家の小島秀夫監督がおすすめしていたので読んだのだが、作品に小島監督が出てきて、登場人物に「コジマは天才だ」と評価されていて、何だか笑ってしまった。
個人的にゲームは全く詳しくないのだが、終始楽しく読み進められた。
サムとセイディがつくるゲームは生きているように感じられて、とても魅力的だと思った。
また作者はアメリカ人だが、日本のクリエイターや日本のゲームがたくさん出てきて、ゲーム業界での日本人の活躍を実感出来たのも良かった。
作者の表現 -
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おもしろい。最初から面白い。そして話が進むほど面白くなる。最後までだ。
少年はディティールを見ることが、記憶することが得意。そして話し、書く。手紙を見知らぬ囚人にも。
この物語が惹きつけるのは少年が正直だから、誠実だからだと思う。
ベビーシッターの年上の友達に言われる、
”みんなの物語を語るのはやめて、たまには自分の物語を語れ”
これは事実上の別れのシーンだが、このあとも、刑務所の母親に会いに行くシーン、裏切者と対決するシーン、宿敵と対決するシーンとどれも切実だが少年の誠実な思いが根底にあり、応援せずにはいられない。
貧困、酒、ドラッグ、暴力、すさんだ環境でも、微妙に少年はその道からそれ -
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囚人たちが刑の軽減を賭けて殺し合う?! 近未来ディストピアSF #チェーンギャング・オールスターズ
■あらすじ
近未来のアメリカ、囚人たちによる殺し合いスポーツが行われていた。勝ち抜くことで刑の軽減や釈放が望めるが、敗北は死に直結する。
ルーキーの女性ロレッタ・サーウォーはコロシアムに立っていた。相手は強敵、女王メランコリア・ビショップ。女王の圧勝と思われたがサーウォーが勝利を手に入れる。このデスマッチの最果てにはどんな戦いが待ち受けるのか…
■きっと読みたくなるレビュー
文章が躍動感が凄すぎ! もはや文字が踊ってるんだよなー、ドライブ感もあるし、力強さもある。
しかも本作はキャラの関 -
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ネタバレ市警の捜査顧問を引退し、犯罪学の講師になったライム。サックスは殺人犯未詳40の捜査を、ライムはエスカレーター事故に関する民事裁判のための調査を進める。ショッピングモールで未詳40が目撃された件とエスカレーターの事故は当初無関係と思われていたが、その事故も未詳40によるものであることが発覚する。未詳40は、スマート機器をハッキングして機械を暴走させていたのだった。
リンカーン・ライムシリーズは、犯人を追う中でその魔の手がライムやサックスの味方陣営にも伸びてくるというお約束の型がある。それでも毎回面白いのは、ライムとサックスも含めた登場人物それぞれのドラマにある。二人の葛藤、危うさのあるプラスキー -
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豊富な人脈に支えられた多くのエピソードが本書の醍醐味。リアルが伝わる一方で少し説明が冗長に感じられる部分もあるがデジタルミニマリストを標榜する著者の解決策は至ってシンプル。
接続よりも会話を重視しようということ。
(勘違いしやすいがデジタルや仮想がダメなのではなく例えばオンライン通話は会話として許容している)
そのための優先をつけること。
(テクノロジーの断捨離。時間泥棒のSNSと距離をとるなど。具体的にはスマホアプリを消す)
また手持ち無沙汰にならぬためにも良質な余暇活動をプランせよ。
孤独に向き合い自身との対話を深めよ(マインドフルネス、散歩のすすめ)
わたしとしてはまずはデバイスを見 -
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リンカーン・ライムものを読むのは10年ぶりくらいでいきなり復帰できるんだろうかと心配しつつ読み出したら全くの杞憂で、止めどころがわからず一気読みしてしまいました。
冒頭ビル建設中の巨大クレーンが倒れるシーンをオペレーター目線でホラー小説風に描いて(その恐ろしさたるや!)読者を引き込み、その事件をライムのチームが捜査すると宿敵ウォッチメイカーの姿が浮上。
タイムリミットで緊迫感を煽り、別の話かと思っていた事が本筋に絡み、と思ったら本命は別だった!といった手腕は相変わらずとはいえ全く名人芸だなと思いました。
これを機にライムものだけでなく、ディーヴァーの過去作品を掘っていきたいなと思います。 -
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