池田真紀子のレビュー一覧

  • ハンティング・タイム

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    懸賞金ハンター・ショウシリーズ。
    DVで刑務所に入っていた、元刑事が早期に釈放される。
    元妻を殺すと追いかけ始める。ショウは逃げる妻と子を探し、逃げ切れるのかというのが今回の展開。
    元妻がコンパクト原子力発電の優秀な研究者で、会社の運命を握る技術の開発者でもある。
    現在の問題も盛り込みながら、スパイも加わって、話は複雑になる。
    元刑事は、同僚の刑事の命の恩人で、ヒーローでもあり警察を味方につけて追いかけているように見える。
    最後は父と母の愛情が痛い物語。
    面白いけど・・・予想のできる結末になってしまった。

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    2023年10月29日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    映画を観てから興味が湧いて。
    序盤は映画を観ていないと読めないかも…と尻込むほど独特な文体だなぁと思った。
    日本語訳だから余計読みにくいのかと思ってたけど、読み進めるにつれ映像作品のようにシチュエーションがパンパン切り替わる文章が面白いし、主人公の脳内のカオス感が味わえて良かった。

    紹介文に「カルトロマンス」と書いていて、映画を観た感じそんなにロマンスがあったか?と思ったが、小説は特に後半が分かりやすくロマンスだった。
    映画だとブラッドピットという美しく、セクシーすぎる人間がタイラーを演じていたのでそっちに気を取られて、タイラーと僕を中心に観てしまっていたんだろうなと気付いた。

    ファイトク

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    2023年10月21日
  • ハンティング・タイム

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    ネタバレ

    毎回のどんでん返しに驚いているので今度こそは簡単には騙されないぞ、という思いで臨んだけれど、相変わらずのひっくり返し技にやられてそれでも悔しいという思いはしない。
    夫婦間の感情、父と娘の絆など改めて感じ入るところが多い。
    帯の一行「足元をすくわれすぎて著者に接骨院の請求書を送りつけたくなるレベル」とあるように、絶妙なユーモアにもさすが!と思わせられる。
    年中行事の一つと感じさせてくれるディーヴァーの新作、いつも楽しみの数日間。

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    2023年10月18日
  • パチンコ 下

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    上巻より下巻の方がページをめくる手が早かった。
    それだけ話の展開が早かったのだが、原爆被害の苦しみ、出自の苦しみ、そして大切な家族の死など胸が痛むシーンも多かった。パチンコ業界は、朝鮮系が多いと聞いていたが、こういう歴史があって成り立っているんだと改めて知った。でもタイトルは、そういう意味でのパチンコではなく、人生に例えておりとても納得感があった。それにしてもノアの人生は辛すぎた。

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    2023年10月17日
  • サバイバー〔新版〕

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    とにかく内容が濃い上状況が目まぐるしく移り変わり、飽きる暇がない。
    あることないこと言うメディア、金のために「僕」にたかるケースワーカー、とにかく人の醜さが見れる1冊だった。

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    2023年10月16日
  • コフィン・ダンサー 上

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    やっとヒボさんを追ってリンカーンライムシリーズ二弾、コフィンダンサーを手に取りました
    直訳して棺桶が踊ってるのか、棺桶と踊ってるのか、はたまた「棺桶ダンス」という頭の上で手を三角に作ってにょきにょきするニュージャンルカルチャーなのか、TikTokで流行ってるのかなんなのか、タイトルだけでなんかもう脳内がブラック企業

    本書内では「棺の前で踊る」だった。棺の前でTikTokはいかんだろ
    ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    始まりはフィリップハンセン事件
    悪事の証拠がたんまり詰まったパンドラのダッフルバックを破棄したハンセンが目撃者三人を抹殺するために殺し屋を雇う
    惜しくも一人は亡くなったが、残

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    2023年10月15日
  • スキン・コレクター 下

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    結末が二転三転する素晴らしい良作。てんこ盛りの内容にも関わらず、伏線回収も含め見事なストーリー展開だが、個人的にややスリリングさに欠けるように思えたのは贅沢な要求か。

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    2023年10月08日
  • ハンティング・タイム

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    優秀なエンジニア、アリソンが娘とともに姿を消した。DVで投獄されていた元夫ジョンが突如出所、彼は自分を告発したアリソンを憎んでいるという。元刑事であるジョンは、そのスキルを駆使して逃亡したアリソンを追っていた。ジョンより早く彼女を発見してほしい――コルター・ショウのもとに依頼が舞い込んだ。依頼人はアリソンの雇い主。彼も事態を深く憂慮していたのだ。しかしほどなくして、ジョンと関係の深い犯罪組織からも二人組の殺し屋が送り込まれたことが判明した――

    逃げる母娘。追う三組のプロ。熾烈な追撃と反撃の末に明らかになる真実とは? 反転する構図、二重底三重底の策謀、伏線と見えぬ伏線、すぐそこにあったのに目に

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    2023年10月04日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    介護施設で働いていると利用者の理不尽な暴力に曝されることがあり、自分も首を締められたことがある。肉体がわりと元気な方だったので苦しかったけども、そのときとても脳内はクリアだった。本書を読んでそのときの澄み渡った感覚は、自分の命が自由で期限のあるものであることを実感したからだと思った。
    本作は慢性不眠症を患う主人公にタイラーという人物が「おれを力いっぱいに殴ってくれ」と頼むところから大きく動きだす。2人の殴り合いはやがてファイト・クラブという互助グループとなり、規模を大きくし全米を揺るがす騒乱計画となっていく。
    主人公は周囲がそうするように学校を卒業し、就職してメディアの勧める品を消費するような

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    2023年10月02日
  • 石の猿 下

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    リンカーン4作目 再読
    後半のスピード感が良かった
    前半はなかなか追いつかないもどかしさ
    後半はハラハラ

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    2023年10月01日
  • デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方

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    タイトルにミニマリストって書いてあるとつい読んじゃう。「スマホを手放してネットから離れよう」みたいな説教くさい本だったら嫌だなと思ったんだけど、「スマホやアプリなどの便利なツールを戦略的に使おう」って内容なのが良かった。

    本当に自分がやりたいこと・質の高い生活や趣味を楽しむために、SNSの使用を止めるか、時間を制限しようというのが筆者の主張。確かに、当初は映画や本の情報・ニュースを追うためにチェックしていたSNSを見る時間が増えて、最近は逆に映画や読書の時間が削られていることには薄々気付いていた。

    自分も隙があれば何か面白い情報が無いかとスマホを触っていることがあって、本で紹介される「スマ

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    2023年09月18日
  • パチンコ 下

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    ネタバレ

    苦労しながらも、自分の生き方に誇りを持っていて、背筋がのびていた人物の描き方が、平坦になり、特にハンスは、賢くて、自分なりに愛を貫いていたのに、完全にヤクザになっていてとても残念。

    波のような歴史の中で、二、三、四代目となってもなっても、在日であるが故の苦悩と葛藤が、とてもしんどかった。 アメリカで暮らした筆者が、在日と呼ばれる多くの人に思いを馳せ、この本が、アメリカて注目を浴びたということを知った時、同じように移民として苦労してきた多くの祖先たちのいる彼らにとつて、心を通わす小説だということに思いが至った。

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    2024年03月05日
  • 幼年期の終わり

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    SFの古典的名作。クラークは『2001年宇宙の旅』が全然ハマらなくて遠ざかっていたんですがこちらは非常に面白かった。地球に宇宙人がやってきて…という邂逅物なんですが、いわゆる侵略ではない出会い。人類の進化や宇宙全体の広がりについてあれこれと考えさせる魅力がありますし、地球文明のあり方や行く末が「人類のみ」から描かれている辺りを時代を感じさせる記述のあり方と読むか、それ自体も上位存在の視点を問いかけるクラークの仕掛けと読むか、色々な読み方ができる名作ですね。

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    2023年09月05日
  • ファイナル・ツイスト

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    リンカーンライムシリーズとはまた違う面白さ。テンポが良くて、良い。あとがきによると、まだシリーズが続くようで、ホッとした。

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    2023年08月20日
  • パチンコ 下

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    さまざまな事情が絡まり合い、期待しているようには全く進まない人生の数々。貧困、日本人による朝鮮人差別、アメリカ人によるアジア人差別、歯がゆい思いをしながら物語に引き込まれた。上巻の途中からページをめくる手が止まらなくなったが、下巻の途中からの話の展開の速さとあまりにも多い死に残念な気持ちはあった。

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    2023年08月16日
  • 魔術師 下

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    音楽学校で起きた殺人事件の犯人を追い詰めた警官隊は、閉じられた空間から煙のように消えた犯人に驚愕する。
    マジックの修業経験がある犯人“魔術師”を追うリンカーンたちだか……。→
    シリーズ5作目。
    犯人はまさかのイリュージョニスト。開けられない鍵はなく、早替えで瞬時に別人になり、あるはずのものを消し、ない空間に物を呼び出す……。
    これは……ある意味タブーでは?となった。捕まえるの無理じゃね?(笑)
    まぁ、きちんと解決するんだけど、読みながら「いやいや無理だろ」
    って気持ちが先立ちなかなか入り込めなかった(たぶん私だけ)

    マジックやサーカスに魅力を感じないタイプだから、ストーリーそのものはあまり好

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    2023年08月15日
  • パチンコ 下

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    親子3世代(4世代?)を描くとなると、
    間伸びするのはしょうがないとは思うんですが、
    やっぱり上巻がピークで、下巻は少し間伸びしてしまった印象でした。

    内容は誠実かつ公平に描かれていて、
    在日コリアンの貧困や差別、裏社会との繋がりや
    2世3世の苦労など、興味深く読ませていただきました。

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    2023年08月15日
  • パチンコ 上

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    著者が韓国系アメリカ人ということもあり、日本人の視点とは違う日本の過去を書き表している。ほんの70〜80年前の話なのに、今では考えられない差別、貧困が描かれている。その辛い生活の中で、必死に生きていく主人公ソンジャの心の動きに、読み手も心を動かされる。

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    2023年08月13日
  • スティール・キス 上

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     リンカーン・ライム・シリーズの第12作は新機軸として、現代的過ぎる凶悪なディジタル犯罪を扱ったものである。現場に残された証拠を分析することで、犯罪者を追いつめてゆくリンカーン・ライムのアナログ的な科学捜査を特徴とする本シリーズも、ついに現代という奇妙な時代にタイム・スリップしてきたか、という印象の一作である。

     もっとも、序章における驚愕のエスカレーターの事故がディジタルの存在をすぐに感じさせるわけではない。ショッピングセンターで起こったエスカレーターの誤作動と、そこに立ち会い悲惨な犠牲者の姿を目撃することになったアメリア・サックス。最初からスプラッタな展開で始まる本作。眼を背けたくなる凄

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    2023年08月06日
  • スティール・キス 下

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     リンカーン・ライム・シリーズの第12作は新機軸として、現代的過ぎる凶悪なディジタル犯罪を扱ったものである。現場に残された証拠を分析することで、犯罪者を追いつめてゆくリンカーン・ライムのアナログ的な科学捜査を特徴とする本シリーズも、ついに現代という奇妙な時代にタイム・スリップしてきたか、という印象の一作である。

     もっとも、序章における驚愕のエスカレーターの事故がディジタルの存在をすぐに感じさせるわけではない。ショッピングセンターで起こったエスカレーターの誤作動と、そこに立ち会い悲惨な犠牲者の姿を目撃することになったアメリア・サックス。最初からスプラッタな展開で始まる本作。眼を背けたくなる凄

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    2023年08月06日