池田真紀子のレビュー一覧

  • クリスマス・プレゼント

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    十六の短編を収録したミステリー

    思った以上に完成度の高い短編が多くてうれしい驚きでした。ページ数も3、40ページほどのものがほとんどなので、気楽に読めるし、どんでん返しをたくさん楽しみたい、という方なら一気に読んでもいいと思うし、一話一話気が向いたときに読んでいくのもいいかもしれません。

    苦い結末の物も多いのでイヤミス好きの方にもお勧めできそう。またそういう結末のものが大勢を占めるので時たま紛れている、爽やかな結末の作品がまた引き立っています。

    特によかったのは『ジョナサンがいない』『三角関係』どちらも見事にやられてしまいました。
    『被包含犯罪』はリーガルものの面白さに加えラストシーンのかっこよさが光ります。
    『ウィークエンダー』『ひざまずく兵士』は後味の悪さがなんとも言えず好みです。
    『クリスマス・プレゼント』は中編ほどの長さがあるだけあって、スピード感もある作品です。リンカーン・ライムなどの登場する作品となっているので『ボーン・コレクター』など彼らの登場するシリーズ作品を読んでからだと楽しさも倍増すると思います。トムのキャラはやっぱりいいなあ。

    英国推理作家協会賞最優秀短編賞受賞作『ウィークエンダー』収録
    2007年版このミステリーがすごい!海外部門2位

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    2015年06月14日
  • 12番目のカード 下

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    やはり、読み始めたら、他のことが出来なくなった。「なるほど、こう来たか」と思うところが、何度もある。ストーリーの面白さもさることながら、今回はライムのセリフにユーモアの要素がたぶんに加わり、それも楽しめた。「人はなぜかかならず自分の最大の弱点を最大の武器と勘違いして攻勢に出たつもりになる」とライムが得意げに言うシーンは笑えた。140年前の解放奴隷の事件で、なぜ少女の命が狙われるのか、なぜ12番目のカードが犯行現場に残されたのかが、非常にしっくりとした状態で解き明かされる。読後の開放感は心地よい。また、池田真紀子さんの訳も自然。名人芸の域ではないだろうか。文句なしの★5個。

    1
    2013年02月25日
  • 12番目のカード 上

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    ライム・シリーズの第6作目。面白い。やはり、読み始めたら、止められなくなった。幹となるストーリーは犯人の残した些細な遺留物を、最先端の科学捜査技術を使って分析し、犯人を追い込んでゆくというもの。しかし、設定は純真無垢な少女を襲う怪人に名探偵が挑むという古典的な設定。これがシリーズに安定感を与えていると思う。なぜ先祖の秘密を探るという理由だけで、少女の命が狙われるのか、なぜ犯人は12番目のタロットカードを犯行現場に残すのか、興味は尽きない。また、犯人の人物像も精密に描かれ、作品に重厚さを与えている。

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    2013年02月20日
  • エンプティー・チェア 上

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    ネタバレ

    リンカーン・ライムシリーズの第3作。舞台がライムが勝手知ったるニューヨークからノースカロライナ州の田舎に移っており、捜査の基礎情報を持ちえない所がキーになっている。
    上巻の看護婦を誘拐する件が長くてまどろっこしく感じたが(省略してもいいと思った位)、最後の最後でちゃんと意味を持つことがわかった。
    出てくる警官の誰が本当に悪いのか、注意して読まないと作者の罠にひっかかる。

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    2013年02月17日
  • ソウル・コレクター 上

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    ライムシリーズもずっと読んできましたが、安定した面白さです。
    今回の犯人は、自分の罪を他人になすりつけることで、殺人から窃盗、レイプまであらゆる犯罪を逃れている男。
    このシリーズの面白さは犯人を追い詰めていくライム達の調査力、推理力に加えて犯人側からの心理戦も描かれているところ。
    今上巻を読み終わった所で、犯人像がおぼろげながら浮かんできたところ。このあとどんなどんでん返しが起きるのか見どころです。

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    2013年02月09日
  • ソウル・コレクター 下

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    いつもゆっくり通院の車中で読むだけにしているのだけれど、今回は通院から帰っても気になって結局夜と朝で読んでしまった。

    最後までドキドキ、ハラハラ

    ネット犯罪など増えてきている昨今
    データが盗まれたなど被害も出ている現在

    これを読んでいると空恐ろしくなる。

    実際個人データ―なんて簡単に盗まれてしまう時代だものね。

    それにしても面白かったわ~

    児玉清さん推薦の本を少しずつ読み始めたんだけど、著者とのインタビューを読んで、改めてもういないんだなぁと思ったら切なくなってしまった。

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    2013年01月08日
  • ソウル・コレクター 上

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    帯に児玉清さんのお顔を見て購入。
    購入してから気が付いたのが、映画「ボーンコレクター」を見ていたけど、あのシリーズ?ってことでした。

    読んでいるとリンカーンが常にデンゼル・ワシントンで映像が現れていました。

    それにしても、現代ならではの事件ですね。

    SSDみたいな組織って日本にもあるのかしら。
    なんでも情報の世の中だから怖いなぁ。

    ベッドで捜査指揮するリンカーン
    あの部屋・・

    今回の犯人は誰だろう・・

    下巻が楽しみ。

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    2012年12月10日
  • 魔術師 上

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    ネタバレ

    〈リンカーン・ライム〉シリーズ第5弾
    舞台奇術さながらの連続見立て殺人が発生!
    リンカーン・ライムが超一流の"魔術師"に挑む
    2004年度「このミステリーがすごい!」第2位

    ニューヨークの音楽学校で殺人事件が発生。
    犯人は人質を取り学校ホールに立てこもる。
    まもなくのパトロール警官が犯人を追いつめるも、囚人環境の中犯人は消え去った。
    ――これは”消された男”だ。
    現場の証拠から犯人にはマジックの修行経験があると考えたリンカーン・ライムは、
    イリュージョニスト見習いの女性、カーラに協力を要請する。
    カーラの”誤導”に思わず唸るライム。
    そして連続する殺人および殺人未遂事件。
    新たな現場でも”マジックショー”を思わせる痕跡を残す魔術師に対する捜査は難航する。
    そして訪れるライムへの危機。
    これほどまでにライムを追い詰めた敵はいなかったのではないだろうか。
    終盤ではアメリア・サックスによる事情聴取のシーンがあり、これはライムとの立場を逆転させるだけでなく、二人の信頼関係が窺える素敵な場面だ。

    火に執着を持つ犯人の正体はつかめたのか。
    下巻、追い詰める。

    ミステリ:☆☆☆☆
    ストーリー:☆☆☆☆☆
    人物:☆☆☆☆☆
    読みやすさ:☆☆☆☆☆

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    2012年12月03日
  • ソウル・コレクター 上

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    久々のリンカーン・ライムシリーズ。
    相変わらずの展開に満足。
    下巻にレビューはまとめて書きます。

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    2012年11月20日
  • ソウル・コレクター 下

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    下巻に入っても犯人の恐ろしさは増すばかりで、ギリギリまで犯人が突き止められない。情報を改竄できる犯人は強すぎる!最後のドンデン返しは流石。ディーヴァーは安定感あって外さない作家だと、再認識。

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    2012年11月17日
  • ソウル・コレクター 上

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     ライムの従弟が、逮捕された。
     周到に用意された証拠に、かえって違和感を覚えるライム。

     「クリミナルマインド」で「インターネットは人類が作り出した人智を超えたもの」っていってたけど、まさにそれなんだよね。
     でもって、ネットに熟知しているってことは各種の記録を改竄できるってことで。

     これが怖い。こわすぎる。

     も、手も足もでないじゃないかって状況から、まぁ、ライムなので無理矢理解決をこじあけていく。

     安定の面白さです。
     にしても、やっぱ「ボーンコレクター」は、白人の俳優で作り直すべきだよね。いや、デンゼンワシントンは最高によかったんだけどね、どーしてもあれがちらつくとぶれる。今回のようにライムのバックボーンがかかわってくると余計にぶれる。
     それがしんどいです。
     うん、せめてテレビシリーズにしてっていう案はないんですかねぇ。

     にしても、<感覚>っていう感性は、すごいなと思うのである。
     

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    2012年11月13日
  • ソウル・コレクター 下

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     ライムの従弟が、逮捕された。
     周到に用意された証拠に、かえって違和感を覚えるライム。

     「クリミナルマインド」で「インターネットは人類が作り出した人智を超えたもの」っていってたけど、まさにそれなんだよね。
     でもって、ネットに熟知しているってことは各種の記録を改竄できるってことで。

     これが怖い。こわすぎる。

     も、手も足もでないじゃないかって状況から、まぁ、ライムなので無理矢理解決をこじあけていく。

     安定の面白さです。
     にしても、やっぱ「ボーンコレクター」は、白人の俳優で作り直すべきだよね。いや、デンゼンワシントンは最高によかったんだけどね、どーしてもあれがちらつくとぶれる。今回のようにライムのバックボーンがかかわってくると余計にぶれる。
     それがしんどいです。
     うん、せめてテレビシリーズにしてっていう案はないんですかねぇ。

     にしても、<感覚>っていう感性は、すごいなと思うのである。
     

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    2012年11月13日
  • ソウル・コレクター 上

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    ああ怖い怖い。このシリーズはいつだって恐ろしいモンスターが犯人となるわけだけれど、今回の522号の恐ろしさは際立っている。こんな化物に被害者として選ばれたらどうしよう、という恐怖だけではなく、加害者役として選ばれたらどうしようもない、という恐怖まで重なって、いやはや本当にぞっとする。

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    2012年11月03日
  • ソウル・コレクター 上

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    リンカーン・ライムの従兄弟が殺人容疑で逮捕された。果たして…

    僅かな痕跡、証拠から真犯人に迫るリンカーンとアメリア。個人情報から個人の運命が他人の手により捜査されるネット社会の恐怖。相変わらずリンカーンの推理の斬れ味はすごい。

    果たして犯人の正体は…

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    2012年10月22日
  • 魔術師 上

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    動機不明の連続殺人犯「イルージョニスト」とリンカーン・ライムの一騎打ちを描く。面白い。このシリーズは1年に1冊(上下巻)読むことに決めている。読み始めると、他のことに手がつかなくなるのと、シリーズ全てを読み終えるのがもったいないから。どの巻にも魅力的な脇役が出てくるが、今回はコカイン中毒のイルージョニストの卵。ライムと彼女のマジック談義が楽しい。とにかく話の先が読めない。

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    2012年05月06日
  • スリーピング・ドール 下

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    文庫は「上・下」で別々登録になっちゃうのか…。
    サテ。ジェフリー・ディーヴァーです。最早,翻訳ミステリでは間違い無い。としか云いようが無い。

    ところでこちらはリンカーン・ライムのシリーズではなくてたぶんスピンアウトのキャサリン・ダンスのモノ。こちらもシリーズ化するんですかね?

    ジェフリー・ディーヴァーの本は必ず,「この事件はだいたいコレで解決?」みたいな段になってまだ本のページ数が相当に残ってるんだよ。ドレもそうだがコレもそう。楽しめるコト請け合いデス。

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    2012年05月04日
  • 魔術師 上

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    ニューヨークを舞台に連続見立て殺人が発生。犯人は早変わりや脱出マジックなど、ありとあらゆる手法を駆使する超一流イリュージョニスト。ライム達警察側は次から次へと仕掛けられる、犯人の誤導によって事件の核心に迫ることができない。犯人は何故マジックショーになぞらえて殺人を行うのか。いったい、ライム達はこの邪悪なる連続殺人を阻止し、犯人の真の姿を突き止められるのか!?

    人気シリーズであるリンカーンライムシリーズの第五長編。上巻では次から次へと事件が起こる。ついにはライムまでも襲われてしまう。犯人の誤導の意図をいかにくみ取れるかが推理のポイント。

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    2012年03月15日
  • スリーピング・ドール 上

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    捜査官キャサリン ダンスが収監されたカルト集団リーダーのペルを尋問し直後に脱獄。カルト集団の元メンバー、唯一の生き残りの少女、応援のFBI捜査官、リンカーンライム、様々な人物が交錯してスピーディに回り始めます。当然どんでん返しも。次回作も読みたいっ。

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    2012年02月05日
  • 12番目のカード 下

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    何回も良い意味で予想を裏切る期待通りの展開。
    人種差別という難しいテーマを持ち込むだけでなく、140年前の事件と現在進行形の事件、また警察の目を逸らすための事件など複雑に絡み合いながら進んでいく。
    こいつが実は真犯人じゃないかと素人ながら推理したりしてみても、簡単に裏切られ、なんだこっちか?と振り回されながら読み終えました。
    やはり、リンカーン・ライムはすごい。
    登場人物それぞれが生き生きと表現されているのもポイントが高い。
    早く続編が読みたい(^^)/

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    2012年02月01日
  • わたしを宇宙に連れてって―無重力生活への挑戦

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    宇宙旅行において、一番厄介なのは人間である。
    うーん、ちょっと下品なところはあるが、そもそも、現実に起きていることなんだよな。
    むっちゃ面白かった。

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    2012年01月19日