あらすじ
冷酷無比の殺人者“ゴースト”は狡猾な罠をしかけ、密航者たちのみならずライムの仲間の命をも狙う。愛する者たちを守るには、やつに立ち向かうしかない。真摯に敵を追う中国人刑事ソニーの協力も得、ライムはついにゴーストの残した微細証拠物件を発見する。見えざる霧のような殺人者は、一体何者なのか? 2003年「週刊文春ミステリーベスト10」第5位。
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中国からの密航船が沈没した。同船に乗っていた犯罪組織の大物である“ゴースト”が密航者たちを船ごと海に沈めるために船を爆破したのだ。沈む船から脱出した10人の密航者たちは“ゴースト”から逃げつつニューヨークに向かうが……。→
シリーズ4作目はニューヨークが舞台。ただし敵は中国の国際指名手配されている蛇頭“ゴースト”
味方側にも移民帰化局がいたり中国の公安刑事がいたり、全体的に中華風。これがまた良い。
タイトル回収もいいんだよなぁ。なんでSTONE MONKEY?って思ってたんだけど、ラストまで読んだら「ああ……!!」
ってなる。ディーヴァーってそれぞれのキャラのフォローが上手いんだよなぁ……。キャラで読むタイプの私にめちゃハマる。好き。
今回も後半100ページは怒涛の展開だから詳しく言えないけど、今作ではソニー・リーが好きすぎる。ライムとの関係ぃぃ!
あと冒頭のベルとシーカーの話にニヤリとした(笑
(以下、読みながらのツイート)
石の猿を読んでたら中国の一人っ子政策が出てくるんだけど、これ、今はもう廃止だよな?とググったら2014年で廃止してた。
原書が2001年だから、書かれた当時は真っ只中なんだ。中国がアメリカより全体的に遅れている描写も年代を見れば納得だわ。
てか、2001年の話……え?22年前?ん?え?あ?
うえぇぇええ?!?!!
ヤラレタ!またやられたよーっΣ( ꒪□꒪)‼
しかもまだ100ページ以上ある!ここからまたころがりまくるんだろぉぉぉ(((o(*゚▽゚*)o)))
(石の猿、読んでます)
えええええ……え……
マジかよ……マジなのかよ……嘘だろ……?(石の猿、第4部終わりあたり。読んだ人に伝われ)
最高だよォォォ!!!最高なんだよォォォ!!
これぞライム!これぞディーヴァー!!
あそこからのこのラスト!あああ!好きだぁぁぁぁ!!
語りまくりたいのですが、小学生が帰宅したので本日はここまで。
ああ……良かった……次読みたい……もうずーっとあの世界にいたい……まだまだ続刊があるとか幸せかよ……
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上巻からの続きだけど、フレッド・デルレイが無事で良かった〜。
ソニー・リー。ありがとう。その執念と老板への敬意。
誰が内通者なのか。全く持って分からなかった。
さすがにゴーストが実は…という流れはビックリしたのと同時にちょっと?と思ったけどそれを差し引いても話のスピード感と緊張感は素晴らしかった。
リンカーン・ライムの物証からつながる卓越した推理力。そして、アメリア・サックスの行動力と柔軟性。この二つが中心になって最後の最後での大逆転劇にはスカッとした気持ちになった。
今度は第1弾のボーン・コレクターを読んでみよう。
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今回の中国の密航者の漢方医、ジョン・ソンがアメリアに漢方薬を渡したり、東洋医学での診断の部分は興味深かった。
以前我々女性の更年期障害は西洋医学では「更年期障害だから」と片づけられてしまうけれど、東洋医学では必ず原因となる部分があるのだと記事で読んだことがあった。
また漢方薬も長きにわたって飲んでいたので、リンカーンが「臭い」と言うくだりでは笑ってしまった。
我が家も家族の分何本も煎じて作っていたので、「臭い」と言われていた(笑)
また、密航者の一人中国の刑事ソニー・リーとリンカーンの二人の関係が楽しくてほのぼのとしてとっても好きだわ。
風水のこととか、中国の格言とかって深いねぇ。
ドキドキハラハラの中でも、この二人のシーンはホッとさせられて、最高に素敵な時間だった。
今回このソニー・リーが一番の主役だね。
リンカーンにせっかく心開いたいい友人ができたと思ったのに、結果はとても残念で悲しかった・・・
昔の中国の教えは素晴らしかったねぇ。
やはりリンカーンシリーズは好きです。
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証拠を集め分析し、犯人を追い詰めてゆくという地味な捜査手法と派手なストーリー展開との対比がこのシリーズの面白さだろう。中国人刑事とライムのやり取りでのほどよいユーモアや、中国人の価値観の描写もよい。池田真紀子の翻訳も自然。個人的にはコフィンダンサーが一番面白いと思ったが、本書も文句のつけようがない傑作。
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(つづき)ゴーストによる証人殺害は続き、複数個所の捜査現場から採取された証拠物件は増え続け、ホワイトボードの書き込みは最終的に6ページ分に(多すぎ)!!爆破事故に巻き込まれた○○、ライムと希少な友情を育むリー、捜査メンバーに近づくゴースト、そして取り返しのつかない永遠の別れ…。ディーヴァーお得意のどんでん返しやスリリングは佳境に入ってからも用意されているが、それを心から楽しめない哀しみも満ちている。在米中国人の秘密結社「堂」が地方出身地ごとに存在するとか、民族間の文化の違い、中国的な迷信や考え方など、あまり馴染みのない部分もあり、今までとはちょっと趣きの違う作品だ。
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上巻を読み終えて、ここまでなかなかのめり込めていないと記しました。
が、やはりディーヴァー、やはりライム!
ギアを上げたかの如く急激に来ましたねぇ~
という事で、少し本作について触れておきましょう。
本作はニューヨーク州ロングアイランド沖の洋上から始まります。
中国からの貨物船、福州竜丸は不法移民を乗せ嵐の中、ようやく目的地近くまで辿り着きます。
しかし、そんな福州竜丸の動きは既に警察に監視され、沿岸警備隊が待ち受けていました。
警察の目的は国際的に指名手配されている蛇頭のゴーストを捕まえること。
そうです、本作では巻頭よりライム、サックスが追う犯人は明確にされています。
あと一歩(これはある意味いつものパターン)というところで、事もあろうにゴーストは不法移民を乗せた福州竜丸を爆破し、船もろとも多くの人々を沈めてしまいます。
※仕事の為、一旦ここまで※
↓
※続きです※
何とか救命ボートで高波を乗り越え、岸に辿り着いた移民達、しかし、ゴーストはそんな彼等を追い、数名を殺害。
生き延びた10名の移民。
消えたゴーストは生き延びた移民達を皆殺しにする為に追いかける。
ゴーストが移民達を見つけ殺害するのが先か、それともライムとサックスがゴーストよりも先に消えた移民達を見つけるorゴーストを捕まえるのが先か!!
これが本書の大筋です。
姿を表さないゴースト。
そして本書により深みを与えるのが謎の密入国者ソニー・リー。
助演男優賞おめでとう(((o(*゚▽゚*)o)))って感じですよね♪
微細な証拠を積み上げ、知識と推理を総動員して辿り着く驚愕の真実。
上巻のなんだかチマチマした感じがウソのような下巻のスピード感。
そして詰め込まれるどんでん返し。
これぞディーヴァー!これぞリンカーン・ライム!!
積読まみれの読書生活ですが、積読がまだまだある事が嬉しいと思えるシリーズです♪
内容(「BOOK」データベースより)
冷酷無比の殺人者“ゴースト”は狡猾な罠をしかけ、密航者たちのみならずライムの仲間の命をも狙う。愛する者たちを守るには、やつに立ち向かうしかない。真摯に敵を追う中国人刑事ソニーの協力も得、ライムはついにゴーストの残した微細証拠物件を発見する―見えざる霧のような殺人者は何者なのか?大人気シリーズ第4弾。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ディーヴァー,ジェフリー
1950年シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる
池田/真紀子
1966年東京生まれ。上智大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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やはり下巻は読む手が止まらない(´ー`)
犯人ゴーストは今までに比べるとちょっと↓
謎大き中国という壁が捜査を難航させ、後半ゴーストに近づくに連れてもうドキドキハラハラ(〃ω〃)
今作切ないシーンが多くてホロっと来ました。
ただこのタイトルあかんやろー笑…なぜコレに?
この作品映画にしたら日本人受けしそうかも?
ソニーはもちろんジェット・リーでねヽ(´▽`)/
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズを人に
勧める時、どうにも一作目や
「イリュージョニスト」での
「探偵vs犯人」のど直球さを堪能して欲しくて
三作目、四作目についてはあまり触れない。
しかし、ゲストキャラクターがなかなか
いい味出して来るんですよ。
ライムとは違う方法で、犯人を追う姿が良い。
ちょっといつもとは違う作品
Posted by ブクログ
(上巻より)
警察が先回りしているという展開に慣れてきたからかも。
それと、ライムが手術を受けるか受けないかという話が、
二作目からひっぱられていたからかも。
病の父親が息子に一服盛って、
自分が殺人犯と対決しに行った話が切なかった。
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んー今回ビミョーだったなぁ。ビックリがあんまりなかったのと、ソニー・リーというとてもいいキャラクター出てきたのに死んじゃって残念。いや普通に面白かったんだけど…でもシリーズの中ではあんまり…です。
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大どんでん返しのライムシリーズ、今度はどんな驚きをもらえるかと期待がつよ過ぎたのか、結局それだけなのかとちょっとした期待はずれ。
ただ物語の進み方自体は面白く、犯人がわかっているのに最後の最後につかまるまで未詳でいるところは息つく間もなく読み進めていけるので面白い。
犯人が捕まった後のサックスの人間ドラマは今後のシリーズに関係して来るのであれば仕方がないものの、ちょっとダラダラ感があったような気がする。
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズも4作目となれば、
後半どんでん返しに遭うことは理解している。
微細な行間を読み取ろうと奮闘。
怪しい奴・・・妖しい奴・・・危ない奴・・・。
ゴーストの正体は何となく察する事は出来たけど、
今回は動機だったんだね。
緊張感を持って読むと神経が疲れるよ。
Posted by ブクログ
〈リンカーン・ライム〉シリーズ第4弾
敵の魔手が仲間に迫る――
幽鬼のごとき殺し屋はどこに?
デルレイは無事だったが、別の事件に飛ばされてしまう。
一方、ゴーストに命を狙われるサム・チャンは覚悟の上ゴーストを迎え撃とうとする。
自らが囮になり刺し違えてでもゴーストを殺すつもりだった。
しかし彼の考えは父親に見抜かれていた。
サムの父親、チャン・ジエチーはゴーストと対峙。願いが遂げられず自決する。
証拠物件が見つからず焦るライムだったが、出会って半日ほどしかたっていないのに関わらず、
中国人青年刑事、ソニー・リーと心を通わせることができたことを喜ぶ。
埃まみれの蔵書に「親愛なる友、ソニー・リーへ――リンカーンより」と、
苦労して印刷した紙を貼るほどに。
ゴーストの育った環境や彼の信条が描かれる中、ライムは沈没した船の捜索を提案する。
サックスは死の危険も省みず海中探索をし、船長と証拠を収集。
ソニー・リー刑事は単独捜査でゴーストを追い詰めたが、凶弾に倒れてしまう。
一時感傷に浸るライム。だが彼は残された遺志を正確に読み取っていた。
遂にゴーストを捕えたのだ。
しかしゴーストは軽微な罪で中国へ強制送還されることに――。
組織の思惑に翻弄されるも、ライムの意志は固かった――必ず法の裁きを受けさせる。
今作はこれまでのシリーズの中で最も広域な範囲に事件が及び、
ディーヴァーは特に中国という国を腐心したように思う。
どんでん返しは控えめだがやはり面白い。
ミステリ:☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆
人物:☆☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆☆☆
Posted by ブクログ
リンカーライムシリーズ、第4弾、かな?中国人蛇頭が今回の敵で、登場人物の名前も多く犯人ゴーストがそもそもなんでそんなに暴れてるのかイマイチ不明で(これはラストに明かされる)すっと物語に入りにくかった為、前半はきつかった。けど、後半はさすがのドンデン系で最後はホロリもあり、結局なかなか良かった。外れないねぇ、このシリーズはしかし。中国人刑事ソニー・リーが非常にかっこ良く、まさかのライムと打ち解けて今後レギュラーか!?と思ったけどそこはさすがのディーヴァー先生、でした。
Posted by ブクログ
上巻の途中まではなかなか読み進まなかったが、一度はまったあとはすぐに読みきってしまった。
最後の謎解きのパートでいまいちよくわからない部分もあったけど、全体的に読みやすく面白かった。
10年くらい前の作品だけど、密入国の状況は変わってないのだろうか?
Posted by ブクログ
あんたがこうなったのは運命だ、「調和」がとれてる、という言葉に心動かされた?
あんなに手術を受けたがってたライムの決心。
とても良い友人になるんだろうな、って思ったのに。
「ありのままを受け入れる」のはすごく難しいことかもしれない。けど、受け入れたらきっと良い方向へ向かえるんだと思う。
Posted by ブクログ
ライムシリーズ、私はこれが2作目。シリーズのなかではそれほどの評価はないようなのだが、面白かった。中国からの密入国者を乗せた船に乗る蛇頭の殺人鬼ゴーストを追うライムたち。船は沿岸警備隊が発見する直前ゴーストにより爆破される。助かった2組の密入国者一家を狙うゴースト。彼らはどこにいるのか。今回ライムのホワイトボードのなかで最初から何かがひっかかる。読んでいて何かがおかしいと思う。繰り返し出てくるボードに書かれた捜査状況が増えていくにつれ、疑問が解決されるのだがそれでも何かおかしい。恒例だという大どんでん返しは控えめで、どうにも彼は最初から何か怪しいと思ってたんだとまた自分の推理に満足する。探偵気分で読める一冊だった。
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密入国船の生き残りメンバーを執拗に狙う"ゴースト"。そのゴーストに追われる密入国者達も行方不明。ライム達は両者を同時追跡することに。
どんでん返し度はやや薄目。が、ライムが心を許す?友が出来る等、ドラマ度アップな点が好みでした。
小説を読む時、あまり頭の中でキャスティングしない方なのですが、たまたま、中国の某刑事はジャッキー・チェンをイメージしてました。
ラストの解説の方も同じようだったので、内心ニヤリ(^_^)v
Posted by ブクログ
海外ドラマ映えしそうな小説。
誰かが雑誌でオススメしてて、なんとなく読みはじめた。
シリーズものと知らず読みはじめ、違和感なく読み終えられたが、やっぱり前作から読んでいた方が楽しめただろう。
中国からの密航斡旋、警察内のスパイ、逃げる密航者とそれを追う冷徹非道な犯罪者、さらにそれを追う一癖二癖ある警察。
登場人物のバックグラウンドや家族が生々しく描かれており、緊迫するシーンにより感情移入してしまう。
面白かったけど、自分のエンジンがかかったのは下巻から。
それまでは読むのやめようかなと何回かおもった
Posted by ブクログ
さすがのディーヴァー、圧倒的スピード感で読ませる一作である。
米国に密入国する船を追うサックス一行。そしてその中に潜むゴースト。そのゴーストの正体とは。
ミステリ的要素よりも冒険活劇的要素の方が大きく、それまでのリンカーン・ライムを期待すると肩透かしか。それでもスピード感に加えてクリフハンガーなどもあり、サスペンスでいっぱいの佳作となっている。
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズ第4作目下巻。
下巻の終盤はやはり面白かったが、そこまでの上巻と下巻の途中まで、読みながら気付くと何度も居眠りしてて、読み終わるのに時間がかかってしまった。
つまり、眠くなる。
最後の最後の逮捕劇もお粗末。
好きなシリーズなだけに少し残念。
Posted by ブクログ
いい意味でも、悪い意味でも、作風が安定してきています。その意味で安心して読むことができる一方、初期に有った、あっと驚くような話の展開がなく、先が読めるようになってしまっているのは残念。