【感想・ネタバレ】石の猿 下のレビュー

あらすじ

冷酷無比の殺人者“ゴースト”は狡猾な罠をしかけ、密航者たちのみならずライムの仲間の命をも狙う。愛する者たちを守るには、やつに立ち向かうしかない。真摯に敵を追う中国人刑事ソニーの協力も得、ライムはついにゴーストの残した微細証拠物件を発見する。見えざる霧のような殺人者は、一体何者なのか? 2003年「週刊文春ミステリーベスト10」第5位。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

(つづき)ゴーストによる証人殺害は続き、複数個所の捜査現場から採取された証拠物件は増え続け、ホワイトボードの書き込みは最終的に6ページ分に(多すぎ)!!爆破事故に巻き込まれた○○、ライムと希少な友情を育むリー、捜査メンバーに近づくゴースト、そして取り返しのつかない永遠の別れ…。ディーヴァーお得意のどんでん返しやスリリングは佳境に入ってからも用意されているが、それを心から楽しめない哀しみも満ちている。在米中国人の秘密結社「堂」が地方出身地ごとに存在するとか、民族間の文化の違い、中国的な迷信や考え方など、あまり馴染みのない部分もあり、今までとはちょっと趣きの違う作品だ。

0
2012年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上巻を読み終えて、ここまでなかなかのめり込めていないと記しました。

が、やはりディーヴァー、やはりライム!

ギアを上げたかの如く急激に来ましたねぇ~

という事で、少し本作について触れておきましょう。

本作はニューヨーク州ロングアイランド沖の洋上から始まります。

中国からの貨物船、福州竜丸は不法移民を乗せ嵐の中、ようやく目的地近くまで辿り着きます。

しかし、そんな福州竜丸の動きは既に警察に監視され、沿岸警備隊が待ち受けていました。

警察の目的は国際的に指名手配されている蛇頭のゴーストを捕まえること。

そうです、本作では巻頭よりライム、サックスが追う犯人は明確にされています。

あと一歩(これはある意味いつものパターン)というところで、事もあろうにゴーストは不法移民を乗せた福州竜丸を爆破し、船もろとも多くの人々を沈めてしまいます。

※仕事の為、一旦ここまで※

※続きです※

何とか救命ボートで高波を乗り越え、岸に辿り着いた移民達、しかし、ゴーストはそんな彼等を追い、数名を殺害。

生き延びた10名の移民。

消えたゴーストは生き延びた移民達を皆殺しにする為に追いかける。

ゴーストが移民達を見つけ殺害するのが先か、それともライムとサックスがゴーストよりも先に消えた移民達を見つけるorゴーストを捕まえるのが先か!!

これが本書の大筋です。

姿を表さないゴースト。

そして本書により深みを与えるのが謎の密入国者ソニー・リー。

助演男優賞おめでとう(((o(*゚▽゚*)o)))って感じですよね♪

微細な証拠を積み上げ、知識と推理を総動員して辿り着く驚愕の真実。

上巻のなんだかチマチマした感じがウソのような下巻のスピード感。

そして詰め込まれるどんでん返し。

これぞディーヴァー!これぞリンカーン・ライム!!

積読まみれの読書生活ですが、積読がまだまだある事が嬉しいと思えるシリーズです♪




内容(「BOOK」データベースより)

冷酷無比の殺人者“ゴースト”は狡猾な罠をしかけ、密航者たちのみならずライムの仲間の命をも狙う。愛する者たちを守るには、やつに立ち向かうしかない。真摯に敵を追う中国人刑事ソニーの協力も得、ライムはついにゴーストの残した微細証拠物件を発見する―見えざる霧のような殺人者は何者なのか?大人気シリーズ第4弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ディーヴァー,ジェフリー
1950年シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる

池田/真紀子
1966年東京生まれ。上智大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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2023年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

んー今回ビミョーだったなぁ。ビックリがあんまりなかったのと、ソニー・リーというとてもいいキャラクター出てきたのに死んじゃって残念。いや普通に面白かったんだけど…でもシリーズの中ではあんまり…です。

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2017年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

〈リンカーン・ライム〉シリーズ第4弾
敵の魔手が仲間に迫る――
幽鬼のごとき殺し屋はどこに?

デルレイは無事だったが、別の事件に飛ばされてしまう。
一方、ゴーストに命を狙われるサム・チャンは覚悟の上ゴーストを迎え撃とうとする。
自らが囮になり刺し違えてでもゴーストを殺すつもりだった。
しかし彼の考えは父親に見抜かれていた。
サムの父親、チャン・ジエチーはゴーストと対峙。願いが遂げられず自決する。

証拠物件が見つからず焦るライムだったが、出会って半日ほどしかたっていないのに関わらず、
中国人青年刑事、ソニー・リーと心を通わせることができたことを喜ぶ。
埃まみれの蔵書に「親愛なる友、ソニー・リーへ――リンカーンより」と、
苦労して印刷した紙を貼るほどに。

ゴーストの育った環境や彼の信条が描かれる中、ライムは沈没した船の捜索を提案する。
サックスは死の危険も省みず海中探索をし、船長と証拠を収集。

ソニー・リー刑事は単独捜査でゴーストを追い詰めたが、凶弾に倒れてしまう。
一時感傷に浸るライム。だが彼は残された遺志を正確に読み取っていた。
遂にゴーストを捕えたのだ。
しかしゴーストは軽微な罪で中国へ強制送還されることに――。
組織の思惑に翻弄されるも、ライムの意志は固かった――必ず法の裁きを受けさせる。

今作はこれまでのシリーズの中で最も広域な範囲に事件が及び、
ディーヴァーは特に中国という国を腐心したように思う。
どんでん返しは控えめだがやはり面白い。

ミステリ:☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆
人物:☆☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆☆☆

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2012年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あんたがこうなったのは運命だ、「調和」がとれてる、という言葉に心動かされた?
あんなに手術を受けたがってたライムの決心。
とても良い友人になるんだろうな、って思ったのに。


「ありのままを受け入れる」のはすごく難しいことかもしれない。けど、受け入れたらきっと良い方向へ向かえるんだと思う。

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2018年01月10日

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