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Posted by ブクログ
やはり、読み始めたら、他のことが出来なくなった。「なるほど、こう来たか」と思うところが、何度もある。ストーリーの面白さもさることながら、今回はライムのセリフにユーモアの要素がたぶんに加わり、それも楽しめた。「人はなぜかかならず自分の最大の弱点を最大の武器と勘違いして攻勢に出たつもりになる」とライムが得意げに言うシーンは笑えた。140年前の解放奴隷の事件で、なぜ少女の命が狙われるのか、なぜ12番目のカードが犯行現場に残されたのかが、非常にしっくりとした状態で解き明かされる。読後の開放感は心地よい。また、池田真紀子さんの訳も自然。名人芸の域ではないだろうか。文句なしの★5個。
Posted by ブクログ
やっぱり面白い!
今回はアメリカの古い時代の事件も絡んで、歴史のお勉強まで(笑)
この命を狙われた少女のまぁ大人びたというか、賢いというか、自分のこのころこんな口きけたかと思ってしまったわ。
それにしても今回もさっぱり犯人の予想もたたず、どっぷりとリンカーンの世界に引きずり込まれて、( ̄ー ̄?).....??アレ??( ̄ー ̄?).....??アレ??と、一人大通りの真ん中に立たされた気分でウロウロ。
真っ赤なカマロで乗りこんでいくサックスのカッコいいったら、惚れぼれするね。
相変わらず浮かぶ映像はアンジーなんだけど(笑)
とりあえずルーキーも大丈夫だし、ちょっと心配したセリットー刑事もなんとか立ち直ったようだし、良かったわ~
順序をバラバラで読んできたリンカーン・ライムシリーズ読み終えてしまって、ちょっと淋しいなぁ。
Posted by ブクログ
上巻を読んでいた時にずっと感じていたのは、140年前の冤罪事件が、なぜ現代の女子高性を殺害しなければならないことに繋がるのかが理解できなさ過ぎたこと。
ただ単に「殺してやる」くらいの殺意ではなく、腕利きのプロの殺し屋を雇ってまでなぜ殺さねばならないのか。
しかも、プロのくせに、どうも共犯者との連絡がうまく取れているように見えない。
それぞれが自分の判断で勝手に動いているように見える。
そういうやり口のプロなの?
最初はレイプ目的を偽装して殺そうとした。
次は、テロリストたちの見てはいけない何かを目撃したからという理由で。
それらの違和感は、読んでいるうちにすっかり解消した。
全てに納得したわけではないよ。
黒幕の動機があまりに弱いよね。
ずっと損得勘定で生きてきた人が、自分の人生を賭けてまでやることかね。
私なら全財産を持って姿を消すけどなあ。
不本意かもしれないけど、安全な位置にいられる。
そんな事件のあれこれよりも、今回勉強になったのは、アメリカにおける二重政府のあり方だ。
アメリカの州は日本の県とは違い、独立した政府と法律を持っている。
ただそれを野放しにすると、合衆国として成り立たなくなるので、合衆国としての一段上の連邦政府と法律が存在するわけだ。
合衆国憲法と権利章典は、連邦政府から国民を守るにすぎず、州による人権侵害からは守ってくれない。
そこで憲法修正第○○条を作り、州法上の行き過ぎた人権侵害を防ぐ(例えば人種差別や選挙権等)のだけど、そもそもその修正法のあり方が適法ではないという人たちが今も多数いて、揉めているらしい。
この辺り、日本の憲法9条と似てるかも。
”アメリカ国民は常にバランスを求めてきました。国外の脅威から国民を守り、国民の生活を規制するだけの強さを持ちながらも、暴君となるほどには強くない政府を望んだのです。”
今、アメリカのバランスは結構危ういところで何とか均衡を保っているように見えるけど、無批判にイケイケどんどんと流れに乗っていくと、大きなしっぺ返しがそのうち来るような気がする。
日本だって、そう。
Posted by ブクログ
博物館内にある図書室で解放奴隷の記事を読んでいたジェニーヴァは何者かに襲われた。現場に残された証拠品から強姦目的かと思われた事件はやがて様相を変えていき……140年前と現在を繋ぐ事件の行方は→
アメリカの黒人奴隷解放や憲法成立が語られるシリーズ6作目。
“5分の3の人間”という意味が最初わからなかったんだけど、読み進めていくと「あぁ」となるし、マジ選挙行こうって思った(本筋と関係なし)
物語としては今作も見事にひっくり返してくれる。何度も。マジで何度も(笑)→
今作は私の推しであるベルが出ずっぱり(ジェニーヴァを警護する係なので)で嬉しい。もう一人の推し、デルレイもいいとこで登場するし、キャラ小説としてもホクホク。
あと、ラストがとてもいい。物語のベースが辛いだけに、ラストの主要キャラの決心には光が見えてとても良い。
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