池田真紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ懸賞金ハンターのコルター・ショウシリーズ第三弾。
前二巻で伏線となっていた父の死の謎が解明されるのがメインです。
逆に、これまでメインだった懸賞金ハンターの仕事はサブになっています。
まずは、組織をバックに持つ兄とのタッグは世界最強と言っても良いかもしれません。
絶体絶命な場面でどんでん返しの後説明があるのですが、運ではなく先を見通したサバイバリストのDNAが凄すぎます。
基本的にはコルター視点で物語が進むのでお兄さんがおいしいところを全部持って行った感じがありました。
一旦、これまでの伏線もすべて解消して、事件解決もしているのですが、続編がありそうなので期待したいと思います。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ上巻を読み終えて、ここまでなかなかのめり込めていないと記しました。
が、やはりディーヴァー、やはりライム!
ギアを上げたかの如く急激に来ましたねぇ~
という事で、少し本作について触れておきましょう。
本作はニューヨーク州ロングアイランド沖の洋上から始まります。
中国からの貨物船、福州竜丸は不法移民を乗せ嵐の中、ようやく目的地近くまで辿り着きます。
しかし、そんな福州竜丸の動きは既に警察に監視され、沿岸警備隊が待ち受けていました。
警察の目的は国際的に指名手配されている蛇頭のゴーストを捕まえること。
そうです、本作では巻頭よりライム、サックスが追う犯人は明確にされています。
あ -
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Posted by ブクログ
娘を探し探す男と叫び声専門の音響技師の女。危険すぎる絶叫の演舞 #インヴェンションオブサウンド
■きっと読みたくなるレビュー
この本は凄い、そして危険。
おそらく次世代以降の価値観や芸術観で、本を読む力がないと理解できない(おそらく私も十分に理解できていない)。起承転結もあるミステリーではあるけど、イメージとしてはもはや純文です。
本作のスゴイところは、狂気、暴力性がテーマになりつつも、直接的な描写は少ないところ。そして丁寧な説明やプロットで提示してくれず、ただ場面場面や1on1の会話を提示してくる。
怒りや激情を荒々しく表現するのではなく、もはや狂気は日常となってとり憑かれてしまう。 -
Posted by ブクログ
自分の人生がまるで欺瞞だと感じても、人を殴ってはいけないし自分を傷つけてはいけない。それらは完全に間違ってる。
そして、ときには一度どん底まで落ちてみないと分からないこともある。
中盤から終盤へと差し掛かったあたりの大学中退ボーイとのシーンは、映画にもあったけど、小説で読むと切れ味はさらに格別で、ぐちゃぐちゃになっていく終盤の前で一息をつけるページになっている。
この数ページのエピソードはあまりにも美しいから、このシーンを読むためだけにでもこの小説を読む価値がある。すでに映画を観た人でも。
人間扱いされないことに切れたタイラーが、結局形を変えて同じことをしているということは、一応指摘してお -