池田真紀子のレビュー一覧

  • ソウル・コレクター 下

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    データマイニングという言葉は初めて聞きました。
    なかなか興味深い内容でした。
    犯人は殺し屋ではないですが、ある意味最強ではないでしょうか。

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    2023年04月16日
  • インヴェンション・オブ・サウンド

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    私の読んだ墓暴き小説の第三位です。ちなみに1位はスティーヴン・キングの『ダーク・ハーフ』、2位はチャド・ハーバックの『守備の極意』です。読んだすぐなので興奮冷めやまない状態ですので、少しおちついてから振り返りたいと思います。

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    2023年04月14日
  • 幼年期の終わり

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    「知性ある者は、運命の必然の腹を立てたりはしない」
    その考えかたは、人類のには最後まで受け入れられなかったわけだな。
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    地球外知的生命体「オーヴァーロード」(最高君主)に地球のオーナーシップが移行され、人類最後の人間ジャンが地球の終わりをレポートする最後はまるで自分がその瞬間に立ち会っているみたいに具体的ですごかった。

    「自分の悩みなんて宇宙の大きさに比べたら大したことない」という考え方の処世術にうんざりするほどの説得を与えてくれる作品。
    「草を食べる虫を食べる鳥を食べる獣を食べる人間」という仕組みを食物連鎖というなら、このSFで描かれてたのは「文明・知識連鎖」って言える。
    私たち人間は人間の間だけで優れている劣っているって比べあっているけど、オーヴァーロードたち、さらにその上位に君臨するオーヴァーマインドたちからしたらアリの巣を眺めてるくらいの感覚。ちょっと遊びで月を回してみるくらいの技術力の前に、たかが一惑星の生命体がどう抗えるのか。

    タイトルの「幼年期」が「人類の(宇宙全体の知的生命体と比較した)成熟度」って解釈できたけど、皮肉すぎて著者のセンスすごい。

    SF作家ってほんとすごいな。
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    #読書記録
    #幼年期の終わり

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    2023年04月13日
  • 真夜中の密室

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    相変わらず一気に読めた。本作も十分面白かったが、リンカーンライムシリーズも15作目となると、どうしても同じような印象で初期のようにドキドキしながら読むことはなくなった。でもこれだけ長く高い水準を維持しているのはさすが。

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    2023年04月08日
  • 007 白紙委任状(下)

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    ディーヴァー作の現代的なボンドストーリー。ダニエル・クレイグボンドのイメージで読めて、ディーヴァーらしいどんでん返しが楽しめる良作。敵のキャラクターも007的気持ち悪さがあって、違和感はない。007という決まったフォーマットであっても、圧巻のクオリティで素晴らしい。

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    2023年04月08日
  • ウォッチメイカー 下

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    ネタバレ

    相変わらず魅力的な犯人に、今回は魅力的な捜査官も登場してその対決がなかなか面白かった。
    アメリカの刑事ドラマによくある、二つの事件を同時進行させながら、やがては交錯するとゆう展開にさらに一捻り。キネシクスのうんちくも興味深い。
    ウォッチメイカーの今後の登場に期待。

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    2023年03月26日
  • 石の猿 下

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    アメリカの移民と中国の文化を織り交ぜながらの犯人追跡劇。なかなか勉強になりました。
    そんきたか!と思わせる展開は流石です。

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    2023年03月12日
  • 12番目のカード 下

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    アメリカの歴史、貧困層の現状、文化を織り交ぜながらの犯人の追跡。
    なかなか勉強になりました。
    個性的な暗殺者もよかった。

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    2023年03月12日
  • クリスマス・プレゼント

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    J・ディーヴァーの短編集。 16作品収録でページ数だけ見れば長編小説級。

     短編小説を真っ向から感情移入して読む人はいないでしょう。 どれだけドラマティックな結末を用意しても登場人物に思い入れようが無いのだから仕方ない。  ならばひたすらにエンターテイメント性、読者を驚かし裏切ることに傾倒してゆこう。 ただ短い話ではないです、予め短編とはどうあるべきかを作者なりに捉え定義して作られています。 本作はそんな短編集です。
     
     私は本作を一種のパズルクイズのように考え、直感的に誰が悪意を持っているのか答えるように読んでいきました。 当たれば喜び、外れれば驚く、そこには至極単純な感情しか湧き上がっていないのですが面白いのだから何の問題もないです。 大きな展開の起伏と複雑な感情が欲しいのなら大人しく長編を読めばいいのですよ。  
    短編に求められてるものを見極め書かれた本書は「クリスマスプレゼント」程の一大イベントではないが大きなサプライズになりました。

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    2023年03月01日
  • 真夜中の密室

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    ネタバレ

    本書の結び近くの頁でライムが

    『報道と扇動の境界線はどこにあるのか』

    と思考する描写があるのだが、ライムの考察は全くその通りだと思う。

    日本でも最近、回転寿司などを狙った事件が多発しているが、率直に騒ぎ過ぎだ。
    報道が加熱すればするほど、幼稚で歪んだ自己顕示欲と承認欲求を持った者たちが後追いする。

    二番煎じがダサいとも分からない、そもそも客観視など言葉すら知らず、当然持ち合わせもしない未成熟で低能な者どもからすれば、恰好のステージにしか見えないのだ。

    マスコミが騒げば騒ぐほど、それらは奴らに認知されてしまう。

    更に、

    今、各地起こっている組織化された強盗事件を
    報道機関は『闇バイト』という至って軽い言葉で扱っている。

    果たして、
    そんな日本語は存在するのか?

    『できちゃった結婚』、『授かり婚』といった人の誕生に関わる事柄が軽視とも取れる言葉で世間に流布されると共に、親の自覚の無い一部のバ○どもが世に解き放たれ、虐待は飛躍的に増加した。

    プーチンという○チガイのせいで、今も今後もこの国の経済は間違いなく困窮する。
    そんな混沌の中で『バイト』と銘打って重犯罪を軽いコトバでてらいなく垂れ流す報道機関はもはや犯罪者たちの片棒を担いでいるとしか思えない。

    『そういうやり方があるのか…』と。

    作中でも、狡猾な犯人の手によってSNSを利用してのプロパガンダが功を奏し、ライム達の権威を貶め、遂には市警から更迭されてしまう。
    プロパガンダの効果はそれに留まらず、やがては民衆を扇動し暴動を巻き起こす。

    冒頭のライムの台詞は暴動の様子をニュースで知った彼が独りごちた言葉だ。

    ライムの言う『境界線』を見誤れば、報道はいとも容易く煽動にすり替わってしまう。
    はたして、発信者にその自覚はあるのだろうか?

    長々と蛇足が過ぎた…。
    本編の感想。

    なるほど、シリーズの愛読者なら作中の次の展開は推して知るべしなのだが、勿論ディーヴァー氏自身はそれすら織り込み済みで、更にそれの裏、加えて新たなシチュエーションを仕掛けてこられる…あたかも彼自身がウォッチメイカーの如く。

    その文脈で考えると、ライムチームの新しい仲間、
    彼は逞しくも利他的で非常にナイスガイなのだが…『おまえ、もしかして?』と思えなくもないのだ。

    読者をこれ程、疑心暗鬼にかける本シリーズ、益々、今後が楽しみなのだが、次作はどうもまた別シリーズのようだ(彼のシリーズも好きだけど!)

    最後に蛇足の続きを少々。

    朝の情報番組で前々から違和感があったのは、

    ホワイトボードにずらり並んだ各朝刊。
    アナウンサー達がそれを読み上げる…

    えっ?
    新聞をただ読むって…それじゃ各テレビ局独自のニュースソースって?
    マスコミ各自が独自ニュースを持ち寄ってこそ、
    それが真実足るかの角度が高まるんじゃないの?

    予算が無いんか知らんが、そこを怠るなら最早ニュース番組なんて無意味でしょ?
    精度40%の報道、内閣支持率かよ。

    それなら芸能人の尻でも追ってるしかないか…
    いや、それも文春さんの二番煎じか(笑)。

    もしかするとディーヴァー氏は
    日本に限らず、矜持を失った報道機関の在り方を
    作品を通じて、訴えたかったのかも知れない。

    彼ら名手達は本当に伝えたい事を作中巧みに忍ばせるのだ。

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    2023年02月26日
  • デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する

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    スマホに注意を奪われ、画面を見続ける人がどれだけ多く、悪影響を及ぼすかをまとめた本。
    スマホの悪影響は理解しているのだが、どうしてもやめられない。
    自分も同じような本を何度も読んでは、アプリを削除、スクリーンタイムを設定してトライするも、時間が経てば元の状態に戻ってしまう。完全に失敗組だが、この本の演習に従って再チャレンジして見ようと思う。

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    2023年02月24日
  • ソウル・コレクター 下

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    ジェフリー・ディーヴァーは大好きな作家だけど、シリーズ物は好んで読まなかったがリンカーン・ライム シリーズを初めて読んで見ました。
    面白かった。
    食わず嫌いはよくないですね。

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    2023年02月21日
  • ウォッチメイカー 下

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    少し前の「ソウル・コレクター」でディーヴァーのリンカーン・ライム・シリーズに興味が出て立て続けに読んだ本作。
    評判の良い「コフィン・ダンサー」「ウォッチ・メーカー」「ソウル・コレクター」(刊行順)の中で本作が一番好みかな。

    しかし1点だけ納得出来ない事があるので残念。

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    2023年02月21日
  • スリーピング・ドール 下

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    ジェフリー・ディーヴァーは好きな作家です。
    展開がスピーディーで会話がお洒落。
    この「スリーピング・ドール」同作家のリンカーン・ライム シリーズのスピンアウト版との事。
    ライムが物証第一主義で科学捜査の天才に対して今回の主役キャサリン・ダンスは人間嘘発見器と言われるキネクシスの天才。
    キネクシスとはチョットした動作や表情からどんな嘘でも見破ってしまう行動心理学らしい。

    カルトのリーダーが取り調べをされていた拘置所から脱獄。
    脱獄の直前に彼を取り調べていたダンスと彼女のチームが脱獄犯を追う。

    ストーリー展開はスピーディーで登場人物のキャラクターも良いので楽しく読めました。
    ですが敵役の脱獄犯のキャラクターが少し弱い。私には少々小者感がありもう少しスケールのデカイ悪党であって欲しかった。
    アクションあり随所に間一髪的な追いつ追われつのスリリングな展開ありで、流石ディーヴァーと思わせる部分は多数あるだけに残念。

    でも一般的には面白い小説だと思います。

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    2023年02月18日
  • インヴェンション・オブ・サウンド

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    割とエグいことが起きるがそれらはさらっと書かれていてすっきりとした読み心地。相変わらずの短いフレーズの繰り返し、殴り書きのようなテンションにピークではなる。終わり方が割と良いと思った。

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    2023年02月16日
  • クリスマス・プレゼント

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    ミステリー短編集。
    ミステリーは好きだがやっぱ海外の著者さんだと風景がイメージしづらく、、読むの大変でした、、

    個人的には最後のひざまずく兵士がシンプルだけどとても面白かった。

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    2023年02月04日
  • ファイナル・ツイスト

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    懸賞金ハンターコルター・ショウシリーズ第三弾。
    ディーヴァーの作品らしく、一気読みは勿論のこと最後の最後まで気が抜けない。読み応えたっぷり、たっぷり過ぎてちょっと複雑に感じるところもある。ショウシリーズ第四弾もあるようなので楽しみ。

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    2023年02月03日
  • 真夜中の密室

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    ロックスミスと言う開錠師が跋扈する、そこには付箋でNYのギャングがライムの裁判証言で有罪になりそうなところで、無罪になってしまった事件が後になって尾を引くことに。 ロックスミスは途中で捕まるが、今回の一連の事件の黒幕が内部にいてライムの危機に。ただ今までのように最後の最後までの大どんでん返しはなかったが、途中のどんでん返しと最後の物語の締めは見事。

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    2023年02月03日
  • ポーカー・レッスン

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    読み終わりました。
    おもしろかったです。でも、なんとなくクリスマス・プレゼントとは趣きが違う…
    悪い人同士の知恵比べみたいな話が多くて、少し胃に来る感じ。

    生まれついての悪人は、クラックコカインダイエットで読んでいて、再読してもやっぱりおもしろかったです。
    原題はBorn Bad 原題を知ると、さらにぐっときます。

    救われない話が多いのですが、ポーカーレッスンは面白くて、映画的でした。老スタントンは、ロバート・デュバルのイメージで。

    TVドラマのタイトルも頻出。中でもザ・ソプラノズがよく出てきました…CSIも、ローアンドオーダーも…好きですけどね(笑)なんとなくこそばゆい感じが…

    どんでん返しは好きですが、少しどんでんとは違う…?
    そんな1冊でした。
    クリスマス・プレゼントを先に読んだのですが、こちらの感想を先に投稿。

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    2023年01月30日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    抑圧された社会への反逆。
    誰かが決めたレールを歩み続けることの疑問。
    自己破壊による生への実感。

    ファイトクラブにのめり込む彼らには共感できないまでも、この世の中にどこか息苦しさを感じながら歩んでいる自分自身に突き刺さる要素が多く、かなり衝撃を受けました。また、抑圧された社会への反逆という点で、伊藤計劃「ハーモニー」の要素を強く感じました。ファイトクラブの影響を受けたと言われるのも納得です。

    ただ、文章がかなり読みにくく、いまどの場面で誰が話しているのが分かりづらいのは欠点かも?結末はだいぶ違いますが、映画版がこの小説の映像化作品として非常に良くできているので、そちらを見た上で、保管として読むのが正解かもしれません。

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    2023年01月28日