池田真紀子のレビュー一覧

  • カッティング・エッジ 上

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    ネタバレ

    元ニューヨーク市警の天才科学捜査官が、警察に協力して連続殺人鬼を追う『リンカーン・ライム』シリーズ第14作。

    今作も複数回のどんでん返しがあり、楽しく読めるが、犯人が毎回早々と明かされてしまうため、フーダニットの楽しみが少ないのは残念。
    ウォッチメイカーの影がちらつくが、本人の再登場はまだ先のよう。

    人間関係の変化として、リンカーンとプラスキーとの掛け合いが親密さを増しているのが微笑ましい。

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    2023年07月18日
  • パチンコ 上

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    戦前〜戦中〜戦後にかけての朝鮮人一家の話し。

    戦後の混乱と貧困や差別など、複雑な社会情勢の中での人生観や倫理観をテーマにした大河小説なんだけど、三浦綾子の様にもう少しテンポが良いといいかなあ。

    内容は面白いけど、会話文よりも説明文が多い印象。

    でも表紙のデザインが凄く好き

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    2023年07月18日
  • カッティング・エッジ 下

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    毎回毎回、よくこんなストーリーを思いつくなあと感心します。
    ダイアモンドとその背景に関する雑学が盛りだくさんで
    勉強になった。
    ラストのラストで宿敵が出てきて、ライムとの直接対決がいつになるかはわかりませんが楽しみです。

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    2023年07月14日
  • ゴースト・スナイパー 上

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    リンカーン・ライムシリーズ10作目。これも終盤に怒涛の展開が。本当に悪いヤツは誰だ?と考えさせられる。
    最初に11作目を買ってしまい、ずいぶん長い間積んだままになっていたけど、ようやく追いついた。

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    2023年06月27日
  • スティール・キス 下

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    現状の設定をあえて替え、そこから発生する事件や、他の事件が散りばめられ最後に収束する展開はさすが。
    エスカレーターや裁判、自動車の小ネタも盛りだくさんで勉強にもなる。

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    2023年06月24日
  • サバイバー〔新版〕

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    2023.06.19
    ちょっと難解。適当に読み進めることはできない。
    この本の凄いのは、書かれたのが20世紀であるということ。9.11よりも前であるということ。
    最近書かれた本と言われても違和感ないくらい未来を見通しているのは凄いと思う。

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    2023年06月19日
  • 死亡告示 トラブル・イン・マインドII

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    ネタバレ

     ニームは人の本能の名残だ。のちにホモサピエンスとなる生物の心理的構成の一部で、生存に不可欠なものだった。初期の原人には、現代なら悪とか、犯罪と認識されるような行動が必要な場面がたびたび訪れた。つまり暴力に訴えたり、怒りや衝動、加虐的な気分、欲に屈服したりせざるをえない場面があった。しかし共同体が生まれ、発展するにつれ、そのような有害な衝動の必要性は薄れた。共同体を治める機関や軍隊、警察機関が、生存本能がそれまで果たしていた役割を引き継いだ。暴力や怒りなどの負の衝動は、不要になっただけでなく、共同体の利益違反するものとなった。

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    2023年06月18日
  • 石の猿 下

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    ネタバレ

    上巻を読み終えて、ここまでなかなかのめり込めていないと記しました。

    が、やはりディーヴァー、やはりライム!

    ギアを上げたかの如く急激に来ましたねぇ~

    という事で、少し本作について触れておきましょう。

    本作はニューヨーク州ロングアイランド沖の洋上から始まります。

    中国からの貨物船、福州竜丸は不法移民を乗せ嵐の中、ようやく目的地近くまで辿り着きます。

    しかし、そんな福州竜丸の動きは既に警察に監視され、沿岸警備隊が待ち受けていました。

    警察の目的は国際的に指名手配されている蛇頭のゴーストを捕まえること。

    そうです、本作では巻頭よりライム、サックスが追う犯人は明確にされています。

    あと一歩(これはある意味いつものパターン)というところで、事もあろうにゴーストは不法移民を乗せた福州竜丸を爆破し、船もろとも多くの人々を沈めてしまいます。

    ※仕事の為、一旦ここまで※
    ↓
    ※続きです※

    何とか救命ボートで高波を乗り越え、岸に辿り着いた移民達、しかし、ゴーストはそんな彼等を追い、数名を殺害。

    生き延びた10名の移民。

    消えたゴーストは生き延びた移民達を皆殺しにする為に追いかける。

    ゴーストが移民達を見つけ殺害するのが先か、それともライムとサックスがゴーストよりも先に消えた移民達を見つけるorゴーストを捕まえるのが先か!!

    これが本書の大筋です。

    姿を表さないゴースト。

    そして本書により深みを与えるのが謎の密入国者ソニー・リー。

    助演男優賞おめでとう(((o(*゚▽゚*)o)))って感じですよね♪

    微細な証拠を積み上げ、知識と推理を総動員して辿り着く驚愕の真実。

    上巻のなんだかチマチマした感じがウソのような下巻のスピード感。

    そして詰め込まれるどんでん返し。

    これぞディーヴァー!これぞリンカーン・ライム!!

    積読まみれの読書生活ですが、積読がまだまだある事が嬉しいと思えるシリーズです♪




    内容(「BOOK」データベースより)

    冷酷無比の殺人者“ゴースト”は狡猾な罠をしかけ、密航者たちのみならずライムの仲間の命をも狙う。愛する者たちを守るには、やつに立ち向かうしかない。真摯に敵を追う中国人刑事ソニーの協力も得、ライムはついにゴーストの残した微細証拠物件を発見する―見えざる霧のような殺人者は何者なのか?大人気シリーズ第4弾。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    ディーヴァー,ジェフリー
    1950年シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる

    池田/真紀子
    1966年東京生まれ。上智大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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    2023年06月12日
  • インヴェンション・オブ・サウンド

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    ネタバレ

    完璧な悲鳴を作り出す音響技師と失踪した娘を追い求める男。2人が交錯する時に世界が大きく崩れ落ちる。恐怖や怒りの感情ですらも消費するために虚構を作り出す現代の資本主義社会の構図が、モチーフとして物語のあちこちにリバーブしている。カミソリのような鋭い描画と、骨を砕くハンマーのような動詞主体の文体が力強く物語っていた。

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    2023年05月29日
  • 真夜中の密室

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    リンカーン・ライムシリーズ久々の作品。とあるミスからニューヨーク市警の顧問を解雇されてしまうライムですが、そこは回りの協力もあって、ロックスミスなる新たな敵との丁々発止のやりとりは今まで通り。複数の事件が交錯しながら、あっと驚く展開に今回も脱帽。ライムのシリーズは犯罪者との知的な駆け引きが抜群でどれも最高です。

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    2023年05月23日
  • 世界のすごいお葬式

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    タイトルからして軽いお葬式エッセイかと予想していたが、違う。タイトル付けが悪い。すごい、なんて表現はいらない。著者が世界数カ国で見たその土地の死者の弔い方、死者との向き合い方だった。パッケージ化されている一般的な葬儀とはなんなのだろう?と思えてくる。著者のおわりに、にある文章が心に響いた。

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    2023年05月13日
  • エンプティー・チェア 上

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    今作はいつもとは違う場所でのお話。いつメンはライムとアメリアとサムだけ。ライムがいつものキレッキレの指示を出せないのが窮屈そう(笑)

    田舎町ならではの犯人はわかっている……からの!
    うわぁぁぁぁ!ラスト!ラストよ!いいところで区切るね〜(笑)
    これは下巻が楽しみ!

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    2023年05月10日
  • ブラック・スクリーム 下

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    今回は意外さは控えめ。でもその分、イタリアの捜査機関の人たちが魅力的で、中でもスピロ検事は、最初は嫌なやつでしたが、だんだんすごくいいやつに思えてきました。今後のシリーズでも、エルコレとともに、どこかで絡んで欲しいなと思いました。また意外さは控えめと言いながらも、ストーリーも安定の面白さで、やっぱり大好きなシリーズです^_^オマケ収録の『誓い』も、シリーズのファンには必読の内容。舞台となるイタリアのベッラージョ。思わず調べましたが、行ってみたい!

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    2023年05月05日
  • 幼年期の終わり

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     昔々、多分まだ高校生か大学生だった頃に読んだことがある古典的なSF作品を改めて読んでみた。難解な展開もあの頃よりは理解できるようになったように思うが、それでもなかなか普通の頭にはストンとは腑に落ちないような感じだった。でも再読してみて良かったと思う。

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    2023年05月01日
  • ボーン・コレクター(下)

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    四肢麻痺捜査官のリンカーンライムシリーズ。
    いわゆる安楽椅子探偵もの。

    被害にあう様子があまりにエグくてグロで、なかなか読むのが進まなかったけど、下巻はまさに一気読み。犯人、そうきたか!!!!
    ほかのシリーズも読んでみたい!

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    2023年04月29日
  • インヴェンション・オブ・サウンド

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    娘を探し探す男と叫び声専門の音響技師の女。危険すぎる絶叫の演舞 #インヴェンションオブサウンド

    ■きっと読みたくなるレビュー
    この本は凄い、そして危険。

    おそらく次世代以降の価値観や芸術観で、本を読む力がないと理解できない(おそらく私も十分に理解できていない)。起承転結もあるミステリーではあるけど、イメージとしてはもはや純文です。

    本作のスゴイところは、狂気、暴力性がテーマになりつつも、直接的な描写は少ないところ。そして丁寧な説明やプロットで提示してくれず、ただ場面場面や1on1の会話を提示してくる。

    怒りや激情を荒々しく表現するのではなく、もはや狂気は日常となってとり憑かれてしまう。しかも読者をほっとさせてくれる瞬間は一片もなく、クレイジーな世界観に閉じ込められる。

    その理由は主役である二人がヤバすぎるんです。
    フォスター:娘をさらった犯人を捜している、復讐のために文字通り命を懸けている男。
    ミッツィ:人の悲鳴の音源を生業とする、薬物中毒の女。

    彼らの常によくわからない行動や暴力行為によって、読み手の価値観が歪ませられる。もはや正しさの判断基準がわからなくなってしまう、狂気と絶望が極まる作品でしたね。

    しかしこの独特の表現力は圧巻です、パンキッシュな読書体験をぜひ。

    ■ぜっさん推しポイント
    私はどこにでもいる平凡な一般人で、もちろんドラッグ、暴力、殺人などといった犯罪に関わったことはありません。まわりの人を不幸にしたくないですし、そもそも犯罪を犯すような勇気なんてありませんしね。

    これまで数多くのミステリーで、殺人シーンを読んできたのですが、所詮はフィクションなのは分かってますし、作家先生も心情描写を丁寧に描くことはあっても、エグくは描きません。そのためリアルさは感じないんですよね。

    ただ本書は違うんです。犯罪を犯す、人を殺めるというのは、こういう感じなのか… という、現実味のある体験ができてしまうのです。
    貴重な経験をさせてもらえるんですが、なんともなんとも、恐ろしい本でした。

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    2023年04月28日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    自分の人生がまるで欺瞞だと感じても、人を殴ってはいけないし自分を傷つけてはいけない。それらは完全に間違ってる。
    そして、ときには一度どん底まで落ちてみないと分からないこともある。

    中盤から終盤へと差し掛かったあたりの大学中退ボーイとのシーンは、映画にもあったけど、小説で読むと切れ味はさらに格別で、ぐちゃぐちゃになっていく終盤の前で一息をつけるページになっている。
    この数ページのエピソードはあまりにも美しいから、このシーンを読むためだけにでもこの小説を読む価値がある。すでに映画を観た人でも。

    人間扱いされないことに切れたタイラーが、結局形を変えて同じことをしているということは、一応指摘しておきたいと思う。タイラーも神ではなく、絶対的な正義でもなく、思想に絡め取られ自分の人生を見失い世界の中でもがきながら正解を探し求める一人だということだろう。

    ただ映画を先に観ない方がいいね。
    読む度にシーンがチラついて全然読むのに集中できない。

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    2023年04月28日
  • デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方

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    読んで見て驚いた。自分はスマホ依存であると分かっていながらも使用をやめられない今の自分に当てはまる例のなんと多いことか。依存の原因は間歇強化と承認欲求だと本書には記されている。要はギャンブル性と本能的な承認欲求のことである。とても腑に落ちた。原因が分かれば対処も出来るというものだろう。自分の経験談だが、確かにアプリの通知バッジを切るだけでも、使用時間は格段に減少した。

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    2023年04月27日
  • ボーン・コレクター(上)

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    本の雑誌・どんでん特集で、ディーヴァーは基本と書かれていて、実際取り上げられていた作品も多かった訳だけど、そういえば読んでないなってことで、まずは大前提の本作から。オールタイムベスト級ってことで。確か映画版は観た気がするんだけど、内容は完全に忘却の彼方。ライムってこんなキャラなんだ⁉って、ちょっとイメージと違ったりもしたけど、内容はさすがのクオリティ。後半も楽しめそう。

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    2023年04月26日
  • ブラック・スクリーム 上

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    久々のライムシリーズ!堪能しました。今回の舞台はイタリア。エルコレ、ロッシなど魅力的な刑事たちが登場。いつもとメンバーが違っていますが、面白さは健在。この作家の面白さは下巻にありますので、今から楽しみです!

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    2023年04月23日