池田真紀子のレビュー一覧
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文春ミステリーベスト10の1位発表を見て、リンカーン・ライムシリーズの記念すべき第1作「ボーン・コレクター」を読んだのが2000年。それから約四半世紀の時を経てシリーズ第2作となるこの「コフィン・ダンサー」をようやく読んだ。キャラ設定など覚えているはずもなく、ほぼ新作のつもりで読んだが噂に違わずとても面白かった。
リンカーンは安楽椅子探偵ならぬ車椅子探偵だ。しかも最先端の機器を駆使して超微細証拠物から科学的な推理を行う。この一見「静」にも見える行動は非常にアクティブで「動」的だ。またアメリアを始めとする動けるキャラクターたちも銃撃戦はあるわ、飛行機は落ちそうになるわで全てが「動」に満ちた作品になっていて、安楽椅子探偵ものという事を忘れそうにさえなる。そして最後までどんでん返しが続くところも巧さがあり、長期シリーズ化されているのも頷ける内容だ。
安楽椅子探偵もので有名どころといえばミス・マープルや隅の老人か。私は歴史系の安楽椅子探偵ものが好きで「時の娘」や高木彬光の「成吉思汗の秘密」はお気に入りの作品だ。
リンカーン・ライムは既に安楽椅子探偵の代表の一人になっているようなので、これから他の作品も読んでみようと思う。 -
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おれを力いっぱい殴ってくれ、とタイラーは言った。
事の始まりは、ぼくの慢性不眠症だ。
ちっぽけな仕事と欲しくもない家具の収集に人生を奪われかけていたからだ。
ぼくらはファイト・クラブで体を殴り合い、命の痛みを確かめる。
タイラーは社会に倦んだ男たちを集め、全米に広がる組織はやがて巨大な騒乱計画へと驀進する――
人が生きることの病いを高らかに哄笑し、アメリカ中を熱狂させた二十世紀最強のカルト・ロマンス。デヴィッド・フィンチャー監督×ブラッド・ピット&エドワード・ノートン主演の映画化以後、創作の原点をパラニューク自らが明かした衝撃の著者あとがきと、アメリカ文学研究者・都甲幸治氏の解説を新規収録。
デヴィッド・フィンチャー監督作品とストーリーはほぼ同じだけど、ブランド品で心の隙間を埋め広告に踊らされるブランド志向や生きている実感を得にくい社会や男性の生き方のロールモデルがない彷徨える男性の迷走へのシニカルでユーモラスな風刺が散りばめられた原作のユーモラスな面白みが良い。
「ファイトクラブ」の着想のきっかけが、ホスピスでのボランティアだったり、様々な細部の元ネタなどが判るあとがきも必読。 -
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初めてリンカーン・ライムシリーズに挑戦。
面白かったけど、これほど有名で評価の高いミステリー小説のわりに読みづらくてしんどく感じました。
カタカナの登場人物がたくさん登場するのに、姓名のどちらも使われているので誰が誰だか、というのは海外小説なので仕方ないとして、過去の事件や物語の中の小説が出てきたり、専門用語が多く何のことだかわからなかったり。そして一番困惑したのはこれまで読んだどのミステリー小説よりも鑑識現場などの情景がイメージしづらく感じたところです。
展開はスピード感があり、どんでん返しも面白かったです。
映画も有名なためか、いかにもハリウッド映画らしいシーンを何度も想像しながら読みました。
他のリンカーン・ライムシリーズを今後読むかは悩み中。 -
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博物館内にある図書室で解放奴隷の記事を読んでいたジェニーヴァは何者かに襲われた。現場に残された証拠品から強姦目的かと思われた事件はやがて様相を変えていき……140年前と現在を繋ぐ事件の行方は→
アメリカの黒人奴隷解放や憲法成立が語られるシリーズ6作目。
“5分の3の人間”という意味が最初わからなかったんだけど、読み進めていくと「あぁ」となるし、マジ選挙行こうって思った(本筋と関係なし)
物語としては今作も見事にひっくり返してくれる。何度も。マジで何度も(笑)→
今作は私の推しであるベルが出ずっぱり(ジェニーヴァを警護する係なので)で嬉しい。もう一人の推し、デルレイもいいとこで登場するし、キャラ小説としてもホクホク。
あと、ラストがとてもいい。物語のベースが辛いだけに、ラストの主要キャラの決心には光が見えてとても良い。 -
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ネタバレ毎回、作者のドンデン返しの妙と言ったら、全くもって他の追随を許さない次元にあると思う。
と、思うのだが、そこは逆に愛読者所以の悲しさか、巧みにミスリードされてはいても何とは無しに匂ってしまうのだ。誤導へのいざないが(笑)。
だから、今作の恐らく最も大きなドンデンは『だよね!』だった(と、嬉しがる所がガキだよな…)。
ただ、
驚きでは無いけれど、ある人物の死については意外だった。
私の覚えている限りでは作者の過去作(ライム、ダンス、今シリーズは全て既読)に於いて、作中私が好感を抱いた人物に起きた悲劇は『石の猿』のかの彼ひとりを襲った1件のみだったから(確かトムさんもシリーズ1作目で亡くなった筈だが、次作以降シリーズ化に伴い復活!)。
なので、手放しのハッピーエンドとはいかなかった。
とはいえ、最高にスリリングな冒険譚!
とにかくショウがヤバいほどカッコええ〜て
そりゃモテるわ(嫉)!
で、立ち止まれない男の物語は続く模様。
勿論、ライムにも会いたいけれど、ショウの今後も期待大!
ダンスやパーカーみたいにまさかの共演なんてことも…。
今後の共闘確率は…40パーセントか?
結びに、
本筋とは異なるが、作中非常に興味深い一節があった。
それはある精神科医の考察で、
人間とは原初的な不安や恐怖を抱いており、それらを相殺し払拭する為に種々の感情を使役していると云うもので、作中のある人物の場合はその感情は怒りであった。
内省的な不安、恐怖のみならず、実際的なスーパーネガティヴに晒されている2023年の世界に於いて、それでも前に進む為には、たとえ一時しのぎ的なものであったとしても、私は怒りや悲しみではなく、喜びや楽しさを使役する事でそれらを払拭したい。
最近目にしたスピリチュアル系の記事に『争いを望まないのであれば反戦に怒りを燃やすのではなく、ひたすら平和を想起、イメージする事だ』とあった。
先の考察からすると、このメッセージもあながち荒唐無稽なものでは無いと思った。
ささやかではあるが、今作の様に良質な作品を読むことも私の心に光を灯し前進への手引きとなってくれる大切なサバイバルツールなのだ。
さしずめ
『闇にとどまるべからず』かな。
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実は読み終えてたんです下巻
最近とても慌ただしくて、移動時間だったり 長引く美容院でだったり 休憩時間だったりにコツコツと読み進めていました 正に点滴穿石
そしてこのレビューはなんだか眠れないそんな15の夜にヒャッと綴っているので変態仕様です
ダンサーとの最終決戦
内容が記憶中枢からやや漏れ出しているのは否めないのだが、完全に鼻血ブーした事だけはしっかりと覚えている それはもう上巻のレビューを読むと赤面しちゃう程に
私は飛行機に全く興味が無いのだが、本書はダンサーのターゲットであるパーシー・クレイを主軸とした要所要所で中々濃密な飛行機描写がある
確信したが、私は飛行機に興味が無いのではなく ただ単純に全く理解できない事に気付いた
エンジンの話をされても、機材の名称を並べられても知識として存在していない
いつもフルスクリーンの脳内社畜が全く機能しない いきなりの休日をどう過ごせと?
という私の低スペック脳を受け止め、状況把握を捨て、愛情は全てライムとダンサーに捧げる事にした 比率は3:7くらい
決着は一瞬
勝負がどんなに長引こうとも、首を摂られる時は一瞬だ しかしなんとまぁ、ライムの戦いはまるで将棋みたいだ
静かで激しい読み合いの心理戦
ライムが放った「王手」の一声は、確実に「勝利」の二文字に変換される
この瞬間、飛ぶぞ
因みに、下巻を読み始めてすぐ書き留めていたメモにこんな物がありました
【残りの生存者パーシーの存在がサックスとライムの仲を掻き回す!うひょ!】
この時の自分のテンションが思い出せません -
Posted by ブクログ
デジタル・ミニマリストというとデジタル技術を全く使わないで暮らしていくことなのか。
そうではなく、自ら目的を持ってデジタル技術とほどよい距離感で暮らしていくための手段や実践例などが書いてあります。
私もデジタル技術を全く使わないで暮らしていくことは難しいですが、使い過ぎてしまってもう少しデジタルから距離をとりたいなと思うことがあります。
デジタルを使わない時間、離れる時間をどのように活用していくのか、その方法も記述されています。デジタル技術で多くのことが知ることができる今だからこそ読む価値のある本だと感じました。
時間を空けて何周か読んでみたいです。