池田真紀子のレビュー一覧

  • 幼年期の終わり

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    読みやすいし、これが現在のSF世界観の地殻を固めたのだということが、なるほど分かった。早く幼年期を脱したい

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    2024年06月01日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    昔見た映画の原作ということで、読んでみた。映画の雰囲気と同じで、治安が悪い男たちの話という感じが面白かった。ただ映画よりも、厭世的な雰囲気をより感じられたところは、映像とは違う良さで、文学もいいなと思った。話の終わり方も好きだが、これが映画と同じかどうか覚えてない事が悔やまれる。
    また、「大英博物館のエルギン・マーブルをハンマーで叩き壊し、モナリザでケツを拭いてやりたい」という表現も、最低な事をしてみたいという欲求を、洒落た?言い回しで表しているので好きだ。

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    2024年05月26日
  • ハンティング・タイム

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    釈放された夫から逃げる母娘、ある理由によってその2人を追跡する夫、雇われの二人組の殺し屋、ある事件から巻き込まれる懸賞金ハンター。複数人物それぞれの視点から一つの大きな流れへと収束してゆくドラマ的な王道の流れを楽しめた。巧みなミスリードや視点の切り替えの描写で一気に読めた。シリーズもののようだが、単体でも十分に楽しめる。

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    2024年05月15日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    ネタバレ

    エミリーディキンソン
    愛こそ全て。
    愛さえあれば足りる。
    その荷が溝(轍)と釣り合っているなら。
    荷は
    愛の重さ。
    訳者の後書きより。
    良い訳者だった。他の作品も読みたい。

    ライフアフターライフのように、ゲームで何度も死んだら生きる。輪廻転生

    人を絶望から守るのは、遊びを求めるその心なのかもしれない。

    マクベス、シェイクスピアをまず読まないと。

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    2026年09月26日
  • コフィン・ダンサー 上

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    文春ミステリーベスト10の1位発表を見て、リンカーン・ライムシリーズの記念すべき第1作「ボーン・コレクター」を読んだのが2000年。それから約四半世紀の時を経てシリーズ第2作となるこの「コフィン・ダンサー」をようやく読んだ。キャラ設定など覚えているはずもなく、ほぼ新作のつもりで読んだが噂に違わずとても面白かった。

    リンカーンは安楽椅子探偵ならぬ車椅子探偵だ。しかも最先端の機器を駆使して超微細証拠物から科学的な推理を行う。この一見「静」にも見える行動は非常にアクティブで「動」的だ。またアメリアを始めとする動けるキャラクターたちも銃撃戦はあるわ、飛行機は落ちそうになるわで全てが「動」に満ちた作品になっていて、安楽椅子探偵ものという事を忘れそうにさえなる。そして最後までどんでん返しが続くところも巧さがあり、長期シリーズ化されているのも頷ける内容だ。

    安楽椅子探偵もので有名どころといえばミス・マープルや隅の老人か。私は歴史系の安楽椅子探偵ものが好きで「時の娘」や高木彬光の「成吉思汗の秘密」はお気に入りの作品だ。
    リンカーン・ライムは既に安楽椅子探偵の代表の一人になっているようなので、これから他の作品も読んでみようと思う。

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    2024年04月18日
  • 幼年期の終わり

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    ネタバレ

    人間の終焉をディストピアとして描く映画や小説は多い。人間が進化し、統合体という新たな上位の存在に生まれ変わるのはわたしにとって目新しかったし、美しいとさえ思えた。
    オーバーロードの最後の演説は、忘れ去られる人間に敬意もあり、素敵だった。

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    2024年04月14日
  • フルスロットル トラブル・イン・マインドI

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    ディーヴァーの長編は面白いのですが、実は短編の名手でもあると常々思います。著者の前書きが、読む前に期待感をグッと高めてくれますが、その期待通り第1話の標題作キャサリンダンスものも、犯人の騙し方、そしてちょっと読む人をクスッと笑わせる手際までの出来栄えが実に鮮やか!ライムの短編もいつものライムでした。ほかの短編も、一見事件性がないように見せながら、突如として、目の前に事件を広げる手際の良さは秀逸。面白かったです!

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    2024年04月13日
  • パチンコ 下

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    家族の物語。登場人物がみんな魅力的で、もっと読んでいたいと思った。山崎豊子ばりの読み応えでとにかく面白かった。(山崎豊子さんが好きなので)

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    2024年04月13日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    おれを力いっぱい殴ってくれ、とタイラーは言った。
    事の始まりは、ぼくの慢性不眠症だ。
    ちっぽけな仕事と欲しくもない家具の収集に人生を奪われかけていたからだ。
    ぼくらはファイト・クラブで体を殴り合い、命の痛みを確かめる。
    タイラーは社会に倦んだ男たちを集め、全米に広がる組織はやがて巨大な騒乱計画へと驀進する――
    人が生きることの病いを高らかに哄笑し、アメリカ中を熱狂させた二十世紀最強のカルト・ロマンス。デヴィッド・フィンチャー監督×ブラッド・ピット&エドワード・ノートン主演の映画化以後、創作の原点をパラニューク自らが明かした衝撃の著者あとがきと、アメリカ文学研究者・都甲幸治氏の解説を新規収録。
    デヴィッド・フィンチャー監督作品とストーリーはほぼ同じだけど、ブランド品で心の隙間を埋め広告に踊らされるブランド志向や生きている実感を得にくい社会や男性の生き方のロールモデルがない彷徨える男性の迷走へのシニカルでユーモラスな風刺が散りばめられた原作のユーモラスな面白みが良い。
    「ファイトクラブ」の着想のきっかけが、ホスピスでのボランティアだったり、様々な細部の元ネタなどが判るあとがきも必読。

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    2024年03月26日
  • ハンティング・タイム

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    コルター・ショーが3部作で一区切りの後の新たな一篇。ライムのシリーズとは全く違う、アクション的な展開に最後までワクワクして楽しめました。登場人物の状況が複雑に絡み、二転三転するのはディーヴァならでは。

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    2024年03月18日
  • ファイナル・ツイスト

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    ネタバレ

    父アシュトン・ショウの死に繋がる100年前の文書の秘密と諜報企業の陰謀がここにきて全貌を表し、前2作で関係のできた人物や行方不明だった兄も登場し、今まで孤高のコルター・ショウが総力戦で挑む。二転三転どころか十転二十転するようなスパイアクションの展開。最後まで目が離せないで一気読み。ラストは本当にいい感じ。
    何度か登場する映画「王になりたかった男」は女で失敗するので、こちらも女による仕込みでやられるのかと思っていたら、橋からは落ちなかった。

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    2024年02月27日
  • スキン・コレクター 下

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    初めてリンカーン・ライムシリーズに挑戦。
    面白かったけど、これほど有名で評価の高いミステリー小説のわりに読みづらくてしんどく感じました。
    カタカナの登場人物がたくさん登場するのに、姓名のどちらも使われているので誰が誰だか、というのは海外小説なので仕方ないとして、過去の事件や物語の中の小説が出てきたり、専門用語が多く何のことだかわからなかったり。そして一番困惑したのはこれまで読んだどのミステリー小説よりも鑑識現場などの情景がイメージしづらく感じたところです。
    展開はスピード感があり、どんでん返しも面白かったです。
    映画も有名なためか、いかにもハリウッド映画らしいシーンを何度も想像しながら読みました。
    他のリンカーン・ライムシリーズを今後読むかは悩み中。

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    2024年02月09日
  • デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方

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    いかに自分がデジタル依存をしてしまっているか知ることができた。デジタルを辞めるのではなく適切に付き合うためにどうしたらいいのか、ネクストアクションが明確になった。一方で現代で生活するのにフューチャーフォンに戻す、SNSを全削除するなど偏った意見もあるので自分のライフスタイルに合わせて取捨選択するべき(鵜呑みにすべきではない)

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    2024年02月08日
  • 12番目のカード 下

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    博物館内にある図書室で解放奴隷の記事を読んでいたジェニーヴァは何者かに襲われた。現場に残された証拠品から強姦目的かと思われた事件はやがて様相を変えていき……140年前と現在を繋ぐ事件の行方は→

    アメリカの黒人奴隷解放や憲法成立が語られるシリーズ6作目。
    “5分の3の人間”という意味が最初わからなかったんだけど、読み進めていくと「あぁ」となるし、マジ選挙行こうって思った(本筋と関係なし)
    物語としては今作も見事にひっくり返してくれる。何度も。マジで何度も(笑)→

    今作は私の推しであるベルが出ずっぱり(ジェニーヴァを警護する係なので)で嬉しい。もう一人の推し、デルレイもいいとこで登場するし、キャラ小説としてもホクホク。
    あと、ラストがとてもいい。物語のベースが辛いだけに、ラストの主要キャラの決心には光が見えてとても良い。

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    2024年01月11日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    ネタバレ

    映画は未見。ていうかよくこれ映画にできたなーどうやって映像化するんだよこれ

    現代人は、みんな心の奥底にタイラー・ダーデンを飼っているのかもしれない
    退屈な日常から引っ張り上げてくれる破天荒なカリスマというみんなの妄想が、実際に表出してしまったら……?
    みんなが「アイツの指令なら仕方ないよねー」って言いながらメチャクチャに暴れるための言い訳にできる存在がいたらどうなる……?
    っていうのが、この物語の本質だと思う

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    2023年12月23日
  • ネヴァー・ゲーム 上

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    海外の作品として小島秀夫が推していたので読む。非常に読みやすく、下巻の展開に期待。洞察力抜群のショウのかっこよさに惹かれる。

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    2023年12月17日
  • ハンティング・タイム

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    ネタバレ

    毎回、作者のドンデン返しの妙と言ったら、全くもって他の追随を許さない次元にあると思う。

    と、思うのだが、そこは逆に愛読者所以の悲しさか、巧みにミスリードされてはいても何とは無しに匂ってしまうのだ。誤導へのいざないが(笑)。

    だから、今作の恐らく最も大きなドンデンは『だよね!』だった(と、嬉しがる所がガキだよな…)。

    ただ、
    驚きでは無いけれど、ある人物の死については意外だった。
    私の覚えている限りでは作者の過去作(ライム、ダンス、今シリーズは全て既読)に於いて、作中私が好感を抱いた人物に起きた悲劇は『石の猿』のかの彼ひとりを襲った1件のみだったから(確かトムさんもシリーズ1作目で亡くなった筈だが、次作以降シリーズ化に伴い復活!)。
    なので、手放しのハッピーエンドとはいかなかった。

    とはいえ、最高にスリリングな冒険譚!
    とにかくショウがヤバいほどカッコええ〜て
    そりゃモテるわ(嫉)!
    で、立ち止まれない男の物語は続く模様。
    勿論、ライムにも会いたいけれど、ショウの今後も期待大!
    ダンスやパーカーみたいにまさかの共演なんてことも…。
    今後の共闘確率は…40パーセントか?

    結びに、
    本筋とは異なるが、作中非常に興味深い一節があった。
    それはある精神科医の考察で、
    人間とは原初的な不安や恐怖を抱いており、それらを相殺し払拭する為に種々の感情を使役していると云うもので、作中のある人物の場合はその感情は怒りであった。

    内省的な不安、恐怖のみならず、実際的なスーパーネガティヴに晒されている2023年の世界に於いて、それでも前に進む為には、たとえ一時しのぎ的なものであったとしても、私は怒りや悲しみではなく、喜びや楽しさを使役する事でそれらを払拭したい。

    最近目にしたスピリチュアル系の記事に『争いを望まないのであれば反戦に怒りを燃やすのではなく、ひたすら平和を想起、イメージする事だ』とあった。
    先の考察からすると、このメッセージもあながち荒唐無稽なものでは無いと思った。

    ささやかではあるが、今作の様に良質な作品を読むことも私の心に光を灯し前進への手引きとなってくれる大切なサバイバルツールなのだ。

    さしずめ
    『闇にとどまるべからず』かな。

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    2023年12月05日
  • コフィン・ダンサー 下

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    実は読み終えてたんです下巻
    最近とても慌ただしくて、移動時間だったり 長引く美容院でだったり 休憩時間だったりにコツコツと読み進めていました 正に点滴穿石

    そしてこのレビューはなんだか眠れないそんな15の夜にヒャッと綴っているので変態仕様です

    ダンサーとの最終決戦
    内容が記憶中枢からやや漏れ出しているのは否めないのだが、完全に鼻血ブーした事だけはしっかりと覚えている それはもう上巻のレビューを読むと赤面しちゃう程に

    私は飛行機に全く興味が無いのだが、本書はダンサーのターゲットであるパーシー・クレイを主軸とした要所要所で中々濃密な飛行機描写がある
    確信したが、私は飛行機に興味が無いのではなく ただ単純に全く理解できない事に気付いた
    エンジンの話をされても、機材の名称を並べられても知識として存在していない

    いつもフルスクリーンの脳内社畜が全く機能しない いきなりの休日をどう過ごせと?
    という私の低スペック脳を受け止め、状況把握を捨て、愛情は全てライムとダンサーに捧げる事にした 比率は3:7くらい

    決着は一瞬
    勝負がどんなに長引こうとも、首を摂られる時は一瞬だ しかしなんとまぁ、ライムの戦いはまるで将棋みたいだ

    静かで激しい読み合いの心理戦
    ライムが放った「王手」の一声は、確実に「勝利」の二文字に変換される
    この瞬間、飛ぶぞ


    因みに、下巻を読み始めてすぐ書き留めていたメモにこんな物がありました
    【残りの生存者パーシーの存在がサックスとライムの仲を掻き回す!うひょ!】
    この時の自分のテンションが思い出せません

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    2023年12月04日
  • デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方

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    デジタル・ミニマリストというとデジタル技術を全く使わないで暮らしていくことなのか。

    そうではなく、自ら目的を持ってデジタル技術とほどよい距離感で暮らしていくための手段や実践例などが書いてあります。

    私もデジタル技術を全く使わないで暮らしていくことは難しいですが、使い過ぎてしまってもう少しデジタルから距離をとりたいなと思うことがあります。

    デジタルを使わない時間、離れる時間をどのように活用していくのか、その方法も記述されています。デジタル技術で多くのことが知ることができる今だからこそ読む価値のある本だと感じました。

    時間を空けて何周か読んでみたいです。

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    2023年11月26日
  • ハンティング・タイム

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    コルター・ショウシリーズ四作目。
    どんでん返しを警戒しながら読む。
    最初のうちはふむふむまあまあ想定内だなた思っていたが結局騙されっばなしでした。それがまた快感なのも否定できないですけどね。面白かった。先入観ってなかなか取り除くのは難しいです。

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    2023年11月22日