池田真紀子のレビュー一覧

  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)

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    物語を因数分解していくと、結構簡単な数字になりそうなんだけど、意外と入り組んだ数式を用いる、ややこしい作品です

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    2026年08月27日
  • ウォッチメイカー 上

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    今回は冒頭から犯人たちの名前と手口が語られる。
    ということは、動機を探るミステリなのか?

    そして刑事に昇進したサックスは、初めて事件捜査の指揮を取ることに。
    たとえそれが自殺であっても、捜査を疎かにしないサックスは、自殺することが不可能な証拠を見つけ、殺人事件として捜査を続ける。

    本来は、ライムが指揮を取っている連続殺人の事件をメインに動かなければならないサックス。
    でも、初めての事件だから最後まで責任をもって取り組みたいし、しかしライムの事件は重大案件で…「事件を二つ抱えることは可能です」と突っ張ってしまうのだよね。

    というわけで、ライムの事件、サックスの事件、犯人の視点とストーリーが

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    2026年08月23日
  • デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方

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    なかなか面白かった。
    原著副題の
    "Choosing a Focused Life in aNoisy World"のほうが内容を的確に表している気がする。

    単に脱スマホをしろという話ではなくて、自分の人生に役に立つのかどうかを「考えて」「自分の意思で」使い方や時間を決めよう、というのが主なメッセージ。

    個人的になるほどと思ったのが、「趣味を持て」のところ。しかもリアルになにか創作するような趣味。理屈としては、スマホを減らそうと思うと苦しいので、リアルな趣味にハマって「スマホ触ってる場合じゃない→結果的に減る」の流れで行こうという話。これはよさそう。

    "余暇

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    2026年08月23日
  • サプライズ・エンディングス 罠

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    最初から最後まで
    緻密に計算し尽くされ
    何度もいいように騙されているのに
    1話ごとに心地よささえある。
    2重、3重に張り巡らされた罠が巧妙で
    あ、と思ったときには
    さっきまでの味方が敵に
    善人が悪人に入れ替わっていたりする。
    最後の1行を読み終えるまで
    いったい、誰が
    本当に騙されているのか油断できない。

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    2026年08月14日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    ネタバレ

    この本は、浅井リョウさんがある番組で薦めていたのをきっかけに手に取りました。

    そもそも予備知識もなく、しかも559ページと厚めの本だったこともあり、読み始めるまでに数日を要しました。

    また、読み始めても、翻訳本特有のカタカナの多さや文化の違いから、なかなかイメージが膨らまず、最初はスローペースで読み進めました。

    ゲームで遊ぶことをきっかけに知り合った子ども2人、サム(12歳)とセイディ(11歳)が、大学生になって再会し、ゲームクリエイターとして、もう1人の仲間マークスとともに物語を繰り広げていきます。

    「イチゴ」というゲームを大ヒットさせるのですが、そこから3人のパワーバランスが崩れ、

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    2026年08月11日
  • スパイダー・ゲーム

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    新シリーズなんですね
    主人公のサンチェスより、もう1人のサポート役ヘロンのキャラの方が愛着が持てそう
    ストーリー展開がなんとなく読めてしまうのはジェフリーディーヴァーのファンなら仕方が無いのかも
    それを踏まえてもなかなか面白かった

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    2026年08月09日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    面白い。ゲームを通して深まる愛と人生の話。
    アメリカと日本のカルチャーがMIXするのと同時に人種や人格も混ざり合う。

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    2026年08月07日
  • 12番目のカード 下

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    上巻を読んでいた時にずっと感じていたのは、140年前の冤罪事件が、なぜ現代の女子高性を殺害しなければならないことに繋がるのかが理解できなさ過ぎたこと。
    ただ単に「殺してやる」くらいの殺意ではなく、腕利きのプロの殺し屋を雇ってまでなぜ殺さねばならないのか。

    しかも、プロのくせに、どうも共犯者との連絡がうまく取れているように見えない。
    それぞれが自分の判断で勝手に動いているように見える。
    そういうやり口のプロなの?

    最初はレイプ目的を偽装して殺そうとした。
    次は、テロリストたちの見てはいけない何かを目撃したからという理由で。

    それらの違和感は、読んでいるうちにすっかり解消した。
    全てに納得し

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    2026年08月06日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    世間に操られている側から、操る側になろうと足掻く主人公の内省的な葛藤をボヤきと専門用語を交えた説明でドライブしていく狂気に圧倒される。

    中学生で読んだ時は反資本主義だー!と読書感想文に殴り書きする中二病を発症したが、大人になって改めて読むと、アイデンティティに揺らぐ哀しき男の話しだと気付いてしまった。

    あぁ、あの頃の自分はタイラー信者そのものではないか!と今になって恥ずかしさが込み上げる。
    映画も本も傑作でございました◎

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    2026年08月06日
  • デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方

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    アメリカの自己啓発っぽい本は突然、知らない一般人の体験や起業家の話が出てくるから、本論がなんなのかわからず混乱する。
    アメリカの人からすると自分に近い一般人の話が出てくると解像度が上がるが、海外の読み手からすると逆効果で遠い世界の話に思えてしまう。
    それは置いておいて、attention economyという言葉を初めて知ったが、GAFAはユーザーのattention (注意)や時間を消費させることに莫大な労力を割いている。
    その策略に巻き込まれているのかと思うと途端にバカバカしくなった。
    オフラインの交流を強化するためのSNSはそのSNSを使う時間が多すぎて、むしろ、オフラインの交流を減らし

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    2026年07月29日
  • 12番目のカード 上

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    博物館でマイクロフィルムを閲覧していた16歳の少女が、襲われる。
    直前に気づいた少女の機転で、なんとか逃げ出すことができたが、代わりに図書室長が射殺される。
    会話の最中に室長が狙撃されたことにより、刑事ロン・セリットーは精神的に大きな打撃を受ける。

    狙撃犯の狙いは少女・ジェニーヴァだが、彼女が閲覧していたマイクロフィルムが持ち去られたことにより、事件の裏には別の動機があるのではないかとライムたちは考える。

    問題のマイクロフィルムにはジェニーヴァの曽祖父について書いた記事があり、公民権運動の旗手でありながら犯罪者として追われたジャニーヴァの祖父が抱えていた秘密とは何か?
    というのが大きな謎で

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    2026年07月24日
  • 魔術師 下

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    「これまでの作品の中で最高の”どんでん返し度”を誇る」と著者が豪語したらしいけど、これ、フェアですかね?
    たしかにどんでん返しだったけど。
    それまでに何らかの伏線あった?

    シリーズを考えると、いい話ではあった。
    魔術師の師弟コンビだけではなく、ライムとサックスの師弟コンビについても、それぞれの今後を考えさせる。
    弟子はいつか師の元を離れて自分の足で立たねばならない。
    そしてその時師は、きちんと弟子を送り出すことができるか。

    今回は事件の捜査と並行して、サックスの昇進試験があった。
    いつまでも平の巡査ではなく、現場での裁量範囲を広げるためにもサックスは昇進したいと思っていた。
    で、結果は、市

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    2026年07月14日
  • ケアレス・ピープル 権力と欲望、失われた理想の物語 Metaが”読まれたくなかった”真実

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    まさに、よくぞここまで書いてくれた!である。
    そして読んでいて時々背筋がゾッとする。
    世界がじわじわと動いていくのは、1人ひとりのエゴイズムと、それを無責任に後押しする利益至上主義に覆われた企業論理だ。
    そこに異を唱えるのは並大抵のことではない。しかも、すぐに大きな波にさらわれてしまう。

    排外的なポピュリズムの台頭、差別、表と裏の顔の差、どんな時にどんな対応をするか。
    これらの具体的な話を読むだけでも、「胸糞悪くなる」

    大きな波に逆らわず、のまれていれば安心、という層もたくさんいるけれど、そういう人たちにこそこの本を読んでもらいたい。
    資本主義ってどうよ?と思う気持ちがどんどこ強くなってし

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    2026年07月09日
  • サバイバー〔新版〕

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    人には自由意志があったとしても、過去の経験、世の中の常識にがんじがらめに縛られている。だから自由意思に従って行動したとしても幸せになれるとは限らない。無意識のうちに行動が制限されているから。テンダーは気の毒だが、今の世の中、大半の人が奥底に大なり小なりそうしたものを抱え込んでいるのだと思う。現代こそ感性とか人間力を磨かないといけない気がする。

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    2026年07月08日
  • スリーピング・ドール 下

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    ネタバレ

    こんなに伏線がはりめぐらされ、どんでん返しがあると思っていなかったから、楽しめた。
    ただ子どもやファミリーの描写など凡庸ところも多々あり、手放しで好きにはなれなかった。

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    2026年07月07日
  • スキン・コレクター 下

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    突飛ともいえる不気味さと、入れ子のような陰謀とトリック。
    残りページをみながら、まだあるね?まだまだあるよね?と期待するのが楽しかった。

    トムが毎度毎度キレイな格好をしているのが気になる。秘書というか書生というかな役回りならまだわかるけど、介護の仕事ほんとにしてる?と勘ぐりたくなって気が散ります。笑

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    2026年07月14日
  • 魔術師 上

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    二重に鍵をかけていても部屋に入ってくる。
    手錠をして身柄を拘束しても、するりと抜け出してしまう。
    そして、ライムの家に忍び込んで部屋に火をつけることさえ難なくできてしまう犯人。
    これは手ごわい。

    今回は、実行犯の後ろにいる人はなんとなくわかるんだけど、事件の本来の目的がわからないので、どう関わっているのかがまったく不明。

    あと、ローランド・ベルが抱えている事件から引きはがされてライム率いる捜査チームに入って来たけど、代わりにライムがベルの保護対象者がいつどこで狙われるかを注意することになった。
    この二つの事件は、どこかで交差するはずだよね、物語的に。
    そして、サーカスもどこかで関わってくる

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    2026年06月28日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    すごく良かった。
    仕事の大切さ、人との出会い、大切なものを大切だと教えてくれる人の大切さ。
    終わり方もすごく未来があって、洒落てた。
    海外の本によくある読みにくさはなく、どんどん読める!良い本でした。

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    2026年06月25日
  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)

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    2人を殺した容疑者のアンナという1人の女性。ところが、その殺人のときから眠り続け4年半。いよいよ裁判をしなければということで、睡眠専門家が目覚めさせるという面白い着想。前半、そんな感じで長いネタフリであるが、後半は怒涛かつまさかの展開。

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    2026年06月20日
  • サプライズ・エンディングス 罠

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    毎回しっかり騙される。フッとした瞬間にキャラクターを好きにさせるのは、エピソードに心地よいスピード感があるからだろう。

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    2026年06月20日