あらすじ
ネットの闇に挑む、美貌の「人間嘘発見器」キャサリン・ダンス捜査官。待ち受ける結末が貴方の度肝を抜く! 犯罪計画の見事さ、そしてキャラクター小説としての面白さも備えた、ディーヴァーの作品群の中でも指折りの傑作です。
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キャサリン・ダンスシリーズ第2弾。
犯人を当てたいあまりに新しい登場人物みんな怪しく思えてきた(笑)けどそれでも当たらなくてビックリするのがディーヴァー!前作のモヤモヤもスッキリしたし、あーもう!ディーヴァー大好きだ!!
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本作は、関係者の聴取から“嘘”を巧みに見抜いてしまうキャサリン・ダンスの活躍という物語ではあるのだが、物語になっている“事件”は、複雑な現代の状況、「情報と人間」とでもいうようなテーマを打ち出しているようで、なかなかに興味深い…
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ダンス捜査官のシリーズ。
ネットいじめに端を発する殺人未遂がおこる。
事件の前には、道路わきに十字架が建てられるという陰湿さ。
ネットの無責任な発言がどんどん広がっていくことを、言葉で説明するのって難しいよね。特に、2009年あたりだと知ってる人は知ってるけど、知らない人はまったくわからない。でも、その世界をあえて題材にするディーヴァーの挑戦的な感じがよい。
リンカーンシリーズとは、やっぱり違うなと。
仕草や表情で真理を読み取って捜査するダンスで、やってることはオーソドックスというか、昔からある古典的な手法ともいえることだからこそ、全体の空気を猪突猛進にしてるのかもしれない。
で、帯に「どんでん返しの魔術師」ってあったんだけど、やっぱりそうでした。
どんでん返しがくるぞ、ってわかってても、おお、ってなる。
さすがの職人技です。
にしても、ネットの普及によって人の欲望も、いや欲望そのものは、金銭欲や名誉欲とか、そういったものは変わらないのだろうけど、それに対するアプローチや欲望を満たす基準が多種多様になりすぎて何が正しいのか、どうあるべきなのかわからなくなってくるな。
ダンスの母が「自分の育ては間違っていなかった」と彼女に語るシーンが、秀逸だった。
うん、こんな混沌とした世界だからこそ、確かに信じられるものが必要だし、そしてそれが正しいとあるべきなのだろう。
シリーズの続きが楽しみです。
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リンカーン・ライムシリーズが有名なジェフリー・ディーヴァーの作品。
前作のスリーピング・ドールの後のストーリー。
ネットいじめから始まり、実態を知らないが噂が噂を呼び、よく知らないながらもあの子はこんな子とレッテルを貼る。
まわりにもこんな事あるよ。
自分自身も直接知らないのに悪い風に思い込んだりしてることがたくさんある。
タヌキがたくさん出てきて、みんな悪者じゃないのか?と出てくる人をみんな疑いの目で見てしまってるところが、完全に作者に振り回されてしまった感じで悔しい。
ライムシリーズも気になるが、こちらも続編があるようなので、ますます楽しみ。
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目も離せないってこのこと。
気になって朝も晩の寝るのももったいなくて読んでしまった。
いやぁ~意外でした。
私はとんだ的違いな想像をしてました(笑)
でも、トラヴィスが犯人じゃないことは早くから感じてましたけど・・
ダンスのママの疑いも晴れてなにより、そしてなんだかダンスに恋の予感?( ̄▽ ̄)。o 0 ○ ポワアァァァン
同じ母としてイーディ・ダンスの言葉が胸を熱くしました。
「親はただ期待するしかない。祈るしかない。子どもたちが必要としてる精神的な支えを与えてやれたと。価値観や勇気を教えられたと。子育てって結局そういうことなのよ。子どもに代わって闘うことじゃない。子どもが自分で闘っていくための準備を整えてやることなの。自分で判断すること、自分の頭で考えることを教えるのよ」
私は果たして子どもたちにきちんと教えられただろうか・・・
最後にジェフリー・ディーバー氏が来日した時の模様があって、亡き児玉清氏と対談されたことが載っていてとても嬉しく読みました。
なにしろこの作者を知ったのも児玉清氏の著書を読んででした。
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今回も見事なドンデン返しとスピーディーな展開が十二分に楽しめた。
ロードサイド・クロス・キラー事件の真犯人を追うキャサリン・ダンスと殺人容疑で逮捕された彼女の実の母親。一体、物語はどんな結末に終わるのか…
キャサリン・ダンスがゲームの中のアバターにキネシクスを試す場面に思わずニヤリ。
後半には次回作への伏線とも思われる描写もあり、まだまだシリーズは続くようだ。
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ブログ記事への誹謗中傷が広がる中、渦中の若者トラヴィスが行方不明に。そして次々と事件が起こる。
ライムシリーズと違い、凄腕の刑事達の個人技より、ダンスを中心にしたチーム捜査で解決していきます。
個人的には、終盤のダンスの母イーディの言葉に感銘を受けました。
また、オニール達との関係など、今後楽しみな要素も残ってます。
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(上巻より)
リンカーン・ライムシリーズより短いせいか、
ストーリー展開のひねりはもうちょっとな気がする。
前回の事件との関係が、個人的好みより濃すぎるのかもしれないが。
キャサリン本人の恋愛模様は意外な方向に展開したけど、
どうなるのやら。
殺人で逮捕されたキャサリンの母親が、
キャサリンが母親の自分を疑ったのには腹が立ったけど、
自分自身の頭で考えている証拠だと喜べたと言う場面は感動した。
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『ソウル・コレクター』の時も、
ICT時代の影を写していましたが、
こちらの作品でも、ICT時代の影を
舞台にしています。
怖いねぇ。
それにしても、ダンスのお母さんの
容疑が晴れて良かったです。
それと、オニールとダンスは
どうなるんでしょうね?
Posted by ブクログ
同じ警察シリーズなので、どうしてもライムシリーズと比べてしまう。そうなるとあらゆる点でライムシリーズに劣っている。
このシリーズは微細証拠物が出てくるが、そこから犯人の痕跡に役立つことはほぼ見つからない。微細証拠物すらないときもあり、ロカールの法則はどうなったんやと
つい考えてしまう。
Posted by ブクログ
上巻はなんだか読みにくいというか、ぐいぐい読ませるものがなくて時間がかかったが、下巻はいつものスピードで先へ先へと読んでいくことができた。どんでん返しはいつものことだが、なんだかやや無理矢理那感じが否めない。残りのページ数を考えればこれで終わりじゃないんだろうなと考えてしまい、結果としてやはりその人が犯人かとなってしまった。しかもその動機やら、方法があまりにおそまつな感じ。これきっとリンカーン=ライムならあっという間に解決しちゃうのでは?と思った。
ダンスの恋愛エピソードは前作通りであってもなくてもいいかな。最後の母とのエピソードは少しぐっときたけど、それでも必要かと言われれば必要ない。
楽しくぐいぐい読めたことは読めたが、もっと楽しませてもらいたいと思うのはわがままなのだろうか。