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Posted by ブクログ
正しく“怪人”のような犯人―巧みな変装や“早変り”で姿を眩ませ、捜査陣を騙すことさえ試みて成功してしまう…読んでいて「途轍もない奴…」と思った…こんなのが実在したら…恐ろしい…―を必死に追う物語である。マジックショーのような鮮やかさで、次々と事件が発生し、「追いつき、逃れられ」という犯人との対決が続く…どうも本作は、作者がサーカス公演を観覧する機会に「こんな犯人とライム達が対決?!」と着想したらしいのだが…
物語は最終盤の方まで「どんでん返し」の連発だ…上下巻の2冊なのだが、あっという間に頁を繰ってしまう…流石に、「人気シリーズの中で、人気が高い」という作品である!!お奨めだ!!
Posted by ブクログ
神出鬼没の殺人鬼”魔術師(イリュージョニスト)”とライムたちの追走劇を描く下巻。
この小説を例えるとするなら荒れた海の浜辺。何度も大きな波がやってきて、それが引いたと思いきやまた大きな波が来る。息もつかせぬツイストのオンパレードに夢中になります。
こうした小説に関しては残りページ数で「もう一山ありそうだな」といろいろ勘ぐってしまうのでページ数の実感が湧きにくい電子書籍で読みたくなりますね。(勘ぐっても十二分に面白いのですが)
そして自分のそうした考えすらも逆手に取ったどんでん返しも最後に用意されていて非常に満足。本当にディーヴァ―のツイストへのこだわりと、サービス精神に頭が下がります。
作中でイリュージョニストでライムたちの捜査に協力するカーラが、イリュージョンのテクニックについて語る場面があるのですが、そのテクニックやトリックというものが本当にミステリのテクニックと似ていることが分かります。
だからある意味カーラの語りは、ディーヴァ―自身のミステリ観を表しているようにも思えます。そしてそのテクニックをこれでもか、というほど使った作品なので息つくヒマなく読んでいたように思います。
一方で登場人物たちの魅力も存分に活かされた作品でもあります。
ライムの優しさや、少しシニカルな言い回しも冴えてますし、サックスが警察という厳しい社会で懸命に闘っていること、
またカーラの母との話や師匠の話など、登場人物たちそれぞれに色々な魅力が付与されています。
改めてリンカーン・ライムシリーズの面白さと安定感を実感した作品でした。
2005年版このミステリーがすごい!海外部門2位
Posted by ブクログ
今までの犯罪者と違って、マジシャンとかイルージョニストが相手では、消えちゃうし、化けちゃうし、想像すらつかない難しい相手だ。
私も小さいころと数年前にサーカス(笑)観に行ったけど、目の前でマジックって見たこともないなぁ。
せいぜいテレビで観たくらい。
いつも以上に今回は先が読めなかったわ。
さすがにリンカーンもやり難かったでしょうねぇ~
それにしても、自分の復讐のために全く関係のない人が犠牲になるなんて、心底腐りきってるわね。
やはりマジックは楽しませるためのものでなくてはね。
私は大掛かり脱出だのなんだのより手先のマジックの方が好きだな(笑)
Posted by ブクログ
「これまでの作品の中で最高の”どんでん返し度”を誇る」と著者が豪語したらしいけど、これ、フェアですかね?
たしかにどんでん返しだったけど。
それまでに何らかの伏線あった?
シリーズを考えると、いい話ではあった。
魔術師の師弟コンビだけではなく、ライムとサックスの師弟コンビについても、それぞれの今後を考えさせる。
弟子はいつか師の元を離れて自分の足で立たねばならない。
そしてその時師は、きちんと弟子を送り出すことができるか。
今回は事件の捜査と並行して、サックスの昇進試験があった。
いつまでも平の巡査ではなく、現場での裁量範囲を広げるためにもサックスは昇進したいと思っていた。
で、結果は、市警史上トップ3の成績を叩き出すのだが。
サックスが鑑識の作業を行っている時に、現場にずかずかと入ってきた男が、実は下院議員で、報道カメラの前で被害者救出などのいい場面を見せようとしていたのに、サックスにつまみ出されてしまったところがテレビに映し出され、昇進試験を不合格にしろ、とか、無給の停職処分にしろとか言いはじめる。
もちろん言うだけではなく、実際に警察組織を動かすわけで。
本当に、質の悪いやつに目をつけられちゃったね、って感じでした。
どこにでも下らん政治家っているんだね。
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