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ミステリ三冠達成(このミス1位、週刊文春ミステリー1位、日本冒険小説協会大賞〈海外部門〉)。これが現代アメリカミステリの最高到達点だ!
“ウォッチメイカー”と名乗る殺人者あらわる。手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていた。やがて犯人が同じ時計を10個買っていることが判明。被害者候補はあと8人いる――! “人間嘘発見器”こと尋問の天才キャサリン・ダンス捜査官とともに、リンカーン・ライムはウォッチメイカー阻止に奔走する。2007年度のミステリ各賞を総なめにしたジェフリー・ディーヴァーの代表作。【リンカーン・ライムシリーズ第7作】
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Posted by ブクログ
【残忍な手口で殺された二人の男。現場には不気味な置き時計と、"ウォッチメイカー"と名乗る者からの詩が残されていた。捜査の結果、犯人は店から同じ時計を10個購入していたことが判明。残る8人の殺害を阻止するため、ライムは尋問のエキスパート、キャサリン・ダンスとともに犯人を追う。一方、刑事に昇格したアメリアは、ある会計士の殺人事件を捜査していたが、事件の裏には腐敗した汚職警官の影が……。】
シャーロック・ホームズにはモリアーティ教授。明智小五郎には怪人二重面相。かの名探偵には、永遠のライバルとも呼ぶべき宿敵がいました。
そして遂に、ライムを翻弄する、シリーズ最強の宿敵が登場します。その名もウォッチメイカー。時計屋の呼び名に相応しく、殺人計画は非常に精密かつ的確。呼吸するように嘘をつき、人を殺すことに何の抵抗も持たない、まさにサイコパス。先の先まで綿密に計算された計画に、ライムたち捜査チームはかつてない苦戦を強いられます。
ディーヴァー流どんでん返しの極み、と言うべき代表作です!
ひっくり返されたと思ったら更にひっくり返されて、巧妙に張られた伏線で足元をすくわれ、予想外のつながりに度肝を抜かれるなど、とにかくとんでもない作品でございます!
明日予定がない夜に、タップリ夜ふかししてお読みください! 止まらないですよ!
Posted by ブクログ
事件現場に不気味な時計を置いていく連続殺人鬼”ウォッチメイカー”とリンカーン・ライムたちの戦いを描くサスペンス。
リンカーン・ライムシリーズの中でも評価が高い作品だけあって、上巻から面白いです!
被害者をなるべく苦しませて殺そうとするウォッチメイカーと、それを最新の科学捜査で追うライムたち。事件と捜査の場面の切り替え、
警察側の視点と犯人側の視点、それに被害者の視点と、視点の切り替えも適度に合って、テンポの良さを加速させます。
そして、介護士のトムやロン・セリットーをはじめとしたいつもの面々に加えて、新キャラも魅力的です。
まずは尋問のスペシャリストの女性捜査官、キャサリン・ダンス。ボディ・ランゲージから相手の反応を読み、嘘を見破る彼女は、証言者の証言を当てにしないライムですら、一目を置いてしまうほどの有能っぷりを発揮します。彼女の証言を聞きだすテクニックも、読んでいて面白いです。
もう一人は若手刑事のロナルド・プラスキー。彼は、サックスの部下として登場。サックスは今回、ウォッチメイカー事件と並行して、殺人の疑いがある自殺事件についても捜査するのですが、その手伝いとして登場し、彼もまた、ウォッチメイカー事件に参加するようになります。
ライムに憧れて、ライムが出した本を読んだことをアピールしたり、事件に対してのやる気の出し具合、初めてのライムのグリッド捜査に悪戦苦闘したりと、やる気と若さが魅力的です。
そして、彼の捜査にまだ不慣れな様子を見たりすると、『ボーンコレクター』では、駆け出しだったサックスの成長っぷりも感じられて、シリーズを何作か読んでいるファンはうれしい限りなのではないでしょうか。
そんなサックスですが、自殺事件を調べていくうちに、思わぬ真実を知ってしまうこととなります。そして、それは彼女の心に大きなダメージを与えてしまうのです。
それに対し、なすすべなしのライム。ウォッチメイカー事件もそうですが、二人の関係性にアメリアの今後と、気になるものを残したまま下巻へと続きます。
下巻もあっという間に読んでしまいそうな、そんな勢いを感じさせる上巻でした。
2008年版このミステリーがすごい! 海外部門1位
Posted by ブクログ
“リンカーン・ライム”のシリーズに出逢い、他作品に触れるとすれば、発表順に読むのが好いようにも思ったが、敢えてこの『ウォッチメイカー』を入手した。それは、偶々出逢った『バーニング・ワイヤー』の中で、「過去に対決した経過が在る怜悧な殺し屋の“ウォッチメイカー”の動向の情報が寄せられていて、カリフォルニア州のダンス捜査官を介してメキシコシティーの警察関係者と情報交換をしようというような中、地元のニューヨークで妙な事件も起こっている…」という状況が描かれていたので、“ウォッチメイカー”という敵役がどういう人物なのか、凄く気になったのだ。
非常に興味深く読んだ!!
シリーズ最高傑作だと思う
このシリーズで一番面白かったですね。読み終わって、こんなにおもしろいのを書いてしまったら著者はこれから大変だろうな、と余計な心配をしてしまいました。あと、これを書きあげて亡くなってたら伝説になっていただろうな、と思いました(不謹慎ですみません)。そう思わせる面白さでした。文句ナシ!
Posted by ブクログ
今回は冒頭から犯人たちの名前と手口が語られる。
ということは、動機を探るミステリなのか?
そして刑事に昇進したサックスは、初めて事件捜査の指揮を取ることに。
たとえそれが自殺であっても、捜査を疎かにしないサックスは、自殺することが不可能な証拠を見つけ、殺人事件として捜査を続ける。
本来は、ライムが指揮を取っている連続殺人の事件をメインに動かなければならないサックス。
でも、初めての事件だから最後まで責任をもって取り組みたいし、しかしライムの事件は重大案件で…「事件を二つ抱えることは可能です」と突っ張ってしまうのだよね。
というわけで、ライムの事件、サックスの事件、犯人の視点とストーリーが細切れになってしまい、進捗はもったり。
犯人の魔の手が!ってところで視点が切り替わり、次に犯人の視点に戻った時は大した展開になっていないパターンが続く。
いや、おかしいだろう。
時計のようにきっちりきっちりした完璧主義者の主犯と、感情が先立つ従犯の取り合わせも不自然だし、完璧主義者の割には結構想定外の出来事が多すぎる。
これは、どちらかがどちらかを裏切っているのかも。
いや、いつものパターンなら、捜査側の方に裏切り者がいる筈だ。
二人ほど怪しいと目星をつけている人がいるが、裏切り者だとしたら二人は多すぎる。
さくっとダンスが見切ってくれないだろうか。
そして今回一番のピンチはサックスの心情。
何よりも汚職警官を憎んできた彼女の心の芯にあるもの。
それが揺らいでしまった。
けれど、この汚職警官の流れがきっと、二つの事件を繋ぐんじゃないかと思っているのだけど、続きを早く読みたいわ~。
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小説・文芸
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