池田真紀子のレビュー一覧

  • 幼年期の終わり

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    ネタバレ

    1989年に第1章を書き直したバージョン。地球に突然現れた宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人が地球を保護・監視する中で世界から争いが消えた。彼らは50年後に人間の前に姿を現すという。平和な50年間で変わる人間の価値観と文化。何でも手に入る時代は思ったほど芸術や文化が華開かない。少数だが自給自足生活に戻りコロニーを形成し生活する人も現れる。そして迎える人間の新しい世代と破滅。まさか自分の産んだ子が異星人だったなんて、想像しただけで絶望と無力感に包まれてしまった。平和の世で何をするか、考えさせられる作品だった。
     20260320 『地球幼年期の終わり』 創元SF文庫 1章を読む

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    2026年03月01日
  • ボーン・コレクター(上)

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    ネタバレ

    ニューヨーク市警で科学捜査のエキスパートだったリンカーン・ライムが主人公のシリーズの第一弾。
    現在のライムは、事故のため四肢が麻痺し、首から上と左手の薬指しか動かすことが出来ない。
    自殺しようにもそれすらできない状況で、彼は楽に死なせてくれる人を探している。

    そんな時、猟奇的な殺人事件が起きる。
    元同僚たちはライムの寝室を捜査本部とし、殺人犯を追うのだが、実際に現場に行って鑑識業務を行うのは、関節炎に苦しむ美貌のパトロール巡査のアメリア・サックス。
    彼女は傍若無人なライムに最初は反発するけれど…。

    事件がニューヨーク市警からFBIに横取りされたところまで。
    サックスの現場検証とライムの頭脳

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    2026年02月27日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    ネタバレ

    一気読みしたが、奇妙な小説である。
    引き込まれて、読む手が止まらないのだが、何が語られているのかは、よくわからないのだ。

    文体には、常に皮肉なユーモアが満ちている。
    さらに、話題を急旋回させたり、何度もリフレインさせたりする、独特のリズムがあり、グイグイ先を読ませる。

    しかし、物語の軸は何なのか?主題は何なのか?は、見えてこない。

    「主人公=タイラー」の構造は、予想できるし、序盤・中盤で、何度もほのめかされているため、ミステリー的な求心力が、仕込まれているわけでもない。

    第1章で、「主人公/タイラー/マーラ」の「三角関係」が示唆されるが、明確に提示されず、成立していないといったほうが良

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    2026年02月23日
  • シャドウ・ストーカー 下

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    正にジェットコースターのような展開でとても面白かった。ライムの登場で突然科学的に緻密になる展開は尚更面白い。翻訳物にしては面白いし読み易いのはやはり翻訳家さんの腕化素晴らしいからか。とても楽しめた、他作品も楽しみ。

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    2026年02月19日
  • ハンティング・タイム

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    面白かった。シリーズ物と知らずに読みましたが、前作読まずとも特に影響は無かったと思います。前半から中盤あたりまではなかなかテンポ感が緩めで1ページ2段構えのため文章量が多く感じたせいなのか、かなり読み進めるのに時間がかかってしまいました。しかし、追いかけっこが本格的にスタートし始めた中盤あたりからテンポもよく展開もわかりやすくて海外ドラマを見ているかの如く次から次へとページを捲っていける状態でした。ハラハラドキドキ感、真犯人とその真相に迫る感じが読み応えあり。あと非常に読みやすくしてくれている翻訳家さんだなと思いました。帯にドンデン返し20回越えとありますが、ちょっと20回もあったのかわからな

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    2026年02月22日
  • 石の猿 下

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    ゴーストの正体に驚いた。ジェットコースター具合は相変わらずであっという間に読み終えた。やはりこのシリーズは面白い。

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    2026年02月18日
  • 12番目のカード 下

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    科学的で論理的な捜査手法と派手なアクションが楽しめる安定のシリーズはやはり面白い。真の動機も想像つかないし展開も二転三転激しくてあっという間だった。

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    2026年02月18日
  • ポーカー・レッスン

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    ジェフリー・ディーヴァーの短編集で、犯罪者の騙し合いによるどんでん返し(真の悪人はさらに上を行っていたというパターン)が楽しめる。
    個人的には「通勤列車」「監視」「一事不再理」「冷めてこそ美味」が好み。

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    2026年02月10日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    映画版の圧倒的な映像美と、原作小説の剥き出しの言葉。その両方に触れることで、物語の真の姿が立体的に浮かび上がる、稀有な体験ができました。
    互いの描写がパズルのピースのように補完し合っており、一方だけでは味わえない「えげつないほど」の充足感に満たされます。過激で不謹慎、それでいてあまりに純粋な破壊の美学。ネタバレ厳禁の衝撃を、ぜひその身で、そして脳内で体感してほしい一冊です。

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    2026年02月08日
  • 魔術師 下

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    “これまでの作品の中で最高のどんでん返し度を誇る”と裏表紙にあったが、間違いない!!今までの作品の美味しいところを詰め込んだようで、しかもそれが綺麗に収まっていると思う。このシリーズには毎回振り落とされないようについて行くのが必死。サックスの昇進も気になりつつ、最後までハラハラドキドキの連続で思う存分楽しめた!

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    2026年01月25日
  • 魔術師 上

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    今回はあっさり上巻で犯人の素性がわかってしまうが、その分どう下巻で楽しませてくれるのかと期待してしまう。協力者でる、カーラも魅力的。サックスと犯人の追跡劇やライムが犯人にXXされるシーンはハラハラドキドキものでした。それにしても飽きの来なくて更に続きも楽しみにさせるJ・ディーヴァーって凄い!

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    2026年01月25日
  • 幼年期の終わり

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    ネタバレ

    面白かった。第1部で謎の存在だったオーヴァーロードたちが姿をあらわした第2部から面白さが増していった。オーヴァーロードたちの目的はハヤカワ版で読んでいて分かっていたけどそれでも楽しんで読める。オーヴァーロードの船に密航したジャンの帰還など第3部の展開も良い。

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    2026年01月24日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    天才ゲームクリエイター達の子供から大人になって行く間の話。友情や愛や絆。それだけではなくて、色々な感情や社会問題まで。
    とにかくゲームと人生の関わりが上手く描かれてた。
    私は全員に感情移入できたな。
    祖父母の温かさが沁みた。

    明日、また明日、そしてまた明日
    毎日歩みを刻んでいく。
    タイトルシェイクスピアだったのね!

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    2026年01月19日
  • 石の猿 下

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    ネタバレ

    面白かった。
    みなさん書かれているように、ソニー・リーがなんとも味があって、死んでしまったのが悲しかった。
    誰がゴーストかはすぐわかるから、ストーリーとしてはまあまあ。

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    2026年01月08日
  • スキン・コレクター 上

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    翻訳物は苦手なケースが多いのですが、読みやすくてストーリーも面白かったです。
    シリーズの途中だったのを知らずに読んでしまったので最初から読みたい!

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    2026年01月07日
  • 幼年期の終わり

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    ネタバレ

    読むと不安になる、独特な不気味さがあるSF小説。

    物語のラストで人類は“超進化”を遂げる。しかしその結果、新人類の子供たちは親や旧世代の人類と意思疎通できなくなり、最後には地球を破壊して去っていく。

    私は思った。「これのどこが“進化”だというのか?」

    私にとって、種としての進化とは宇宙との調和に向かうものだ。しかし本作で起きているのは、旧世代との断絶と破壊である。これは進化というより、突然変異によって“クリーチャー化”しただけではないか、とすら感じた。

    だが同時に、これこそが著者クラークの示した「問い」なのだとも思う。私の違和感は、あくまで“旧人類の視点”に立ったものに過ぎないのだろう

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    2026年01月06日
  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)

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    生存放棄症候群という病気のため、 4年間眠り続けるアンナは、その状況から、直前に殺人を犯したらしい。中盤で目覚めるのですが、その様はなんとなくホラー小説を彷彿とさせるように感じました。中盤から終盤にかけては、この事件がどういう方向に行くのか全くわからず、気づいたらなぜか急に逮捕されたり、急に釈放されたりと、どこか読み飛ばしたかな?と感じるような展開でした。そして最後まで二転三転する展開。おもしろくはありましたが、少し捻り過ぎのように感じてしまいました。

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    2025年12月31日
  • サバイバー〔新版〕

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    「あのファイト・クラブの作者」と説明するのが一番分かりやすいパラニューク。
    しかもこの本はファイト・クラブ映画公開と同い年に発表されたから、微妙に共通点を感じるし、探してしまいます。

    パラニュークの作品を読んでいていつも思うのが、アメリカのオルタナ世代の閉塞感やダウナーな感情をよくもここまで文章化できるなあという驚きです。
    翻訳家の方のセンスもあると思うのですが、小気味良いリズムで繰り出される下品なフレーズが、高尚な言葉遊びのように感じられるんですよね。

    時間を置いてからまた読みたい1冊でした。

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    2025年12月30日
  • 眠れるアンナ・O(新潮文庫)

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    政治家の母、投資家の父のもと、一流大学をでて、雑誌の出版社を立ち上げ編集業をしていたアンナはある時、友人が死んでいる殺害場所で意識が覚醒し(目覚め)元々夢遊病の症状あった(家族の秘密だった)りしたことと、疑う余地のない状況などから殺人犯と考えられている。しかし、本人は事件後4年も眠ったまま。睡眠関連の犯罪の専門家ベネディクト(ベン)はアンナを目覚めさせる依頼を受け彼女に関わると同時にこの事件を調べ始める。果たして犯人は?真相は?アンナは目覚めるのか?
    とまあ、あらすじだけ読むとなかなか面白そうなのですが、この文庫、さほど厚くないようなのに本文674ページと、普通の2倍あります。そして、2/3位

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    2025年12月16日
  • 魔術師 下

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    翻訳本はちょっぴり苦手。
    ジェフリーディーヴァーシリーズは過去に挫折したことがあったので無理かなーと思いつつ、読み進める内に楽しくて上下巻止まることなく読み進めることができた。
    そんな体験が嬉しくて星4にしました。シリーズ何冊か買ったのでこれから読んでいきます。

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    2025年12月13日