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Posted by ブクログ
特に美人でもないし取り柄もないけど、努力家のがんばりやで強情な女の子が、なぜか周囲のいろんな長身イケメンにモテる話って、少女漫画にはありふれすぎていてもうお腹いっぱいなんだけど、
この小説は完全にそのパターンかと思いきや、ギリギリのラインで読ませてくれる力があった!(もしくは、私自身の内面の問題がいくばくか解決していたのかもしれない)
舞台が韓国の釜山と、大阪の生野区っていうところも良かった。どっちも興味があったりよく知ってたりする。
いやでも実際は生野区全然知らなくて、帰省中に鶴橋に行きたかった。今回は行けなかったけど。
ずっと心にひっかかっていた、差別が生まれた歴史や経緯について、当事者視点で覗き見できるのは小説はならではの魅力だと思う。
本当に面白かった!
詳しい内容や登場人物については下巻を読んでから書きます、下巻購入行ってきまーす!
Posted by ブクログ
★★★★★ 韓国から日本に渡った一人の女性、彼女の人生で絶えることなく続く苦労と小さな幸せと愛。人生はパチンコの如く。負けると決まっている勝負、なのに続けてしまう。力強いエピック。
★★★★★ Life of a Korean woman who survived all the difficulties the life threw at her. And about her beloved ones, Korean or Japanese. Life is a Pachinko. It’s not fair. You’re bound to lose. But you keep playing. An epic.
Pachinko
Min Jin Lee, 2017
Posted by ブクログ
再読。なんでこんなに面白いんだ。一つ一つの情景が脳内で克明に映像となって流れる。映画みたい。
彼女たちはなんの落ち度もなく困難な状況に置かれ続けて、必死に生きている。そのことに改めて胸を打たれ、大袈裟でなく、自分も真剣に生きなければと奮い立たされた。
例えば大阪に着いて間もない頃、ソンジャがハンスからもらった懐中時計を質屋に売りに行くシーン。
ソンジャは本当は不安や焦りを内心に抱きながら、冷静に、落ち着いて、誇り高く交渉し、生き抜くためのお金を得た。
ちょうどそのシーンを読んでいたのは、通勤電車の丸の内線社内。霞ヶ関駅に着いて、本を閉じ、いつものように階段を駆け上がりながら、なんだか胸がいっぱいになり力が沸いてくるのを感じた。
おおげさでなく、ソンジャは劣悪な時代と環境をたくましく誇り高く生き抜こうとしてるのに、こんなに恵まれた環境にいる私が頑張らないでどうする、と思った。
初読時はそんなに印象に残らなかった気がするのだが今回ぐっときたのは、イサクが死ぬ前にノアに語りかけるシーン。
「おまえはとても勇敢だね、ノア。父さんよりずっと勇敢だよ。自分を人間として認めようとしない人々に囲まれて毎日を過ごすには、並外れた勇気がいる」
まさにイサクが留置所でそのような日々を過ごしてきたのだろう、だから息子の気持ちが手に取るようにわかるし、息子もそれをわかっている。
初めてそこに思い至った。
私は幸いそのような環境に身を置かれたことがない。
置かれて初めて試されるものがあるのだろうか。
Posted by ブクログ
昨年、釜山に行ったときに影島を訪れた。限られた土地に所狭しと住宅が立ち並び、ここに朝鮮戦争で攻められ避難してきた住民たちが肩を寄せ合って暮らしたのだという話を聞いた。
在日朝鮮人―日本が1910年に韓国併合を実施し、1948年にサンフランシスコ平和条約が発効するまで、韓国から日本に渡ってきた人々とその子孫は特別永住者としての地位が与えられた。朝鮮半島では地勢的影響から、長く他国の占領下に置かれまた東西冷戦の分断最前線として経済発展が抑制されてきた。
貧困にあえぐ人々は着の身着のままで日本に渡り、言語も通じないままバラック小屋のような不衛生な住環境で暮らして日銭を稼ぎながら生きてきた。そのバックボーンには様々な事情があり、母国の朝鮮では次々と戦争が発生して血縁者の安否すら分からない。一方で日本での暮らしも根強い差別や強烈な男尊女卑、忍び寄る戦争の影響など多くの不安が押し寄せてくる。
そんな状況下でもたくましく生き、また数多くの出会いと別れを繰り返して、今日までその血脈と生業を繋げてきたのだという、何とも壮大な親子三代に渡るライフヒストリーの前編である。
Posted by ブクログ
日韓併合下の朝鮮で生まれ、貧困の中で育ち、ハンスと恋に落ち息子を授かり、イサクの愛に守られながら大阪へ渡る。
今の私たちには想像もできないような貧困と差別の中、控えめに誠実にたくましく、愛する家族のためだけに生きる女性ソンジャ。
在日韓国人を韓国人の視点から書かれているが、日本を糾弾する内容ではなく、全ての登場人物を愛情を持って書いている点が素晴らしい。
1940年代の在日韓国人の生活に、こんなにも引き込まれて読めるのは、訳者の翻訳力の高さでもあろう。
日本人が知ろうとしなかった在日韓国人の歴史に思いを馳せながら、ソンジャとその息子たちの人生がどのように流れていくのか、下巻に期待したい。
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