ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
5pt
ドラマ化され、米放送映画批評家協会賞を受賞! イサクを亡くし、劣悪な環境下で戦中を生き延びたソンジャ。二人の息子を育てた彼女の前にハンスがまた現れる。ハンスは日本の裏社会で力を持ち、陰でソンジャを支えていた。しかし大学生になった長男のノアが実の父について知ったとき悲劇が起きる。国家と歴史に翻弄されながらも生き抜く家族の姿を描いた、比類なき最高傑作完結! ※この電子書籍は2020年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~2件目 / 2件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
思わぬ事情で釜山から大阪に移住し、異国に根付いた少女から始まるコリアンの四代記。圧倒的な質と量で本を置くことができず、展開に何度も目が眩むような心地がした。 頭木弘樹の「絶望名言」の中で、ゲーテの一生について、「あらすじで言うと幸福な一生だが、その中にはたくさんの悲しみがあり、また逆のこともある」...続きを読むと語られた。光だけの人生はありえないし、闇の中にもきらめきはある。とはいっても、親として耐えがたい出来事が起こるたびに胸が潰れそうにはなった。 あと、有吉佐和子の「紀ノ川」「助左衛門四代記」をもう一度読みたくなった。
親子4代に渡る物語。 「苦労は女の宿命ですから」 今の日本においては、全くピンと来ない言葉かもしれないが、戦前・戦後の多くの人には当たり前と捉えられたかもしれない。昔読んだ小説で同じような表現を見たことがある。 この作品は、在日朝鮮人を描いている。いまでこそ、ここまで強い差別が表立って出てこないか...続きを読むもしれないが、いまだに日本に居住する外国人(除くく白人)に対する、いわれのない差別や嫌悪があるのだと思う。 直近の選挙では、それが表面化していたのでは?
過去に虐げられ、不当に扱われた歴史というのは今もなお個人に、家族に、民族に深く根差している。 日本人がチャイニーズやコリアンに対して抱くマイナスの感情というのは、メディアの印象操作や何の根拠もない事実に基づいたステレオタイプであり、逆もまた然りだと思う。 いい日本人もいれば悪い日本人もいるというのは...続きを読む本当にその通り。 民族的ルーツと生まれ育った町が異なるということは、想像以上に生きづらさや肩身の狭さを感じてしまうのかもしれない。 すごく考えることの多い作品だった。 在日の歴史、パチンコと在日コリアンの深い結びつき、もっと深掘りして勉強したい。
在日コリアンは韓国では日本人扱いされ、日本では外国人扱いをされる。故郷がない。 という言葉にとても納得した。 そのような扱いを受けるのは彼らが日本へ渡ってきた頃からずっと変わっていない。 現在4、5世などが増えていくにつれ、かつての1世や2世などが持っていたアイデンティティや帰属意識などは確実...続きを読むに薄れていっているように思う。 自分は何人なのか、と読後より考えるようになった。 母語は日本語であり一生を日本で暮らしてきた私にとって、自分は韓国人だといえるのか。だからといい日本人ともいえない。 今まで自分が何人なのかをキッパリと答えられない自分を正直恥じていた。しかしこの本を読んで、在日コリアンである、と自信を持って言えると思う。 日本籍へ帰化することは個人の自由でありいけないことだとは思わないが、過去の1世や2世が必死に生き繋いできた在日コリアンという血筋をこれから守っていきたいと感じた。
日韓併合から太平洋戦争を経て現在にいたるまでの、在日コリアン4世代にわたる物語である。まず、知識として、在日コリアンの歴史、生活、考え方について知ることができた。パチンコがコリアンが発展させた産業であること、在日コリアンの国籍など知らないことがたくさんあった。 そして、祖国を追われた外国人としてのア...続きを読むイデンティティのありかたが、1世から3世にいたるまで変化していくありさまが非常に鮮明にえがかれていることがなによりも印象的であった。貧しさ、そして、娘の妊娠のために、娘を異国におくりとどけることをだまって見送るしかなかった0世、貧しさと不義、愛する子供のためにただ働き続けるしかなかった1世、在日としての差別に直面しながら在日コリアンとしての2つの祖国にはさまれたアイデンティティに苦しむ2世、そして日本、韓国それぞれの祖国の由来するアイデンティティを受け入れていく3世。こうした境遇の人に思いをめぐらせる想像力をもてるようになりたい。
何世代にも続く在日コリアンのそれぞれの苦労が描かれていて、故郷とは血や系統か、それとも生きてきた場所で決まるのか...... 国の政治によって自分のアイデンティティが複雑になっていったんだなと思った。 下巻から、続きが気になって怒涛のように3日ほどで読み切った。 この本に出会えてよかったと思う。 ...続きを読む 在日コリアンの心のうちや、政治によって揺れるアイデンティティ、故郷とは何なのか、 知らなかったことがたくさんあった。
朝鮮をルーツに持つというだけで、日本ではこんなにも生きづらいとは想像以上だった。 日本で生まれ育ち朝鮮語も話せないのに、両親だって日本で生まれ育ってるのに、パスポートは韓国発行のものを持つらしい。14歳以降は定期的に外国人登録をしなければいけないらしい。20世紀の後半になっても日本の公務員にはなれな...続きを読むかったらしい。 アメリカの一流大学に留学卒業し、一流企業に勤め高収入を得る身分になってさえも「俺たちコリアンに誇れることなんてあるか」と卑屈な感情を持ち続けている。 日本人が知ろうとしてこなかった在日韓国人の苦しみや諦めを知ることができたのはとても良かった。 でも日本を糾弾する内容では決してない。 後半はソンジャたち一族がお金に困らない裕福な生活を送ることができたのが不幸中の幸い。
親子三世代に渡る在日コリアンの一大叙事詩。 "人が何者かであるかを決めるのは血だけではない" 理不尽な差別に人生を狂わされながらも、逞しく生き抜いた人間の言葉に心打たれる。 ソンジャにあなたの人生は幸せだったと言ってあげたい。 Black Lives Matterなんてよその国...続きを読むの話と思っていたけど、日本も他人事ではない。 しかし、それをことさら批判的に描くのではない。 血が違えど信頼し合える人と支え合って生きていくのだ。 ソンジャがまるで国と歴史をひとりで背負っているかのような壮大なドラマだった。
この小説は誰かを糾弾するような物語ではない。過去はかえられないけど、学んで受け止めることはできる。そうしたいと思えるような物語でした。
在日、コリアン、ってその単語自体がなんとなく蔑称のように思ってた。当時日本が、日本人が、その人たちにしたこと、その事実を変えることは出来ないけど、その事実をしっかり受け止めて考えることは出来る。そうすることが、今の私たちの義務だと思う。 私の周りにも、半島出身の人たちになんとなくの嫌悪感を抱いている...続きを読む人たちがいるけど、そういう人にこそ読んで欲しい作品。 隣の人に優しくする、シンプルだけど意外と難しいのかもしれない、そのことだけはきちんと忘れないようにしようと思った。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
パチンコ
新刊情報をお知らせします。
ミン・ジン・リー
池田真紀子
フォロー機能について
「文春文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
ボーン・コレクター(上)
アルマダ 上
石の猿 上
魔術師 上
インヴィジブル・モンスターズ
ウォッチメイカー 上
ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 上
エイリアス・エマ
作者のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲パチンコ 下 ページトップヘ