池田真紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ子の世代ではなんとかこの窮状から抜け出してほしいという親世代の強い願いが何度も書かれていて、子にとっては重責だろうなと思った。そして願いを叶えるのは簡単なことではないのだと、物語の中で示されることになる。どれだけ真面目で優秀であっても、在日コリアンというだけで日本では差別され職がなく、さまざまな場面で理不尽な目に遭ってきたということを、リアルな視点で読むことができた。知らなければ想像もできないことだ。
人種や生まれに関係なく良い人もいれば悪い人もいて、どの国にも色んな面があることが丁寧に描かれていた。一方的に善悪を決めつける書き方はされておらず、登場人物たちがそれぞれの立場でものを考えている。 -
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Posted by ブクログ
ジェフリー・ディーヴァー『魔の山 上』文春文庫。
プロの賞金ハンター、コルター・ショウが活躍するシリーズ第2弾。
やはり、リンカーン・ライム・シリーズの方が安定感があるし、初期作品のノンシリーズ『悪魔の涙』とか『青い虚空』などの方が面白い。
ヘイトクライムを犯し、逃亡するエリック・ヤングとアダム・ハーパーの2人の若者を追うコルター・ショウは難なく彼らの居場所を突き止める。
しかし、ショウの目の前でのアダムが自殺を図り、エリックのみを保護することに成功する。エリックの証言から、2人の行動に何か裏があると感じたショウは独自に調査を進めると、ワシントン州の山中に本拠地を置く『オシリス財団』 -
Posted by ブクログ
下巻は1955年から1989年までの話。
二人の男の子を抱え、お菓子を作って屋台で売る生活。相変わらず忙しくて生活に追われているソンジャ。
夫の兄ヨセプは長崎で被爆して寝たきり。
でも子供たちも大きくなり、長男は学問、次男は商売の道に進み始め、明るい兆しが見え始めてきたが、その間もずっと長男の父親ハンスの援助が見えないところで行われていた。
やがて長男はその父親の存在を知ることとなり、ソンジャはまた奈落に突き落とされるごとく絶望の淵に立たされる。
次男はパチンコ業界で、誠実にコツコツと努力を重ね順調に業績を伸ばしていくが、在日=パチンコという図式は日本人には色眼鏡で見られてしまう。
どんなに謙