池田真紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレニューヨーク市警で科学捜査のエキスパートだったリンカーン・ライムが主人公のシリーズの第一弾。
現在のライムは、事故のため四肢が麻痺し、首から上と左手の薬指しか動かすことが出来ない。
自殺しようにもそれすらできない状況で、彼は楽に死なせてくれる人を探している。
そんな時、猟奇的な殺人事件が起きる。
元同僚たちはライムの寝室を捜査本部とし、殺人犯を追うのだが、実際に現場に行って鑑識業務を行うのは、関節炎に苦しむ美貌のパトロール巡査のアメリア・サックス。
彼女は傍若無人なライムに最初は反発するけれど…。
事件がニューヨーク市警からFBIに横取りされたところまで。
サックスの現場検証とライムの頭脳で、3人目の被害者は命を取り留めたというのに、FBIに何ができるというの!という気持ちと、4人目のターゲットが犯人にロックオンされてしまった状態のまま、下巻へ続く。
続きが気になるやないかい! -
Posted by ブクログ
ネタバレ一気読みしたが、奇妙な小説である。
引き込まれて、読む手が止まらないのだが、何が語られているのかは、よくわからないのだ。
文体には、常に皮肉なユーモアが満ちている。
さらに、話題を急旋回させたり、何度もリフレインさせたりする、独特のリズムがあり、グイグイ先を読ませる。
しかし、物語の軸は何なのか?主題は何なのか?は、見えてこない。
「主人公=タイラー」の構造は、予想できるし、序盤・中盤で、何度もほのめかされているため、ミステリー的な求心力が、仕込まれているわけでもない。
第1章で、「主人公/タイラー/マーラ」の「三角関係」が示唆されるが、明確に提示されず、成立していないといったほうが良いぐらいだ。
効果的な物語の推進力としては用いられていない。
リアリティの水準もよくわからない。
シーンによって、現実社会のようであったり、マンガ的であったり、おとぎ話のようであったりする。
「生の実感」が得られない現代社会から、「血が沸き立つ暴力衝動」によって解放されること…、「本当の自分」を生きはじめること…、というテーマを読み取り、読者も血を沸き立たせることが多いらしいが、わたしには、そのような感触は一切なかった。
そもそも、そのようなテーマだけでは、単純すぎると思うし、それでも、そのテーマを主眼に置くとするならば、もっとシンプルな構成にするはずだろうと思う。
例えば、村上龍は「血が沸き立つ暴力衝動」を、もっと上手く、読者の血が沸き立つように描いていると思う。
わたしにとっては、何がおもしろいのか、掴み取れないが、それでも、一気読みさせられる奇妙な作品であった…、文体に魅力があるのは間違いない。
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映画も鑑賞してみたが、やはり、「ひとつの主題に向かって研ぎ澄まされた構成」ではなく、雑多な印象を受けた。
ほぼ原作どおりに、あれこれを詰め込んだ結果、「とっ散らかっている」と言ってよいだろう。
『ファイト・クラブ』が、世界的なカルト作品になった理由を考えてみる。
まず何より、世界的スターである、ブラッド・ピット主演で映画化されたこと。
次に、「ファイト・クラブ」、つまり、「男たちの地下喧嘩クラブ」という、世界中の誰もが一瞬で理解できるコンセプトを、タイトルにしたこと。
そして、「男たちの地下喧嘩クラブ」というコンセプトは、世界的に需要があるということ。
この映画以降の、日本でのアマチュア地下格闘技の流行や、ケージの中での総合格闘技の流行を考えると、このコンセプトには、(たぶん、はるか昔から)潜在的な一定の需要があるのだろう。
何より注目すべき点は、「小説の読者や、映画の観客は、プロット全体を見渡したうえで、心を動かされるのではなく、ひとつのシーンや、ひとつのコンセプトに、強く惹きつけられ、その理解や解釈は、社会に伝播していく」ということだ。
この点は、小説や映画に限らず「作品鑑賞」の本質に関わる議題であり、今後も心に留めておかなければならない。
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Posted by ブクログ
面白かった。シリーズ物と知らずに読みましたが、前作読まずとも特に影響は無かったと思います。前半から中盤あたりまではなかなかテンポ感が緩めで1ページ2段構えのため文章量が多く感じたせいなのか、かなり読み進めるのに時間がかかってしまいました。しかし、追いかけっこが本格的にスタートし始めた中盤あたりからテンポもよく展開もわかりやすくて海外ドラマを見ているかの如く次から次へとページを捲っていける状態でした。ハラハラドキドキ感、真犯人とその真相に迫る感じが読み応えあり。あと非常に読みやすくしてくれている翻訳家さんだなと思いました。帯にドンデン返し20回越えとありますが、ちょっと20回もあったのかわからなかったです。またそのうち他のシリーズ作品も読んでみたいと思います。
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Posted by ブクログ
ネタバレ読むと不安になる、独特な不気味さがあるSF小説。
物語のラストで人類は“超進化”を遂げる。しかしその結果、新人類の子供たちは親や旧世代の人類と意思疎通できなくなり、最後には地球を破壊して去っていく。
私は思った。「これのどこが“進化”だというのか?」
私にとって、種としての進化とは宇宙との調和に向かうものだ。しかし本作で起きているのは、旧世代との断絶と破壊である。これは進化というより、突然変異によって“クリーチャー化”しただけではないか、とすら感じた。
だが同時に、これこそが著者クラークの示した「問い」なのだとも思う。私の違和感は、あくまで“旧人類の視点”に立ったものに過ぎないのだろう。
本作における進化とは、既存の価値観と必ず断絶し、旧世代には理解不能で、個を捨て、感情や文化を超えた宇宙規模の意識へと合流することを意味する。その過程で地球という“入れ物”が破壊されるのも必然なのだ。
クラークは進化を肯定しているのではない。むしろ、進化が持つ残酷さを描いている。読み終わると、何とも言えない気持ちだけが残る。そんなSF小説だ。 -
Posted by ブクログ
政治家の母、投資家の父のもと、一流大学をでて、雑誌の出版社を立ち上げ編集業をしていたアンナはある時、友人が死んでいる殺害場所で意識が覚醒し(目覚め)元々夢遊病の症状あった(家族の秘密だった)りしたことと、疑う余地のない状況などから殺人犯と考えられている。しかし、本人は事件後4年も眠ったまま。睡眠関連の犯罪の専門家ベネディクト(ベン)はアンナを目覚めさせる依頼を受け彼女に関わると同時にこの事件を調べ始める。果たして犯人は?真相は?アンナは目覚めるのか?
とまあ、あらすじだけ読むとなかなか面白そうなのですが、この文庫、さほど厚くないようなのに本文674ページと、普通の2倍あります。そして、2/3位まではなかなか進まない!最後に二転三転していくところにたどり着いて、おまえか~って楽しむまでに結構な努力必要です。多幸感薄め。
殺人、不倫などあるので、中学校以上。基本は高校から。キットカット(娘の名前がお菓子みたいでちょっと覚えやすかった)幸せになれよ…。