池田真紀子のレビュー一覧

  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    エドワード・ホッパーという画家の絵から、17人の作家たちがそれぞれの物語を紡いでいく、いっぷう変わった趣向の短編集。

    文章に合わせた絵ではなく、一場面を切り取った絵から背景にある物語を想像するというのは、なかなか興味深い。皆それぞれ個性的で、そこまで想像の世界を広げていくのかと驚く。
    知っているのはキングとキャロルオーツくらいだったが、大御所キングの作品は絵そのままという感じでいちばん凡庸だった。
    自分ならこの絵からどんな物語を作るだろうと、読む前に考えるのも楽しかった。

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    2019年10月02日
  • ファイト・クラブ〔新版〕

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    幻想的で現実的な物語だった。カルトな人気があるのも頷ける。 ただ生きていた主人公がタイラーという男と出会い、現実を変えていく。 ファイトクラブについて口にしてはならない。 合間に挟まれる条文や俳句は印象的。俳句は原文ではないだろうけども。 暴力というだけでなく規律を重んじ、クラブは加速していく。 タイラーに関しては察するものはあったけれど、ラストに至るまでの怒涛の過程は一気に読んでしまった。

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    2022年01月16日
  • 魔術師 下

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    リンカーン・ライムのシリーズは何作か読んでいるが、それらの中でも理解しやすい部類に入る。
    展開もスピーディーで楽しめた。

    ただ、背表紙の惹句には疑問符がつく。

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    2019年09月15日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    ネタバレ

    エドワード・ホッパーの絵画を基に、17人の作家が想像を膨らませたアンソロジー。編者はローレンス・ブロック。海外小説通の方ならご存知なのかもしれないが、ぼくはスティーヴン・キングとローレンス・ブロックしか知らなかった。好きな作品も、どうだろうと思う作品もあったが、嫌いな作品はなかった。アンソロジーでは稀有なことだと思う。そして一緒に収録された絵画も素晴らしかったが、これを観て1本の小説を書き上げてしまう作家たちの才能に、ただただ敬服した。

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    2019年08月11日
  • ウォッチメイカー 上

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    凄い期待の元、読んだが、いつも通りの感じで、普通に面白い感じだった。
    しかし、下巻にあれほどの展開が待っているとは…

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    2019年08月07日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    エドワード・ホッパーという画家がいる。現代アメリカの具象絵画を代表する作家で、いかにもアメリカらしい大都会の一室や田舎の建物を明度差のある色彩で描きあげた作品群には、昼間の明るい陽光の中にあってさえ、深い孤独が感じられる。アメリカに行ったことがないので、本物を目にしたことはないが、アンドリュー・ワイエスと同じくらい好きなので、ミュージアム・ショップでカレンダーを買って部屋の壁にかけている。

    深夜のダイナーでカウンターに座るまばらな客を描いた「ナイトホークス」に限らず、ホッパーの画には、その背後に何らかの物語を感じさせられるものが多い。作家のローレンス・ブロックもそう考えた一人だ。彼は、これは

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    2019年08月07日
  • 12番目のカード 下

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    今回もどんでん返しの連続だった。
    まぁ、よくここまで出来るなと感心。
    面白かったな〜。
    いよいよつぎはウォッチメイカーだ。

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    2019年07月26日
  • 12番目のカード 上

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    前作のカーラが出て、びっくり。
    これからも出てくるのだろうか。
    アベレージ・ジョー怖すぎる。
    早く下巻が読みたい。

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    2019年07月26日
  • バーニング・ワイヤー(下)

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    「テロ」と聞いて、勝手に
    テロリスト集団とライムチームが闘うことに
    なるのかと思い込んでたが、単独犯
    だったので、勝手に肩すかし…
    電力がテーマなのは、前作で少し触れてたから
    かな?
    ハイハイ、ワンテーマでまた悪役がいて…
    どうせ一捻り来るんでしょ?といってても
    まさかの展開が待っているなんて…

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    2019年07月14日
  • ソウル・コレクター 下

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    システム開発や、データベースを
    触ったことのある人なら
    今回の犯人が、被害者に接触、犯行におよぶ
    ことを「トランザクション」と呼んでることに
    ニヤニヤしてしまう。
    クレジットカード等の記録から
    個人情報、趣向を読み取り殺人の罠にかけていく
    凶悪犯が出てくる話
    レベルは高いけど、上の下といった感じ。

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    2019年07月14日
  • 石の猿 下

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    リンカーン・ライムシリーズを人に
    勧める時、どうにも一作目や
    「イリュージョニスト」での
    「探偵vs犯人」のど直球さを堪能して欲しくて
    三作目、四作目についてはあまり触れない。
    しかし、ゲストキャラクターがなかなか
    いい味出して来るんですよ。
    ライムとは違う方法で、犯人を追う姿が良い。
    ちょっといつもとは違う作品

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    2019年07月13日
  • 石の猿 下

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    そもそもはウォッチメーカーを読む為にボーンコレクターから読んでリンカーンライム沼にどっぷり浸かりました。
    痛快無比な読後感。

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    2019年07月04日
  • 石の猿 上

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    リンカーン・ライムシリーズ第四作目。
    舞台はニューヨークへ戻るも、被疑者は『蛇頭』。冷酷に描かれていく殺戮は『紂王』の拷問になぞられるほど無比。
    今回は頭脳戦、騙し合い、探り合いとは一線を画し、ライムの人間臭い(らしいと言った方が良いか)が垣間見える。
    『死者を諦めない』ライムと、次々と関わった者を屠りにかかる蛇頭。

    闘いは下巻へ。

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    2019年07月01日
  • エンプティー・チェア 下

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    文庫本下巻に入り、事件の様相は一変する。リンカーンライムとアメリアサックスの対決の図式は、お互いの手札を知り尽くしたカード対決のようで、これでシリーズ第三作目かと思うほど、濃密に描かれている。
    肝心の事件真相に関しては、アメリカ南部独特の大らかであり、且つ悠長な時間や人々の気質が、盛大な蚊帳(夏の間、寝るときに覆う虫除け)に包まれるように真実を隠していく。
    物語、最後のスピード感はアメリアサックスが運転するクルマのように加速していき、その安否を確認できるのは読者の特権でもある。

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    2019年06月10日
  • クリスマス・プレゼント

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    ジェフリー・ディーヴァーの作品だったので。

    長編のどんでん返しのすごさからいって
    短編も面白いだろうなと予想してはいたが、
    予想以上に面白かった。

    いつもの登場人物に入れ込めるシリーズ物も好きだが、
    色の付いてない人たちが出てくるのもニュートラルに読めて良かった。
    なので、ライムたちが登場した作品が、話としては面白かったが、
    墨絵の世界に絵の具をぶちまけたような違和感があったことは否めない。

    自分としては、一番面白かったのは「三角関係」かな。

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    2019年06月05日
  • エンプティー・チェア 上

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    リンカーンライムシリーズ三作品目。
    舞台はいつものニューヨークからノースカロライナへ移る。
    一作目である『ボーンコレクター』から比すると、ストーリーの疾走感は抑えられつつも、相棒であるアメリアサックスとの関係は、より濃密になりつつある。
    四肢麻痺の車椅子を操る犯罪学者は、アメリカ南部で起きた一件殺人事件と二件の誘拐事件の容疑者を追い詰めるが、真相を探るアメリアの予期せぬ行動により、事件は意外な方向に舵取りされていく(という余韻を残し、下巻へと続く…)
    …っていうことでさっそく下巻を読みはじめます◎

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    2019年05月30日
  • シャドウ・ストーカー 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    途中でリンカーン・ライムたちが登場し一花添えるが、
    事件の展開はちょっとアメリカのドラマにありがちな感じ。
    犯人に追い詰められたカントリーシンガーが髪を切るシーンは圧巻。
    ストーカーの心理をうまくついていた。

    でもやっぱり、キャサリンの恋愛話が気になる。

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    2019年05月16日
  • シャドウ・ストーカー 上

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    キャサリン・ダンスシリーズの第三作。

    前作の最後で交錯していたキャサリンの恋愛模様が気になっていたので、
    冒頭で二人のうち片方とつきあいはじめているのがわかって、一安心。
    と思いきや、不穏な方向へ。
    でも、いわゆるコージーミステリーではないので、
    あまり恋愛関係を絡ませてほしくない。

    事件の方は、休暇で会いに行ったカントリーシンガーへのストーカーからはじまる。
    他人のシマでの捜査は、キネシクスのエキスパートをもってしても、
    なかなか思うように進まない。

    (下巻へ)

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    2019年05月15日
  • ロードサイド・クロス 下

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    ネタバレ

    (上巻より)

    リンカーン・ライムシリーズより短いせいか、
    ストーリー展開のひねりはもうちょっとな気がする。
    前回の事件との関係が、個人的好みより濃すぎるのかもしれないが。
    キャサリン本人の恋愛模様は意外な方向に展開したけど、
    どうなるのやら。

    殺人で逮捕されたキャサリンの母親が、
    キャサリンが母親の自分を疑ったのには腹が立ったけど、
    自分自身の頭で考えている証拠だと喜べたと言う場面は感動した。

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    2019年05月05日
  • ロードサイド・クロス 上

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    キャサリン・ダンスシリーズの第二作。

    交通事故で亡くなられた人のために道路脇に立てられた十字架は、
    実際に見かけたことがあるので
    最初の部分の不気味さは半端なかった。

    その後、ネットでのいじめや仮想世界ゲームの話になってしまい、
    不気味さが失われ、
    また、キャサリンの特技である尋問の場面がなくて少し残念だった。

    (下巻へ続く)

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    2019年05月05日