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人間嘘発見器ダンス捜査官、最大の危機に陥る 犯人逃亡の責任を負って左遷されたダンスは、集団パニックによる無差別殺人を追う。シリーズ中屈指のドンデン返しを仕掛けた傑作。 ※この電子書籍は2016年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
怖い 先日の雑踏事故がよぎる 事件はとても怖かった キャサリン・ダンスファミリーのストーリーがとても気になる 2022.12.30 悪魔の涙 ジェフリー・ディーヴァー ☆3.5 検索しても出て来なかったからここに 元文書捜査官 筆跡鑑定人 パーカー・キンケイド 自分の読み進める時間のせいか、...続きを読むテンポよく読めなかった
私のアイドル作家のひとりジェフリー・ディーバの18話・36冊目(彼の作品はほとんどが分冊しているので1話2冊)。 この稀代のストーリーテラーの語りは相変わらず。テンポよく私をアメリカのカリフォルニアに連れて行ってくれた。 大型ライブハウスなどで群衆がパニックに陥り、ささいなことで我を失い、混乱の...続きを読む中で痛ましく死傷者が出る・・・ そのあたりの語りは読むものをその場に引きずり込む。 火事の煙たさを感じ、密閉されたエレベータ内の息苦しさを感じ、飛び降りた海岸の海の水の冷たさを感じる。 まあ、どっぷりとストーリーの中に引きずり込まれ、臨場感たっぷりに疑似体験させてもらえた。 ただ、長編18話ともなると、さすがに「才の枯渇」を感じるのが否めないかな・・・というのも正直なところだ。 ディーヴァも書くのがかなり「辛く」なってきているのではないかとも思う。 今回は正直「おもしろかったけれども、物足りなさも(若干)感じた」というのが正直なところではある。 主人公のキャサリンダンスは、キネシクス(人の動作から嘘や隠れた心理をあぶりだす)の達人で、捜査にそれを用いるキャラクター。 姉妹作のリンカーンライム・アメリアサックスシリーズの、アメリアにキャラが完全にかぶっていた。 従来、このキャサリンはキネシクスの専門家ではあるけれども、戦術捜査班(アメリカでは刑事にそういうカテゴリーがあるらしい)のリーダーとなるキャラではなかった。そのキャラはアメリアの役割であったはず。 いつの間にか、キャサリンが戦術版のリーダーになってしまっていたのには、ちょっと驚かされた。 そして、相棒であるオニールとのラブロマンスにも、やや唐突感というか、違和感を感じざるを得なかった。 二転三転するトリックの構成にエネルギーを割かれ、キャラに無理が生じてきている・・・ところが出て来てるのかな・・・と言う感じ。 作家というのは酷な仕事である。 我々読者は、常に「前作以上のファンタジー」を新作に求めてしまうから・・・つねにクオリティを高めて(しかも、我々読者は前作群を詳細に読みつくしている)読者を満足させなければならないのだから・・・ まあ、楽しませてもらったから、良しとすべきなのだろうな・・・ ディーヴァーさんごめんなさい、である。 また新刊が出たらすぐ読みます。(笑
上巻では、キャサリンのキネシクスにさほどの冴えが感じられない、というか、尋問に失敗したと思われる事例さえあったが、下巻に入ってもしばらくはそんな感じが続く。主に3件の事件を軸に話は展開するが、ある時から急にその動きが活発化して、それぞれがドンデン返しで解決することになる。結末付近の話の転回はやや急ぎ...続きを読む過ぎとも思えるが、読後感は、いつもの通り、スカッとする。さすが、ジェフリー・ディーヴァーだ。
前作を引き継ぐかのように音楽テーマでスタートする本作だが、なんとコンサート会場が火災を装ったパニック騒動となり、死傷者が出る騒ぎに。それを仕掛けて喜ぶ陰湿な犯罪者というのが幕開けの単純な構図。 もちろんかと言ってディーヴァー作品がそんな単純構造であるわけがない。その裏には、人種間のヘイトクライ...続きを読むム、またはそれを装った犯罪組織の影、またはそれを利用して殺しを楽しむゲーマーの世界。単独犯なのか、組織犯罪なのか? 視点が入れ替わることで、次々と見え方が変わってくる第一の事件に続いて、第二第三の仕掛けが重なってゆく。 今そこに見えているものがすべて疑わしく思えてゆく中で、ヒロイン、キャサリン・ダンスのラブ・ロマンスの行方や、キャリア・ストーリー、子どもたちがのめり込んでゆく危険な火遊びや、職場内部の出世争い、はたまた買収ゲームも絡む、等々、最初に見えたものはほぼ全て途中からガラガラと瓦解し、別の真相に次々と置き換わってしまう、とそう言っていいような全編これイルージョンな作品である。 今作をもってダンス・シリーズが終わるようなのだが、その後もキャサリンはライム・シリーズに顔を出し続けたりするらしい。とどのシリーズも先の読めない展開なのが、ディーヴァー・ワールドだと、諦めるしかあるまい。 今回は、三作立て続けに読んでみたディーヴァー。いずれは未読のすべてを意地でも片付けたいのだが、さすがに、そろそろ迷路ゲームにも疲れ果ててきたので、一時、他に移ろうと思います。はあはあ。
主人公のキネクシスや犯人の目的など、しっくりこないところもあったけれど、外国文学らしいいい疾走感で読めた。息子のくだりと恋愛のくだりは、まぁ日本人には理解し難い感覚かも。
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ジェフリー・ディーヴァー
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