池田真紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ★★★★☆
ニコニコ生放送で岡田斗司夫が「面白い」と言っていたので買ってみたら当たりだった。
OASISという、セカンドライフのようなバーチャル空間が当たり前になった未来世界が舞台。
そこでOASISを作った天才プログラマーの莫大な遺産を巡る壮大なゲームが展開される。
主人公は両親を亡くして叔母のトレーラーハウスに身を寄せている少年。
彼は、リアルの学校では、貧しさや他人とのコミュニケーションが苦手なことからいじめられ、OASIS内の学校に通っている。
叔母さんも決して良い人ではなく、政府から支給される彼の養育費が目当てで、ろくに世話もせず邪魔者扱いしている。
そんな環境にも恵ま -
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズ8作目。
今回の事件をざっくり言うと、「(デジタルデータ、ビックデータと呼び名はさまざまだが)個人のすべての情報がどこかに蓄積されて、それを犯罪に使われると本当にお手上げ」というお話。
絵空事ではなく、現実がそこまで来てる感じがしてうすら寒い。個人の情報は個人で守れと言われても、もうどうしょうもないところまで来てるのかも……。と、ちょっと考えさせられる。
今回は犯人が見えない感じで書かれてるので、個人的にはいつもより楽しめた。
シーン毎のつなぎが映像的な感じがして場面展開がアメリカちっくだけど、この作品の映像化したのがみたいなぁ。 -
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Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズが好きで、作者&訳者コンビにハマった延長で読みました。
当たり前のことですが、シリーズ作品と比べるとかなり物語の構成が違うな、と感じました。
ボンド視点で物語が展開していくため、映画のように読める作りになっています。その中で作者の持ち味であるどんでん返しを持ちこんだのは、流石と言わざるを得ないです。
それが007という世界的に有名なキャラクターや設定などの世界観にマッチしているかどうかは別として、この作者が書くならこうなるだろうな、という点ではとても納得できました。
007は本家や映画を含め、これまでにたくさんの作家が受け継いできたブランドなので、読む人の最初の窓口に -
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Posted by ブクログ
ネタバレ『ソードアート・オンライン』かと思ったら『スーパーロボット大戦(あるいはスーパーヒーロー作戦)』だったでござる。
本当、日本人なら「アホかーーーー!!」となる物凄い展開。映像化不可能だろこれ。
こういう仮想現実を描いた作品として、やはり最後に関わってくるのは「現実」と「虚構」の関連性。その部分については本作は少々浅いというか、実はもう「現実」も「虚構」もどうしようもないくらいどんずまりで、少なくとも本作時点ではOASISの自由のみが焦点で、その是非とか現実の世界がどうこうとかそういうレベルまで達してはいないんですよな。そこまでやると本作は収集がつかなくなる。
主人公ウェイドが最後の最後に得 -
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Posted by ブクログ
音楽学校で発生した殺人事件、犯人は人質をとって立て籠もるが警官が中に踏み込むと犯人も人質も消えていた。マジックとイリュージョンを駆使する犯人に、ライムとサックスが挑む。
相変わらずの安定した面白さ。特に今回はイリュージョニストという華麗で魅力的な犯人像で、犯人とリンカーン。ライムたちの頭脳戦は惹きこまれること必至!
上巻ながらツイストあり、先の読めない展開に、もうこんな場面持ってくるの、というクライマックスさながらの対決シーンまであって、本当に読者を飽きさせない作品です。作者のジェフリー・ディーヴァ―のサービス精神がうかがえます。
そうした派手さがありながらもディテールがしっかり -
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