池田真紀子のレビュー一覧

  • ネヴァー・ゲーム 上

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    ジェフリー・ディーヴァー『ネヴァー・ゲーム 上』文春文庫。

    流浪の懸賞金ハンター、コルター・ショウを主人公にした新シリーズのようだ。

    どうにもしっくり来ないのは主人公の軽さかな。


    シリコンヴァレーで女子大学生が失踪し、警察は事件性は無いと判断するが、単なる家出ではないと判断した父親は1万ドルの懸賞金を賭ける。

    コルター・ショウは彼女の行方を突き止めるが、ショウの眼の前で誘拐犯は彼女の元彼を射殺し、彼女も大怪我を負う。

    本体価格900円
    ★★★

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    2023年12月04日
  • コフィン・ダンサー 下

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    ネタバレ

    物語に疾走感も、スリルも、驚きも盛りだくさん。
    けれど、どこかお腹いっぱいな感がある。
    ジャンクフード食べすぎたかなというような。

    パーシーが意志を通さず飛行機に関することを一旦諦めれば、警備の人たちや貨物の臓器を必要としていた多くの命が助かったのでは?と感じ展開に入り込めない。経営者の判断としても、かなり危うくリアリティがないのではと思ってしまう。
    総じて、見せ場を作るためのキャラクターの動きに違和感を感じてしまう。

    今作がたまたま読んだ時期や相性が合わなかった、という見方もできるので、諦めずに少し時間を置いてまた、巨匠ジェフリーディーバーの作品を読んでみたいと思う。

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    2023年11月15日
  • ハンティング・タイム

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    おっリンカーン早!と買ったらコルター・ショウ・シリーズだったよ、ちっと言いつつも即引き込まれている語りの妙。あー、それはやられた。ホントにどんでんがえされた!

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    2023年11月12日
  • ボーン・コレクター(上)

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    アガサクリスティの書評の中で、「ABC殺人事件と同様のつくり」というような紹介があったので、気になり手に取りました。
    以下は下巻まで読んでの感想です。

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    無闇にグロさが際立つのと、スピードが早すぎ、あまり趣味ではない、、と感じました。
    じっくり謎解きに取り組むのとは違い、魅力的なキャラクターの動きとスリルを楽しむお話と読みました。
    次作以降の物語はどう動いていくのか?
    「コフィンダンサー」も読んでみたいと思います。

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    2023年11月02日
  • デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方

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    デジタル情報、機器の洪水に溺れてしまう現代をいかに生きるか。携帯をチェックするのはスロットマシンと同じ。次に自分の満足するものに出会えるか、タップ、スクロールを続けてしまう。一種の依存症。
    「デジタル・ミニマリスト」はその依存状態を克服し、自分の主体性を取り戻す。
    「アテンション・エコノミー」に飲み込まれないため、何に注意すれば良いか。いつでも手元にあるスマホは人の主体性を容易に奪う。それにより時間の使い方、注意を向ける先を決定する権利を一葉手放してしまう。自分が主体的に取り組める為の余暇を以下にして取り戻すか。様々な実践者の経験なども紹介しながら、著者のデジタルミニマリストとしての基本的な考

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    2023年10月28日
  • 真夜中の密室

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    今作もまた、相変わらずハラハラドキドキするのですが、「でも、まあ、多分大丈夫だろう」と思ってしまう自分が、何かダメだなあと反省してしまいます…。

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    2023年10月01日
  • インヴェンション・オブ・サウンド

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    「ファイトクラブ」で当てた人らしくて。(そもそも20年以上も前?)それはいいと思う。
    しかしその一匹のどじょうへのしがみつきが酷い。のか、「それでよし」と思ってそこから進歩進化しないのか、いかにも昔一発当てた人が20年経って書いてみてやりっぱなしで、誰も何も言えない言わないっていう本。まあ、映像的である。「映像的」というのは褒め言葉じゃないぞ。平面的と言えばいいのか?

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    2023年09月07日
  • ロードサイド・クロス 下

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    同じ警察シリーズなので、どうしてもライムシリーズと比べてしまう。そうなるとあらゆる点でライムシリーズに劣っている。
    このシリーズは微細証拠物が出てくるが、そこから犯人の痕跡に役立つことはほぼ見つからない。微細証拠物すらないときもあり、ロカールの法則はどうなったんやと
    つい考えてしまう。

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    2023年09月03日
  • 石の猿 下

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    海外ドラマ映えしそうな小説。
    誰かが雑誌でオススメしてて、なんとなく読みはじめた。
    シリーズものと知らず読みはじめ、違和感なく読み終えられたが、やっぱり前作から読んでいた方が楽しめただろう。

    中国からの密航斡旋、警察内のスパイ、逃げる密航者とそれを追う冷徹非道な犯罪者、さらにそれを追う一癖二癖ある警察。
    登場人物のバックグラウンドや家族が生々しく描かれており、緊迫するシーンにより感情移入してしまう。

    面白かったけど、自分のエンジンがかかったのは下巻から。
    それまでは読むのやめようかなと何回かおもった

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    2023年08月14日
  • 幼年期の終わり

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    SFの傑作、アメリカで1952年に刊行されたものとは思われない。
    一種、観念的ではある。

    多数の巨大な円盤状の宇宙船が、世界各国の大都市上空に出現、異星人達は、人類を進化させ、地球上から争いは、なくなり、進化を始めていく。
    果たして、人類は、どう進化していくのか。

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    2023年08月13日
  • スリーピング・ドール 下

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    リンカーンシリーズと比べてキャラが薄いです。
    面白さも劣ります。嘘を見抜く天才が嘘をつかれてはだめですね。

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    2023年08月11日
  • 真夜中の密室

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    ネタバレ

    元ニューヨーク市警の天才科学捜査官が、警察に協力して連続殺人鬼を追う『リンカーン・ライム』シリーズ第15作。

    大胆などんでん返しが連発するのは楽しいながらも、ひとつひとつの事件の規模は(不謹慎だけど)小さくまとまっている印象。終始楽しく読めたのだけれど、シリーズものは過去作とつい比べてしまう。

    帯で「怪人VS名探偵」と記されているように、今作は「ロックスミス」という名の犯人が活躍し、怪人・ウォッチメイカーとの共通点も描写されるが、ウォッチメイカーと比べるとエレガントさが一段も二段も足りないのは残念。

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    2023年08月08日
  • 石の猿 上

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    ネタバレ

    シリーズ第4作、ここまでなかなかのめり込めていない(´;ω;`)

    下巻の展開に期待して。


    凄腕の殺し屋ゴーストが米国に潜入。やつが狙うのは10人の移民たち。ライムは移民の潜伏先を割り出し、殺し屋を捕らえられるか?

    内容(「BOOK」データベースより)

    中国の密航船が沈没、10人の密航者がニューヨークへ上陸した。同船に乗り込んでいた国際手配中の犯罪組織の大物“ゴースト”は、自分の顔を知った密航者たちの抹殺を開始した。科学捜査の天才ライムが後を追うが、ゴーストの正体はまったく不明、逃げた密航者たちの居場所も不明だ―果たして冷血の殺戮は止められるのか。ドンデン返しとサスペンスの天才ディーヴ

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    2023年06月10日
  • デジタル・ミニマリスト 本当に大切なことに集中する

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    これを読み自分の時間を大切にした方がいい
    自分の思考で物事を考えた方がいいと分かり
    Twitterをやめて見ました。
    またたまに情報が欲しい時だけダウンロードをし
    自分の時間を大切にすることが出来ています
    この本と出会えてよかったです。

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    2023年06月08日
  • ゲームウォーズ(下)

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    脚本指南の本にストーリー構成の例として掲載さていたので読んでみた。

    環境問題や貧富の差が深刻化した、悪い予想があたったような近未来を舞台にしている。人々は仮想空間に入り浸り、現実から目をそらしている。その仮想空間を設計した人物が、ネット上に隠した「エッグ」を発見した者に莫大な遺産を贈ると言い遺して亡くなった。そのエッグ探しをめぐる物語である。

    脚本論に取り上げられるくらいに正統派のエンタメストーリーで、次の展開やラストはなんとなく分かる。主人公は貧しいいじめられっ子だが、ふしぎと賢く、やたらとIT技術に長けている。ライトノベルの一種なのだと思うが、外国語に翻訳されるだけあって、素人が趣味で

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    2023年05月27日
  • 石の猿 上

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    ネタバレ

    シリーズ4作目、上巻。
    なんとなく、もう展開がわかってしまった気がする…
    答え合わせは下巻で。でも既にタイトルが正解って言ってるような……

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    2023年05月13日
  • インヴェンション・オブ・サウンド

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    チャック・パラニューク18年ぶりの邦訳は彼らしい怒りと狂気に満ちていました


    すごいです
    なにがすごいって私チャック・パラニューク初読ですからね
    初読で冒頭から「彼らしい」とか言っちゃってますからね
    さすが通

    そうね〜
    分かる、分かるんだけどね
    おそらくこの文体と余白が魅力なんだろうなって
    これはがっちりした固定ファンがつくだろうなと思うし
    読み取れなくはないんですよ
    私だってね
    通ですから

    ただやっぱりもう少し説明してくれないと読んでて疲れちゃいます
    脳の体力がある人向けの世界観だなぁって
    倍くらいのボリュームでやってくれた方が読みやすいだろうけど
    たぶんそれをやっちゃうとパラニューク

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    2023年05月12日
  • カッティング・エッジ 下

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    ネタバレ

    いつものメンバー勢揃いで楽しく読めた!
    まだページ数あるな…と思ってたら、どんでん返しに次ぐどんでん返し、さすがです。
    それにしても、アメリアが酷い目に遭う描写が、怖くて辛い…。

    またウォッチメーカーが出てきてしまって、この戦いが、シリーズ最終章か⁉︎

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    2023年05月11日
  • インヴェンション・オブ・サウンド

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    『ファイト・クラブ』の著者チャック・パラニュークの作品
    『ファイト・クラブ』映画で観たかな?観てないかな…?
    記憶がイマイチです…w


    本物としか聞こえないリアルな悲鳴を作る音響効果技師のミッツィ・アイヴズ
    行方不明になった娘を探す手がかりを求めてダークウェブをめぐり、児童ポルノへの憎悪をたぎらせているゲイツ・フォスター
    本作はこの二人の描写を交互に描いている
    私の語彙力では上手く伝えられないけれどスゴイ!

    もしかするとあなたが観た映画のあの悲鳴も…!?
    リアルに聞こえるのは…!?

    何だかチャック・パラニューク気になります
    ちょっと他も読んでみようかな

    ほん3さん、お勧めありがとうござ

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    2023年05月10日
  • ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ 下

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    ネタバレ

    注! 思いっきり結末に触れています。これから読む人は見ない方がいいと思います(^^ゞ




    上巻は、ミョーに面白くて、思わず★5つ。
    主人公の行動半径が極端に狭いこのお話に、どう結末をつけるのか? 下巻が楽しみwなんて書いてしまったくらい(^^ゞ

    ところが、読み終わってみれば……。

    な、な、なんだよ、これ!?
    いくら主人公が映画好きだからって、後半、こんなハリウッド映画の定番みたいな話にすることないだろーーーっ!
    みたいな(^^ゞ


    いや。終盤までは前巻に引き続き面白いのだ。
    もっとも、面白いとっても、前巻同様、話が遅々として進まないのに、ミョーに読んじゃうという面白さなのだがw
    この

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    2023年05月08日