池田真紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ああおもしろかったー。本当にどんでん返しにつぐどんでん返しで、ハラハラした。でも、ああそれだけはやめてーとかああまさかそんなーと思って一瞬暗い気分になるんだけれど、結果よいほうに転じてほっとするというのが多くて、読後がさわやかでよかった。脇役についてもきちんと書かれているところが好き。愛情を感じる。サックスについてはもちろん、今回はカーラも、男社会でキャリアを積むことの難しさとか、女性の立場が書かれているところも好き。カーラがコーヒー中毒だとか、余分な細かい話も多いと思うんだけどそういうのも好き。ライムシリーズって、四肢麻痺の科学捜査員とか、殺人鬼とか、どんでん返しとかのキーワードから、どうも重々しい陰気なイメージを持っていたんだけれど、そうじゃなくてむしろすごく温かい感じがする。シリーズが進んでおなじみの登場人物たちに愛着がわいてきたっていうのもあるんだけれど。あと、四肢麻痺のライムが普通の人にはなんでもないことをたくさんあきらめて、ときどきシニカルになりながらも、前向きに生きているところが実はけっこう励みになったり。「悪魔の涙」の筆跡鑑定人がちょこっと出てきてうれしかった。大好きだったんだけど、これもシリーズになればいいのに。
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Posted by ブクログ
セックスより気持ちいいことなんてこの世にあるかい?
ダヴィンチの本紹介で見た上記の一文に惹かれて手にしてみた一冊。
セックス中毒の主人公はカウンセリング集会に通ってる。
カウンセリング集会には同じようなセックス中毒者が集まってるから
当然、主人公はそこで不特定多数の女とやる。
主人公の母親はあたまがいっちゃって精神病院。
月に3000ドルの費用がかかるので
主人公はレストランでわざと食事を喉に詰まらせては
誰かに助けてもらい誕生日(嘘の日付)に小切手を受け取る。
主人公の友達は自慰中毒だけど
そこから復帰するために
何かを積み重ねたいと願い
毎日毎日、ひたすら石を集める。
そんな病的な人々がおりなす物語。
みんな病的だけど、特殊じゃない。
少なくとも僕はこの本の登場人物に
共感を感じる部分が多々あった。
自分が誰かのか知りたいし
人から必要とされたい。
と同時に普通にしていては生きている実感を味わえない。
セックスしてる時は生きてる実感がある。
不器用で悲しいところがすごくよい。
頭がいっちゃってる母親が話してる内容がすごくて
核心を突くような鋭いセリフを連発してるんだけど
普通の人から見るとそういう人たちの言動がいかに浮いてるか
そういうのもすごく分かって面白い。
言葉によって僕たちは現実の世界でなくシンボルの世界に生きてるとか
残されたフロンティアは実体のない思想・物語・音楽芸術の世界だけだとか
人はいつか死ぬだとか
そういう一つ一つの言葉が僕にはすごく共感できた。
物語の進め方もうまい。
時系列をバラバラに並べてあって
最初は断片だけなので「?」って感じなんだけど
読み進めるうちにそれらが組み合わさって全体像が見えてくる。
しかも、話にフックがあって二転三転するから飽きない。
読んでいて吐きそうな気分になったり泣きそうな気分になったり
最近この感じをどこかで味わったなぁと思ってたら
ちょっと前に読んだ
「僕のなかの壊れていない部分 白石一文:著」
と近いような気がしたんだね。
現代的な自己喪失と自己探索の物語。
かなりお薦めです。
表紙がエロいので電車で読むと
回りからじろじろ見られるので要注意です(笑)。
作者プロフィールを見て分かったんだけど
ファイト・クラブの原作者らしいので
ファイト・クラブも見てみたいなと思いました。
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Posted by ブクログ
「ゲーム」イコール青春とも呼べるような、ゲームをする側でなく作る側の葛藤記のよう。てんでゲームはしない私でもグラフィックやキャラクター、ストーリーなど漫画や映画とは違い自分でストーリーを進める事で完成する自分の別の人生を送るそんな特殊立ち位置であるゲーム。それをしているのを見るのは好きだった。ではそもそも作る側の人達のストーリーとは?という点で幼少期から始まり再会し、その後大人になって、その出会いと別れや各々の人生において何が大切で何が心の拠り所だったのか。海外のストーリーは翻訳が海外あるあるのそんな言い回しするか?直訳でなく日本のニュアンスで変換できないのかな?という引っ掛かりが少なく読みやすく感じた。またキャラクターも片仮名になると途端にイメージ出来ずに何度も誰だっけ?という前頁に戻るという手間もなく、ハッキリイメージしやすい。特にセイディは勝手にゼンデイヤのような聡明かつ人懐こいのに芯のある、しかし内にある自己肯定感が低いのを隠した危うさがピタッとハマって頭の中ではゼンデイヤで再生されたのも読み進めやすかった。内容としては基本ゲームを作る側の大変さからそれを作成する為の人生の中の引き出し、また価値観や自分の功績を尊厳とする意志の強さ、そして男女の友情は確立できるかと言う所まで詰め込まれ壮大な話だった。場所や世界は特に壮大ではないが、意識や考えが壮大で、それはゲームの中のバーチャルな世界が壮大なのとも結びついているように思う。
しかし、後半ハプニングがありおいおいやり過ぎだろとツッコミ。そこまでしなくてもこのストーリーは確立できていたのに味付けが濃いなと思って海外らしいあるあるが星3つだった。 -
Posted by ブクログ
アナとクリスチャンの結婚生活と、それを揺るがす過去や陰謀を描いた、官能とロマンスを軸にした三部作の締めくくりとなる物語です。
結婚や妊娠、過去の影、誘拐劇などのドラマ展開が盛り込まれ、起伏ある物語に夢中で読ませられる場面も多くありました。
アナの強さとクリスチャンの闇を抱えた葛藤、相手を信じようとする過程の微妙な均衡が物語に厚みを与えていると感じます。
一方で、後半はやや“盛りすぎ”の印象があり、設定の飛躍や都合のよさが気になるところもありました。
ミステリーやサスペンスよりロマンス重視の構成なので、緊張感を求めると肩透かしに感じるかもしれませんが、それでも三部作を締めくくるにふさわしい、甘く切ない余韻を残す一冊でした。 -
Posted by ブクログ
アナとクリスチャンの結婚生活と、それを揺るがす過去や陰謀を描いた、官能とロマンスを軸にした三部作の締めくくりとなる物語です。
結婚や妊娠、過去の影、誘拐劇などのドラマ展開が盛り込まれ、起伏ある物語に夢中で読ませられる場面も多くありました。
アナの強さとクリスチャンの闇を抱えた葛藤、相手を信じようとする過程の微妙な均衡が物語に厚みを与えていると感じます。
一方で、後半はやや“盛りすぎ”の印象があり、設定の飛躍や都合のよさが気になるところもありました。
ミステリーやサスペンスよりロマンス重視の構成なので、緊張感を求めると肩透かしに感じるかもしれませんが、それでも三部作を締めくくるにふさわしい、甘く切ない余韻を残す一冊でした。 -
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アナとクリスチャンの結婚生活と、それを揺るがす過去や陰謀を描いた、官能とロマンスを軸にした三部作の締めくくりとなる物語です。
結婚や妊娠、過去の影、誘拐劇などのドラマ展開が盛り込まれ、起伏ある物語に夢中で読ませられる場面も多くありました。
アナの強さとクリスチャンの闇を抱えた葛藤、相手を信じようとする過程の微妙な均衡が物語に厚みを与えていると感じます。
一方で、後半はやや“盛りすぎ”の印象があり、設定の飛躍や都合のよさが気になるところもありました。
ミステリーやサスペンスよりロマンス重視の構成なので、緊張感を求めると肩透かしに感じるかもしれませんが、それでも三部作を締めくくるにふさわしい、甘く切ない余韻を残す一冊でした。