池田真紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ*上下巻同じ感想を掲載。
たまたま書店でふと見ていて衝動買い。
有名作家さんだからいつか、とは思っていたけれど、この時が“いつか”だったとは。
*****
かつてニューヨーク市警にて科学捜査部長として活躍していたリンカーン・ライム。
捜査中の事故により左手の薬指を除き、首から下の四肢麻痺の身体になってしまった彼は安楽死への想いを募らせていく日々を送っていた。
ようやく願いが叶うかという頃、昔の同僚がライムに事件を指揮してほしいと急にやってきた。
追いかけるは猟奇的殺人者。
警察を挑発するかのように事件を仕掛け、するりと逃げてゆく。
ライムは犯人を止めることができるのか。
*****
ボーン・コレクター、とあるように骨の描写が度々あり、読みながら眉間に皺が寄りまくり…痛い、怖い。
ネズミや犬(野犬だけれど)も怖くなる…。
人の命を何とも思わず、着々と冷静に凶行に及ぶ犯人。
その淡々とした行為と被害者の心情の差がとても恐ろしかった。
四肢麻痺の名探偵は死にたいと渇望している。
その行方も非常に気になっていた。
安楽死を望むライムにとっては叶えてあげることが最善なのかとは思うのだけれど…。
彼の周りの人々はとても魅力的。
特に介護士のトムがお気に入り。
雇い主のライム相手にびしばしと言葉をぶつけるトム、そこがライムが彼を雇い続ける理由でもあり、2人の信頼関係がいい。
最初は険悪な雰囲気だったサックスとの仲も気になるところ。
鑑識のいろはなんて全く分からないのにライムにふとしたことで目をかけられ、彼の目となり足となり…現場に駆り出されるサックス。
死体を見るだけでも恐怖していた彼女が物語の後半には驚くたくましさで現場を照らしてゆくのが良かった。
それも彼女の中にある被害者を救いたい、という気持ちが強かったことが大きいんだろうな。
ライムは動機より証拠、被害者のことも差し置いて証拠、となりかねないところもあるけれど、サックスは救助第一!な印象で一本筋が通っているところがカッコいい。
他の仲間たちも個性的で、またみんなで捜査しているところが見たい、というわけでシリーズ通して読むぞ。 -
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ネタバレ*上下巻同じ感想を掲載。
たまたま書店でふと見ていて衝動買い。
有名作家さんだからいつか、とは思っていたけれど、この時が“いつか”だったとは。
*****
かつてニューヨーク市警にて科学捜査部長として活躍していたリンカーン・ライム。
捜査中の事故により左手の薬指を除き、首から下の四肢麻痺の身体になってしまった彼は安楽死への想いを募らせていく日々を送っていた。
ようやく願いが叶うかという頃、昔の同僚がライムに事件を指揮してほしいと急にやってきた。
追いかけるは猟奇的殺人者。
警察を挑発するかのように事件を仕掛け、するりと逃げてゆく。
ライムは犯人を止めることができるのか。
*****
ボーン・コレクター、とあるように骨の描写が度々あり、読みながら眉間に皺が寄りまくり…痛い、怖い。
ネズミや犬(野犬だけれど)も怖くなる…。
人の命を何とも思わず、着々と冷静に凶行に及ぶ犯人。
その淡々とした行為と被害者の心情の差がとても恐ろしかった。
四肢麻痺の名探偵は死にたいと渇望している。
その行方も非常に気になっていた。
安楽死を望むライムにとっては叶えてあげることが最善なのかとは思うのだけれど…。
彼の周りの人々はとても魅力的。
特に介護士のトムがお気に入り。
雇い主のライム相手にびしばしと言葉をぶつけるトム、そこがライムが彼を雇い続ける理由でもあり、2人の信頼関係がいい。
最初は険悪な雰囲気だったサックスとの仲も気になるところ。
鑑識のいろはなんて全く分からないのにライムにふとしたことで目をかけられ、彼の目となり足となり…現場に駆り出されるサックス。
死体を見るだけでも恐怖していた彼女が物語の後半には驚くたくましさで現場を照らしてゆくのが良かった。
それも彼女の中にある被害者を救いたい、という気持ちが強かったことが大きいんだろうな。
ライムは動機より証拠、被害者のことも差し置いて証拠、となりかねないところもあるけれど、サックスは救助第一!な印象で一本筋が通っているところがカッコいい。
他の仲間たちも個性的で、またみんなで捜査しているところが見たい、というわけでシリーズ通して読むぞ。 -
Posted by ブクログ
ちょうど星4つな面白さ。
異なる時代の異なる場所での3つの物語が交互に進展していくというスタイル。3つの物語は徐々にその共通点を明らかにしていき、それなりの収斂を見せる。
まず第一に、3つの時代の話が交互に描かれるそのサイクルが速すぎると感じた。
それぞれの時代での場面の描写がいちいち短く、物語として軽薄な印象を残した。
そしてSFファン的にはどうしてもスパイスが足りない。
ディストピア成分というか、ミステリー成分というか、読者を惹き付ける軸が弱い。
面白かったのは未来の中国編で、それ以外の2つはやや退屈。2つの時代の登場人物の区別がつきづらかったほどだ。
中国編でのあの緊迫した雰囲気の描写は非常に良かった。
最終的にはそれっぽくネタバラシが行われるけれども、それは非常に解説的で、読んでいる方としても義務感で読破まで漕ぎ着けた感があった。
海外でのベストセラーとのことで、期待値を高く持ちすぎたかもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレリンカーン・ライムシリーズの第九作。
言うまでもなく、この作者の魅力は、
波乱万丈、二転三転、月面着陸するストーリー展開の上手さだ。
罠にはまって感電したかと思われた永遠のルーキーは、
感電を避けるためにアメリアにテーザー銃で撃たれただけだったりとか、
犯人に近づく足音をかき消すように幸運にも動き出す発電機が、
罠だったりとか、さらにひねり技が入るとか。
でも今回、細かい人物描写も魅力の一つだと気が付いた。
妻を亡くした後にニューヨークに来ることになり後ろめたさを感じる零細ゼネコンの社長、
刑務所に入っている父親にバーを任されているが女に目のないぼんくら息子、
ジャンクフード好きの少年の心と勇者の行動力を持つ発明家。
いまさら、と言われそうだが。
(下巻へ続く) -
Posted by ブクログ
ネタバレ(上巻より)
アメリアの手術がうまくいったのは良かったが、
今度は、砒素を飲まされたロン刑事の復帰が心配。
ああ、それともちろん、ウォッチメーカーの行方も。
そしてライムとウォッチ・メイカーが、
「時計師なる神」という概念について話していた。
機械時計のような複雑なものは、設計者が、時計師が必要であり、
時計以上に複雑な人間を創り出すためには「神」が必要だと。
なぜ、彼らの発想では、創造者が必要なのかがわからない。
自然や生物の複雑さ、精巧さは脅威的だが
それらの発生がなぜ意図的や意識的でないとならないのか。
風が木々の葉を揺らし、雨が集まって川となることに、
理由や意志は必要ない。