あらすじ
バハマで反米活動家の男が殺害された。神業と言うべき超長距離狙撃による暗殺だった。直後、リンカーン・ライムのもとを地方検事補ローレルが訪ねてきた。その暗殺は米国政府諜報機関の仕業で、テロリストとして射殺された男は無実だったという─。非合法の暗殺事件を訴追すべく、ライムとサックスたちは捜査を開始する! 大人気シリーズ第10作。
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Posted by ブクログ
リンカーンシリーズ。
バハマで反米運動家が殺害される。超長距離狙撃による暗殺だった。
現場がバハマってだけで、面倒なのに、地方検事補が、それは非合法暗殺事件で追訴したいから力をかせと乗り込んでくる。
この検事補ローレル女史が、いい。
なんか、最初すごい嫌なヤツで、サックスはつんつんしているのだけど、最後に向かってすごく人間らしくなる。その人間らしさが出てくる過程が、リンカーンチームの個々を尊重しながらつながりを大事にするっていう雰囲気にのまれながら抗いながら一枚一枚ベールをはいでくようで心にくい。
うん。生まれながらにつんつんしている人はいない。
自分がちゃんと尊重されるとわかれば、殻を脱ぎ捨てることができる。
仕事をきっちりすることで、それができるっていうのは、ある意味最高の職場かもしれないww
不気味なテロリスト視点の話もあって…。
無駄に腹が減ります。
あと、貝印はディーヴァーに宣伝費を払うべきなんじゃね、ってぐらい貝印が欲しくなったよ。
そして、どんでん返しの神は、とんでもないものをもってきました。
007の小説の時も思ったけど、ディーヴァーは<そこにある危険>まだ見えてないけれど、ほんの先の未来にかならず<危険>になるものを熟知していると思う。
ってことで、ようするにそういうことなのだ。
私たちに、もう安息の地はないのかもしれない。
って、ライムの最後の選択に驚愕した。
でも、そうだよね。
身をまもるってことは、そういうことだし、失ったから得るものもある。
切ないね。
Posted by ブクログ
今回ライムが今までにない行動をとることがシリーズで読んでいる者にとっての喜びであったり。
サックスにも喜ばしいことがあったり。
ただ事件としてはそこまで大きくびっくりさせられることもなくどちらかと言えば上巻がどきどきし、下巻はさっと読み進める感じでした。
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズ10作目。これも終盤に怒涛の展開が。本当に悪いヤツは誰だ?と考えさせられる。
最初に11作目を買ってしまい、ずいぶん長い間積んだままになっていたけど、ようやく追いついた。
Posted by ブクログ
(上下まとめての感想)
スナイパーものか…
不謹慎だけど遠距離からの殺人って心理的葛藤が少ない気がするのと、殺人方法が決まっているので少しがっかり。ただそれでも今回は犯人が複数いてそうでもなさそうといって再浮上。しかし犯人が政府?みたいなおおごとの陰謀系と聞いてまた沈む。直接制裁のほうが圧倒的に気分いいし。
趣向は凝らされていたし、ライムが部屋を飛び出してみたりサックスにも心身ともの変化があったりと読みどころもあったものの、うーん。
諸般の事情で先に読み終えていたスキンコレクターよりも今ひとつ。バーニング・ワイヤーとこれは、3.5があったら3.5かなあ。ただ、他の作品との相対評価であって、世に出ている普通の(失礼だけど)から比べたらやはり、面白いのでぐるぐる考えてやはり、4で。
ちなみに犯人が料理好きでWebにレシピあり。なんかそういうサービス精神まで一流なんだなあディーヴァー …そこは感激!
Posted by ブクログ
おい!文春文庫!!
俺様の大好きなロナルド・プラスキーが登場人物一覧に載ってないじゃないか!!
えっ今回出てこないの?って思ったらちゃんと出てくるじゃないか!!
憤慨のまま下巻へGO!
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズの第十作。
証拠を求めてライムがバハマに行くとは。
強制的に海水浴をさせられるという危険な目に遭い、
電動車椅子も失うが、
もっと外出したい気持ちになったようだ。
そのバハマで女性の死亡事故を殺人と見破り、
協力的ではない現地警察と駆け引きし、
その後証拠を読み解いていく場面はさすが。
(下巻へ)
Posted by ブクログ
いや、面白いのだけれども
「ウォッチメイカー」以降
なんだかイマイチ「グッとこない」のは何故か
「リンカーンの体の具合」
「アメリアの心の動き」
「チーム操作」
「時々過去のトラウマのようなものを匂わす犯人」
「明確なテーマ」「どんでん返し」と、要素が必ず揃ってて、読んでいても点検するような感じ。逆にいうとそれでも「面白いのだけれど」
Posted by ブクログ
ジェフリー・ディーヴァー『ゴースト・スナイパー 上』文春文庫。
シリーズ第10作。上巻。リンカーン・ライムへの捜査依頼はいつも突然で、普通では有り得ない事件ばかりだ。今回、ライムがアメリア・サックスと捜査するのは影なき凄腕暗殺者だ。
2000メートルの長距離狙撃を成し遂げた凄腕のスナイパー。スナイパーを雇ったのは米国政府な諜報機関という、リンカーン・ライム・シリーズらしからぬ驚くべき事件が描かれる。特筆すべきはライムがバハマまで捜査に出向いたことだ。ライムの身体機能が快方に向かっている証なのだろう。そして、ライムを襲う命の危機…
物語はまだまだ序盤に過ぎず、この先どんな展開が待ち受けているのか…下巻に急ぎたい。
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズ#10。
犯人の凶器の一つが貝印の「旬」という包丁である。貝印ってすぐ切れなくなるイメージなんだけど(研ぎ方が悪いんだべな)、つい買ってみたくなる。
あまりアクロバチックでない、ほどよいドンデン感が心地よい。
Posted by ブクログ
久々のリンカーン・ライムシリーズ。ここ2作位はどちらかという惰性で読んでいる、というか今回もきっといつもと同じ感じだろうと、期待値を下げて読んでいる。そうしないと、あぁなんだか満足できないなという想いにかられてしまうから。
ということで読み始めたが、やはり期待は裏切られないというか...科学捜査が醍醐味なのに上巻ではほとんどなし。アメリアもライムもそれに違和感を感じているので、下巻では大きく動くだろうけども、そこがまず残念な点。その次は、やはりシリーズを通じて読んでいるので、展開はおおむ読めてしまうこと。例えば、アメリアがカフェで爆弾の餌食になるかもという所。これまでの例で、きっと危機一髪逃げ切れるんだろうなと思ってしまって、読み手に緊迫感が生まれない。同じようにライムが海に突き落とされた所にしても、きっと助かるんだろうなということくらいは分かるので、あぁどうしようとならない。これがウォッチメーカーが犯人だと違うのかもしれないが、そうじゃなきゃきっと予定調和でしょうと思ってします。
読みなれているからかもしれないが、上巻で驚くことは特になし。ワクワクする展開もなし。これは下巻でワクワクがなければ…期待します。