池田真紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレフィフティ・シェイズシリーズ三部作中の第一部。
上・中・下の3巻で展開されているが、読んでいて苦にならない。
映画化されたものを以前観ていたのもあって、描写もわりと簡単に入り込めた。
この物語には「官能」というワードが強く紹介されがちだが、それだけではない。というよりもむしろ、純粋なラブストーリーとして楽しめた。
ヒロインのアナの相手、グレイはフィフティ・シェイズに歪んでいるとはいえ、アナを真摯に思う誠実な人柄の持ち主。
この2人が惹かれ合うだけではなく、アナがグレイの抱えた闇と向き合う場面も、この小説の見どころである。グレイでは悲しい顛末を迎えたが、続編のダーカーではどうなっていくか楽しみだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画同様、エロだけど現代的でクリーンな雰囲気があって好感をもつ。
映像を先に見ていたのは正解。イメージしやすく物語に入りやすかった。特にアナの茶目っ気のあるシーンとか、唇を噛むしぐさとか。
この本はグレイ視点で書かれてるだけに、SMの世界へアナを導く彼の胸中や、恋愛に対する心理描写が詳細に書かれていて、共感したり、勉強になったり。思いの外得るもののある本だった。(S気質の人って普段の生活でもこういうことで喜ぶ傾向にあるんだなーとか、女性のこういうところは面倒だよねとか)
ただ、グレイのメール攻撃はいささかダレた。アナのユーモアの感性は買うのだけれど。女性らしい人は押してほしい願望があるのだろう -
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Posted by ブクログ
ジェフリー・ディーヴァーの短編集。表題作は書き下ろしでリンカーン・ライムが主人公。
どの短編も読者の予想を裏切る結末。叙述モノもあるしハートウォーミングもあるし、痛快なものもあるし、そりゃひでえっていうものもある。
「クリスマス・プレゼント」
これがリンカーン・ライムもの
「ノクターン」
は良い話だけど、予想を裏切るという展開はない。音楽に詳しい警官の機転、その機転を良い感じに見逃してあげる上司。
「サービス料として」
これがホントに記憶に残ってなかった。
と思ったら、これが面白い。犯罪者を最後に大逆転で陥れるラスト。精神治療というシリアスな導入、精神障害者による犯罪。どうすんだよ、これと -
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Posted by ブクログ
ネタバレ★★★★☆
ニコニコ生放送で岡田斗司夫が「面白い」と言っていたので買ってみたら当たりだった。
OASISという、セカンドライフのようなバーチャル空間が当たり前になった未来世界が舞台。
そこでOASISを作った天才プログラマーの莫大な遺産を巡る壮大なゲームが展開される。
主人公は両親を亡くして叔母のトレーラーハウスに身を寄せている少年。
彼は、リアルの学校では、貧しさや他人とのコミュニケーションが苦手なことからいじめられ、OASIS内の学校に通っている。
叔母さんも決して良い人ではなく、政府から支給される彼の養育費が目当てで、ろくに世話もせず邪魔者扱いしている。
そんな環境にも恵ま -
Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズ8作目。
今回の事件をざっくり言うと、「(デジタルデータ、ビックデータと呼び名はさまざまだが)個人のすべての情報がどこかに蓄積されて、それを犯罪に使われると本当にお手上げ」というお話。
絵空事ではなく、現実がそこまで来てる感じがしてうすら寒い。個人の情報は個人で守れと言われても、もうどうしょうもないところまで来てるのかも……。と、ちょっと考えさせられる。
今回は犯人が見えない感じで書かれてるので、個人的にはいつもより楽しめた。
シーン毎のつなぎが映像的な感じがして場面展開がアメリカちっくだけど、この作品の映像化したのがみたいなぁ。 -
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Posted by ブクログ
リンカーン・ライムシリーズが好きで、作者&訳者コンビにハマった延長で読みました。
当たり前のことですが、シリーズ作品と比べるとかなり物語の構成が違うな、と感じました。
ボンド視点で物語が展開していくため、映画のように読める作りになっています。その中で作者の持ち味であるどんでん返しを持ちこんだのは、流石と言わざるを得ないです。
それが007という世界的に有名なキャラクターや設定などの世界観にマッチしているかどうかは別として、この作者が書くならこうなるだろうな、という点ではとても納得できました。
007は本家や映画を含め、これまでにたくさんの作家が受け継いできたブランドなので、読む人の最初の窓口に