池田真紀子のレビュー一覧
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ネタバレリンカーンの短編目当てに読み始める。
プロット
高名なミステリー小説家プレスコットが、自分を死んだことにしたくてトリックをはるがファンであるポリスに見破られる
小説家が自身の名を捨て、自分の実力で詩人として勝負したいということを聞いてポリスはプレスコットを見逃すという
カウンセラー
善良と思われたカウンセラーが実はマッドなカウンセラー、だと思ったらマッドはマッドでも論理的な計算高すぎるマッドでさいごはどうなるのだと思ったら、なるほどやっぱりなという話
兵器
表向きは政府と関わりのない組織だが、実は諜報部として動いている。今回の任務もアメリカを救うため、非合法な手段を使ってターゲットを追い詰めなければならない……と思っていたら、実は自分たちが政府にはめられていたという話。
政府はこの組織が不要になったのだ
感想:とりたてて語ることはない
和解
家庭を顧みなかった父親は実はギャング組織の暗殺者だった!
と語る息子自身も暗殺者だったという話
普通の営業マンが父への思いを引きずりながら故郷に立ち寄り、真実を知り、「父は家族を巻き込みたくなかったのだ、無関心を装いながら実は息子である自分のことを……」と思わせて、奇しくも息子は父と同業者になっていた。
感想:意外といえば意外だが、惹かれるものはなかった
死亡告示
リンカーンの短編。
犯人をおびき出すために、リンカーンが死亡したという喧伝しまくった
永遠
これは中編のボリューム。読み応えがある
数学に強い異色の警官がとある事件に違和感を覚え、途中から典型的なアメリカン粗暴ポリスとタッグを組む。
「えっ、あの人が犯人なの?」と思わせておいて実は違うという、いつものパターンが何度も出てくる。
トリックというよりバディものとして楽しく読めた。数学警官は友人もたくさんいるしデートもするしスポーツもする、射撃もする有能な人。粗暴警官も実は……というのもありがちだけどそれが良い。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ上巻に続いて一気読み。下巻はアクションシーンが増え、さながら『ミッション・インポッシブル』のような息もつかせぬ怒涛の展開でした!
今作の魅力はやはりアメリア・サックス。
あれほど広報課に異動したがっていた彼女なのに、持ち前のタフさがどんどん露わになり、今にも焼け落ちんとする教会に被害者を救助に行ったり、危険なアジトに乗り込んでいったり……。映画版ではアンジーが演じているそうですが、私の脳内では完全にトム・クルーズでした(そして映画の公開は1999年!もっと最近かと)。
あんなに嫌がっていた(当然だ)鑑識作業もライムのスパルタ指導ですっかり板につき、終盤で「まっさらな現場が!」などと反応する場面ではその成長を感じました。
そしてニューヨークを恐怖のどん底に叩き落としたボーン・コレクターの正体。これまた完全に予想外でしたね〜。あの告白のシーンで空気が急に冷たくなる雰囲気がとてもよかった。
ただ、復讐の対象がライムそのものなら、もっと早くからそれを突きつけてもよかったんじゃないかなと。意外な告白ではありましたが、やや性急に感じました。というかポーリングがかわいそうすぎる……。
結末を迎えて、FBI捜査官の読みも間違っていなかったことがわかりましたが、キャロルの夫の名前も「ロン」なので「セリットーの元妻??」と勝手に混乱……なぜ同じ名前にしたのか。
けれど、今後の展開も期待できる終幕に、このジェットコースターストーリーに夢中になっていた読者の多くはさぞ歓喜したのではないでしょうか?
星3つなのは、好みの問題ということで……やっぱり物理的に痛いストーリーは苦手なのです。私が何よりも怖いのは”骨が折れる”の描写なもので。。
以前読んだ『書店主フィクリーのものがたり』に”ジェフリー・ディーヴァーしか読まない警察官”が出てきましたが、なんとなく言いたいことはわかったような気がしました。
これはじっくり考えるより、勢いに任せて急転直下の展開を楽しむ物語。絵面も派手ですし、痛いのが平気な方にはオススメしたいですね。
ところで、プロファイル表がいつも文章の途中で挿入されるのは気になりました。章の始まりでよかったのでは……? -
Posted by ブクログ
ついにジェフリー・ディーヴァーに着手!
残忍な手口のシリアルキラーものは苦手なのでずいぶん二の足を踏んでいたのですが、やはり引き込まれて上巻を一気読み。下巻も慌てて買ってきました。
被害者パートはやはり胸が痛み、指の間から覗くといいますかあまり想像力を働かせないように読みました。3人目は間に合ってよかった……。
鑑識の経験がないアメリアを自身の手足と選んだリンカーン・ライムの意図は?また、アメリアの心中もまだ語られた部分が少なく、彼女の抱えた葛藤もよくわからないまま。モデルをやっていたほどの美女ということで、当初は「こういうのって大体息を呑むほどの美人なのよね」なんてちょっとおもしろくありませんでしたが、作品中唯一といっていいほど人間味を感じるキャラクターなのでだんだん応援したくなってきました。
寄せ集めの対策本部にワクワクしていたのに、捜査権はFBIへ……。どう見ても失敗の予感しかありませんが、果たして?そして一刻も早くこんな迷惑なやつは捕まってほしい、ただそれだけです。。 -
Posted by ブクログ
スティーヴン・キング。別に遭難つながりで読もうとしたわけではないけど、タイミング的にかぶってしまった。この表紙ではない旧版の文庫だったので細かい違いはあるかもしれません。
遭難のきっかけが「こんなことで?!」と思うほど他愛ないのが逆にリアル。そして、ひたすら一人で歩くだけなのに飽きさせない筆致はさすがの名人芸。自然の威圧、虫、滑落、ヒル、沼、飢え、体調不良に幻覚。苦難のバリエーションってこんなにあるんだ。そしてちょっぴりの救いがラジオ。
それにしても、全編を貫く「推しが尊い」の一念よ。9歳のトリシアにとっての推し、野球選手のトム・ゴードンは徹頭徹尾かっこいい。かっこいいでは追いつかないほど描写が美しく、ほとんど神々しいくらいで、まさに「尊い」としかいいようがない。窮地の彼女が強く賢くあれたのは彼のおかげ。
書かれた当時には「推し」なんて言葉はなかったけど、このへんもキングの先見の明なのかしら笑