池田真紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ安楽椅子探偵雰囲気のあるライムが現場証拠から犯人であるコフィン・ダンサーを追い詰めていく。一つ一つの細かい説明がリアリティーを積み上げている。力強い文章力が感じられる。
構成としては映画っぽいストーリーを意識しているのだろう。三幕構成を基本とした起承転結が組み立てられていて厭きずに最後まで読まされる。
ライムの実質の手足であるアメリアは完璧超人かと思いきや人間臭さ、小市民っぽさ俗っぽさが描かれていて悪くは無い。
また、パーシーの会社へのこだわりは違和感があるものの一途さは悪くは無い。会社への想いをもう少し費やしていればもっと納得が出来るとは思うけれど。
エンタメとして間違いなく最高レベルにある作品だとは思ったが、ハリウッドの良質の映画を見たときに感じる楽しさしか残らなかった。
感動とか驚きとか笑いとか飛び抜けた感覚が無かったのが良作なだけに残念としか言いようがない。
明らかにチープでわざとらしいおセンチモノの方が心に残る場合もある。そういうことだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレやっと文庫になったしと思って読み始めてみたものの…なんかこれまでのリンカーン・ライムシリーズと違う気がしてならなかった。何が違うのか色々考えてみたら、まずはグリッド捜査や科学捜査のシーンが少ない気がする。そこが醍醐味なのになんだか残念。その分なんだが潜入捜査やアリバイとかを推してきて、なんだかキャサリン・ダンスの影響か?とか思ったりもした。ただプラスキーの活躍は個人的には嬉しい。あと物足りないのはなんといってもいつものどんでん返しがない。なんとなく最後まで予定調和というか…いつもは数カ所で思う、やられた!とのが一度もなく、なるほどなるほどと思っているうちに読み終わってしまった。最初に出てくるロンドン市警を巻き込んだ事件が絶対にどこかで絡んでくるんだろうと思っていたら、最後の最後まで絡んでこずがっかり。しかもそこでウォッチメーカーなのかって思ってしまう。新作に出てくるらしいのでその布石なのかもしれないが。最後の最期に伏線を全部回収していくのがこのシリーズの醍醐味な気がしたのに、次回への布石で終わるとは少し残念。
ただ次回作への楽しみが1つ。サックスはどんな新車を買うのか(笑)
ストーリー自体は全てを知る男という情報化社会の産物のような犯人の話だが、文庫になってしまう間に話題としてもはや古いものになってしまったように思う。出た頃に読んでいればまた違ったのかもしれないが、今では少し違うよなと思ってします。
そういう意味でも新作は文庫になるのを待つか、すぐ買うか悩むところです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ〈リンカーン・ライム〉シリーズ第4弾
敵の魔手が仲間に迫る――
幽鬼のごとき殺し屋はどこに?
デルレイは無事だったが、別の事件に飛ばされてしまう。
一方、ゴーストに命を狙われるサム・チャンは覚悟の上ゴーストを迎え撃とうとする。
自らが囮になり刺し違えてでもゴーストを殺すつもりだった。
しかし彼の考えは父親に見抜かれていた。
サムの父親、チャン・ジエチーはゴーストと対峙。願いが遂げられず自決する。
証拠物件が見つからず焦るライムだったが、出会って半日ほどしかたっていないのに関わらず、
中国人青年刑事、ソニー・リーと心を通わせることができたことを喜ぶ。
埃まみれの蔵書に「親愛なる友、ソニー・リーへ――リンカーンより」と、
苦労して印刷した紙を貼るほどに。
ゴーストの育った環境や彼の信条が描かれる中、ライムは沈没した船の捜索を提案する。
サックスは死の危険も省みず海中探索をし、船長と証拠を収集。
ソニー・リー刑事は単独捜査でゴーストを追い詰めたが、凶弾に倒れてしまう。
一時感傷に浸るライム。だが彼は残された遺志を正確に読み取っていた。
遂にゴーストを捕えたのだ。
しかしゴーストは軽微な罪で中国へ強制送還されることに――。
組織の思惑に翻弄されるも、ライムの意志は固かった――必ず法の裁きを受けさせる。
今作はこれまでのシリーズの中で最も広域な範囲に事件が及び、
ディーヴァーは特に中国という国を腐心したように思う。
どんでん返しは控えめだがやはり面白い。
ミステリ:☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆
人物:☆☆☆☆☆
読みやすさ:☆☆☆☆☆