池田真紀子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『フリーの殺し屋だ。棺の前で踊る男と呼ばれている』
ジェフリー・ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズ第2作。
四肢麻痺の天才科学捜査官リンカーン・ライムと、
その代わりとなって現場に赴くアメリア・サックス。
この名コンビが挑むのは、「棺の前で踊る男」と呼ばれる殺し屋。
FBIの重要証人が一人殺された。
残る二人の証人を、大陪審まで守りきらなければならない。
残り時間は45時間。
『月曜の午前7時までに、私たちがダンサーを捕まえているか、証人が二人ともダンサーに殺されているか、そのどちらかがかならず起きる。それ以外の可能性はない』
ライムとダンサーの先の読み合いが凄まじいです。
どち -
Posted by ブクログ
ああおもしろかったー。本当にどんでん返しにつぐどんでん返しで、ハラハラした。でも、ああそれだけはやめてーとかああまさかそんなーと思って一瞬暗い気分になるんだけれど、結果よいほうに転じてほっとするというのが多くて、読後がさわやかでよかった。脇役についてもきちんと書かれているところが好き。愛情を感じる。サックスについてはもちろん、今回はカーラも、男社会でキャリアを積むことの難しさとか、女性の立場が書かれているところも好き。カーラがコーヒー中毒だとか、余分な細かい話も多いと思うんだけどそういうのも好き。ライムシリーズって、四肢麻痺の科学捜査員とか、殺人鬼とか、どんでん返しとかのキーワードから、どうも
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Posted by ブクログ
セックスより気持ちいいことなんてこの世にあるかい?
ダヴィンチの本紹介で見た上記の一文に惹かれて手にしてみた一冊。
セックス中毒の主人公はカウンセリング集会に通ってる。
カウンセリング集会には同じようなセックス中毒者が集まってるから
当然、主人公はそこで不特定多数の女とやる。
主人公の母親はあたまがいっちゃって精神病院。
月に3000ドルの費用がかかるので
主人公はレストランでわざと食事を喉に詰まらせては
誰かに助けてもらい誕生日(嘘の日付)に小切手を受け取る。
主人公の友達は自慰中毒だけど
そこから復帰するために
何かを積み重ねたいと願い
毎日毎日、ひたすら石を集める。
そんな病的な人々が -
Posted by ブクログ
ゲームを作ることにスポットライトをあてた、ありそうでない小説。
ゲームが主題であり手段であり目的ではあるけれど、実際のところこの小説は拗れに拗れた2人の人間関係を追いかけた長編だった。
500ページを超える長い物語。刺激的な展開があるかというとそういうわけでもない。それでもサム、セイディ、マークスの人物描写、心情の描写が絶妙で読めてしまう。ただ、序盤の「これから成功する2人」のフェーズの高揚感を超える体験は中盤以降訪れず、ギスギスした人間関係とともに進行する物語に少し疲れを感じたりもした。
“年を取ったのなら、こんなにたくさんの間違いをするはずがない。まだ年老いてなどいないのに、自分を年 -
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Posted by ブクログ
所謂「キモくて金の無いオッサン」文学ではあるんだけど割とカタルシスがある。
「繋がれなさ」とか「分かり合えなさ」みたいな文学的なテーマを、卑近で猥雑な全然文学的じゃないモチーフで表現するのが上手な作家だよね。
『二十日鼠と人間』とか『地下室の手記』みたいな古典だと完成された「キモいオッサン」として登場するけど、このキモいオッサンがどうやって形成されて行ったのかを掘り下げる点と童貞に重点が置かれるのが現代的な気がする。
大人に成れずに歳だけとってしまったキモいオッサンが失われた成長期を取り戻す話としては、『こうしてお前は彼女にフラれる』もそうだな。 -
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