伊東潤のレビュー一覧

  • 黎明に起つ<文庫版>

    Posted by ブクログ

    読み終えた時の第一印象は、「戦の多い歴史小説だったなあ」というバカみたいな感想だったりする。応仁の乱から戦国時代へ。北条早雲を主人公とした『黎明に起つ』という歴史小説は、理想のために戦い続けた武将の物語です。

    家と政治の思惑が絡み合う中、将軍、足利義正の弟である義視の元に仕えることになった、12才の新九郎(後の早雲)。しかし何の運命の悪戯か、その立場から実兄と対峙し、結果兄を自らの手で殺してしまう事態に。

    政治と権力、そして様々な思惑が「魔」として跋扈する京を離れた新九郎は、家系が代々治める領土に戻るが、運命は再び新九郎を京へ呼び戻し……

    伊東潤さんの歴史小説はいずれも漢くさいというか、

    0
    2020年08月18日
  • 吹けよ風 呼べよ嵐<文庫版>

    Posted by ブクログ

    北信濃の国人、須田満親目線から描いた川中島の合戦記。
    こういう渋い人選は、歴史小説ファンには堪らない。
    それぞれの武将にドラマがある。

    0
    2020年08月05日
  • 黎明に起つ

    Posted by ブクログ

    戦国時代の到来とともに現れた武将北条早雲の一代記。
    後の関東の覇者北条氏の礎を築いた、成り上がりの武将ながら、他の武将と比べ暗いイメージがないが、その理由が彼の生き様から感じられる。

    0
    2020年07月27日
  • 黎明に起つ

    Posted by ブクログ

    いわゆる北条早雲、伊勢宗瑞、早雲庵宗瑞。
    源平の昔より連綿と続いた武士の世が終わりを告げ、新しき時代が始まるとき。
    足軽雑兵が入り乱れる戦国時代の先駆けとして、時代を駆け抜けていく早雲。
    三浦道寸との因縁、争いに、最後の武将達の生き様が見られ、感動的でした。

    0
    2020年05月17日
  • 走狗

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「もう昔の山出しじゃありませんから」
    自分の考えを持たず引き立てられた人
    にとことん尽くす走狗
    彼の悲劇は、自分が走狗を使う側に移っ
    たと錯誤したため、何時までも走狗扱い
    をする大久保に対して判断誤りが出た事

    川路利良は城下士という下層武士らしい
    彼は上士層から蔑まれる立場のようだ
    薩摩では更に下層の身分があり、外城士
    (郷士)は、半農半士として謂れのない
    差別を受け事だろう

    小説は学者の描く世界と異なり、動機を
    持つ人間が知っている行動(笑)をとる
    ま、この先知ってる~、という自己満足

    0
    2020年04月19日
  • 決戦!本能寺

    Posted by ブクログ

    本能寺を主題に沿えた、7作家によるアンソロジー。
    実行者は明智光秀であるが、その動機あるいは黒幕については、いまだに諸説紛々。
    本作では、葉室麟著『鷹、翔ける』は、明智光秀の家臣斎藤内蔵助こそ、変を起こした随一の者としている。
    木下昌輝著『幽斎の悪采』では、細川藤孝の謀を示唆する。
    天野純希著『宗室の器』は、宗室の独白で信長への思惑が語られる。
    裁判などで分かるように、事実の裏にある真実や当事者の心理などを正確に明らかにすることは、現代の事件においてさえ困難を極める。まして、過去の歴史上の事件など。
    だからこそ、あれやこれやと、作家の想像力を刺激するのだろう。読者にとっても、歴史小説を読む楽し

    0
    2020年02月18日
  • 黒南風の海 「文禄・慶長の役」異聞

    Posted by ブクログ

    前半特にドラマが起こらず読むスピードが早まらなかったけども、喜兵衛と金カンの運命が交錯し始める後半面白くなる。こんな人物が実在したとは。清正の墓を参りたくなった。

    0
    2020年02月09日
  • 天地雷動

    Posted by ブクログ

    世は戦国時代ながらも、現代に当て嵌めるとなかなか面白い。カリスマリーダーからの事業承継に苦心する勝頼、上司からの無理難題を超克する秀吉、危機に瀕しながらも外部リーダーシップを駆使する家康、組織の命令に従いつつも地縁を重視する帯刀...。合戦のリアルより、互いの心理戦を楽しむ方が良いだろう。うん、一気読みでした。

    0
    2020年02月05日
  • 江戸を造った男<文庫版>

    Posted by ブクログ

    河村瑞賢が主人公。

    恥ずかしながら、そのような人物が存在したことさえ、
    まったく知らず、本書を読んで把握するに至った。

    タイトルから想起するものとは異なっていたけれども、
    江戸商人のひとつのモデルケースとして捉えるとなかなか興味深いものだった。

    0
    2020年01月05日
  • 吹けよ風 呼べよ嵐

    Posted by ブクログ

    北信濃の須田満親。上杉謙信のもと、義を貫いて、戦い抜いていく生涯を描く。信玄、謙信の合戦を謙信目線にて、捉えている。川中島の合戦について、かなり詳細に書かれており、読み応えがある。

    0
    2019年10月14日
  • 峠越え

    Posted by ブクログ

    幼少期を人質として過ごした家康は、織田と同盟を組むが、家臣同然の忍従を強いられる。
    信長の命で堺にいるとき、本能寺の変が起きた。
    三河へ戻るには、明智の追っ手から逃れ、敵が潜む伊賀を越えねばならぬ。
    部下たちもくせ者揃い。
    己の凡庸さを知る家康は、脱出できるのか? 
    本能寺の変の大胆仮説もふくむ大仕掛け

    0
    2019年11月11日
  • 真実の航跡

    Posted by ブクログ

    夏の課題図書《その1》

    大日本帝国海軍の巡洋艦「久慈」がイギリス商船「ダートマス号」を撃沈、救助した捕虜のうち69人を殺害、海に投棄した。
    「必要最低限の捕虜を除いて、すべての捕虜を処分せよ」という命令。「処分」の意味も明言されず、状況に応じて忖度せよというあいまいな状況下、上官の命令は絶対の軍隊において苦しい判断を迫られる「久慈」の艦長・乾。そして起こった最悪の事件。

    敗戦後開かれたBC級戦犯裁判で、乾の上司で「久慈」が所属していた第16戦隊の司令官・五十嵐を弁護することになった若き弁護士・鮫島は、死を受け入れ何も語ろうとしない五十嵐を説得し、「死刑」という結論ありきの裁判で真実を追求す

    0
    2019年08月01日
  • 真実の航跡

    Posted by ブクログ

    大日本帝国海軍の「久慈」艦長、乾。インド洋でイギリス商船「ダートマス号」を撃沈。救出した捕虜は上からの圧力もあり殺害してしまう。乾、そしてその上司である五十嵐は、その後、戦犯として起訴されてしまう。弁護士・鮫島は五十嵐の弁護をすることになり、軍の内情に迫る。
    戦争の小説は読んだことがあるけれど、戦後の戦犯の裁判については、初めて読んだかもしれない。捕虜や弱い立場とされるもの受ける悲劇、改めて戦争の悲惨さを感じる(そう行動しなければならなくなった時代、状況が怖いです)。そして、軍としての誇り、日本人としての矜持を最後まで持つ五十嵐の生き様、意見は様々でしょうが、読んでほしい本でもあります。

    0
    2019年06月03日
  • 決戦!関ヶ原

    Posted by ブクログ

    同時刻で起こったことが、様々な作家からの視点で、書かれている。もっと立体的になるかと期待して読んだ。新しい説での展開は良いが、ちょっとしっくりこない印象であった。

    0
    2019年04月06日
  • 修羅の都

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    伊東潤先生の初作品です
    面白かった、主人公にはイラついてたけど
    鎌倉初期の主導権争いは昨年勉強したから存じ上げているが、主たる原因のアノ方がアレだったからという設定を活かして話を組み立てています
    それなりに面白い
    奥州征伐の話は勉強になった
    確かにアノ時代であそこまでやれた事で武家政権が拡大したといえる
    わかりやすい表現でした

    0
    2019年03月29日
  • 巨鯨の海

    Posted by ブクログ

    まず、太地では江戸時代から古式捕鯨が行われていた、という概要だけは知識としてあったものの、これまで知らなかったその組織の実態や、漁の具体的な役割分担などの仕組みのイメージを、本書によって掴むことができたことに意義があった。
    今も太地町のコミュニティはある種の閉鎖性を備えているとは聞くが、当時のそれはとても現代の比ではないだろう。

    連作を追うに従いおそらくは描かれている時代が下っていき、やがては実際にあった悲劇の”大背美流れ”をモデルとした最終話に至る、という流れも巧みにまとめられていると思った。
    そして何より、鯨という巨大哺乳類の命を、一人一人は脆弱な人間が力を合わせて命懸けで奪おうとする、

    0
    2019年02月26日
  • 武田家滅亡

    Posted by ブクログ

    長篠合戦後から武田家滅亡まで物語。
    「武田勝頼」、その妻「桂姫」。
    武田家家臣、長坂釣閑。
    「小宮山内膳佑友晴」。
    辻弥兵衛。
    武田家国衆片切監物・「宮下帯刀」。
     信玄亡きあと大国を受け継いだ武田勝頼は、内憂外患を抱えていた。
    近隣諸国からの脅威に加え、財政逼迫や家臣との対立も勝頼の孤立を深めてゆく。
    こうした状況のもと、同盟国・北条家から嫁いだ桂姫は、勝頼の苦悩に触れて武田・北条両家の絆たらんとするが…。
    信玄をも上回る武人の才に恵まれながら悲劇の主人公となった勝頼の後半生

    0
    2018年11月22日
  • 城を噛ませた男

    Posted by ブクログ

    「見えすぎた物見」(下野国人・佐野家)
    「鯨のくる城」(雲見 「小田原攻め」)
    「城を噛ませた男」(猪俣能登守邦憲、真田昌幸 「名胡桃城奪取」「小田原城攻め」)
    「椿の咲く寺」
    「江雪左文字」(板部岡江雪、徳川家康。「関ヶ原の戦い」)

    「奴に城を取らせる。そして俺は国を取る。」乱世に雄飛するため、希代の謀略家・真田昌幸が仕組んだ秘策とは?(表題作)
    強大な豊臣水軍を前に、城に篭もる鯨取りの親方が仕掛けた驚愕の大反撃!(「鯨のくる城」)
    戦国の世、大勢力がふづかる狭間で、ある者は平身低頭し、ある者は乾坤一擲の勝負に出る。

    0
    2018年11月01日
  • 鯨分限(くじらぶげん)

    Posted by ブクログ

    伊東潤『鯨分限』光文社時代小説文庫。

    『巨鯨の海』に続く太地・鯨シリーズの第2弾。江戸時代末期から明治時代までの紀伊半島の漁村・太地で組織捕鯨に携わる若き棟梁・太地覚吾の生き様を描く。

    はっきり言って『巨鯨の海』の方が迫力があり、断然面白かった。

    0
    2018年08月21日
  • 北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録

    Posted by ブクログ

    北条家から上杉謙信の養子に入り、謙信から景虎の名前ももらった三郎景虎。
    御館の乱ではもう一人の養子の景勝と争うことになるけど、越後での派閥争いにも大きく影響を受けた二人の養子。特に血縁も地縁もない景虎は一方の派閥に祭り上げられる運命だったのか。
    景勝派だから仕方ないだろうけど、樋口与六(直江兼続)の人物はこれまでの小説などには無い人物像として描かれいるので、兼続ファンには読んでいて辛いかも…

    0
    2018年08月11日