伊東潤のレビュー一覧

  • 覇王の神殿

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    恥ずかしながらの初・伊東潤作品。歴史の学び直しをしている最中なので、登場人物はわかるのですが、漢字の読み方が難しい(笑)作品内容とは別のところで苦戦してしまった。(皆さんは、こうした場合にどう対処してるのだろうか。。。)
    自分が幼少期にほとんど本を読んでこなかったので、こうした時代小説、歴史小説に触れると、歴史を学びながら、小説も読んでいたらより身近に、人間関係などもイメージしやすくなって理解を深められてたかも?と思ったりします。
    また機会があれば伊東さんの作品を読んでみたいと思います。

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    2023年09月25日
  • 修羅の都<文庫版>

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    ネタバレ

    修羅の都(前作)を夜叉(の都=本作)が守る
    夜叉=政子の内面は揺れてブレて周囲の意見に
    流されていて「期待はずれの弱さ」だったけど

    作品は個々の事件(イベント)に到るまでの動
    機(知らんのもあった)や人間関係を丁寧に描
    くことで鎌倉初期のドロドロが理解をしやすい
    一つの解答として納得できるものになっている

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    2023年09月06日
  • 英雄たちの経営力

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    各偉人の事績等を軽く紹介した上で、その経営力を評価していくという一冊。
    知らない人物やこれまでの自分の中での評価とは違う評価もあってなかなか興味深かった。
    が、読み物としてはそれほど面白くはなかった。

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    2023年08月28日
  • 囚われの山

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    日露戦争直前の八甲田山雪中行軍演習における大遭難事故、その原因に対する定説の矛盾点を抉るミステリー小説である。
    部隊兵員の軽装と指揮官の服装の差、殉難者200人を当局が199人と発表したこと、ここに軍上層部による極寒状況下での兵員の耐寒人体実験への疑惑と消された一人が現地人に殺され隠された事実があったとする。この行軍演習の真の目的を上官から知らされ伝達の密命を帯びた当人がその消された本人であったとする。軍隊組織の統制の問題と現地住民との関係、真相解明のストーリー構成の錯綜で少し釈然としないものが残る。猛吹雪の中で方向を見失い彷徨う部隊の絶望感はリアルである。
    主人公が個人の問題を抱えながら雑誌

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    2023年08月19日
  • 修羅の都<文庫版>

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    大河ドラマのノベライゼーションっぽくもあり、頼朝の死因に新たな仮説を打ち立てた、とても読みやすくそれでいて非常におもしろい小説です。
    毎度ながら、さすが伊東潤!!

    続編も楽しみです。

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    2023年07月19日
  • 浪華燃ゆ

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    ネタバレ

    大塩平八郎を描いた歴史小説。

    前半の志のすばらしさに対して、後半の暴挙に至る心境の変化が急なように感じましたが、大塩平八郎及びその乱を主題にした小説は初めてだったので勉強になりました。
    吉村昭さんだったら乱の後の逃亡生活も克明に描いて3部仕立てになっていたかも。

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    2023年07月13日
  • 浪華燃ゆ

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    大塩平八郎の物語として期待をして読み始めたが、大塩平八郎の人物像も、なぜ大塩平八郎の乱と呼ばれる行動に出なければならなかったのか?平八郎を指導、青鬼行動を共にした多くの人々の心理の描写など、読んでいて、物足りない、歯がゆい、もう少し彼らの心情に迫ることはできないのか?自分が物語をかけるわけではないのに、物足りない思いをしながら読み終えた。

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    2023年06月15日
  • 城をひとつ―戦国北条奇略伝―(新潮文庫)

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    北条家に仕えた謎多き軍師大藤家をベースに関東一円を統べた北条家の栄枯盛衰を連作短編の流れで描く作品。大藤家は「入込」と呼ばれる術(敵の内部に侵入しやり込め内部から瓦解させる手法)を武器に城をとっていく。その様はいわゆるスパイものの読み口でく読みやすい。この手のストーリーにありがちな誰が化けているか分からない、ということは無いがどのようにして大将を取り込んでいくかで読ませるので面白い。気になった所として相手方がコロッと騙されすぎでは?と感じる場面も。北条家の物語は詳しく知らなかったので中々に楽しかった。

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    2023年06月14日
  • 合戦で読む戦国史 歴史を変えた野戦十二番勝負

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    歴史作家が史実ベースで各種合戦を解説していく。取り上げられている合戦は桶狭間や長篠、川中島に大坂夏の陣など特段詳しくなくても覚えのある有名なものばかりなので、親しみやすく読める。
    勝ちに不思議の勝ちありは本当か…。エンターテイメント的にはやはり天才的采配によって混戦から勝ち取った勝利からの快進撃というものを期待するが、実際は情報収集や根回しの違いなど、戦術以前の戦略での差が効いてきているという分析が多い。
    まあ、やはり現実というものはそんなものであろう。あと、油断と慢心はよくない。

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    2023年06月13日
  • 歴史作家の城めぐり<増補改訂版>【電子特典付】

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    関東方面の歴史的な知識が浅すぎて、またaudibleだったせいもあり
    わからないままどんどん進んでしまって
    この本の良さの半分も味わえなかった気がする。
    もう少し下調べしてから読み直そうと思う。

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    2023年04月19日
  • ライトマイファイア<文庫版>

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    母から借りた本

    10人の死者がでた簡易宿泊所の放火事件
    そこで身元不明者の物らしい大学ノートが発見される
    ノートには暗号のような文字が記されていた
    それは何を意味するのか

    現代に起こった放火事件と45年前に起こった飛行機ハイジャック事件
    この二つの事件が交錯しながら進んでいく
    よど号ハイジャック事件がモデルになっている
    高度成長期が背景にあり、学生運動が盛んに行われていた時代
    史実は分からないが、まさかそんな行き当たりばったりで?
    ハイジャック成功しちゃうの?
    と思わないでもないけど、現代のようなハイテクな時代ではないからこそ成功したのかもしれないなと思う
    よど号の犯人達のことはこれま

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    2023年04月07日
  • 武士の碑

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    幕末ものは大好きで、よく読んでいるが、薩摩ものはあまり読んでいない。「翔ぶが如く」ぐらいか。
    これは面白かった。殺伐としそうな戦争シーンも途中に入る海外渡航エピソードが、全体柔らかくしている。

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    2023年04月05日
  • 走狗

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    どちら側の立場にも、それぞれの正義や思想、哲学があるので、どちらが正しいという事はない。
    特に明治維新から明治政府の黎明期には、特にそうだろう。
    たたそれぞれが命をかけて生きていた事がわかる。

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    2023年03月02日
  • 修羅の都<文庫版>

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    ネタバレ

    テンポが良かった。悪く言えばあっさり。前半は頼朝政子が大分賢く書かれていて正直鼻についたが後半は頼朝が認知症になっていく描かれ方だった。後半が書きたかったのかなあと思った。

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    2023年01月28日
  • 修羅奔る夜

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    物語としては、ご都合主義的な展開が多くてうんざりしたが、ねぶた制作のドキュメンタリーとして読む分には非常に良く出来ていると思う。青森県出身の私でも知らない部分が多々あり面白かった。

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    2023年01月13日
  • 威風堂々(下)-明治佐賀風雲録

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    明治維新後、世界に近代国家としてデビューした日本ですが、多くの問題を抱えていました。
    西郷隆盛、大久保利通、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする薩長による藩閥政治の巨大な壁。
    テロに遭い片足を失っても、信念のために邁進する大隈重信。
    国会開設、政党政治への移行、内閣総理大臣就任、早稲田大学創設と、後の日本の礎を築いた大隈重信の生涯を描きます。
    感動しました!

    「社会に出るのは武士の初陣と同じで難しい。社会には伏兵も多くいるはずなので必ず失敗する。だが失敗に落胆はするな。失敗は糧となり、必ずや成功に結び付く。失敗こそが学びの機会であり、社会という大洋を航海するには、学問という羅針盤が必要だ」 ー

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    2022年12月29日
  • 威風堂々(上)-幕末佐賀風雲録

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    九州の佐賀城下に誕生した八太郎。後の大隈重信。
    佐賀藩主鍋島閑叟に才能を見いだされ、同じ志を持つ仲間たちと、激動の幕末へ乗り出します。
    西郷隆盛、大久保利通、坂本龍馬、岩崎弥太郎たちと巡り会い、佐賀と日本の未来のために奔走します。

    「分かりました。学びは死ぬまで終わりませんからね」
    「そうだ。人は死の瞬間まで学び続けねばならない」 ー 11ページ

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    2022年12月29日
  • 真実の航跡

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    実際にも このような事件があったこと 初めて知った
    戦争の恐ろしさ 闇深さを改めて突き付けられたように思う

    ただ読後感がどこかあっさりしていて もっと どっぷり がっつり 向き合いたかったな と少し残念

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    2022年12月12日
  • 修羅奔る夜

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    山本一力先生の作品を読むかのように、自分の
    命をナニかに掛ける者が描かれている(´・ω・`)
    途中で事件が起きないなと思ったのはミステリ
    好きの性なのでご勘弁をw
    主人公の兄が命を懸けて成し遂げる話と思わせ
    ておいて、途中からグダグダになる処は現実と
    して病の身にならないと分からない不甲斐なさ
    だろうが・・・ダメなやつだった
    登場人物が皆さんありがちに嫌で無神経な人物
    像だったのに最後には全員良い人になってら~

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    2022年12月10日
  • 天下大乱

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    秀吉の死から関ヶ原に至るまでを、「正史」を忠実にトレースしながら、その裏で交わされていただろう家康と本多昌信や、毛利輝元と安国寺恵瓊などの会話を通じてストーリーが進んでいく。
    「知っているお話」がなんでそうなったのかを、会話で追っていくので、つまんなくはないんだけど、途中かなりかったるい場面があったり、いやさすがにそういう話しにはならんだろうとツッコミたくなるシーンが積み重なっていき、だんだん読むのが億劫になってしまった。
    しかし、解説的な文章も多いため、戦国ものを読み始めたばかりの人には入門編としては、親切な内容と言えるのかもしれない。そもそもの物語自体は骨太だから、もちろん読み応えはあるの

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    2022年11月18日