伊東潤のレビュー一覧

  • デウスの城

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    壮絶な島原の乱を生き生きと描いて信徒と為政者との闘いが日常の中でせめぎ合っていたのがよくわかる。けれども生きてこその信仰であり幸福のための祈りであり、それを衆生に分かってもらう術が稚拙であったというほかない。

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    2025年02月26日
  • ライトマイファイア<文庫版>

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    ゆったりと進む2つの物語に引き込まれてしまいました。
    少し都合良すぎるだろ思ったけど
    概ね楽しい物語でした。

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    2025年02月22日
  • 覇王の神殿

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    古代史はあまり読んだことがなかった。蘇我入鹿、中大兄皇子など教科書で読んだくらい。
    このお話は蘇我入鹿のおじいちゃんの話。
    なかなか血なまぐさい話ながら、さすが伊東潤、一気読みできるぐらいにわかりやすい。

    ちょっと主人公の晩年が、”こうなったら、滅ぼされるので、やられる前にやっちまおう”の被害妄想がちょっとしつこいのでちょっと辟易・・・

    それと、登場人物があまり多くないので助かったが、古代人たちの名前とか役職とか読めねー。
    「俳優」と書いて”わざおぎ”・・・

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    2025年02月07日
  • 琉球警察(文庫版)

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    まったく正反対の北に住んでいる身にとって、沖縄は遠い別世界です。
    お話しの内容は、まったく予備知識なしでも十分に楽しめるエンターテイメントです。
    若干、船戸与一を思いだす温度、風、人の体温まで感じ取れるかのような小説です。

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    2025年02月04日
  • 江戸咎人逃亡伝

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    ネタバレ

    江戸時代の絶体絶命な逃亡劇集。

    「島脱け」
    「夢でありんす」
    「放召人討ち」
    の3編収録。
    「島抜け」はラストの爽快感も含めてよくできた時代劇のようです。
    時代背景も田沼時代から寛政の改革で、佐渡奉行交代の史実をうまく取り入れていると思いました。
    「夢でありんす」は捕物調で面白かったのですが、オチが残念。
    時代背景は大河ドラマのちょっと後で、力蔵吉原捕物シリーズのようなものならよかったかも。
    「放召人射ち」は追手と逃手の視点で最も逃亡劇として面白かった。
    実在の久保田藩主の佐竹義格がとんでもない感じだが、元ネタがあるのだろうか?

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    2025年01月25日
  • 茶聖(上)

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    千利休の話なんだけど、スーパーマルチプレーヤーの利休さんがやりたかったことがなるほどなーと思った。
    それぞれのキャラがちゃんと腑に落ちるし読んで清々しかった。

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    2024年11月19日
  • デウスの城

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    肥後国のキリシタン大名小西行長に仕える3人の若者
    彦九郎、善大夫、佐平次の3人の若者が、キリシタンとして、待ち受ける試練に翻弄されていく。
    ただ単に宗教だけの問題ではなく、当時の欧州諸国の植民地生産が、悲劇的な結末を生んでいるのだろう。

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    2024年11月12日
  • 覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子【電子特典付】

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    記録がほぼ無い時代を、時系列情報だけで膨らませる力はやはり作家さんというのは凄い
    新聞連載を元にしているため、軽く読める様にしてあるのでしょうが、セリフと心情描写ー説明ーでストーリーが進められるのが物足りない

    とはいえ、後半以降は引き込まれる内容 古墳時代の歴史小説は少ないので、もっと書いていただきたい

    アニメにしたら面白そうです

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    2024年10月11日
  • 叛鬼<文庫版>

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    登場人物のダイナミックな動きは感じられるが、やはりマイナー感は否めないか。ただ、江戸時代以前の関東に興味はあり、読み進めることができた。
    東京といえば、太田道灌。戦に明け暮れる姿は、イメージと一致しない・・

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    2024年09月27日
  • デウスの城

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    日本におけるキリスト教信仰の終焉のシンボルとなる島原の乱に取材した小説。
    島原の乱のキリスト教徒がたてこもる原城には元小西行長の配下の武将がおり、攻める側にも小西行長の配下の武将があった。また仏教僧となり、形だけの棄教をすすめることでキリシタンの命をすくおうと東奔西走するのもまた小西行長の小姓であった。武士として生きるか、キリスト教徒としていきるか、あるいは表面上は仏教徒となりながらも本当の救いとは何かを求めるという三人三様の人生。それぞれの運命が
    関ヶ原の敗戦(小西行長陣として)以降の時系列で描かれる。
    この時代の飢饉があったり、あるいは人生で不運なことがあったときにキリスト教の救いによりハ

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    2024年08月21日
  • 黒南風の海 「文禄・慶長の役」異聞

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    伊東潤さん三作目。題材は、秀吉晩年の汚点とされている文禄・慶長の役。地名や名前に馴染みがないせいか、一方的な「殺戮」に近い戦場の描写が惨たらしいせいか、なかなか進まない一冊だった。
    その場にいる誰もが、もう嫌だ何故こんなことをと辟易しているのに、止まらない止められない。空虚な大義の下で無益な戦いに駆り出され、それでもそこで自分のできることを、信義を曲げずに果たそうとする。でも、止まらない止められない。その後も幾度となく繰り返される戦争の暴走と、翻弄され抗えず蹂躙される無力な民衆。数万と記される数は、一人一人一人一人なのに。
    これまで戦国期の小説を読んでも、こんな風に感じることはなかった。感想を

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    2024年08月12日
  • 天下大乱

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    関ヶ原の戦いについて、秀吉の死去から大戦の終了までを描く。従来より、数多くの作家が何度となく記してきたテーマだけに、逆に難しいと思われるのだが、毛利輝元に焦点を当てる事で、またら新たなる視点での作品に仕上がっている。
    確かに、官僚的で理詰めで考えている石田三成では、大将としてあまり説得力はない。やはり、西の雄である毛利の動向に、もう少し目を向けるべきであろう。

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    2024年06月29日
  • 琉球警察(文庫版)

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    伊東潤『琉球警察』ハルキ文庫。

    戦後、米軍に支配される沖縄の微妙な社会情勢の中を警察官として必死に泳ぎ続ける東貞吉の姿を描いた歴史冒険小説。

    前半の余りある熱量のある展開に比べて、終盤は安っぽいドラマに成り下がった感がある。結局、米軍の横暴から沖縄を護ることも出来ず、何も変わらぬままに終わるという現実が際立つだけだった。洗脳を超えて、いきなりの催眠術とか余りにも陳腐ではないか。非常に勿体ない。


    奄美諸島徳之島出身の東貞吉は、琉球警察名護警察署配属時に米軍現金輸送車襲撃事件で手柄を立て公安担当になる。

    米軍に支配される微妙な社会情勢の中で、貞吉は沖縄刑務所暴動で脱獄した人民党の瀬長亀次

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    2024年06月01日
  • 覇王の神殿

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    ネタバレ

    古代史はもともと分からないことばかりの時代なので自由自在に話を作れる醍醐味があって、聖徳太子と推古天皇と蘇我一族の関係が段々と調和を失っていく、という本書のストーリーも、面白いとは思うんだけど・・・。ただその関係悪化の理由が、早世した我が子を惜しむ推古の妬心、仏教国家を創った名声が後世に伝わらなくなるかも知れないことを厭う馬子の拘りというのがどちらもいきなりメロドラマ風のジメジメで何だか思いっ切り安っぽい話になっちゃった感があって残念。。。
    勿論、もしかしたらそれこそが真実であるのかも知れませんけどね。

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    2024年05月17日
  • 吹けよ風 呼べよ嵐

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    川中島決戦を舞台に、信玄と謙信二人の大名の間で生き抜こうとする二人の若武者の物語。

    どうしても大国に注目が集まるのは、エンタメとしても学問としても仕方がないところではありますが、その裏というか下というか、知られることのない部分に多くの人々が暮らしていたことを忘れてはいけない知っておきたい。
    だって、自分もそういう存在の一人だから。
    大名の生き様、処世術を学ぶのもいいけど、何者でもない人々の人生こそがきっと学ぶことが多いと思います。

    まあ、物語の主人公になっている時点で、名もなき存在ではない、と無粋なこと思うこともある。
    いつでもどこでも誰からでも、学ぶことがあるということですよ。影響を受け

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    2024年04月19日
  • 茶聖(下)

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    いやぁ、面白かった。
    戦国のお話なのに合戦シーンはなく、人の心の合戦シーンばかり、なのに一気読みでした。

    千利休の覚悟は、格好いい!
    秀吉の最後との対比が素晴らしい。
    「天下人の秀吉は光、利休は影」でも人間として臨終は
    逆になったという気がする。

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    2024年04月11日
  • 茶聖(上)

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    天下を表が秀吉が、裏を利休がしきる。
    有り得そうな話しだと納得、この巻では利休切腹まではいかないが、そういうことかと納得できる物語、また文章のうまさ、さすが伊東潤!

    秀吉の何とも言えない恐ろしさ、利休の感じる命をけずるほどのストレス・・・。
    想像するだけで身の毛がよだつ。
    サラリーマン生活が長いので、茶の湯の達人たちの上司に対するストレスが痛いほどわかる。

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    2024年04月09日
  • デウスの城

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    島原の乱を描く歴史小説。

    元小西家臣の三人の視点から描くのも、それぞれの立場がいい立ち位置になっているのもよかったです。
    関ヶ原の戦いから島原の乱までは三人の主人公の変遷とキリシタンへの弾圧の強化が並行して描かれていて、序奏としてはよい感じでした。
    乱自体の史実についてはちゃんと抑えられているので勉強になりますが、天草四郎の成り立ちに主人公の一人が絡んで詐欺まがいなことをさせるのにはちょっと違和感がありすぎました。
    あと、三人の主人公のうちの一人は実在の人物(といっても素性はよくわからないらしいです)なので、最後についても予定調和っぽい感じがしました。
    ただ、現在の社会で大きな戦争がいくつか

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    2024年04月01日
  • 潮待ちの宿

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    移りゆく時代背景の中で、自分の置かれた場所で懸命に生きていく人々が描かれている。
    6編からなり、ハッピーな話ばかりではないが、それぞれ読者を楽しませたりしんみりさせたりする。

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    2024年03月29日
  • 吹けよ風 呼べよ嵐

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    2024.3.16完了
    時代背景といい、小国人の須田氏を扱うあたり興味津々に拝読させていただきました。伊東潤氏の作品だし外すことはない。なにより須田氏の親族関係が知れたのは良かった。
    須田一族を完結させていないところも良い。

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    2024年03月18日