【感想・ネタバレ】黒南風の海 「文禄・慶長の役」異聞のレビュー

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2019年11月20日

主役の二人のことは正直あまり印象に残らなかった。それより主役ではないが、これに出てくる清正の方が印象に残った。勇猛果敢で威厳があって、家臣思いで。自分の与えられた道をまっすぐに突き進むイメージだが、ふとしたときに、儂は本当にこの道をそのまま突き進んでいってもよいのだろうか?と迷いを見せたりもする。そ...続きを読むこがよかった。弟分の左京殿を自らの危険も顧みずに助けに行くところは、ちょっと泣けましたぞ。伊東先生、清正さんをかっこよく書いてくれてありがとうございました。

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Posted by ブクログ 2018年05月10日

秀吉の文禄・慶長の朝鮮出兵を舞台とした株少ない作品の一つ。衝撃のクライマックスに度肝を抜かれました。

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Posted by ブクログ 2014年10月30日

秀吉の朝鮮出兵における附逆と降倭の悲劇と友情を描いた作品。巻頭の地図と併せ読みながら文禄・慶長の役のおおまかな流れも学ぶことが出来ますし,戦国末期の対外戦争のダイナミズムや一兵士の哀しみや誠実さも感じることのできる良作です。

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Posted by ブクログ 2014年04月23日

朝鮮出兵の話で、戦地に赴いた日本兵の葛藤と、突然の侵略を受けた朝鮮の人たちの苦しみや怒りがドラマチックに描かれている。
朝鮮出兵というと、教科書では文禄・慶長の役がありましたってくらいしか知らなかったからおもしろかった。
加藤清正の周辺の人々について語られていて、清正のイメージもだいぶ変わった。おも...続きを読むしろい。

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Posted by ブクログ 2014年01月07日

本屋が選ぶ時代小説受賞作。文禄・慶長の役(秀吉の命で日本軍が朝鮮へ出兵)したことを題材とした物語。日本側の鉄砲隊の隊長と、朝鮮側の役人の二人が主人公。ネタバレをしたくないので内容は記さないが、二人の生き様に涙が出ることまちがいなし。この小説を両国民が読めば、恩讐を越えて仲良くなれるかも知れない。

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Posted by ブクログ 2013年11月27日

半分を過ぎるまでは…残虐な戦の描写に息が詰まりそうだった。

秀吉の朝鮮出兵の陰で翻弄された幾人もの男や女たち。しかしそれぞれが、自らの置かれた境遇の中で目覚め、成長し、大きくなっていく。朝鮮も日本も関係ない。もう人が死ぬのは嫌だ…そんな思いに従うことは、戦乱の世にはそれだけで自殺行為であることは、...続きを読む近くに太平洋戦争史をひもとくだけで知れること。

しかし、嘉兵衛、金宦はその思いに生きた。その男たちの強さに自らの守ってきた価値観すら捨て、戦の終結に動いた加藤清正。清正に、本当にあるべき指導者の資質を見た。

これがどこまで史実に迫っているかはわからないが、それでも読んでよかった。そう思う。

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Posted by ブクログ 2021年08月01日

佐屋嘉兵衛と金宦、やがて立場が逆になってしまうが、それぞれが戦争集結に向けて尽力する。ラスト、特に嘉兵衛の選択はこれで良かったのだろうか、と考えさられてしまった。

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Posted by ブクログ 2020年02月09日

前半特にドラマが起こらず読むスピードが早まらなかったけども、喜兵衛と金カンの運命が交錯し始める後半面白くなる。こんな人物が実在したとは。清正の墓を参りたくなった。

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Posted by ブクログ 2013年12月17日

全1巻。
秀吉の朝鮮出兵が舞台。

朝鮮出兵を歴史の流れとしてなぞったくらいの話はたくさんあるけど、
それ自体を舞台として詳細を描いた作品は珍しく、読んでみる。

いろんな方面への問題もあって
なかなか踏み込んだものが少なかった朝鮮出兵。
いろいろ初めて知って、へーって感じ。

朝鮮に降伏した日本人...続きを読むと、
日本に降伏した朝鮮人の運命の交差がテーマで、
上記の2人が実在したってことにびっくり。

日本人からみても首を傾げざるをえない老いた秀吉の決定は
朝鮮側からすれば悪魔の決定に他ならず、
いまだにそれを持ち出して非難してきたりする隣国の姿勢も
気持ちの上では分からなくはないなと思った。
まあ、当然、
現代日本に言われてもってのが正直な気持ちだけど。

そして、お互いがお互いの言い分を譲らずにいるうちに
朝鮮側の戦況がどんどん悪化してくさまは、
数百年後の李氏朝鮮滅亡まで変わらなかったんだなあと
変に感心した。
日本の「和をもって尊しとなす」精神と、
朝鮮の「衆に媚びず孤独を恐れず」な個を信じる精神。
ほんの数十kmしか離れていない隣国との
根本的な隔たりを感じた。

お話としては、
上記の2人の運命の交差を
もっと盛り上げてほしかった。
あまりメリハリが無く、
史実の描写に追われた印象だった。
個人的には惜しい作品。

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