伊東潤のレビュー一覧

  • 城をひとつ―戦国北条奇略伝―(新潮文庫)

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    北条氏綱の前に現れた男。江戸城を奇略によって乗っ取ると宣言する。「城をひとつ」

    当代無双の小弓公方・足利義明が館に招き入れた僧・宗円。宗円は徐々に義明に信頼されていく。「当代無双」

    北条氏綱の娘を室に持つ古河公方・足利晴氏。両上杉家から河越城への出陣を求められるが…。「落葉一掃」

    国府台合戦に向けて万全の準備をした大葉一族。しかし、裏切りにより味方は崩れ…。「一期の名入れ」

    とても良い。「黄金の城」は小田原攻めだし、負けちゃうのは、どうするのかと思ったけど、良い終わりだった。

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    2025年11月24日
  • 城を噛ませた男

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    北条と上杉の間で揺れる佐野家。筆頭家老・天徳寺宝衍 は佐野家生き残りのために奔走する。北条を裏切り上杉に味方しようとするが…。「見えすぎた物見」。

    豊臣秀吉の小田原征伐。強大な豊臣水軍を前に城に籠もる鯨取りの親方・高橋丹波守の仕掛けた反撃。「鯨の来る城」。

    国を取るために北条方の武将・猪俣邦憲に自らの城である名胡桃城をとらせる真田昌幸。「城を噛ませた男」。

    武田家家臣・今福親子の家康暗殺計画。娘が出家した寺を訪れる家康を襲う計画をたてるが…。「椿の咲く寺」。

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    2025年11月24日
  • 茶聖【電子特典付】

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    野球選手の菊池雄星氏がおすすめしていた本。千利休が「茶の力」で武士の荒ぶる心を鎮めて、平安をもたらすべく戦う様子が新しかった。舞台は本能寺の変の直後からはじまる。その時点で千利休の人格と豊臣秀吉との関係が出来上がっているため、感情を読む時、一瞬取り残されてしまうところがあった。茶で政を制する千利休の信念の核、それが形成されるまでの過程など、そこに至るまでの描写がもう少しあれば違和感がなかったかもしれない。それでも物語としては楽しんで読めた。時代小説はさまざまな解釈があるから夢があっておもしろい。

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    2025年11月07日
  • 鋼鉄の城塞 ヤマトブジシンスイス

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    戦艦大和の設計に関わった技師、造船士官達から見た製造の是非、戦争の是非を問うもの。実在の人物を登場させながらフィクションにしてある。
    自由で進化された風潮の海軍とは言え会議でのピリピリ感がとても良い。5人の同期生の青春像も良いが、何で後半の無差別主義者らとのサスペンスモノにしたのかが勿体ない。主点がボケた様で残念。

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    2025年10月29日
  • 鋼鉄の城塞 ヤマトブジシンスイス

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    戦艦大和の設計者のお話。
    とても面白く、分厚い本だったが一気読みした。

    が、ちょっと物足りない。技術者の苦労、ジレンマを描くのかとおもいきや、後半はテロとの対決、とサスペンス小説になり・・・
    大和進水まで、ちょっとあっけない感じがする。

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    2025年10月23日
  • 琉球警察【電子特典付】

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     米軍占領下の沖縄を舞台に、公安刑事となった主人公が、公安としての使命と沖縄の状況を憂う心情の間で葛藤する。

     先日読んだ「宝島」とは別の視点で当時の沖縄を捉えており、興味深く読んだ。

     理不尽に土地などを奪われ、我慢を強いられてばかりの状況を打破すべく戦う人たちの想いに、心を強く揺さぶられた。

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    2025年10月04日
  • 歴史作家の城めぐり<増補改訂版>【電子特典付】

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    戦国の城を訪ね歩くことはただ石垣や天守を眺める行為ではない。そこに生きた人々の息遣いを追体験する旅である。築城の工夫や戦の記憶だけでなく廃城となった後に芽吹く草木や人々の暮らしの変遷にも眼差しを注ぐ。石は語らぬが時代の矛盾や夢を映す鏡となる。観光資源としての城にとどまらず歴史の連続性を感じ取る糸口となるだろう。

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    2025年09月12日
  • 池田屋乱刃

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    幕末の志士は

    凛とした生き方
    志をつらぬく行き方
    潔い行き方

    カッコいいね〜
    生死をかけた、志しをつらぬく生き方

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    2025年09月08日
  • 鋼鉄の城塞 ヤマトブジシンスイス

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    戦艦大和の建造に関わる技術的な内容や問題を少しずつ解決しながら取り組む描写は、興味深く面白かった。当時は最高機密である大和建造に関わる登場人物の人生の変化もうまく構成していると感じた。
    ラストの悲劇は史実だから動かしようがないけれど、そこから終章に至るところが食い足りない感じが残った。

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    2025年08月29日
  • 茶聖【電子特典付】

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    信長との出会いからその死まで。利休と秀吉の関係が面白くない訳だはないが、民の静謐を求める思想や、あまりに直接的な言動、全ての背後に先を見通すような利休がいるのには違和感。紹安と宗二の存在は良。

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    2025年08月23日
  • 峠越え

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    伊賀越えまでの家康の胸中を軸とした歴史小説

    戦国時代は好きな時代背景なので、読む前から期待大
    歴史小説はある程度、登場人物のイメージが予めあるなかで、自分のイメージ通りか真逆のキャラで描かれるかで作品の印象も変わってくると思う。
    ここの家康は本書で何度も出てくるように凡庸
    そして忍耐の人
    古狸のイメージはなく、家康に同情してしまう場面も度々でした
    本能寺の変の解釈は、自分にとっては斬新なもので、なるほどね〜と思えました

    伊賀越えの緊張感、多くの人に守られ強運で凡庸な家康を楽しめた一冊でした

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    2025年07月23日
  • 英雄たちの経営力

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    史上で経営能力を持った人物を評価する書籍、ポイントは、勝敗については「負けないためにはどうしたら良いか」、どんな人材を採用、登用するかでは「数学に強い人材」「能力を優先」「専門家的知識と経験豊富な人材」とある。中でも「人間力」(人との関係をうまく取り持つ)というのが高い大隈重信と豊臣秀吉であり、「先見の明」としては平清盛、織田信長、徳川家康、「決断力・行動力」は源頼朝、徳川家康、大久保利通を選んでいる。史上であまり著名ではないが新井白石で隠れた実力を持っていた勘定奉行の萩原重秀においては「企画構想力」「先見の明」「決断力」があると評価している。

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    2025年07月18日
  • 天地震撼

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    三方原の戦いがびっくりするほどあっけない・・・
    題材がピンポイントだからしょうがないのかもしれないが、ちょっと退屈なシーンが続く、信玄の体調不良描写がしつこい。
    信玄と家康の対比を考慮しての、小説の構成にしたようであるがあまり効果がでていない気がした。

    信玄の最後に頼った人物は・・・
    ええっ!!!
    そうきますか。以外ではあったが本当ですか?
    ラストシーンは信玄が見た夢を描いたのかと思いました

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    2025年06月23日
  • 茶聖【電子特典付】

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    ネタバレ

     利休と丿貫の関係性が好きです。自分も友達とはこんな関係でずっといたいと思う。





     『史記』に曰く、吾今日老子に見ゆ、其れ猶ほ龍の如きか。老子は孔子をして龍と言わしめた。何かの本で、それでも孔子は老子に倣うのではなく、己の信じる道を行ったという風に描写されていた。
     此の老子と孔子の関係は、本作の丿貫と利休に一脈通じるものがある。利休は茶人として丿貫の生き方を尊敬し、憧れてもいた。然し丿貫とは敢えて違う道を選んだ。己の目指す道が修羅と知りながらである。
     孔子も利休も己一個の幸福や人生といったものは一顧だにしなかった。其れを追究しさえすれば、老子や丿貫のように生きて、彼らと肩を双べる事

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    2025年06月01日
  • 天地震撼

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    武田信玄最後の上洛戦、徳川家康との攻防、情報戦が三方原あたりを中心に描く。信玄の戦略や本多正信の読みなどかなり詳細に語られ面白い。

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    2025年05月26日
  • デウスの城

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    名作だな。
    関ケ原で敗北した小西家の若き武士3人が、それぞれの人生を歩む。そして30数年を経て、島原の乱で運命の再会を果たす。

    迷いながらも信仰を続ける者、逆に弾圧する側になる者、仏門として救う道を模索する者。三様の人生が、島原の乱で重なる。その壮大な人生ドラマ。ここまで圧倒される歴史小説は極めて稀だ。

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    2025年05月29日
  • 夢燈籠-野望の満州

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    坂田留吉が主人公(架空の人物だそうです)、江の島近くに住んでいたので冒頭の坂田一族のくだりは、懐かしく、物語にのめり込みながら読めた。が、ちょっと違和感を感じたのも事実。ほぼ作者の全作を読んでいるが何か違うような・・・。
    でも引き込まれます。
    満州国での長兄との再会のくだりで、「船戸与一の満州国演義だ!!」と思った。
    結局違和感の理由はわからないままでしたが、次巻が楽しみな小説でした。

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    2025年05月21日
  • 黎明に起つ<文庫版>

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    三浦道寸を最後の武士として描かれているのはとても嬉しいが、伊東潤さんの小説は細かな史実を反映してその面で面白い一方、人物描写はやや蛋白で感情移入しにくいのはこれまでの感想と同じでした。
    2025-024

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    2025年05月15日
  • 天下大乱

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    関ヶ原の物語は数々読んできたが、毛利輝元からの視線は珍しく、また非常におもしろかった。
    関ヶ原は本当に半日で、あっと言う間に終わったのだと実感できる。
    とても長い小説ではあるが、読み応え十分。
    本当のところは誰にもわからないが、この天下大乱を読んでいると実はこれが本当じゃないかな、と思ってしまうほどのリアリティがある。
    大阪は、冬の陣の前から女子供たちの城と化し、滅びるべくして滅んだんだと感じた。

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    2025年05月14日
  • 悪左府の女

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    半分くらいまで心挫けそうになりながら読んだ。
    半分過ぎたら結構おもしろかった。
    特に最初は主人公が思ったより阿呆で女々しかったけど、それも良い味出てた。
    いつの時代も優しい男は…って考えると少し悲しくなる。

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    2025年05月12日