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Posted by ブクログ
本のタイトル「鋼鉄の城塞」の名の通り、戦艦大和は、まさに鉄でできたお城。日本の造船技術の総力を結集して造り上げた最強の戦艦でした。
しかし、昭和20年4月7日14時23分、沖縄海上特攻作戦の途上、坊ノ岬沖で米軍戦闘機の激しい爆撃を受け、海に沈みました。前途ある三千人余の若者たちの夢や希望とともに・・・
この本は、大和を作る技師たちにスポットをあてて描かれています。CGもAIもない時代に、数cmの誤差も許されない現場の技術者たちの努力・能力に、驚くばかりでした。主人公の占部健はじめ多くは架空の人物が中心ですが、山本五十六など実在の人物も登場しました。そして、占部健を慕う池田武邦(実在の人物)は、軽巡洋艦「矢矧」に乗り、沈没から生還し、この時の技術を後世に繋げ、戦後、霞が関ビルなどの高層建築に携わりました。この本を読んで池田武邦さんの事を初めて知りました。池田さんの遺した言葉に触れ、戦争のない平和な世の中が続いてほしいと改めて思いました。
最後に、p242のフレーズを引用して、レビューを閉じます。
「歴史というのは、後から振り返れば何とでも言える。だが、その時代に生きていた人々は、見えない未来に向かって手探りで進んでいくしかない。そしてその時その時で、最もよいと思う判断を下していく。時には、それが大きな過ちを招くことがあったとしても、そうせざるを得ないのだ。」
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