琉球警察【電子特典付】

琉球警察【電子特典付】

1,991円 (税込)

9pt

沖縄を取り戻せ!
すべてを奪われた戦後の沖縄。
その絶望の中でも前を向いていた男たちがいた。

奄美郡島徳之島出身の東貞吉(ひがしさだよし)は、琉球警察名護警察署に配属になり、
米軍現金輸送車襲撃事件の主犯逮捕の手柄を立て、公安担当になる。
沖縄刑務所暴動で脱獄した人民党の末端、島袋令秀(しまぶくろれいしゅう)に接近し、自分の作業員(スパイ)に育てることに――。

令秀が人民党の瀬長亀次郎(せながかめじろう)に心酔していくなか、貞吉は公安としての職務を全うするために、敬愛する瀬長を裏切ることができるのか。
矛盾と相克に満ちた沖縄で、主人公は自らの道を歩んでいく。
一気読み必至のバイオレンス・ロマン。

【電子書籍特典】
樋口耕太郎さん(『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』著者 / トリニティ株式会社代表取締役社長 / 沖縄大学人文学部国際コミュニケーション学科准教授)・伊東潤対談
「『琉球警察』を通じて語られる、戦後から現代の沖縄の本質」

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琉球警察【電子特典付】 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年04月28日

    沖縄をルーツの一つに持つ人間として,いい作品に出会えた.
    描いたのが本土の人と言うのも,知っていてくれる人が本土にもいるって言う感触は,何と言うのか…言い表せない感覚だった.
    僕自身は東京で生まれてほぼ東京周辺で今までを過ごして来て,沖縄との繋がりは,父,そして父方の親戚が沖縄に住んでる事くらい.沖...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月06日

    ハードボイルド小説のようなストーリーに戦後沖縄の置かれた状況をうまく取り混ぜられていた。
    奄美大島出身の主人公が客観的に見た沖縄。
    アメリカとの関係、沖縄の暗部を体感させられて
    一気に読み終えた。

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    Posted by ブクログ 2022年01月16日

    戦後間もない、米軍による占領下の沖縄。米軍から差別される日本人、沖縄人から差別される奄美人と、当時の混沌とした沖縄の背景が色濃く盛り込まれた警察小説。徳之島出身の警察官・東貞吉は能力を買われ公安となるが、沖縄人民党に傾倒する青年との出会いで大きく運命を変えていく。人民党代表の瀬長の思想と警察官の立場...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月08日

    戦後の琉球警察、瀬長亀次郎の物語。
    米軍の沖縄に対する非道な行いが描かれてある。
    アメリカは妄想と自己愛で他の国を不幸にしている。それは第二次世界大戦に勝利してから今まで続いている。
    この本は、自民党議院すべてに読んで欲しい。
    読めば、辺野古基地なんて作らないだろう。

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    Posted by ブクログ 2021年09月04日

    戦後の本土復帰(という言葉も差別的だと思うが)までのおよそ四半世紀にわたるUSCAR統治下前半の沖縄が舞台設定。瀬長亀次郎の人民党の不屈の政治闘争を伏線に、琉球警察公安刑事の活躍と精神世界の彷徨を、幼少期からの友情や傀儡組織である琉球警察刑事たちの葛藤等を絡めながら見事なプロットで描く。沖縄の悲惨な...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月07日

    切り離され支配された戦後の沖縄で、沖縄を取り戻すために戦った琉球警察の物語。
    目の前の現実と自分の役割に葛藤しながら、それでも全ては沖縄のために。
    沖縄人による島んちゅへの差別とか、USCARのありえない介入統治とか、そんな理不尽な社会の中でも生きていった人たちが実際にいたんだろな。それは現代人なん...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月04日

    沖縄に来るすべての人と、国会議員にP175を読んでほしい。

    しかし、経済的理由という名の元に沖縄を内地に売り渡す輩が存在するのも事実。

    長期的に見れば不経済ということがわからないのか?

    払ってもいい金額:1,900円
    貼った付箋の数:5

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    Posted by ブクログ 2022年07月03日

    涙無しでは読めない一冊。「あぁ……」ってなって、ショックで何度が読む手が止まる。
    今まで沖縄には何度も行ったけど、敗戦から返還までの間の状況が垣間見ることができる。本当はもっと色々なことがあって、悲惨なこともあっただろうと想像させられる。今度沖縄に行ったらそういうことも考えながら、これからの沖縄のこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年09月28日

    方言を取り込んでみても、沖縄出身の作家に比べるとどうしても頭で書いている感じがしてしまうが、瀬長亀次郎の本土復帰運動や、その背景にある米国軍政下の沖縄の人々の虐げられた状況など丁寧に書き込まれている。

    いろいろと綺麗ごとを並べたところで、本土返還まで差別意識丸出しに圧政を続けたことは間違いなく、そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月19日

    息を持つかせぬ展開。
    戦後から返還まで、このような戦いが沖縄にあったことを知るというだけでも自分には貴重な内容であったが、さらに登場人物の設定から時代に巻き込まれる変遷。最後が少し単純だったかな。後を引くような終わり方をして欲しいところ。

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