伊東潤のレビュー一覧

  • 威風堂々(下)-明治佐賀風雲録

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    大熊重信という人物は、いくつになっても熱い心と人を思いやる心を忘れない人だったようだ。

    面白かった。

    「本当の武士は戦わない」という言葉が印象深く残った。

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    2025年05月11日
  • 威風堂々(上)-幕末佐賀風雲録

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    歴史の本が好きで読み続けているが、坂本龍馬がいなくなった以降はあまり読んでこなかった。
    この作品にも坂本龍馬がちょっと、ほんのちょっとだけ登場します。それだけでうれしいです。

    「大隈重信」が主人公の小説は初めて読んだ。
    とにかく熱い人だな。そして確実に坂本龍馬以降(幕末ではなく明治新政府)に使命を持って天から遣わされた人だと思った。
    下巻は明治編なので、もっと活躍が期待できる。

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    2025年05月08日
  • 野望の憑依者(よりまし)

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    高師直を主人公とした小説。
    2013年の本なので、太平記の内容や、1965年の佐藤進一説を多く採用している。尊氏が躁鬱、って小説の中で文字として見るの初めて!
    愛や情を知らず「野望」のため生きる師直の生き様。半分までは、周囲を馬鹿にして、ともかく自分(足利家)のために策謀を巡らし、戦で功を立ててるけど、篠(太平記の塩谷の妻)に惚れてから、どんどん人らしさを持ってしまう師直。篠が出てから王道感な流れになって面白くなってきた。
    しかし師直も直義も絶対尊氏は守らないと!ってなるの良いね。
    歴史物語は史実が必ず基になるので、オリキャラが脇キャラが展開を動かすのが常道だけど、今回の野望の憑依者は、オリキ

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    2025年04月27日
  • 峠越え

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    読書家で有名なメジャーリーガーの菊池雄星選手お勧めの小説と言う事で、歴史好きの息子に読んでもらいたいなと思い購入。ついでに自分で読んでみました。新しい仮説と言うか、おっ!?と思う新説が面白かった。

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    2025年04月17日
  • 叛鬼<文庫版>

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    ネタバレ

    室町末期から戦国時代の黎明期の関東を舞台に、下剋上をいち早く行った男、長尾景春の物語。

    知っている人物はほぼ出てこない、太田道灌(江戸城を作った)、北条早雲(関東の戦国大名、鎌倉北条家とのつながりはほぼない)くらいか?早雲は旧名なのでほぼ知らないのと一緒。しかも関東の土地勘はないし、物語に入り込みにくかった。

    下剋上を成し遂げた主人公、とはいえ連戦連敗。民百姓を守ることを訴える割に、負け戦ばかりで半農の武士たちにとっては迷惑千万なだけだろうし。なんか魅力に欠ける主人公で、そこが通好みで渋みなんだろうけども。

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    2025年04月16日
  • 琉球警察【電子特典付】

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    昭和30年代、日本本土が復興を遂げる中、沖縄は米軍に蹂躙され続ける。沖縄の自立を目指す瀬長亀次郎と人民党。人民党を共産主義者と見るアメリカ軍。そんな中、沖縄人でありながらアメリカ軍の指令で人民党の内部を探る琉球警察公安の主人公は、次第に亀次郎に惹かれていく。

    ハードボイルド小説としてとても面白かったです。
    ただ、全てを沖縄に押しつけているようで、本土の人間としては罪悪感を感じる小説でもありました。

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    2025年03月11日
  • 一睡の夢 家康と淀殿

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    大坂の陣は、開戦に至る政略を舞台とするか、開戦後の戦略を舞台とするかの両方が描ける題材だと思うが、本作品は前者の物と思う。この大坂の陣を扱った作品で将軍となった秀忠を多めに登場させているのは特徴的だと思ったが、それ以外はこれまでの大坂の陣物語とさほど変わりはなく、良くも悪くもふつうといった感想だった。

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    2025年03月04日
  • デウスの城

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    壮絶な島原の乱を生き生きと描いて信徒と為政者との闘いが日常の中でせめぎ合っていたのがよくわかる。けれども生きてこその信仰であり幸福のための祈りであり、それを衆生に分かってもらう術が稚拙であったというほかない。

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    2025年02月26日
  • ライトマイファイア<文庫版>

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    ゆったりと進む2つの物語に引き込まれてしまいました。
    少し都合良すぎるだろ思ったけど
    概ね楽しい物語でした。

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    2025年02月22日
  • 覇王の神殿

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    古代史はあまり読んだことがなかった。蘇我入鹿、中大兄皇子など教科書で読んだくらい。
    このお話は蘇我入鹿のおじいちゃんの話。
    なかなか血なまぐさい話ながら、さすが伊東潤、一気読みできるぐらいにわかりやすい。

    ちょっと主人公の晩年が、”こうなったら、滅ぼされるので、やられる前にやっちまおう”の被害妄想がちょっとしつこいのでちょっと辟易・・・

    それと、登場人物があまり多くないので助かったが、古代人たちの名前とか役職とか読めねー。
    「俳優」と書いて”わざおぎ”・・・

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    2025年02月07日
  • 琉球警察(文庫版)

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    まったく正反対の北に住んでいる身にとって、沖縄は遠い別世界です。
    お話しの内容は、まったく予備知識なしでも十分に楽しめるエンターテイメントです。
    若干、船戸与一を思いだす温度、風、人の体温まで感じ取れるかのような小説です。

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    2025年02月04日
  • 江戸咎人逃亡伝

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    ネタバレ

    江戸時代の絶体絶命な逃亡劇集。

    「島脱け」
    「夢でありんす」
    「放召人討ち」
    の3編収録。
    「島抜け」はラストの爽快感も含めてよくできた時代劇のようです。
    時代背景も田沼時代から寛政の改革で、佐渡奉行交代の史実をうまく取り入れていると思いました。
    「夢でありんす」は捕物調で面白かったのですが、オチが残念。
    時代背景は大河ドラマのちょっと後で、力蔵吉原捕物シリーズのようなものならよかったかも。
    「放召人射ち」は追手と逃手の視点で最も逃亡劇として面白かった。
    実在の久保田藩主の佐竹義格がとんでもない感じだが、元ネタがあるのだろうか?

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    2025年01月25日
  • 平清盛と平家政権 改革者の夢と挫折

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    私は同氏の著書といえば「大鳥圭介」の本くらいしか読んだ事がないが、歴史小説作家の伊東潤によるものである。帯に「史上初の武家政権は、鎌倉幕府ではなかった!」のメッセージが躍る。平家の台頭から平家政権の誕生、日宋貿易、福原への遷都、清盛の挫折と死、その後の平家の最後、源氏政権との比較まで。歴史小説作家ならではの観察眼で、幕末まで700年続くことになる武家政権の礎を築いた平清盛の人物像を描く。

    一言だけ、低俗な愚痴を。平家の人たちに限らず、この時代、登場人物の名前や家系図、関係性が分かりにくい。苗字は同じ、名前は一字違いなど。それに限らず、幼名と諱、出家して法名へ名前が変わる。苦労しながら読んだ。

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    2024年12月19日
  • 茶聖(上)

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    千利休の話なんだけど、スーパーマルチプレーヤーの利休さんがやりたかったことがなるほどなーと思った。
    それぞれのキャラがちゃんと腑に落ちるし読んで清々しかった。

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    2024年11月19日
  • デウスの城

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    肥後国のキリシタン大名小西行長に仕える3人の若者
    彦九郎、善大夫、佐平次の3人の若者が、キリシタンとして、待ち受ける試練に翻弄されていく。
    ただ単に宗教だけの問題ではなく、当時の欧州諸国の植民地生産が、悲劇的な結末を生んでいるのだろう。

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    2024年11月12日
  • 覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子【電子特典付】

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    記録がほぼ無い時代を、時系列情報だけで膨らませる力はやはり作家さんというのは凄い
    新聞連載を元にしているため、軽く読める様にしてあるのでしょうが、セリフと心情描写ー説明ーでストーリーが進められるのが物足りない

    とはいえ、後半以降は引き込まれる内容 古墳時代の歴史小説は少ないので、もっと書いていただきたい

    アニメにしたら面白そうです

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    2024年10月11日
  • 叛鬼<文庫版>

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    登場人物のダイナミックな動きは感じられるが、やはりマイナー感は否めないか。ただ、江戸時代以前の関東に興味はあり、読み進めることができた。
    東京といえば、太田道灌。戦に明け暮れる姿は、イメージと一致しない・・

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    2024年09月27日
  • デウスの城

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    日本におけるキリスト教信仰の終焉のシンボルとなる島原の乱に取材した小説。
    島原の乱のキリスト教徒がたてこもる原城には元小西行長の配下の武将がおり、攻める側にも小西行長の配下の武将があった。また仏教僧となり、形だけの棄教をすすめることでキリシタンの命をすくおうと東奔西走するのもまた小西行長の小姓であった。武士として生きるか、キリスト教徒としていきるか、あるいは表面上は仏教徒となりながらも本当の救いとは何かを求めるという三人三様の人生。それぞれの運命が
    関ヶ原の敗戦(小西行長陣として)以降の時系列で描かれる。
    この時代の飢饉があったり、あるいは人生で不運なことがあったときにキリスト教の救いによりハ

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    2024年08月21日
  • 黒南風の海 「文禄・慶長の役」異聞

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    伊東潤さん三作目。題材は、秀吉晩年の汚点とされている文禄・慶長の役。地名や名前に馴染みがないせいか、一方的な「殺戮」に近い戦場の描写が惨たらしいせいか、なかなか進まない一冊だった。
    その場にいる誰もが、もう嫌だ何故こんなことをと辟易しているのに、止まらない止められない。空虚な大義の下で無益な戦いに駆り出され、それでもそこで自分のできることを、信義を曲げずに果たそうとする。でも、止まらない止められない。その後も幾度となく繰り返される戦争の暴走と、翻弄され抗えず蹂躙される無力な民衆。数万と記される数は、一人一人一人一人なのに。
    これまで戦国期の小説を読んでも、こんな風に感じることはなかった。感想を

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    2024年08月12日
  • 天下大乱

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    関ヶ原の戦いについて、秀吉の死去から大戦の終了までを描く。従来より、数多くの作家が何度となく記してきたテーマだけに、逆に難しいと思われるのだが、毛利輝元に焦点を当てる事で、またら新たなる視点での作品に仕上がっている。
    確かに、官僚的で理詰めで考えている石田三成では、大将としてあまり説得力はない。やはり、西の雄である毛利の動向に、もう少し目を向けるべきであろう。

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    2024年06月29日