【感想・ネタバレ】江戸咎人逃亡伝のレビュー

あらすじ

地獄から生き延びよ!

脱出不可能な孤島
足抜け厳禁の遊廓
追手だらけの深山

絶体絶命の窮地を
罪人は逃げきることができるのか!

歴史小説の第一人者が描く江戸の闇
唯一無二の逃亡短編集

勘定奉行の不正の証である帳簿と書付を時機が来るまで隠すように主・依田政恒から頼まれた杢之助。だが捕らえられてしまう。罪人となり送られた先は、生きては出られぬ地獄の島・佐渡金銀山だった――島脱け

江戸吉原から大見世の花魁・春日野が足抜けした。誰一人抜け出せない吉原からどのようにして春日野は逃げたのか。追捕を任された力蔵は行方と足抜けの方法を探るが、夢を売る町は一筋縄ではいかず――夢でありんす

領内で重罪を犯した召人を放逐し、手下に討ち取らせる放召人討ち。放召人となった罪人の鷹匠を、マタギが追うこととなったが、山深くには腹を空かした熊もいて……。それぞれの逃亡が始まる――放召人討ち

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

島脱け
夢でありんす
放召人討ち

中編3つ。全部おもしろかった。あっという間に読み終わってしまった。
特に「放召人討ち」は、「ジャパニーズ、ランボー」じゃん!主人公の又蔵がマタギの知識を駆使し、悪魔のような主君(追っ手)から逃げる話。ラストの落ちが最高です。
「夢でありんす」はラストがちょっと残念・・・。

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2025年04月19日

Posted by ブクログ

夢でありんす→絵師に娘は最初からおらず絵の精かなんかだった。又は春日野は既に死んでいて幽霊が絵を描いていた。さあどっちだ?
儚くて好き。
山の話→最初は暴君の話かと思ったら又蔵がマタギの知識を駆使して追っ手から逃げる攻防が非常に面白い。最後の落ちも良かった。

0
2024年04月09日

Posted by ブクログ

面白い。手に汗握り一気読み。しかし荒唐無稽とも言える。
三作品からなる。
一。話を作りすぎ。
ニ。ちょっと落ちはひどい。思いつかなかったか。
三。よく出来ている。義格の性格ががなかなかいい。しかしこれは史実と矛盾なく作ったのか。調べたくなってくる。

0
2024年04月01日

Posted by ブクログ

窮地から逃げた罪人を追う時代小説。
忠義を重んじる中間の杢之助の佐渡抜け、人情に絡んだ花魁の足抜け、無謀な藩主に追われるマタギの男。
追われる者と追い詰める者のせめぎあいを緊張感をもって描き、追う者の葛藤や逃げる者の理不尽な罪状が読者に咎人へと感情移入させ、物語をより興味深く誘ってくれる。
逃げる、追い詰める、単純な図式だが面白い小説だった。

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2024年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

江戸時代の絶体絶命な逃亡劇集。

「島脱け」
「夢でありんす」
「放召人討ち」
の3編収録。
「島抜け」はラストの爽快感も含めてよくできた時代劇のようです。
時代背景も田沼時代から寛政の改革で、佐渡奉行交代の史実をうまく取り入れていると思いました。
「夢でありんす」は捕物調で面白かったのですが、オチが残念。
時代背景は大河ドラマのちょっと後で、力蔵吉原捕物シリーズのようなものならよかったかも。
「放召人射ち」は追手と逃手の視点で最も逃亡劇として面白かった。
実在の久保田藩主の佐竹義格がとんでもない感じだが、元ネタがあるのだろうか?

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2025年01月25日

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