伊東潤のレビュー一覧
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城に込められた熱き想い
作者の城に対する深い想いが安土城から名護屋城、倭城、そして名城、熊本城を生み出した感動の物語を紡いでいる。それをひきだしたのは兎角武闘派と言われる加藤清正が実は大局観、行動力に満ちたバランス感覚のある武将という作者の解釈によるもの。清正の語る対局に従い城づくりの人々が築城技術、工期に死力を尽くす姿はリアルだ。
これまで何度も足を運んでいる熊本城。傷も癒えてはいないが改めて訪れてみたい思っている。 -
Posted by ブクログ
関ケ原の戦いで終わる本作品、多くの最新研究書から
アップデートしている内容(選択はあるが)を、読破
済みのアタクシにとっては「サザエさん」を読むがの
如くスイスイと3日かけて読んだ
つい、乃至政彦・高橋陽介先生の本や渡邊大門先生の
本を横に置いて読んだので時間がかかったのとドレの
内容か曖昧になったものの、淀君と奉行たち大阪方の
「両張り」が原因で秀頼の命令や出馬が無かった等が
新鮮だったのと、毛利輝元の行動の謎が、家中の統制
が古き国衆集合体故の鈍重さがの一面も加味する必要
があると気づく作品だった・・・毛利主体の行動は素
早く、受け身の時は合理的には見えない
(=この部分
は現代の政治的パ -
Posted by ブクログ
歴史に陰謀はつきものに思えるが、陰謀の日本中世史を書かれた呉座先生の論を待つでもなく、日々の最適手を選んだ結果が歴史に残る、本書412Pにあるが「そなたの思惑など、すべて己の都合に合わせたものばかりでないか」と崇徳院からなじられる悪左府=藤原頼長の打つ手は悪手ばかりである・・・頼長と言えば「ア━━━━ツッ!!」という場面を想像したが期待外れw
日本第一の大学生と慈円から称えられた知性を治世に向けようと若くして認められ、父親の期待を受けて摂政の兄忠通より摂関家の正邸東三条殿や宝物の朱器台盤を接収し、氏長者の地位を剥奪して頼長に与えたとある・・・興味深いのは「忠通が持つ藤原師実・藤原師通の日記正本