伊東潤のレビュー一覧

  • 天下大乱

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    関ケ原の戦いで終わる本作品、多くの最新研究書から
    アップデートしている内容(選択はあるが)を、読破
    済みのアタクシにとっては「サザエさん」を読むがの
    如くスイスイと3日かけて読んだ
    つい、乃至政彦・高橋陽介先生の本や渡邊大門先生の
    本を横に置いて読んだので時間がかかったのとドレの
    内容か曖昧になったものの、淀君と奉行たち大阪方の
    「両張り」が原因で秀頼の命令や出馬が無かった等が
    新鮮だったのと、毛利輝元の行動の謎が、家中の統制
    が古き国衆集合体故の鈍重さがの一面も加味する必要
    があると気づく作品だった・・・毛利主体の行動は素
    早く、受け身の時は合理的には見えない
    (=この部分
    は現代の政治的パ

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    2023年03月09日
  • 真実の航跡

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    戦争犯罪と戦犯裁判。それに向き合う被告と弁護士や判事。戦争にも目を向けていく中で人としての生き方にも考えさせられる。

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    2023年02月11日
  • 江戸を造った男<文庫版>

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    河村瑞賢の名は、教科書や小説で知っていたが、東廻り航路や西廻り航路を作ったというのがどういうことなのか具体的に分からなかった。この本を読んで、長年の疑問が解けた。
    一商人であるのに、数々の功績をあげたのは、驚きだった。

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    2023年02月07日
  • 威風堂々(下)-明治佐賀風雲録

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    どんなに立派な人でも晩節を汚す事が多い。でも大隈重信は違った。じゃあ何が違うのか、という事をここまで面白く物語る。小説を読みながら付箋を貼りまくる。伊藤潤さん、凄すぎです。

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    2023年02月05日
  • 天地雷動

    ネタバレ 購入済み

    無情

    無情さがにじむ作品。絶対強者である織田信長の圧倒的存在感!に対し遺産であるはずの家臣団が仇になり、苦悩ばかり目立つ勝頼。切ない。

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    2023年01月31日
  • 歴史作家の城めぐり<増補改訂版>【電子特典付】

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    面白かった。いずれも関東近郊の城(城跡)というのが嬉しい。城というとどうも安土桃山時代の天守閣のあるものをイメージしてしまうが、関東は小田原征伐で役割を終え廃城になった城が結構多いことを知った。時代考証ってこういうことなんだなと思いつつ、いつかこの本片手に一城ずつ巡ってみたいな。

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    2023年01月26日
  • 一睡の夢 家康と淀殿

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    歴史小説は史実に基づく妄想をどこまで上手く料理できるかにかかっているが、本作の家康と茶々を対比しながら、時を行ったり来たりしながらの、あったであろう会話や解釈の妙味は流石。家康と秀忠、淀殿と秀頼の関係性がすんなり腹落ちする内容は十分楽しめる。

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    2023年01月16日
  • もっこすの城 熊本築城始末【文庫版】

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    天下の名城、熊本城を築いた城取り(城の設計、施工を取り仕切った人)のお話。
    武将でもなく、一足軽の側からでもなく、城を造る側から見た秀吉の晩年の時代。朝鮮出兵時に現地でいくつか城を造っていた話もとても興味深かったです。
    そして最後に熊本城を築き上げる場面には心が熱くなりました。
    加藤清正についても人物像を知ることができてよかったです。

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    2023年01月04日
  • 修羅奔る夜

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     お話しは少しダサいけどそのぶん胸に響く。ねぶたは観光パンフレットを見る程度の興味しかなかったが今年の夏は、ねぶたを見に青森まで行きたくなった。

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    2023年01月02日
  • 威風堂々(上)-幕末佐賀風雲録

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    佐賀藩大隈重信の幼少期から明治維新初期までを舞台にした上巻。嫌な奴が一人も登場しないから、兎に角さわやか。時代が流れ何もかもが変わっていく中で、それに気がつく、気がつかない、気がついているけど目を逸らす、皆が不安の中で漠然と教育に答えを求めていく。

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    2023年01月02日
  • 戦国鬼譚 惨<文庫版>

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    ネタバレ

    武田家滅亡前後のさまざま武田家家臣の姿が描かれており、どのような心情で過ごしていたのかが非序に鮮明に描かれていた。また、それぞれの話が少しずつ繋がっており、そこも非常に面白かった。

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    2022年12月29日
  • 国を蹴った男

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    マイナー人物に焦点を当てる。ストーリー展開は単純化されてるがメジャー人物の捻り具合がいい。この兼続が兜に掲げる「愛」は何愛だろうか。描写はどうあれ、まつは利家を押し上げた戦国屈指の女房。清々しい程の蹴鞠愛好家、氏真は戦国の妖精さん。たぶん地面から少し浮いてる。現代なら日本を代表するフリースタイルフットボーラーになれたはず。牢人衆の心意気「牢人大将」、三成らしく思える「戦は算術に候」、茶人の覚悟「天に唾して」が好み。

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    2022年12月24日
  • 維新と戦った男 大鳥圭介(新潮文庫)

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    連戦連敗の軍人「大鳥圭介」
    ―大鳥は実によく負けた(中略)ほとんどの戦いで
    負けているーと本文中にあるが本人が自戒を込めて
    いるだけで、実際は五分五分で、大野・木古内など
    道南では連勝して他者から称賛されているらしい
    適塾から江川塾塾頭と洋学を学ぶ中で軍事的な著作
    に触れて軍人となった、著作翻訳の流れで印刷物を
    発行する必要に迫られて活版印刷を思い立ち、合金
    活字を書物から日本で最初に自製して大鳥活字を世
    に残した(印刷物のみ)

    明治の偉人にはこういうところがあるよね(´・ω・`)

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    2022年12月13日
  • 一睡の夢 家康と淀殿

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    感動作間違い無しの傑作です。
    家康、秀吉のお話は過去に何度も読んでいましたが、今回の物語はあらためて考えさせる問題作でした。知ったつもりで読みましたが、これほどまでに深く追求した作品なかったと思います。

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    2022年12月13日
  • 悪左府の女

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    歴史に陰謀はつきものに思えるが、陰謀の日本中世史を書かれた呉座先生の論を待つでもなく、日々の最適手を選んだ結果が歴史に残る、本書412Pにあるが「そなたの思惑など、すべて己の都合に合わせたものばかりでないか」と崇徳院からなじられる悪左府=藤原頼長の打つ手は悪手ばかりである・・・頼長と言えば「ア━━━━ツッ!!」という場面を想像したが期待外れw
    日本第一の大学生と慈円から称えられた知性を治世に向けようと若くして認められ、父親の期待を受けて摂政の兄忠通より摂関家の正邸東三条殿や宝物の朱器台盤を接収し、氏長者の地位を剥奪して頼長に与えたとある・・・興味深いのは「忠通が持つ藤原師実・藤原師通の日記正本

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    2022年12月10日
  • 修羅奔る夜

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    東京で派遣社員として働いていた主人公の工藤紗栄子に、地元の青森の母より、ねぶた師で兄の春馬が重い病気であるとの連絡が来る。
    病状から早期の検査、治療が必要だが、本人はねぶたの制作を諦め切れず治療を拒んでいるという。
    紗栄子は仕事を辞め、取るものもとりあえず、帰郷する。
    亡き父もねぶた師だった工藤兄妹は病気と闘いながらねぶたの制作を決断。狙うは、ねぶた大賞。
    津軽衆のじょっぱりぶりの春馬に対して、出来過ぎな紗栄子の描かれ方に違和感を感じつつも、青森市民にとってのねぶた祭にかけるパッションが全編を通じて語られることで胸が熱くなる。
    青森出身のワタシとしては、ラッセラーラッセラーの掛け声を聞くともう

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    2022年12月04日
  • 修羅奔る夜

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    青森のねぶた祭りを題材にした小説。
    ねぶた制作師の兄が脳腫瘍になり、東京で夢を持ちながらも派遣社員として働いている妹が帰郷して兄をサポートしながらねぶたを制作する。
    スポンサー企業の厳しい注文やちょっとした裏切りや。しかしそれを逆手に利用してこれまでにない発想で乗り越える。
    そして直前に起こる事件。
    最後には関係者全員でこの逆境を跳ね返す。ストーリーとしては起承転結がわかりやすくなってはいるが、読んでいて感動を味あえる。
    仕事でねぶた祭り1週間前に青森に行ったことがあるが、あの大きなテントの中でこういった葛藤がそれぞれ大なり小なり行われていたのかと思うと、また青森に行きたくなる。

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    2022年12月01日
  • 夜の夢こそまこと 人間椅子小説集

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    ネタバレ

    元々、制作する楽曲の多くが、過去の文学作品を礎にしている人間椅子、彼らの作品が今度は小説のモチーフになったということで、いわば音楽界から文芸界への逆輸入、という発想がまず面白い。
    そして、そのような出自であるからして、彼らの楽曲がノヴェライズのベースとして馴染まない訳がない。
    まず選ばれた5曲を見てみると、1つは筋肉少女帯との共作だが、残り4作はすべて和嶋慎治氏の手による詞、ということに少し驚いた。
    また、著名な代表曲ばかりということはまったくなく、むしろコアなファン以外にはすぐにピンとこないであろう作品も。

    口火を切る大槻ケンヂ氏の「地獄のアロハ」、イカ天をリアルタイムで観ていた世代にとっ

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    2022年11月26日
  • 合戦で読む戦国史 歴史を変えた野戦十二番勝負

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    有名な小説家の作品だが、事実ベースで合戦を分析している。随所に簡略地図が掲載されているのは非常にありがたい。
    ある意味オーソドックスな、それでいて最近の研究も反映させた見解が並ぶので、昭和の通説や司馬史観で育った身としては興味深い話も多く、令和の歴史小説を読むための土台としても有益だと思う

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    2022年10月15日
  • 茶聖(下)

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    ■上巻は、覇者、蜜月、相克の3つの章立て。下巻は聖俗、静謐の2つの章立て。下巻の最後に、文庫特別収録として、著者インタビューがある。上巻・下巻ともに、今年6月に文庫化された。また、表紙は同じ金の茶室を模したものである。
    ■著者インタビューで、著者は日本史から日本の若者は多くを学んでほしい、そのために著者の歴史解釈力、ストーリーテリング力を駆使すると発言している。その言葉の通り、歴史小説だが現代に通じる教訓や考え方が様々なところに散りばめられている。
    ■下巻は、秀吉の九州征伐が終わり、小田原平定、山上宗二の処刑を経て、千利休の最期までとなっている。
    ■千利休の視点での構成となっており、戦国武将や

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    2022年10月02日