あらすじ
天下無双の名城・熊本城はこうして築かれたーー。極上の築城ロマン!
天正10年、京都本能寺で織田信長が弑された。家臣の木村忠範は、自らが作り上げた安土城を守るため、城を枕に討ち死にを遂げる。残された嫡男の藤九郎は、一家を守るために猛将・加藤清正に仕官した。荒れ狂う菊池川の治水工事、死と隣り合わせの朝鮮出兵……。父の遺した秘伝書を武器に数々の困難をくぐり抜けてきた藤九郎は、ついに築城家としての檜舞台、熊本城築城に挑む。威風堂々、熱涙必至の長編戦国ロマン!
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Posted by ブクログ
佐々成政は肥後一国54万石を秀吉から与えられたが、検地を急ぎすぎて一揆が起きてしまった。かなり大規模な一揆だったため秀吉が出張ってきて鎮圧したものの、佐々成政は切腹となる。
肥後は北半分19万5千石が加藤清正に、南半分14万石を小西行長に与えられたが、加藤清正はその時点で27才であり、それまでは3千石だった。とにかく家臣が足りない。尾張で募集をかけて補うことになった。
木村藤九郎は父が安土の普請奉行だった。加藤清正の部下となり、肥後に赴きたびたび氾濫する菊池川の整備の責任者にされてしまう。菊池川下流域を2本の川にかけかえる案ができたはいいが、自分につけられた部下もさることながら、村々から出てくる夫役さえうまくつかいこなせないが、なんとか人望を得ていく。
次に名護屋城築城を命じられた黒田家のお手伝い普請に。混沌とした中、石垣を作ったところで地震で多くの石垣は潰れる。秀吉の御成に間に合うのか。
朝鮮出兵は関わりなきものと思っていたが、日本式の城を築くらしい。大迷惑だなぁと思いつつ腹を決めてとりかかり、時々生きるか死ぬかの戦に巻き込まれる。7年が過ぎる。
いろいろなことがあったが、熊本城建設にようやく着手。しかし死期が迫っていたのだった。
Posted by ブクログ
黒南風の海の時からこの作家さんの描く加藤清正が大好き。
長短はあれど、それぞれの人生の中で精一杯何かを成すために生きることができれば、藤九郎の境地に至ることができるのかもしれない。
Posted by ブクログ
日本の城が好きです。特に巨大な建設物が大好きです。この物語の熊本城には行ったことはないけど、「加藤清正が建てた熊本城」・・・確かに表現は間違いじゃないけど、加藤清正が建てろと言った熊本城、が正解だろ!と感じる小説でした。
伊東潤の「江戸を造った男」と同じ感動を味わえる、かなりお勧めの一冊です。
熊本城復活にちょっとでも貢献するよう、訪問したくなりました。
Posted by ブクログ
「塞王の盾」から派生して辿り着いた。これも面白い。作者、加藤清正好きすぎない?ってくらい魅力的に書かれているし、安土城から名護屋城、大阪城、蔚山城を経て熊本城に至る流れもアツい。秘伝書頼みの仕官から最後の人間力による築城まで、ブラックな面も多分にあるけど、エンジニアとして羨ましい人生だなと。