伊東潤のレビュー一覧

  • 野望の憑依者(よりまし)

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    「野望に取りつかれた者は、いつか野望に滅ぼされる」高師直

    巻末の縄田一男との対談も面白い。司馬遼太郎や吉村英治や童門冬二など、様々な歴史小説家もいるが、時代が違えば求められるもの作家が伝えたいことも変わる。伊東さんの伝えたいことに、これからも耳を傾けていこうと思う。

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    2020年02月02日
  • 真実の航跡

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    責任の所在を曖昧にし、押し付けあい。今の組織の中にもあるのでは。その中で良心ともがく日々です。 そして、戦争というものが如何に過酷なものか、、、。

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    2020年01月10日
  • ライト マイ ファイア

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    実際に起きた2つの事件がモデルで、綿密に取材をした結果なのか、もしかしたら事件の真相はこれだったのかもと思わせるようなリアリティがある。

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    2019年11月22日
  • 城を噛ませた男

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    最初の僧侶の話はあっちこっち寝返りがすごくてその節操の無さに笑ってしまった。処刑された末弟の方がかっこよかったね。内心では弟のこと馬鹿にして自分が賢いみたいに思ってたみたいだけど、そんな賢くもないと思うんだけど。鯨捕りの人の話はあんまり気負わない人の方が強いってことかな?自分のやり方で一矢報いたからな、羽柴軍に。猪俣って人は1回、卑怯者の真田昌幸に騙されてるくせに、なんでまたそいつのこと信じるかね?アホかと思いました。椿の話は彦蔵は怪しいと思ったけど、市左衛門は分からなかった。

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    2019年11月20日
  • 黒南風の海 「文禄・慶長の役」異聞

    ネタバレ 購入済み

    主役の二人のことは正直あまり印象に残らなかった。それより主役ではないが、これに出てくる清正の方が印象に残った。勇猛果敢で威厳があって、家臣思いで。自分の与えられた道をまっすぐに突き進むイメージだが、ふとしたときに、儂は本当にこの道をそのまま突き進んでいってもよいのだろうか?と迷いを見せたりもする。そこがよかった。弟分の左京殿を自らの危険も顧みずに助けに行くところは、ちょっと泣けましたぞ。伊東先生、清正さんをかっこよく書いてくれてありがとうございました。

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    2019年11月20日
  • 峠越え

    ネタバレ 購入済み

    タイトルは本能寺の変のときの、家康の伊賀越えから来ています。そのタイトルにもなっている、クライマックスの出来事に向けて、家康が信長との関わりを回想する形で物語は進んでいきます。前半は結構コミカルな感じで、家康と家臣団とのやり取りにちょっと笑ってしまいました。肝心の最後の本能寺の変のときは、あ~そういうことにしたかと思いました。とにかく読んでみてほしいです。もしかしたらその可能性もあったかもと思われる方もいるかもしれません。

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    2019年11月17日
  • 決戦!本能寺

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    周辺人物の話が面白い

    書きつくされたテーマであるだけに、主役の信長.光秀以外の周辺人物の話が面白い。
    特に意外な視点から描かれた宮本昌孝の作品が気に入った。

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    2019年11月16日
  • 敗者烈伝<文庫版>

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    賢者は理屈で動き、愚者は感情で動く。何事も自責で考える。敗者の生き方には、身の処し方の指針が詰まっている。繰り返し参照したい。

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    2019年10月17日
  • 江戸を造った男

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    2019.10.01
    商人とはこのようなものであったかと思う。尊敬される人とはこのようであるのか!とも思わされた。
    しかし、人生の手本になるような一冊であった。

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    2019年10月01日
  • 決戦!本能寺

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    7人の作家が異なる主人公と視点、解釈で本能寺の変の顛末を描くアンソロジー。なので黒幕も作品毎に異なり、面白い。個人的には冒頭の織田信房編と5編目の細川幽斎編が良かった。特に織田信房編は君誰やねん???から終始定説の外を突っ走る展開でこんな本能寺があるのかと驚いた。
    結びの明智光秀編は光秀と彼を歴史の表舞台へ引っ張り出してきた信長の最後の対話が実に悲しい。

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    2019年09月23日
  • 横浜1963<文庫版>

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    ミステリーではあるけど、今まで読んだことないミステリーだった。(時代背景とか)
    またソニーとショーンの二人のどこか認め合ってる姿が小気味よく、引き込まれていった。

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    2019年09月17日
  • ライト マイ ファイア

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    99時代劇の印象があったけど、時代考証もさすが!赤軍派の内幕を描いた他の作家の作品よりずっとストーリーも文体も上手だと思う。一気に読みました。面白かった!

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    2019年08月24日
  • 真実の航跡

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    艦名や人物名が架空のものに変えられているが、ビハール号事件のドキュメンタリー的な小説と言えよう。ここに出てくる各軍人の実際の性格は不明だが、かなり史実を研究して書かれているように思われる。
    終戦記念日に近い時期、そして、軍内部の指揮命令や忖度といった時宜にかなったテーマなど、いま読むべき一冊であった。責任者が結果の責任を取る姿勢とか、戦中・戦後の日本の歩みなど、考えさせられるところが多い。

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    2019年08月12日
  • 横浜1963<文庫版>

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    伊東潤『横浜1963』文春文庫。

    これまで歴史小説を書いてきた著者が初めて書いたミステリー小説。

    容貌が米国人のハーフの日本人・ソニー沢田と容貌が日本人の日系米国人・ショーン阪口という二人の登場人物の設定が面白い。また、描かれている時代と事件はデイヴィッド・ピースの一連の作品を彷彿とさせる。

    読んでみると、ミステリー小説としてこれだけ起承転結がはっきりしているが珍しく、最終章でもう一波瀾あるなと思ったら、その通りであった。

    本作の舞台となる1963年と言うと終戦から18年が経過した高度経済成長期の最中にあり、戦争の面影など微塵も無いのかと思っていた。しかし、米軍が駐留する港町の横浜や横

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    2019年07月16日
  • ライト マイ ファイア

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    ページをめくる手が止まらない、史実を参考にした、上質なサスペンス。歴史小説が大好きで、著者の本はかなり読んでいるのだが、近現代モノは初めて。こちらもかなり面白い!ただ、終わりが少しあっさりしすぎている感じも。

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    2019年06月11日
  • 真実の航跡

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    本小説の一節。

    あの戦争は、日本が国際社会の一員になるために必要なもの、いわば通過儀礼のようなものだったんだ。明治日本は、ほかのアジア諸国と違っていち早く産業革命の恩恵を受けて近代国家へと変貌を遂げた。それゆえその後、欧米諸国に伍していけると勘違いしてしまった。その根拠のない自信が孤立を招いた。今回の大戦で、日本は外交的に孤立しては駄目だということを痛感しただろう。それが分かった今、初めて日本は諸外国の立場を重んじ、痛みを分かち合える国際社会の一員として生まれ変われるはずだ。それを思えば、彼らは、これからの日本の礎を築いたことになる戦死者たちは無駄に死んだんじゃない。

    久々に精神性の高い小

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    2019年05月18日
  • 峠越え

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    家康のみならず家臣団の人物像を魅力的に描いたエンターテインメント作品。本能寺の変の独自解釈は、なかなか興味深かった。師である太原雪斎の言を反芻するシーンや家康の所々でのボヤキが絶妙でした。

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    2019年05月07日
  • 走狗

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    人間の善悪は表裏一体であり、誰もが両面を持ち合わせている。一度誰かの(何かの)走狗になった人間は、そこから抜け出すことはできない。目的が正しければ、いかなる手段を取ることも肯定されるのか、否、それは結局全ての人を不幸にする。著者の人間理解が次から次へと表現されている。
    利良がダークサイド?に堕ちる過程の描写が少々淡白なのが気になるが。

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    2019年05月06日
  • 修羅の都

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    鎌倉幕府誕生直後から源頼朝死去までの治世を北条政子視点で読み解くという実にマニアックでよい時代小説。特に晩年の源頼朝がアルツハイマーだったという大胆な設定にすることにより、現代のそこかしこで起きている高齢家庭問題、あるいは企業の継承問題とシンクロするという作者の狙いが大当たりした作品となっているように思える。政子さん、がんばった、がんばったよね!

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    2019年01月05日
  • 決戦!大坂城

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    決戦シリーズを初めて読みました。同じ出来事でも、当然ながら作家さんにより解釈が違うので面白いですね。大阪に移住したので読んでみようと手を伸ばしましたが、より大阪を好きになれた気がします。他の決戦シリーズも読んでみたいです。

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    2018年11月15日