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江戸の都市計画・日本大改造の総指揮者、その名は河村瑞賢!
伊勢の貧農に生まれた河村屋七兵衛(のちの瑞賢)は、苦労の末に材木屋を営むようになり、明暦の大火の折に材木を買い占めて莫大な利益を得る。
その知恵と並はずれた胆力を買われた七兵衛は、食糧不足に悩む巨大都市・江戸の暮らしを潤すため、日本列島の海運航路の開発を幕府より命じられる。
その後も、大坂・淀川治水工事、越後高田藩の銀山開発など、幕府の数々の公共事業に関わるようになり、江戸という時代を縁の下から支えるインフラ構築事業に邁進していく・・・・・・。
新井白石をして、「天下に並ぶものがいない富商」と唸らせた男の波瀾万丈の生涯を描く長編時代小説!
伊東潤デビュー10周年記念作品。
Posted by ブクログ 2023年09月05日
(1)読んだ本
システムエンジニアとして知恵と胆力で危険をくぐり抜け、江戸時代の各種インフラ構築事業に邁進していく「江戸を造った男」を読んだ。
こんな立派な人が江戸の始めにいたことを知らなかった。新井白石との交流や、堀田正俊の刃傷事件のエピソードを絡ませながら、その活躍は見事である。
そして、いつか...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月02日
以下、本文より引用。
「わいなんか、取るに足らない男です。」
「人なんてものは皆、取るに足らないもんさ。
だがな、取るに足らない男ほど何事にも真摯に取り組む。
そして成果を出す。その見本があんたさ」
七兵衛と宗甫が声を上げて笑った。
「いかにも、わいの人生はその繰り返しでした。
人よりも劣るから人よ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月04日
河村瑞賢。まさに江戸時代の日本を造り上げた偉人。東回り航路、西回り航路などの海運の基礎を構築、さらに治水工事や銀山採掘などにも貢献し、初期の江戸時代の経済の根幹を支えたと言っても過言ではない。
本当にこんなすごい人がいたという事に驚きました。
商人ではあるが、目先の小利にはこだわらず、万民のために働...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月12日
河村瑞賢という名前は歴史の教科書で
東廻り、西廻りの航路を考案した人物として載っていた記憶があったけど、本作を読んですごい人だなとしきりに感心。
明暦の大火で、建物には木材が必要だと気付いて、木材を
調達して財をなすものの、そのお金でお米を買って、明暦の大火で被災した人々に、お粥をふるまった話もび...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月08日
立て続けに似たような題名の本を読んだ。
「家康、江戸を建てる」と本作「江戸を造った男」
「家康~」は主人公がたくさん、本作は河村瑞賢ただ一人。教科書にも名前が出ていたような気がする。
ただ本作は子供向け偉人伝みたいな造りで、成功、成功、また成功、ちょっぴり挫折みたいな。
気分爽快だけど、ちょっと悲哀...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月04日
めっちゃ面白い。
タイトルに引っ張られる感はありますが、江戸をと言うより、国を造ったと言っても過言じゃないかも。
ものすごく勉強になったのは、人間は安きに流れやすいのに、何とかしてやろうと思い詰めるほど考えて、考えて、考えて、やり抜くのは大切なこと。
今一度自分のやってることを振り返らねばと思った次...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年01月14日
時代物は得意ではないのだが、これは非常に興味深く面白く読むことができた。かなり大作で長編だったが、引き込まれて読み終わった。
史実をベースにしたフィクションなのだろうけれど、何かを成し遂げる大変さと信念の大切さ見たなものを感じさせられた。今の政治家に欠けているものかも知れない。
いわゆるプロジェクト...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年03月09日
高田屋嘉兵衛は海商だから分かるけど、この時代に国(藩)をまたいで終生活躍する政商なる者がいたのには驚いた。我が郷土にも清原太兵衛とか周藤弥兵衛とかの公人、私人が治水に挑む土木工事で功名を得るが、河村屋七兵衛のスケールは凄まじい。城米廻漕、治水、灌漑、鉱山採掘などなど、ことごとく成果を収める。難事業の...続きを読む
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