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江戸の都市計画・日本大改造の総指揮者、その名は河村瑞賢!
伊勢の貧農に生まれた河村屋七兵衛(のちの瑞賢)は、苦労の末に材木屋を営むようになり、明暦の大火の折に材木を買い占めて莫大な利益を得る。
その知恵と並はずれた胆力を買われた七兵衛は、食糧不足に悩む巨大都市・江戸の暮らしを潤すため、日本列島の海運航路の開発を幕府より命じられる。
その後も、大坂・淀川治水工事、越後高田藩の銀山開発など、幕府の数々の公共事業に関わるようになり、江戸という時代を縁の下から支えるインフラ構築事業に邁進していく・・・・・・。
新井白石をして、「天下に並ぶものがいない富商」と唸らせた男の波瀾万丈の生涯を描く長編時代小説!
伊東潤デビュー10周年記念作品。
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Posted by ブクログ
(1)読んだ本
システムエンジニアとして知恵と胆力で危険をくぐり抜け、江戸時代の各種インフラ構築事業に邁進していく「江戸を造った男」を読んだ。
こんな立派な人が江戸の始めにいたことを知らなかった。新井白石との交流や、堀田正俊の刃傷事件のエピソードを絡ませながら、その活躍は見事である。
そして、いつか機会を見つけてこの偉人の足跡を辿りたい。
(2)感想
感動したポイントをビジネス、人としてのありかた、リーダ、仕事に対する心構え、家族愛に分類し、主人公のセリフをもとに、感想を述べたい。それらの一言一言に重みがある。
①ビジネスの基本
「あきないとは人のしないことをし人の望むものを望む形で供すること、目先の理にこだわらず大局観を持ち 互いの利を考える、今自分が何をすべきかを常に考える」
まさに特許やビジネス特許のことであり、Windowsの発明者ビル・ゲイツやアイフォンの発明のスティーブ・ジョブズが実行したことそのものである。
②人としてのあり方
「自分の人生は自分で決めよ、 責を追うのも自分だ、人はこの世にその恩を返すこと。自分より優れているものに対して敬意を払え」
古今東西の人としてのあり方である。簡単なようで難しい。
③リーダ、仕事に対する心構え
「最後の最後まで諦めるな、心地よく働ける 仕組みが大事、日々 小目標を設定し それを達成させよ」
部下掌握の基本であるが、なかなか実行できない。
だから、気持ちを掴んで仕事をさせよとか、ワンページでまとめよとか、PDCAが今でも不文律である。
④家族愛
「どんな悲しみでも前を向いて進む、丈夫な体に産んでくれた両親には大感謝」
苦しかったはずである。愛息を2人もなくした悲しみは想像ができない。また、健康な身体は、基本中の基本で、父母のお陰であり、自分も同感である。
(3)自分が学びたい点
①今を精一杯生きる
②細かいことをおろそかにしない
③自分の人生は自分で決める
以上
Posted by ブクログ
以下、本文より引用。
「わいなんか、取るに足らない男です。」
「人なんてものは皆、取るに足らないもんさ。
だがな、取るに足らない男ほど何事にも真摯に取り組む。
そして成果を出す。その見本があんたさ」
七兵衛と宗甫が声を上げて笑った。
「いかにも、わいの人生はその繰り返しでした。
人よりも劣るから人よりも懸命に働く。それだけです。」
「それが、あんたって男を築いたんだね」
宗甫は、「作った」ではなく「築いた」という言葉を使った。
その理由が、七兵衛にもよく分かる。
「宗甫さんも一芸を極めに極めた。
それで、どれだけの人が喜んだか分かりません」
「そう言ってくれると、人生の終わりを前にして、
晴れがましい気分になるってもんだ」
高らかに笑おうとして、宗甫は顔をしかめた。
痛みに耐えかねているのだ。
「七兵衛さんよ、これからの時代、
皆、あんたに倣って生きていくことになる」
「何てことをー」
七兵衛はこれまで、そんなことを思ったことなどない。
ただ、立ちはだかる問題を一つひとつ解決してきただけである。
Posted by ブクログ
河村瑞賢という名前は歴史の教科書で
東廻り、西廻りの航路を考案した人物として載っていた記憶があったけど、本作を読んですごい人だなとしきりに感心。
明暦の大火で、建物には木材が必要だと気付いて、木材を
調達して財をなすものの、そのお金でお米を買って、明暦の大火で被災した人々に、お粥をふるまった話もびっくりしたが、なによりも、流れてきたナスやキュウリで、漬物を作って商売したりとアイデアもさることながら、ある程度商売が軌道に乗ったら、ほかの人にさっさとゆずりわたすあたりも
すごい。それで本来材木商でありながら、新田開発、銀山開発、航路開発といったプロジェクトに幕府の老中、大老に次々任命される。これ読んでみるといかに今の政治家が自分たちのためにしか政治を行っていないのがよくわかる。
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