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Posted by ブクログ
伊東潤氏の作品としては近代歴史ということで随分と毛色が違うのかな?と思いましたが、史実を的確にわかりやすく伝えようとされている点は他の作品と全く変わらず読みやすい作品でした。
よど号ハイジャック事件というのは私が生まれる前の事ですので、あまり良くわかっていませんでした。よくTV番組で特集を組まれているのを見た記憶程度を持ち合わせていたレベル。
TV番組では起こった事象を表面的に解説したり、被害者の視点に立って解説されたりというレベルですので、語られない(語れない)事実もあるのだろうと思います。
伊東潤氏は他の作品においても、その場にいるかのような表現をされ、どちらか一方の視点だけではなく、何が事実なのかという点に力を入れて書かれていると思います。
ハイジャックという事実は知っていましたが、犯人グループが北朝鮮に亡命し、その後どのような生活を送って今に至っているのか?事実はわからない。
北朝鮮の拉致監禁事件ともつながりがあるのかもしれない。
今まさに起こっているアメリカ・中国・韓国・北朝鮮とのやり取り、南北朝鮮統一に
向けた様々な交渉にも繋がっているのかもしれない。
様々な憶測を呼ぶものと思われますが、そういった事を考えるきっかけを与えてくれる。
犯人が悪くないということは決して無いが、そこに至る背景や、裏で糸を引く人物の存在など本当にこの事件を起こした原因はなにか、二度とこのようなことを起こさないようにできないのか。
平成も終わろうとするこの時期に読めたことは貴重な機会を頂いたと理解します。
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