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「よど号」ハイジャック実行犯に公安がいた!?1970年のハイジャックと簡易宿泊所放火事件。警察官・寺島が入手したノートの「1970」「H・J」の意味とは―― 45年の歳月を経て、過去と現在の2つの事件が結びつく時、男たちの「正義」を懸けた最後の戦いが始まる。現代史の〈闇〉に迫る、怒濤の公安エンターテインメント
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Posted by ブクログ
読んだ後はしばらく余韻が続きました。 満足感はかなり得られると思います。 かなり練られていてすごい話でした。
「ライト マイ ファイア」(伊東潤)を読んだ。 これ面白い!もうイッキ読みでした。 伊東潤、新たなステージに到達! 1958年生まれの私はあの時代の高揚感も倫理の欠如も無分別さも本当には知らない世代だ。自分のことなので想像はつくが、あと5年早く生まれていたらやばかっただろうな。
伊東潤氏の作品としては近代歴史ということで随分と毛色が違うのかな?と思いましたが、史実を的確にわかりやすく伝えようとされている点は他の作品と全く変わらず読みやすい作品でした。 よど号ハイジャック事件というのは私が生まれる前の事ですので、あまり良くわかっていませんでした。よくTV番組で特集を組まれてい...続きを読むるのを見た記憶程度を持ち合わせていたレベル。 TV番組では起こった事象を表面的に解説したり、被害者の視点に立って解説されたりというレベルですので、語られない(語れない)事実もあるのだろうと思います。 伊東潤氏は他の作品においても、その場にいるかのような表現をされ、どちらか一方の視点だけではなく、何が事実なのかという点に力を入れて書かれていると思います。 ハイジャックという事実は知っていましたが、犯人グループが北朝鮮に亡命し、その後どのような生活を送って今に至っているのか?事実はわからない。 北朝鮮の拉致監禁事件ともつながりがあるのかもしれない。 今まさに起こっているアメリカ・中国・韓国・北朝鮮とのやり取り、南北朝鮮統一に 向けた様々な交渉にも繋がっているのかもしれない。 様々な憶測を呼ぶものと思われますが、そういった事を考えるきっかけを与えてくれる。 犯人が悪くないということは決して無いが、そこに至る背景や、裏で糸を引く人物の存在など本当にこの事件を起こした原因はなにか、二度とこのようなことを起こさないようにできないのか。 平成も終わろうとするこの時期に読めたことは貴重な機会を頂いたと理解します。
伊東さんの歴史小説ばかりを追っていましたが、この現代史のミステリーも超おもしろい。 よど号ハイジャックと簡易宿泊所の放火事件を見事に繋げたこの点と線の描写は秀逸です。 一気読みは間違いなし、おもしろ過ぎです。ドラマ化、いや映画化を激しく希望する。
実際の事件を扱っているので、興味深く読めた。主人公の心の揺れも、きっとこんな人もいただろうなという気持ちにさせられる。この時代には生きてないけど、焦燥感とか喪失感とか若者にはあったんだろうなーということをつねづね思う。読後感も大変良いなと思います。
生まれた頃の話し、よど号、あさま山荘…。正直あまり興味がなく、この本もかなり躊躇しました。 が、おもしろかった。この分厚い本の後半は一気に読んでしまった。 どこまでが事実なのか、考えさせられる物語でした。 さすが、伊東潤! ハズレないです!
歴史小説でない伊東潤氏の小説。 2015年に川崎で起きた簡易宿泊所火災と1970年に発生したよど号事件をモチーフにした作品で、70年の学生運動の熱狂と、現代での事件サスペンスが交互に展開し、読み応え充分。 いやあ、歴史小説でなくても、いけるんですね。
伊東潤さんによるよど号ハイジャック事件をモチーフにした骨太警察小説。1970年代のハイジャック事件をめぐる実行犯の中に公安警察官がスパイとして潜り込んでいたというストーリー。現代パートと1970年代パートが交互に進み、物語が進むにつれて現代で起きた簡易宿泊所放火事件と1970年代のハイジャック事件が...続きを読む結びついていく。1970年代パートは日本だけでなく、さまざまな国々で展開するので、(スパイということがバレるのかバレないのかも含め)最後まで緊張感MAXで読むことができた。
実際に起きた2つの事件がモデルで、綿密に取材をした結果なのか、もしかしたら事件の真相はこれだったのかもと思わせるようなリアリティがある。
99時代劇の印象があったけど、時代考証もさすが!赤軍派の内幕を描いた他の作家の作品よりずっとストーリーも文体も上手だと思う。一気に読みました。面白かった!
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