伊東潤のレビュー一覧

  • 浪華燃ゆ

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    長いこと関西に住みながら、大塩平八郎の乱の詳細は知らずに過ごしてた。目的は崇高でもやはり周囲が諌めたことの方が正しかったのかもしれない。暴力革命は大衆の支持を得られない。勇気ある対話を続けるしかないと心得るべきだった。

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    2024年01月12日
  • 囚われの山

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    ネタバレ

    「八甲田雪中行軍遭難事件」で吹雪の中に姿を消したある一等卒のまさかの運命に迫る歴史ミステリー。
    悲劇の結末が既にわかっている歴史を再びなぞっていくのは覚悟がいるが、生還を予感させるプロローグの稲田一等卒の身に何が起こったのかを紐解いていく過程は非常に興味深く、過去パートの生死をさ迷う緊迫感は目を逸らせず。
    なので、謎を追う雑誌記者の菅原のプライベートパートはちょっと煩わしかったかなw
    でも読み終えてみれば、菅原のモンスター妻や考えが読めない桐野のような女に「囚われ」るのは雪山並みの非常事態…かもしれない。

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    2024年01月11日
  • 天下人の茶

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    ネタバレ

    表立って話に関わる場面は多くはないが、それぞれの話の主となっている人物たちに大きく影響を与える千利休の姿がとても不気味な感じがした。
    また、豊臣秀吉との関係性も、これまで良く取り扱われるものとは異なっており、そこがまた面白かった。

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    2024年01月02日
  • 峠越え

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    ネタバレ

    伊賀越えに至るまでの徳川家康の内面が、作者独自の見解で描かれておりとても面白かった。
    また、本能寺の変の動機がただの明智光秀の謀反ではないという点や、徳川家康もただ織田信長に従順なだけではないというのもとても興味深い内容だった。

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    2023年12月31日
  • 覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子【電子特典付】

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    乙巳の変、俗に言う大化の改新で暗殺された蘇我入鹿の祖父蘇我馬子の物語。中国に認められ、三韓の上に置かれる仏教国家を蘇我氏よ主導で作る野望を胸に物部氏や崇峻天皇、厩戸皇子を暗殺し、蘇我氏の栄華の元となる。厩戸皇子の優秀さが石田三成と被るような印象を持つ書き方で新しかった。

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    2023年12月22日
  • 歴史作家の城めぐり――戦国の覇権を競った武将たちの夢のあと<特典付電子版>

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    関東を中心とした戦国時代の土城の紹介。
    歴史作家が書いているため、その城の背景が考え抜かれている。

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    2023年12月17日
  • 野望の憑依者(よりまし)

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    南北朝時代のことをあまり知らなかったけど、けっこうスケールの大きいことやってたんだなーと。
    二転三転してちょっと複雑すぎるので、どこかの期間に絞った方がもっと面白かったと思う。

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    2023年12月12日
  • 北条五代 下

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    ■北条氏康・氏政・氏直になり滅亡するまで。
    ■関東から見た上方(信長・秀吉)の動きという視点が新鮮。上野、下野の国衆・土豪の降伏・離反、常陸の佐竹、安房の里見の抵抗に懊悩する北条の当主たちの描写も新鮮。
    ■一方で、氏康の器量は戦国大名の中でも上位と思うが、この本からは感じない。史実に忠実だと思うが、結局北条がなぜ滅びる運命になったのか、示唆的な描写はなかったように感じた。

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    2023年11月12日
  • 茶聖【電子特典付】

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    本能寺の変以降の千利休の一生を描いた物語。
    秀吉が暴走していく中で、世の中を争いのない静謐に導こうと奔走する正義の人として書かれていた。元々千利休に正義の印象は持っていなかったが、物語として面白く、特に後半は緊迫感もあってドキドキしながら読めた。

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    2023年11月11日
  • 浪華燃ゆ

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    大塩平八郎の話。
    大塩が言っていることも分かるし、思いも分かる。しかし、どうしようもならないこともある。どんどん尖って、追い詰め、追い詰められていく。
    それでも、自分が出来ることを信じて、発信していくしかないのだな。

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    2023年10月27日
  • 虚けの舞

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    織田信雄と北条氏規、どちらも戦国の檜舞台には上がらない人物と思っていたが最近読んだ本に氏規がよく登場し魅力を感じて本書を購入。
    武将としての才能に優れていたが生まれが四男ということで運に恵まれなかった氏規、信忠の死によって織田家の中心と成り上がったがほぼ才能のない信雄。
    どちらも時代と秀吉に翻弄され苦渋の人生を選ばされるのに無力感が伝わる。
    特に信雄は惨めさが情けないのだが、なんとなく共感できる。弱いサラリーマンのようだ。
    氏規についてはもっと活躍して欲しかったと思うし、家康の側室のお久との関係も切ない。そんなとこまで運がなかったのか。

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    2023年10月15日
  • 家康謀殺

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    中短編集、桶狭間から大阪の陣までの連作。
    「雑説扱い難く候」
    「上意に候」
    「秀吉の刺客」
    「陥穽」
    「家康謀殺」
    「大忠の男」
    「ルシファー・ストーン」
    どれも、歴史上有名ではない人々が主人公。伊東潤はこういう名もなき人々を描かせたら日本一だとおもっている。

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    2023年09月29日
  • 戦国無常 首獲り

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    どの人物も名のある武将ではなく雑兵や名を後世に大きく残した人物などではないが、だからこそ、人間らしい葛藤などを感じることができた。

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    2023年09月29日
  • 真実の航跡<文庫版>

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    日本人とは何か、敗戦国の人権は、いろいろ考えさせられた本でした。
    難しい、また、とても、とっつきにくい印象のある法廷ドラマを熱く、おもしろく、読みやすく書いているさすが伊東潤。
    モデルとなった事件はまったく知らず、日本人であるならば読んでおくべき一冊だと思った。

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    2023年09月24日
  • 天下大乱

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    関ヶ原の戦い前後を、家康目線、毛利目線で交互に語られる。後半はスピード感が増して一気に読んだ。信長は、家来を牛馬の如く扱い、挙句に家臣に反乱されて命を失った。秀吉は甘言を言う家来しか好まなかった。というような文が心に残る。家康には葉に絹着せぬやり取りをする家来があり、最後は家康が決断したようだ。また読み返す時は、正信、広家に注目して読みたい。

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    2023年09月03日
  • 真実の航跡<文庫版>

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    戦争の後の混乱に法の正義はないか。現在、五十嵐のような人はいるのだろうか。戦前の教育を受けた筋の通った人物。立場に応じた責任と、それを全うする精神力。法廷合戦を想像していたが、回想と現在の繰り返しが、リアルさを強調していて、重奏する物語の醍醐味がかんじられた。

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    2023年08月31日
  • 西郷の首

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    「生き胴」という刑法を知りました。よく考えるなと思います。今の時代とは価値観が違うのでしょうが人の命が信念(目的?)より軽い。時代が変わったとき、その波に自分はどう乗るか。あるいは乗らないか。千田と島田それぞれの生き様でした。

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    2023年08月30日
  • 国を蹴った男

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    一つの短編はとても上手く作られていると思います。でも、なんとなく出来すぎていて、司馬さんの域ではないかな?そんなこと言える立場ではありませんが

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    2023年08月29日
  • 修羅奔る夜

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    振興会の方々の「女には無理やろ」的空気、ねぶたを愛するが故に起こる兄との衝突、治療に専念して欲しい兄嫁とのすれ違いなどなどの困難に負けず立ち向かう紗栄子がかっこよかったです。最後の「東京で私のねぶたさ作ります」という言葉がよかったです。

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    2023年08月27日
  • 囚われの山

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    世界登山史上最大級の遭難と言われる1902年(明治35年)の八甲田雪中行軍遭難事件。
    新田次郎氏著の『八甲田山死の彷徨』を原作として、1977年に映画化された『八甲田山』。
    軍規を盾に、兵隊に強要する理不とも云える命令、そのために生じた悲惨な事態が描かれていた。

    雪中行軍の特集記事を書くにあたって、歴史雑誌編集者の菅原誠一が資料を調べていると、行軍総数210名中、遭難者数は199人とされているのだが、実は200人だったのではとの疑問点を見つける。
    この1名の兵隊は、何らかの事情があって軍が隠蔽したのではと推測し、その真相に迫ろうと八甲田に取り憑かれたように資料収集と現場での取材に入り込んで行

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    2023年08月17日