伊東潤のレビュー一覧

  • 茶聖【電子特典付】

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    本能寺の変以降の千利休の一生を描いた物語。
    秀吉が暴走していく中で、世の中を争いのない静謐に導こうと奔走する正義の人として書かれていた。元々千利休に正義の印象は持っていなかったが、物語として面白く、特に後半は緊迫感もあってドキドキしながら読めた。

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    2023年11月11日
  • 浪華燃ゆ

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    大塩平八郎の話。
    大塩が言っていることも分かるし、思いも分かる。しかし、どうしようもならないこともある。どんどん尖って、追い詰め、追い詰められていく。
    それでも、自分が出来ることを信じて、発信していくしかないのだな。

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    2023年10月27日
  • 虚けの舞

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    織田信雄と北条氏規、どちらも戦国の檜舞台には上がらない人物と思っていたが最近読んだ本に氏規がよく登場し魅力を感じて本書を購入。
    武将としての才能に優れていたが生まれが四男ということで運に恵まれなかった氏規、信忠の死によって織田家の中心と成り上がったがほぼ才能のない信雄。
    どちらも時代と秀吉に翻弄され苦渋の人生を選ばされるのに無力感が伝わる。
    特に信雄は惨めさが情けないのだが、なんとなく共感できる。弱いサラリーマンのようだ。
    氏規についてはもっと活躍して欲しかったと思うし、家康の側室のお久との関係も切ない。そんなとこまで運がなかったのか。

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    2023年10月15日
  • 家康謀殺

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    中短編集、桶狭間から大阪の陣までの連作。
    「雑説扱い難く候」
    「上意に候」
    「秀吉の刺客」
    「陥穽」
    「家康謀殺」
    「大忠の男」
    「ルシファー・ストーン」
    どれも、歴史上有名ではない人々が主人公。伊東潤はこういう名もなき人々を描かせたら日本一だとおもっている。

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    2023年09月29日
  • 戦国無常 首獲り

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    どの人物も名のある武将ではなく雑兵や名を後世に大きく残した人物などではないが、だからこそ、人間らしい葛藤などを感じることができた。

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    2023年09月29日
  • 真実の航跡<文庫版>

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    日本人とは何か、敗戦国の人権は、いろいろ考えさせられた本でした。
    難しい、また、とても、とっつきにくい印象のある法廷ドラマを熱く、おもしろく、読みやすく書いているさすが伊東潤。
    モデルとなった事件はまったく知らず、日本人であるならば読んでおくべき一冊だと思った。

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    2023年09月24日
  • 天下大乱

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    関ヶ原の戦い前後を、家康目線、毛利目線で交互に語られる。後半はスピード感が増して一気に読んだ。信長は、家来を牛馬の如く扱い、挙句に家臣に反乱されて命を失った。秀吉は甘言を言う家来しか好まなかった。というような文が心に残る。家康には葉に絹着せぬやり取りをする家来があり、最後は家康が決断したようだ。また読み返す時は、正信、広家に注目して読みたい。

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    2023年09月03日
  • 真実の航跡<文庫版>

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    戦争の後の混乱に法の正義はないか。現在、五十嵐のような人はいるのだろうか。戦前の教育を受けた筋の通った人物。立場に応じた責任と、それを全うする精神力。法廷合戦を想像していたが、回想と現在の繰り返しが、リアルさを強調していて、重奏する物語の醍醐味がかんじられた。

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    2023年08月31日
  • 西郷の首

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    「生き胴」という刑法を知りました。よく考えるなと思います。今の時代とは価値観が違うのでしょうが人の命が信念(目的?)より軽い。時代が変わったとき、その波に自分はどう乗るか。あるいは乗らないか。千田と島田それぞれの生き様でした。

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    2023年08月30日
  • 国を蹴った男

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    一つの短編はとても上手く作られていると思います。でも、なんとなく出来すぎていて、司馬さんの域ではないかな?そんなこと言える立場ではありませんが

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    2023年08月29日
  • 修羅奔る夜

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    振興会の方々の「女には無理やろ」的空気、ねぶたを愛するが故に起こる兄との衝突、治療に専念して欲しい兄嫁とのすれ違いなどなどの困難に負けず立ち向かう紗栄子がかっこよかったです。最後の「東京で私のねぶたさ作ります」という言葉がよかったです。

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    2023年08月27日
  • 囚われの山

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    世界登山史上最大級の遭難と言われる1902年(明治35年)の八甲田雪中行軍遭難事件。
    新田次郎氏著の『八甲田山死の彷徨』を原作として、1977年に映画化された『八甲田山』。
    軍規を盾に、兵隊に強要する理不とも云える命令、そのために生じた悲惨な事態が描かれていた。

    雪中行軍の特集記事を書くにあたって、歴史雑誌編集者の菅原誠一が資料を調べていると、行軍総数210名中、遭難者数は199人とされているのだが、実は200人だったのではとの疑問点を見つける。
    この1名の兵隊は、何らかの事情があって軍が隠蔽したのではと推測し、その真相に迫ろうと八甲田に取り憑かれたように資料収集と現場での取材に入り込んで行

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    2023年08月17日
  • 家康謀殺

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    伊藤潤は短編小説の人だと思っている.歴史に埋もれた人物を主人公に仕立てるのが抜群に上手い.
    本書は戦国から大阪の陣までを背景に綴られた短編集で,期待に違わぬ面白さ.

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    2023年08月17日
  • 城を攻める 城を守る

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    小説家である著者は、自著の作品の根拠として城を研究してきた。その成果が本書であろう。それも、現存または復原天守だけではなく、山城までを含め、城郭攻防という視点から書かれていることに好感を覚える。北海道から鹿児島までの城を順に紹介するが、やはり西に行くほどエピソードが増えていくのが面白い。最後の熊本城は、日本の内戦の終焉という意味でも象徴的な城だ。中世の城址に近世の模造天守を建築してしまったり、復原天守にエレベーターを設置する・しないで揉めてしまう我が国。遺構の少ない山城は見向きもされない悲しさを感じた。

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    2023年08月14日
  • 一睡の夢 家康と淀殿

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    ネタバレ

    大坂 冬の陣夏の陣を時を遡りながら描いた小説。
    家康と淀君は並び書かれている本はこれまであまりなかったけれどこういう視点もあり。

    充実した読書タイム。
    大河ドラマの面々の顔が浮かぶけれど、ふ~む。
    違うなぁやっぱり。

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    2023年07月31日
  • 囚われの山

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    日本人は「空気を読んで忖度する」事に関してどの民族よりも秀でている。その塊のような八甲田山雪中行軍遭難事件を伊藤潤先生が現代と当時を行き来しつつ物語りにしてて面白い。

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    2023年07月23日
  • 巨鯨の海

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    捕鯨を題材にした作品なので、鯨と人との勇壮な闘いが物語の中心なのだろうと勝手に思い込んで読み始めたのだが、視点が違っていた。
    飢えて死ぬことが珍しくなかった時代に、鯨を捕ることで、地域全体が栄え、支え合って生きていける。集団で闘えば、集団みんなが生きていける。生きていくために強固に結びつき、生きていくためには強固に結びつかなければならない。その閉じた社会を維持するための絶対的な掟の下で、闘って生活の糧を得るために、特殊技能を磨き上げていく。それが生きることの全て。
    集団として生きる個。生きる手段が生きる目的だった。そこに訪れた時代の大きな転換。題材は捕鯨ではなかったのかもしれない。

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    2023年06月20日
  • 囚われの山

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    八甲田山の話がこれほど壮絶だったとは。当時の軍部のどうしようなさに怒りがわいてくる。ミステリ仕立てになっているところもめちゃくちゃ面白くて一気読みだった。

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    2023年06月18日
  • 囚われの山

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    エピローグの途中までは凄く良かった。
    結末にはホントに漫画の様に、頭の先からつま先までゾゾゾっと悪寒が走った。
    最後の最後は要らなかったんじゃないかなぁ

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    2023年06月12日
  • 一睡の夢 家康と淀殿

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    ネタバレ

    家康は信長・秀吉が無しえなかった権力の継承を
    願い、あらゆる知恵を注いできた(´・ω・`)
    本書では親の想い・子の束縛を逃れたい考えなど
    随所に差込まれ、私のしらない淀殿の清々しさも
    あいまって新鮮な印象の本となった
    タイトルどおり家康と淀殿の揺れ動く感情を時々
    の立場を踏まえた丁寧な描き方である

    日本人なら知り尽くしている時代背景もあるので
    細かく挟み込まれる過去の情景も、心情描写に役
    立っている・・・オリジナル小説なら煩雑で複雑
    怪奇となり読者は現在地を見失うだろう(´・ω・`)

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    2023年06月12日