伊東潤のレビュー一覧
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信長、秀吉の影として、政治や武士社会において茶の湯を使って様々な利害調整をした男、千利休。当時茶の湯が無事にとってなくてはならない存在であったことが理解できた。茶の湯は、荒ぶる武士の心を鎮めるとともに、茶道具の価値を高めて富を得るために信長によって利用された。利休の立ち振る舞いや、秀吉との駆け引きなど、当時も今も相手の数手先を読むことの難しさや、武士社会の理不尽さをまじまじと感じさせられた。
個人的に面白いと感じたのは、利休と丿貫(へちかん)、前者は世のためにあらゆることを犠牲にし、後者は茶の湯そのものを極めることを生きがいにした男、対極のような人生だが、どちらの生き方が幸せだったのか、その -
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1902年1月23日、青森の駐屯地から陸軍第八師団第五連隊の210名が、豪雪の中、八甲田山への雪中行軍演習に出発した。だが、折からの天候悪化により猛吹雪で先が見通せず、道に迷い、199名の犠牲者を出す世界登山史上最大級の遭難件となった。 歴史雑誌の編集記者である菅原誠一は、特集企画のため、この八甲田雪中行軍遭難事件を調べるうちに、過去の「顛末書」には「遭難死200名」とあり、遭難兵士の人数が一致しないことに気付く。
取り憑かれたように青森で取材する菅原は、豪雪に消えた地元出身のもう一人の兵士・稲田庸三一等卒の存在を発見する。
稲田は歴史の闇に消された兵士なのかを調べようと