伊東潤のレビュー一覧

  • 夜叉の都

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    あまりここら辺の時代背景の作品は読んだこと無かったので、取っ付き難いところもあったが、しっかりとしたストーリー構成で良く仕上がった読み応えのある作品だったと思う。歴史の教科書で、鎌倉幕府を開いたのが源頼朝なのに、元寇や幕府終焉のときはなんで北条なの?と不思議に思っていた疑問がなんとなく分かった気がした。

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    2025年03月29日
  • 覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子【電子特典付】

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    飛鳥時代の勢力が拮抗している3人の物語。
    いろんな方向から読んでみるとより人間性が深まり歴史が面白くなる。
    この本の厩戸死亡説はなるほどだけれど、真実は誰にもわからない。

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    2025年03月23日
  • 威風堂々(下)-明治佐賀風雲録<文庫版>

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    日本の未来を拓いた男、「大隈重信」。その波乱の生涯。明治維新後、近代国家として世界にデビューした日本は、数多くの問題を抱えていた。大久保利通、伊藤博文、山県有朋をはじめとする薩長藩閥政治の壁にも怯まず、テロに遭い片足を失っても、国会開設、政党政治移行に向かう、幕末から大正へと駆け抜けた熱き生涯を描く。

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    2025年03月05日
  • 幕末雄藩列伝

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    仙台藩や加賀藩、庄内藩など、名前は知ってるけど何をしてたのかは分からない藩についてまとめているので、なかなか面白い。

    庄内藩については、戊辰戦争で活躍したというイメージは持っていたが、
    想像以上の強さに読みながら笑ってしまった。

    著者は小説家なので研究本ではないが、読ませる文章なので入門書としておすすめ。

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    2025年03月04日
  • 茶聖【電子特典付】

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    ネタバレ

    菊池雄星選手がメディアで、お薦めしていた本。
    世の中を戦のない静謐に導こうとした男の物語
    石田三成がかなり鼻につく役回りとなっていた。
    茶の湯を通して荒ぶる武士たちの気持ちを落ちつかせ目的に誘う姿はまさにフィクサー(傀儡師)
    侘びを見つけ、友を心配するノ貫の表現がとても人間らしく忌々しく美しかった。

    利休の妻、りきとの会話は年老いた夫婦の中に尊敬と愛が溢れ、理想の夫婦のように思えた。

    読後はお茶を飲みたくなる話だった。

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    2025年02月27日
  • 威風堂々(上)-幕末佐賀風雲録<文庫版>

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    天保9年。佐賀城下にひとりの男子が誕生した。幼名を八太郎、後の大隈重信である。激動の幕末に乗り出した重信は西郷隆盛や坂本龍馬をはじめ、錚々たる志士と巡り会い、佐賀、そして日本の未来のために奔走する!

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    2025年02月27日
  • 疾き雲のごとく

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    様々な人物の視点から「北条早雲」という人物が描かれており、スポットライトを当ててその歩みを見るのとはまた違った人物像を感じることができた。

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    2025年02月25日
  • 囚われの山

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    はじめて読む作家さんでしたが、もともと興味のあった遭難事故で、面白く読めました。

    小説とは少しずれるけど、正式名称は八甲田雪中行軍遭難事件なんですね。事故じゃなくて事件ということは、やはりどこかに故意が働いてたという解釈なのでしょうか

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    2025年02月02日
  • デウスの城

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    織豊期~江戸初期のキリスト教を描く。
    宗教をさまざまな角度から描き、その描かれ方によってさまざまなことを考えさせられた。

    三人の登場人物が三位一体であるという構成。ハライソも極楽もなく、今、目の前にこそ幸せがあるということ。ハライソを信じさせそこに導くことも役割であるという、ひとつ上のフェーズからの物の見方。

    様々な立場の、様々な思考がある。それが人間。

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    2025年01月13日
  • 囚われの山

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    新田次郎の八甲田山を前に読んでいたので、また八甲田山が読めると楽しみにしていた。さらには、ハズレ無い歴史小説を書く伊東潤氏であるし。
    八甲田山の行軍の様子はさすがで、寒い季節の電車の中で読んだときには、外がなおさら寒く感じた。
    人は何か重力のようなものに捉えられながら、生きていくものなのかなぁと納得しながら読んだ。

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    2025年01月08日
  • 夢燈籠-野望の満州

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    石原莞爾の依頼により満州で石油掘削を行う主人公。もしそれが成功していたら日本は戦争に突き進むことはなかったのか。しかし元々満州に石油はなかった。目論見が間違っていたのだ。
    そもそも満州建国へ突き進んだ戦略が間違いだったのではないのか。今となっては無意味な問いだが。

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    2025年01月05日
  • 決戦!大坂城

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    舞台は、冬の陣、夏の陣の大坂城。7人の作家が7人の武将を描くシリーズ。同じ人物でも書き手によって、まるで異なる人物のように感じるのも小説の面白さだ。太閤さんこと秀吉贔屓の関西人だからか冲方丁氏の「黄金児」は、家康をも翻弄させ対等に渡り合った秀頼が魅力的に描かれていてよかった。伊藤潤氏の「男が立たぬ」も、男が立たぬと筋を通した男たち、特に福島正則の弟・正守のカッコ良さが際立った作品だった。

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    2024年12月08日
  • 囚われの山

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    八甲田雪中行軍遭難事件を題材。ある歴史雑誌記者がこの事件に疑問を抱く。白い闇に消えた一人の兵隊の行方を追う。
    当時の遭難時の状況を赤裸々に描いている。
    ただし、最後のオチは、なんだよって感じですね。

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    2024年11月13日
  • もっこすの城 熊本築城始末【電子特典付】

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    期待通りの軽妙洒脱な文体でとても読みやすく、まさに一気読みでした。戦国末期の歴史好きにはお馴染みの頃の話でしたが、城作りという視点からの主人公の人生には、感動と共感しかありません。

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    2024年10月26日
  • 潮待ちの宿

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    先月、愛艇の⛵️ヨットで、北九州市を出航して、瀬戸内海の島々をアイランドホッピングした❗️
    その中に笠岡市の真鍋島に寄港した。
    確かに周りの島々は石の切り出しの跡が見えた。
    北木島や笠岡市本土には立ち寄っていないが、この「潮待ちの宿」で、情景が思い出され、物語りに没頭した❗️
    伊藤潤さんの次の小説が読みたくなった。

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    2024年09月03日
  • 城を攻める 城を守る

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    とても良い本です。城にはその時代までの経緯や、その当時の情勢、そして城主の思いが詰まっていると思います。実際に城を訪れるとその思いが伝わります。
    しかしながら、城は何のためにあるのかと考えると戦さのため、防御のためにあります。この本は今も残る城が専制国家の防御装置であり、そこで戦った人たちがいたことを伝えてくれます。五稜郭から熊本城まで人が生き、戦った記録としての城が明らかになります。
    多くの方に目にしていただきたいです。

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    2024年08月13日
  • デウスの城

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    宗教は深い。ただし信仰を持つ人間が強いか、持たない人間が強いかは何とも言えない。そして信仰は正義かそうでないかも何とも言えない。だからこそ現在に至るまで宗教を起因とした混沌がなくならないのだろう。

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    2024年08月07日
  • 天地雷動

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    武田信玄亡き後から長篠の戦いに至るまでの武田、織田、徳川、豊臣(羽柴)各家の動乱と策略が目まぐるしく描かれている。
    内部抗争に巻き込まれる武田勝頼に対し、着実に勢力を増していく信長の脅威がうまく描かれている。各武将のそれぞれ良いところと悪いところをうまく描きながら長篠の決戦まで持っていく筆致に引き込まれる。
    戦国時代に興味があるならぜひ読んでおきたい一冊。

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    2024年07月17日
  • 歴史作家の城めぐり<増補改訂版>【電子特典付】

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    とてもオーディブル向きな本だった。
    ラジオ番組を聴いているみたいな心地良さもあったし、城めぐりの表題にふさわしく沢山のお城を紹介してくれているのも良かった。
    地元の地名や城の名前があがると『え、あそこにお城なんてあったんだ』とか『あーそういう目では見てなかったなあ』とか、目の覚めるような気持ちになった。
    作業をしながら聞いていることもあり、ところどころ聞き逃しているところもあるので、時間を作って、こんどは書籍の方で読みたいなどと思った。

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    2024年06月20日
  • 琉球警察(文庫版)

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    戦後、本土復帰前を舞台に描く知られざる沖縄。主人公の公安としての姿と瀬長亀次郎との出会いをどう展開させるのか?創作でありながら、沖縄の当時の姿と、今に繋がるしがらみをこれでもかと、語る作品。ヤマトンチュウはこれを読んで考えを・・・!

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    2024年05月16日