伊東潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ着地に失敗した幻の"傑作"。
それでも、同じ人間として、極限まで頑張る姿に勇気をもらえるので星4つ。
もし貴方がドニー・アイガー著「死に山」を読んで面白かったのなら、「八甲田山雪中軍遭難事件」に潜む疑問を突いた本書は十分楽しめます。
以下はネタバレあります。
1902年1月199人もの犠牲者を出した八甲田山での雪中行訓練は、ソ連の南下策を念頭に陸軍で計画されたもの。
歴史雑誌編集者が社内企画で社運をかけたのがこの事件。そして調べれば調べるほど計画、装備(防寒対策)、組織体制が杜撰だったことが判明。
なぜ現地に精通した案内人をつけなかったのか、なぜ防寒対策を軽視したのか、な -
Posted by ブクログ
類まれなる知性と厳格さで、摂関家の再興に執念を燃やす左大臣・藤原頼長。権力を盤石にするため、多子を近衛天皇の入内(じゅだい)へと送り込む。しかし、頼長のあまりに潔癖で妥協を許さない政治手法は、周囲の貴族や皇族、台頭する武士たちの反発を招き、やがて時代は凄惨な内乱「保元の乱」へと突き進んでいく。政争の道具とされた多子が、滅びゆく頼長の背中を見つめながら見出した、自らの生き様とは。。。特徴は、王朝文化の終焉と退廃を見事に小説の中で描き切った点かな。そして、頼長の信念である「理」や「法」と、多子が抱く「情」との対立が物語の通奏低音となっており、読後には滅びゆく美しさと哀愁が深く残りまよ~。
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Posted by ブクログ
短編集なので、さらっと読むにはちょうどいい
読み易いし、ストーリーも面白い
一本一本ちゃんとしてて、考えさせられるところも多い
戦国武将の評価や人となりというのは
本当によくわからない
全てとは言わないが、かなりの部分は後世に面白おかしく作られたはずで、本当のことは誰にもわからない
江戸後期から維新の時代だってかなり怪しいわけで
ましてや信長や秀吉がどんな人間だったかなんてわかるはずがない
そういった意味では歴史物はやはりファンタジーと言うべきか
たまたま今大河ドラマで秀吉は出てくるが
あんなにいい人間であるはずもなく、もっと卑しくてずる賢くて、嫌な人間と考えたほうが自然である
しかしファンタ -
Posted by ブクログ
久しぶりの歴史小説。戦国時代の知識は高校の頃に習った日本史に加えて太閤立志伝ってゲームをちょっとやってたくらいです。みかん転売しまくってた。
現代とはあまりにも命やプライドの価値観がかけ離れていて、だからこそこの時代にしか存在しなかった美しさみたいなものが後半にかけて押し寄せてくる。それに、どんな時代であっても等しく憧れる生き様、かくありたいという人間が存在していたということを確かに感じました。
歴史小説の楽しいところって、誰もが知ってる戦国大名から小さな村の兵卒まで、直接的な接点がなくともドラマが繋がっているところが…いいなぁって思いますよね。