伊東潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第一部は火坂氏が、第二部は(火坂氏の没後)伊東氏が著す。
火坂氏は「天地人」は正直可もなく不可もなくという感じだった(大河ドラマの脚本よりはいいか、という程度)が、絶筆となった本書は流石に巧みさに磨きがかかっていた。このまま60代70代を迎えていたら更なる好著を生み出しただろう、と考えると惜しまれる。
伊東氏は既に老練の域に達している。下巻では氏政や氏直、氏規や江雪斎をどの様に描くか楽しみ。氏政の蹉鉄をどう描いたか。
ここまでアベレージの高い当主を五代に渡って輩出して来た北条(伊勢)氏というのは武家社会では異質の存在ではないか。何か現代社会の老舗オーナー企業に通ずる安定感がある。
ジュ -
Posted by ブクログ
ネタバレ満州を舞台にした歴史小説家と思いましたが、
明治、大正、昭和、平成を生きた男の大河小説の第一部ということでした。
本巻は主人公が生まれてから、出生の秘密を知り、関東大震災や筑豊炭田を経験し、
張作霖爆殺事件に絡んで大陸で失踪した兄を捜しに新聞記者になって大陸に渡り、
石原莞爾と知り合い、兄をかくまった匪賊とも知り合い、満州での石油発掘に邁進して、
石原の失脚とともに夢破れるところまででした。
満州が絡むので石原莞爾と知り合うのはわかりますが、
草野心平や中原中也や長谷川泰子と知り合ったりするのは驚きで、
子供の三島由紀夫や若き横田英樹が出てくることから、今後も政治だけでなく文学や経済も絡んでく