伊東潤のレビュー一覧

  • 夢燈籠-野望の満州

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    ネタバレ

    満州を舞台にした歴史小説家と思いましたが、
    明治、大正、昭和、平成を生きた男の大河小説の第一部ということでした。
    本巻は主人公が生まれてから、出生の秘密を知り、関東大震災や筑豊炭田を経験し、
    張作霖爆殺事件に絡んで大陸で失踪した兄を捜しに新聞記者になって大陸に渡り、
    石原莞爾と知り合い、兄をかくまった匪賊とも知り合い、満州での石油発掘に邁進して、
    石原の失脚とともに夢破れるところまででした。
    満州が絡むので石原莞爾と知り合うのはわかりますが、
    草野心平や中原中也や長谷川泰子と知り合ったりするのは驚きで、
    子供の三島由紀夫や若き横田英樹が出てくることから、今後も政治だけでなく文学や経済も絡んでく

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    2025年09月13日
  • 鋼鉄の城塞 ヤマトブジシンスイス

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    戦艦大和をつくりあげる。とてつもなく膨大な作業であることは容易に想像できる。それをそれほど多くはない、しかも大学を出たばかりなどの若者が作る。その凄まじさを、丁寧に描写している。素晴らしい。
    しかしその目的石川県珠洲市は今一つだ。大和など作っても実際の戦争には役立たないことは誰にもわかっていたはずだろうに。主人公だって。ましてや戦争への抑止力?ありえなだろう。
    最後の方にある新聞記者を救う事件の話は余計。重厚な物語の中に突然安っぽい格闘劇が紛れ込んでしまった。もしこれが史実だとすればお笑いである。

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    2025年09月07日
  • 鋼鉄の城塞 ヤマトブジシンスイス

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    第二次世界大戦目前、大艦巨砲主義から航空主兵主義へと戦略思想が移ろうなか、米英海軍に対抗するため計画された世界最大最強の戦艦建造。
    絶対不可能と目され、54名の殉職者を生むこととなった大プロジェクトに、若き造船士官たちは何を夢見ていたのか?
    大和が撃沈してから80年。戦闘のことについては知ってはいたものの、建造についてはあまり知らなかったので、とても興味深く読みました。とにかくすごい艦だったんだなぁと。毎日を普通に過ごせる時代に生きていることの有難さを噛みしめたいと思います。

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    2025年08月23日
  • 修羅奔る夜

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    書店でたまたま見つけて購入。表紙のねぶたの迫力と、「女ねぶた師」という帯に惹かれて。
    読み終わって純粋に、生でねぶた祭りを見たいと思った。ねぶたに懸ける青森の人の思いが、他のお祭りとは違った熱気になるのを感じてみたい。
    冒頭の紗栄子の葛藤は現代のサラリーマンに共通するところでもあり、紗栄子がやり切って、自分の人生をやり直す姿に元気をもらえた。

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    2025年06月21日
  • 天地震撼

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    武力に勝るものの、信玄の病のため、先を急ぐ武田軍。戦いを避けたいと思いつつ、信長からの圧力と、自らの領内を侵攻してきた武田軍に一矢報いたいと思う徳川軍。双方からの視点から西上作戦の物語が進みおもしろかった。

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    2025年06月04日
  • 修羅奔る夜

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    伊東潤の歴史ものではない物語。
    主人公が女性という伊東潤としては珍しいのではないだろうか。そして肝心の小説ですが、いや面白かった。ねぶた祭はいったことがないですが、これを読んで熱くなりました。そしてなんと一日で読み終わってしまいました。

    昔青森の人に「ねぶた」について熱く語られたことも思い出しました。

    この小説はNHKがドラマ化すると非常に受けるのではないだろうかと思った。

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    2025年05月15日
  • 天地震撼

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    戦国時代はまさに浪漫、野望、策略あらゆることが蠢きあってゾクゾクする。なおさら信玄、家康とのせめぎ合い、さらに今回は武田家の奥深い部分までストーリーが展開し、もう文句なし!

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    2025年04月25日
  • 江戸咎人逃亡伝

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    島脱け
    夢でありんす
    放召人討ち

    中編3つ。全部おもしろかった。あっという間に読み終わってしまった。
    特に「放召人討ち」は、「ジャパニーズ、ランボー」じゃん!主人公の又蔵がマタギの知識を駆使し、悪魔のような主君(追っ手)から逃げる話。ラストの落ちが最高です。
    「夢でありんす」はラストがちょっと残念・・・。

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    2025年04月19日
  • 天下人の茶

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    とても面白かったです。常に緊張感がある感じ、利休に関わった武将で話の幕が明け利休の野望で幕が閉じるという感じ。

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    2025年04月11日
  • 茶聖【電子特典付】

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    リーダーとしての在り方、上役との付き合い方、現代にも通じる教訓のようなものが詰まっている。
    信念に沿っていきること見事過ぎて真似できない。死をも覚悟して志のもとに生きること、そんな生き方をすると日々見える景色も違うのだろう。

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    2025年04月10日
  • 修羅奔る夜

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    ネタバレ

    歴史小説や時代小説でない作家さんの作品は初めてで、しかも女性が主役ということで、なんだか新鮮だった。
    問題は出てくるけど案外あっさり解決していく感はあったし、最後は何もかも上手く行きすぎな感もあったんだけど、私は物語はハッピーエンドがいい派なのでそれもまた良し。
    病院の駐車場でのラストシーンは胸が熱くなった。

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    2025年03月30日
  • 夜叉の都

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    あまりここら辺の時代背景の作品は読んだこと無かったので、取っ付き難いところもあったが、しっかりとしたストーリー構成で良く仕上がった読み応えのある作品だったと思う。歴史の教科書で、鎌倉幕府を開いたのが源頼朝なのに、元寇や幕府終焉のときはなんで北条なの?と不思議に思っていた疑問がなんとなく分かった気がした。

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    2025年03月29日
  • 覇王の神殿 日本を造った男・蘇我馬子【電子特典付】

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    ネタバレ

    飛鳥時代の勢力が拮抗している3人の物語。
    いろんな方向から読んでみるとより人間性が深まり歴史が面白くなる。
    この本の厩戸死亡説はなるほどだけれど、真実は誰にもわからない。

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    2025年03月23日
  • 威風堂々(下)-明治佐賀風雲録<文庫版>

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    日本の未来を拓いた男、「大隈重信」。その波乱の生涯。明治維新後、近代国家として世界にデビューした日本は、数多くの問題を抱えていた。大久保利通、伊藤博文、山県有朋をはじめとする薩長藩閥政治の壁にも怯まず、テロに遭い片足を失っても、国会開設、政党政治移行に向かう、幕末から大正へと駆け抜けた熱き生涯を描く。

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    2025年03月05日
  • 幕末雄藩列伝

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    仙台藩や加賀藩、庄内藩など、名前は知ってるけど何をしてたのかは分からない藩についてまとめているので、なかなか面白い。

    庄内藩については、戊辰戦争で活躍したというイメージは持っていたが、
    想像以上の強さに読みながら笑ってしまった。

    著者は小説家なので研究本ではないが、読ませる文章なので入門書としておすすめ。

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    2025年03月04日
  • 茶聖【電子特典付】

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    ネタバレ

    菊池雄星選手がメディアで、お薦めしていた本。
    世の中を戦のない静謐に導こうとした男の物語
    石田三成がかなり鼻につく役回りとなっていた。
    茶の湯を通して荒ぶる武士たちの気持ちを落ちつかせ目的に誘う姿はまさにフィクサー(傀儡師)
    侘びを見つけ、友を心配するノ貫の表現がとても人間らしく忌々しく美しかった。

    利休の妻、りきとの会話は年老いた夫婦の中に尊敬と愛が溢れ、理想の夫婦のように思えた。

    読後はお茶を飲みたくなる話だった。

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    2025年02月27日
  • 威風堂々(上)-幕末佐賀風雲録<文庫版>

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    天保9年。佐賀城下にひとりの男子が誕生した。幼名を八太郎、後の大隈重信である。激動の幕末に乗り出した重信は西郷隆盛や坂本龍馬をはじめ、錚々たる志士と巡り会い、佐賀、そして日本の未来のために奔走する!

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    2025年02月27日
  • 疾き雲のごとく

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    様々な人物の視点から「北条早雲」という人物が描かれており、スポットライトを当ててその歩みを見るのとはまた違った人物像を感じることができた。

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    2025年02月25日
  • 囚われの山

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    はじめて読む作家さんでしたが、もともと興味のあった遭難事故で、面白く読めました。

    小説とは少しずれるけど、正式名称は八甲田雪中行軍遭難事件なんですね。事故じゃなくて事件ということは、やはりどこかに故意が働いてたという解釈なのでしょうか

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    2025年02月02日
  • デウスの城

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    ネタバレ

    織豊期~江戸初期のキリスト教を描く。
    宗教をさまざまな角度から描き、その描かれ方によってさまざまなことを考えさせられた。

    三人の登場人物が三位一体であるという構成。ハライソも極楽もなく、今、目の前にこそ幸せがあるということ。ハライソを信じさせそこに導くことも役割であるという、ひとつ上のフェーズからの物の見方。

    様々な立場の、様々な思考がある。それが人間。

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    2025年01月13日