伊東潤のレビュー一覧

  • 江戸を造った男

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    (1)読んだ本
    システムエンジニアとして知恵と胆力で危険をくぐり抜け、江戸時代の各種インフラ構築事業に邁進していく「江戸を造った男」を読んだ。
    こんな立派な人が江戸の始めにいたことを知らなかった。新井白石との交流や、堀田正俊の刃傷事件のエピソードを絡ませながら、その活躍は見事である。
    そして、いつか機会を見つけてこの偉人の足跡を辿りたい。
    (2)感想
    感動したポイントをビジネス、人としてのありかた、リーダ、仕事に対する心構え、家族愛に分類し、主人公のセリフをもとに、感想を述べたい。それらの一言一言に重みがある。
    ①ビジネスの基本
    「あきないとは人のしないことをし人の望むものを望む形で供すること

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    2023年09月05日
  • 武士の碑

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    まさにラストサムライ、胸が熱く激っている。

    西郷隆盛に仕える男達の様々な思いが交錯し、思いもよらず戦争になり、転がるように事態が悪くなっていく、それでも武士としての本懐を遂げるために行動する様に、のほほんと暮らしている自分が恥ずかしくなるくらい熱い話だった。

    ただ、西郷隆盛が何であんなにカリスマ性があったのかを知らないので、西郷さんの本を探してみようと思う。

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    2023年08月30日
  • 走狗<文庫版>

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    2023年6月に伊東潤先生の 小説 走狗という本を読みました。
    これは 幕末期の薩摩の武士階級の下の階級が出自であった初代警視庁大警視の 川路利良の生涯を書いた小説です。私は次の点で色々と感動と覚え、その感想を書いてみます。

    (1)チャンスをものにできる強運にあやかりたい
    彼は薩摩城下の近郊に生まれて 幼少の頃から大変 貧乏で 士族の子供達からいじめられるなど身分制度の厳しさに泣く外城士の出自の境遇の少年だったが、持ち前の 反骨精神とチャンスをものにする力によって出世をして行きました。

    東京に出て幕府との戊辰戦争の時には相当な戦功をあげて、「川路の*ん*ま」エピソードはこれだけでも幸運

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    2023年08月07日
  • 天下大乱

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    天下大乱 伊東潤
    大将が一つの城の攻め方や女たちの救出まで口を挟んでいては、大局に立って物事を判断する者が居なくなる。
    戦略と戦術・作戦
    物事には階層レイヤーがある
    毛利元康 奮闘したが天下取りのリーダーではない
    豊臣秀頼までのつなぎ
    徳川家康は天下を取る決意・胆力がある
    軍事力の優位性は西軍にあっても、実際の実力はリーダー次第 リーダー不明では発揮できない
    淀殿の弊害 女が国政・軍事に口を挟む 視野は狭い
    結局、豊臣家を滅ぼした
    秀頼8歳が年長なら? タイミングは待てなかったか
    この後、大阪冬の陣1614・夏の陣 
    結局、家康の策謀に嵌まる豊臣家
    ただし当時「天下の構想」を持っていたのは家康

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    2023年07月01日
  • 山河果てるとも 天正伊賀悲雲録

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    故郷や一族を守るため、それぞれの立場で壮絶に戦ったということが、強烈に心に残った。
    伊賀を訪ねて空気を感じてみたい。

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    2023年06月20日
  • 男たちの船出~千石船佐渡海峡突破~

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    さすが、伊東潤!!
    最高におもしろい作品でした!

    登場人物もキャラが立っていて、皆生き生きしている、そんな物語でした。内容はかなりハードで、ちょっと悲しい(哀しい?)現在の社会を凝縮したような感じです。が後半の怒涛のような展開に感動の涙が溢れます!

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    2023年06月08日
  • 囚われの山

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    八甲田山。
    今まで関連の映画も、ドラマも、小説にも触れたことがないのに、店頭で見て、何故か衝動買いしてしまいました。

    結果、メチャメチャ面白かったです!

    明治の頃、八甲田山での雪中行軍演習中、天候の悪化から隊員約二百名あまりが遭難死した事件。

    構成としては、遭難した隊員の視点で描かれる過去パートと、事件を取材する雑誌記者の視点で描かれる現代パートのふたつの視点で物語は進みます。

    ミステリ的な部分については、そこまで意外な結末ではなかったですが、遭難場面はリアルで、どうにもならない絶望感に切なくなりました。





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    2023年06月03日
  • 囚われの山

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    伊東潤『囚われの山』中公文庫。

    世界登山史上最大級の遭難と言われる199人もの犠牲者を出した1902年の八甲田雪中行軍遭難事件を題材にした長編ミステリー。

    八甲田山雪中行軍遭難事件を描いた作品には、映画にもなった新田次郎『八甲田山死の彷徨』、伊藤薫『八甲田山 消された真実』などがあり、本作はミステリーということだが、一体どんな展開を見せてくれるのだろうか。

    確かにミステリー小説だった。非常に面白い。120年前の悲劇が現代へと蘇るという、全く予想外の展開だった。現代の主人公が、悩む歴史雑誌の編集者である菅原誠一ならば、120年前の謎の鍵を握る主人公は一等卒として山口少佐の従卒を務めた稲田康

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    2023年05月30日
  • 天下大乱

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    関ヶ原に至るまでの駆け引きを、徳川家康と毛利輝元の視点で描いた作品。
    家康目線や石田三成目線の小説はあまた存在しますが、毛利輝元は珍しいですよね。一応西軍の総大将なのですが…。
    作中の「戦は戦う前に勝敗を決してなければならぬ」という家康の言葉が印象的でした。そして毛利家臣の吉川広家が本多正信ばりに頭がきれっきれなところも面白かったです。
    この本についてツイートしたら、伊東潤先生ご本人が引用ツイートしてくださって感激しました。

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    2023年05月07日
  • 茶聖【電子特典付】

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    山上宗二の死のシーン以外、基本は天下人の茶と同じなんだけど、今回は利休の視点から見ている。信長が上洛し堺を抑えたところから物語はスタートする。その後、天下静謐のために傀儡子として働く利休の後半生を描く。

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    2023年03月24日
  • 茶聖(下)

    購入済み

    一気読みの傑作

    登場人物は歴史ファンにとって良く知る人ばかり。行末、結末も知ってはいるが、作者が精緻に書き綴る会話に思わず手に汗を握ってしまう。まるでその場に立ち会っていたかのような臨場感だ。なんどか同じ素材の小説を読んだが、ようやくスッキリした感じを得ている。

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    2023年03月19日
  • 決戦!大坂城

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    すごくおもしろかった。
    子ども向けの本だと出てこない武将が登場するのがうれしい。それから、いろいろな作者の短編集だから、この人から見たあの人と、別の人から見たあの人が違うのもおもしろい。このシリーズは全部読みたい。
    一番よかったのは「黄金児」で、その次は「忠直の檻」。(小5)

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    2023年03月05日
  • もっこすの城 熊本築城始末【文庫版】

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    黒南風の海の時からこの作家さんの描く加藤清正が大好き。

    長短はあれど、それぞれの人生の中で精一杯何かを成すために生きることができれば、藤九郎の境地に至ることができるのかもしれない。

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    2023年02月28日
  • 夜の夢こそまこと 人間椅子小説集

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    本気が感じられるアンソロジーだ。全編、妥協がない。絶対に楽しい。

    「地獄のアロハ」には、池田貴族など、早逝した友人たちをモデルにした人物が出てくる。オーケンの昔のエッセイをよく読んでその時代の空気感に憧れていた90年代生まれのわたしは、ホロリときた。そして後半のカオスにオーケンやっぱり天才か…と。
    「なまはげ」には東北の寒さと閉塞した雰囲気にちょっぴりの優しさ(情けかも)を加えた味わいが。
    「超自然現象」には圧倒される。人間椅子と文芸を好きでいたおかげで、今日もまた新たな興奮と刺激と出逢うことができました。物語は様式美的なカタストロフィ。
    「遺言状放送」を読む前に、作者の長嶋さんが芥川賞を取

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    2023年02月27日
  • 天下大乱

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    関ヶ原に至る流れや登場人物それぞれの立場などがすごく分かりやすく書かれていて、これまでいまいち理解できていなかったものがストンと腑に落ちた。
    それにしてもこの物語では人間という生き物の性とその悲しさ愚かしさが描かれ、多くの教訓が示されているように思う。

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    2023年02月23日
  • 一睡の夢 家康と淀殿

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    副題の通り、家康と淀殿が交互に語られる。
    時間の経過と共に、湧き上がる感情や揺れ動く感情。家康と淀殿だけでなく、秀頼や秀忠など、周囲の人々も鮮やかに描かれる。
    静謐、誇り。子孫を思う親の気持ち、死に場所を求める思い、など。何を大事にして生きるのかは、人それぞれ違う。

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    2023年01月15日
  • 城を攻める 城を守る

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    城紹介だけにとどまらず、そこで起こった合戦の状況、いかに攻め、いかに守ったか、何度でも読み直したくなる名著だと思う。旅行に行く際にはもう一度、前もって再読してから城めぐりをしたい。

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    2023年01月14日
  • ライトマイファイア<文庫版>

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    日航機よど号ハイジャック事件で世の中が沸騰していたことは朧げに記憶しているもの、実行犯のその後は知ることもなかった。本書の描写はどこまで事実を反映しているのかわからないが、当時の雰囲気を思い出すうえで違和感はない。過去と現在のふたつの事件を行き来する構成は面白いし、結末もお見事。頁を捲るのが楽しく一気に読んだ。著者の他の作品も追ってみたい。

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    2023年01月05日
  • 一睡の夢 家康と淀殿

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    本書を読む前にどうする家康を読んだ。どうするの方は若かりし頃竹千代から家康の名そして徳川の姓になるまで、本書は年老いての家康の世を静謐ならしめる豊臣家との戦いの今までにあまり語られていない話しだ。淀殿や茶々を入れて4人姉妹の血縁関係も含まれ、昔の浪曲を聴いている様だった。良かった!

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    2023年01月03日
  • 天下大乱

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    伊東潤作品の中でも、圧巻の作品!(他に何作も圧巻はあるけれど)

    歴史にifはないけれど、もしも正信が家康と一緒にいたら、もしも立花宗茂が関ヶ原に参戦していたら、もしも本当に秀頼が関ヶ原に参戦できていたら……と考えると、色々考え手を尽くしても、紙一重の戦いだったのだなぁと感じる。

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    2022年11月13日