伊東潤のレビュー一覧

  • 吹けよ風 呼べよ嵐

    Posted by ブクログ

    「吹けよ風 呼べよ嵐」(伊東 潤)を読んだ。信玄や謙信目線の川中島決戦ではなく『須田満親』目線の川中島決戦が新鮮で面白い。またしても伊東潤氏の妙手にしてやられた感たっぷりである。今年の夏に(今はもう静かな)川中島古戦場跡とか海津城跡とか行ったんだよね。読んでから行けばよかったな。

    0
    2018年07月06日
  • 武田家滅亡

    Posted by ブクログ

    「武田家滅亡」(伊東 潤)を読んだ。
    『絶対に泣くもんか!』
    そう思っていたのに、両頬を伝うこのしょっぱい水はなんだよ。
    伊東潤氏にしてやられたなぁ。
    歴史が変わるわけではないのだが、『もしもあの時・・・だったら』そう思わずにいられない哀しい物語。
    見事な書きっぷりに脱帽です。

    0
    2018年07月06日
  • 江戸を造った男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    河村瑞賢と言えば、高校生の時、日本史の問題集で東廻航路・西廻航路とセットでおぼえさせられたくらいで、ほとんど知らない。
    そしていつも私は角倉了以(高瀬川や天竜川などの開削をした商人)と河村瑞賢がごっちゃになるのだった。

    河村瑞賢もまた商人で、幼いころ紀州から江戸の口入屋に奉公に出された。
    主人が亡くなって店を辞めてから、彼は自分の才覚だけで生きていかねばならなくなった。

    欲しいものを、欲しい人が、欲しい形で提供する。
    今の世の中では当たり前のことだが、商売というものを論理的に考えることが今ほど当り前ではなかった当時、彼の目の付け所は当たるのだった。
    そうして霊厳島で材木商として店を構えるよ

    0
    2018年06月21日
  • 幕末雄藩列伝

    Posted by ブクログ

    激動の幕末で各藩は何をして何を考えたかっていう
    歴史のおさらいのような。
    大小併せて14藩の話。読みやすい。
    勝てば官軍・負ければ賊軍、とまぁその通りなんだけど
    筋を通すことの難しさとか、徳川への忠誠心のことはもちろん
    頑張りすぎるが故あまりにもあっけない最後があったり
    新時代の幕開けでその必死さって必要だったのかなーとか。
    あーそいゆうことか!と納得するのにちょうどいい本だった。

    0
    2018年06月01日
  • 修羅の都

    Posted by ブクログ

    苦しい苦しい小説であった。特に、大姫……そして、鎌倉府、家族、病に思い悩む頼朝……政子も如かり……

    私は、何を守って生きていくのか。

    0
    2018年03月21日
  • 巨鯨の海

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    江戸時代から明治にかけての紀州太地における集団鯨漁を題材にした短編小説集。さすが伊東潤ブランド、捕鯨の迫力、人間ドラマ、漁という職種のもつ悲劇性…どれも漏らすことなく丁寧に描かれていて読ませる。この人、ホンマに上手いなぁ。

    捕鯨については色々意見もあるだろう。
    俺は「食うために獲る命ならやむを得ないだろう」派だが、一部反捕鯨団体とそれに対する一部反反捕鯨団体の、お互いヒステリックな応酬には辟易している派でもある。
    命を戴くとは、という本来一番考えなければいけないテーマをないがしろにして、ああいうバカげたことをする連中のいうことなどなんの中身もない。
    捕鯨文化の歴史、鯨の生態、経済や地域に及ぼ

    0
    2018年03月15日
  • 修羅の都

    Posted by ブクログ

    大好きな伊東さんの最新作。


    戦国時代ものもいいですが、

    平安時代を取り上げた「悪左府の女」や南北朝時代を取り上げた「野望の憑依者」

    も抜群におもしろかったので、今回の鎌倉時代草創期を取り上げた本作も相当期待していました。



    結果やっぱりめっちゃおもしろい。

    通説ではほとんど語られない源頼朝の冷徹さやいかに武士の世の中を築いたか

    そして末期の綻び、北条政子や執権の一家となる北条家の成り上がりなど

    これは新説で本当におもしろい。一気読みでした。

    0
    2018年03月12日
  • 城を噛ませた男

    Posted by ブクログ

    伊東潤の別の短編集「国を蹴った男」がたいそう面白かったので本書を買ってみがのだが,期待に違わず満足感の得られる一冊.
    「見えすぎた物見」関東で北条と上杉の間で苦悩する佐野家が智恵で戦国を生き抜き,その智恵のために江戸幕府に取りつぶされるまで.
    「鯨の来る城」秀吉軍を迎え撃つ北条家の家臣の籠城戦.
    「城を噛ませた男」真田昌幸の極悪非道な策略.
    「椿の咲く寺」旧武田家臣の家康への復讐の顛末.
    「江雪左文字」”真田丸”で有名になった江雪斎の関ヶ原の戦いにおける小早川への調略とその後.
    江雪斎の話が良かったなあ.

    0
    2018年02月24日
  • 武士の碑

    Posted by ブクログ

    何故、この国の最後になる内なる戦いが、無ければならなかったのか?西郷と大久保の次には・・・。一人の後継者であったかもしれないこの男の人生。パリでの日々も又、愛おしい。

    0
    2018年02月09日
  • 義烈千秋 天狗党西へ

    Posted by ブクログ

    「水戸天狗党」という言葉は聞いたことがありましたが、去年「恋歌」を読んであまりの壮絶な出来事に驚きました。
    ボタンをひとつ掛け違えたように悲劇に転じていく様がわかりました。それにしてもこの時代は藩がまさに「国」だったのですね。藩の矜持なのでしょうが、遺体を藩に持ち帰り、改めて磔にするなど、現代の私にはただただ残酷なことにしか思えませんでした。大義に殉じた侍たちの意志は崇高ですが、彼らが新政府で活躍していたらと思わずにはいられません。

    0
    2017年11月27日
  • 国を蹴った男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いずれも主役になることのなかった人物が主人公の6編.長束や佐久間は名が通っているが,それ以外に本当に聞いたことのない(実在かどうか分からない)人物が主人公の話もあり.
    秀吉の小田原攻めに北条側として立ち会うこととなった茶人が主人公の「天に唾して」が痛快である.ちなみに,6編の主人公達は全員死にます.

    0
    2017年09月12日
  • 決戦!関ヶ原

    Posted by ブクログ

     怪僧恵瓊(木下昌輝著)は文庫版でのみ参戦。対するは毛利元就や、毛利の両川に比べて智謀に劣る毛利隆元が率いる毛利本家を案ずる、吉川広家。徳川家康に弓引かないことで、本領安堵を狙ったが…。敗戦後囚われても何故か余裕を見せる恵瓊。この一作も快作、買って損無し!

    0
    2017年07月25日
  • 天地雷動

    Posted by ブクログ

    元々織田信長が読みたくて買ったのですが、織田信長の周りの武田勝頼、徳川家康、豊臣秀吉、および地侍帯刀各々の目線で、長篠の戦いまでが描かれています。私はあまり歴史ものを読んだことが無く、また歴史自体も恥ずかしい理解レベルですので、「え?そうだったの?」とか「へえ、そうだったんだ!」と思う箇所が多く、とても楽しめました。特に武田信玄が亡くなった後の武田家については全然知らなかったのだなあと。同じ著者の方が書かれた「武田家滅亡」も読みたく思っています。

    0
    2017年07月20日
  • 天地雷動

    Posted by ブクログ

    大好きな伊東さんの本をようやく読めました。


    金曜日の夜と土曜日の朝で一気読み。

    相当読書に飢えてました。



    舞台は武田信玄の死から長篠の戦いに向かう2年ほどの期間。



    武田勝頼、徳川家康、羽柴秀吉

    この3人の視点で物語が展開します。



    時代の中では、信玄の死から長篠の敗戦までの武田家滅亡への軌跡

    は必然のように思われていますが

    決してそんなことをなく、家康が滅亡を意識したほどに勝頼に追い詰められた場面もあり

    それゆえに長篠の戦いというのが、いかに重要なターニングポイントになったかが

    この本を読むと気づかされます。

    伊東さんお得意の合戦シーンも臨場感たっぷりでおもし

    0
    2017年04月08日
  • 江戸を造った男

    Posted by ブクログ

    以下、本文より引用。
    「わいなんか、取るに足らない男です。」
    「人なんてものは皆、取るに足らないもんさ。
    だがな、取るに足らない男ほど何事にも真摯に取り組む。
    そして成果を出す。その見本があんたさ」
    七兵衛と宗甫が声を上げて笑った。
    「いかにも、わいの人生はその繰り返しでした。
    人よりも劣るから人よりも懸命に働く。それだけです。」
    「それが、あんたって男を築いたんだね」
    宗甫は、「作った」ではなく「築いた」という言葉を使った。
    その理由が、七兵衛にもよく分かる。
    「宗甫さんも一芸を極めに極めた。
    それで、どれだけの人が喜んだか分かりません」
    「そう言ってくれると、人生の終わりを前にして、
    晴れ

    0
    2017年01月02日
  • 天地雷動

    Posted by ブクログ

    『天地雷動』は、よく知られている戦国時代の合戦と言い得る「長篠の戦」の裏表が多面的に描かれ、一軍の将から、兵站担当者、前線の兵というような多層的なドラマが展開する作品である。なかなかに面白い!!

    0
    2016年11月06日
  • 巨鯨の海

    Posted by ブクログ

    伊東潤氏の作品は戦国物を何作か読んだかハズレなし、何れも素晴らしかった。
    伊東氏の目線を通すと戦国武将の誰を描いても生き生きしていて読み応えがある。

    今回は太地という鯨漁を生業とする土地の歴史を江戸初期から明治初期に渡って描かれた物語。
    今まで読んだ物とは趣向が違ったが又素晴らしかった。
    日本人が生まれ育った土地に縛られながらも生を全うする過酷さと尊さをこんな風に描けるなんて!

    司馬遼太郎さんを信奉する私だが伊東潤氏の作品からも同様の感動を得ることが出来る。
    これからも読み続けたい作家だ。

    0
    2016年07月16日
  • 吹けよ風 呼べよ嵐

    Posted by ブクログ

    「吹けよ風、呼べよ嵐」
    甲斐の武田と越後の上杉に挟まれた信濃の小豪族たちの生き残りを賭けた戦い。そして史上最も有名な戦の一つ、川中島の戦いの火蓋が切って落とされる。
    全然知らない須田一族が主人公ですが、面白いです。
    「真田丸」が始まってから、やたら信濃の小豪族たちを描いた小説が目につきます。流行ですかね。
    それよりも興味が湧いたのは本書の題名。これってピンクフロイドの登録商標じゃないの?
    念の為にググってみましたが、ピンクフロイドとブッチャーしか出てきません。
    魅惑的なフレーズですがピンクフロイドに許可は取ったのでしょうか。そもそも「one of these days」がなんで「吹けよ風、呼べ

    0
    2016年06月28日
  • 北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録

    Posted by ブクログ

    伊東潤さんの本を月1ぐらいで読み漁っていますが
    今月読んだこの「北天蒼星」もおもしろかったですね。

    上杉謙信が亡くなった後に勃発する跡目争い。
    その敗者側の上杉景虎の視点で書かれた小説。

    今まで自分自身が感じていたこの跡目争いのイメージを
    根本からひっくり返された、歴史ってあらためて視点によって全然見え方が違うということを
    知りました。

    なにせみんな大好き直江兼続が徹底的に悪役。
    若干20歳そこそこで景勝を操り、景虎を陥れていく様はすごく苦々しいものがあります。

    なぜこの跡目争いが勃発したのか
    なぜ圧倒的に有利に見えた景虎側は御館の乱に敗れたのか
    そしてなぜこれほどまでに凄惨な終わり方

    0
    2016年06月26日
  • 巨鯨の海

    Posted by ブクログ

    日本人の心
    生きるためにすること
    風土と文化 を久しぶりに感じた。
    行ったことのある地域ですので非常にリアルな感じ非常に読みやすく良かった

    なんか最後涙が出た

    0
    2015年10月13日