【感想・ネタバレ】ライトマイファイア<文庫版>のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

日航機よど号ハイジャック事件で世の中が沸騰していたことは朧げに記憶しているもの、実行犯のその後は知ることもなかった。本書の描写はどこまで事実を反映しているのかわからないが、当時の雰囲気を思い出すうえで違和感はない。過去と現在のふたつの事件を行き来する構成は面白いし、結末もお見事。頁を捲るのが楽しく一気に読んだ。著者の他の作品も追ってみたい。

0
2023年01月05日

Posted by ブクログ

母から借りた本

10人の死者がでた簡易宿泊所の放火事件
そこで身元不明者の物らしい大学ノートが発見される
ノートには暗号のような文字が記されていた
それは何を意味するのか

現代に起こった放火事件と45年前に起こった飛行機ハイジャック事件
この二つの事件が交錯しながら進んでいく
よど号ハイジャック事件がモデルになっている
高度成長期が背景にあり、学生運動が盛んに行われていた時代
史実は分からないが、まさかそんな行き当たりばったりで?
ハイジャック成功しちゃうの?
と思わないでもないけど、現代のようなハイテクな時代ではないからこそ成功したのかもしれないなと思う
よど号の犯人達のことはこれまでニュースで見聞きするくらいで特に何の感情もなかったけど、本作を読み少しだけ揺り動かされるものがあった

0
2023年04月07日

Posted by ブクログ

80年代生まれの私にとって、60〜70年代の学生運動やよど号ハイジャック事件(作中では<さど号>扱い)は史実の出来事という以上の認識を持てなかったが、高度経済成長期という当時の時代背景を元に、無謀な乗っ取り計画がなぜ成功し得たのかという仮説を打ち立てる今作を読み、漸くその一端に触れられた気がする。600頁近い大作だが、過去と現在が交錯するスリリングな展開に惹き込まれ、思わず一気読み。広げた風呂敷を畳み切れなかったのか、最後は物足りない幕引きだけれど、現政権(単公本刊行当時)に対する警鐘をひしひしと感じる。

0
2021年10月13日

「小説」ランキング