あらすじ
本能寺で信長横死──。その一報を受け、茶頭の千宗易(利休)は動揺する。後継者は秀吉か勝家か、それとも家康か?だが冷静さを取り戻したその心には、誰になろうと戦乱の世を終わらせるべく操ってみせる、という強い決意が漲っていた。限られた空間で繰り広げられる緊迫の心理戦。利休と戦国武将たちとの熱き人間ドラマを描く本格歴史小説!
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Posted by ブクログ
■千宗易が信長と出会うところから、千利休となり、秀吉が九州征伐を終えるところまで。
■茶の湯を利用する為政者たち、茶の湯を広めたい茶人たちの暗闘を活写。
■織田信長の頭の回転の速さ、豊臣秀吉の抜け目なさ、そしてそれに対応する千利休、それぞれが非常にうまく表現されていると思う。
■有名な黄金の茶室のところが秀逸。下巻が楽しみ。
Posted by ブクログ
千利休の話なんだけど、スーパーマルチプレーヤーの利休さんがやりたかったことがなるほどなーと思った。
それぞれのキャラがちゃんと腑に落ちるし読んで清々しかった。
Posted by ブクログ
天下を表が秀吉が、裏を利休がしきる。
有り得そうな話しだと納得、この巻では利休切腹まではいかないが、そういうことかと納得できる物語、また文章のうまさ、さすが伊東潤!
秀吉の何とも言えない恐ろしさ、利休の感じる命をけずるほどのストレス・・・。
想像するだけで身の毛がよだつ。
サラリーマン生活が長いので、茶の湯の達人たちの上司に対するストレスが痛いほどわかる。