中野京子のレビュー一覧

  • 災厄の絵画史 疫病、天災、戦争

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    戦争、天災、パンデミックなど人間を襲う災厄を、画家達が想像力と創造力を駆使して描いた絵画を紹介している本です。現在なら写真や動画などで表現されるのかもしれませんが、現実を超えた想像力と表現力でその災厄を見事に描き出しています。擬人化などの表現もすごい。若干もったいないと思ったのは、本の判型がノベルズサイズで絵が見開きになっていたりすると真ん中になる部分がよく見えなかったことでした。この手の本はやはり大きいサイズで見たかったです。

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    2023年03月12日
  • 名画で読み解く ブルボン王朝 12の物語

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    ハプスブルク家、ロマノフ家、に続いて読んだ。相変わらず面白い。

    P185
    この時の新聞記事の変遷が、情けないやら可笑しいやらで、「怪物、流刑地を脱出」に始まり、「コルシカの狼、カンヌへ上陸」「王位簒奪者、グルノーブルへ入る」「専制皇帝ボナパルト、リヨンを占拠」「ナポレオン、フォンテーヌブローへ接近」、最後は「皇帝陛下、明日パリへご帰還」ときたものだ。

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    2023年03月11日
  • 怖い絵

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    取り上げている絵の数は多くないが、個々の絵が描かれた時代背景、使われている技法、作家の生涯を丁寧に説明している。
    含まれている情報量が多いので下手をすれば簡素な説明本になりそうなところを、著者の巧みな筆力によってミステリー小説のような臨場感ある一冊に仕上げている。

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    2023年03月07日
  • 名画で読み解く ロマノフ家 12の物語

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    ドストエフスキーやトルストイの作品に登場するロシア皇帝がどんな人たちだったのかを窺い知ることが出来て大変面白かった。

    本の表紙にもなっている『皇女タラカーノヴァ』の絵は、将来チャンスがあれば、トレチャコフ美術館で鑑賞してみたいものだ。

    歴代皇帝の中では、エカテリーナ二世のガッツがなんと言っても素晴らしい。ロシアの血は一滴も流れていなくても、ロシアの国益に尽くす女帝として敬愛されるに至るのは素晴らしい。(愛人はわんさかいたようだが。。)

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    2023年02月23日
  • 怖い絵

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    単行本の刊行直後に手に取り、美術の世界に引きずり込まれました。以来、静かに広く深く語られる名画の中の物語に魅了され続けています。中野先生のご専門はドイツ文学。絵画と文学の融合を感じさせるシリーズです。
    コツコツと展覧会巡りを続け、紹介されている作品にも、だいぶ出逢うことができました V
    (記念講演会にも行ったので、中野先生にも逢えた V)

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    2023年02月18日
  • 美術品でたどる マリー・アントワネットの生涯

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    「美術品でたどる」というほどには掲載されていないのが、ちょっと残念。
    しかしマリー・アントワネットの波乱の生涯が簡潔にまとまっていて読みやすかった。
    同じ著者の「ヴァレンヌ逃亡」を今度読んでみようと思う。

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    2023年02月13日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    親族間での結婚を繰り返した結果としての『ハプスブルク家顔』という、突き出たアゴと膨れた下唇の組合せが並ぶ絵にウケた。

    表紙のエリザベート皇后は美しいとの一言。

    マリーアントワネットを評したツヴァイクの言葉が残酷だ。
    “ときおり芸術家が、世界を包括するような大きな題材のかわりに、一見小さな素材を取り上げて自らの創作力を証明するように、運命もまた、どうでもいいような主人公を探し出してきて、もろい材料からも最高の緊張を生み出せることを、また弱々しく意志薄弱な魂からも偉大な悲劇を展開できることを、わざわざ証明してみせることがある。そのような、はからずも主役を演じさせられることになった悲劇のもっとも

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    2023年02月09日
  • 災厄の絵画史 疫病、天災、戦争

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    「絵画は見るものではなく読むものだ⁉」と教えてくれた中野先生。災厄は遭うものではなく、鑑賞するものでありたい。自然災害に戦争、そして疫病。ペスト、梅毒、コレラ、結核、天然痘。医療が未発達の時代のパンデミック。未熟な土木での天災。身近に迫る死の恐怖に感情を揺さぶられ筆を執る。出来上がった作品は後世に残る。医学の発展、インフラ整備、平和外交。現代に生まれて一安心?…911と311、新型コロナにウクライナ危機。人類は災いを克服できていない。武器の発達で被害が激化。幸か不幸か、芸術作品はまだまだ生まれるのだろう。

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    2023年02月09日
  • 怖い絵

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    新書の「『怖い絵』で人間を読む」を最初に読んだので、こちらの方が内容が薄い気がした。
    人によって好みが分かれるし、こちらを先に読んでも面白くて満足できるとは思います。
    ボッティチェリの「ナスタジオ・デリ・オネスティの物語」は、興味深く見ました。現代人の視点からすると酷い話だけど。つくづく昔の女性は大変だ・・・。

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    2023年01月29日
  • 災厄の絵画史 疫病、天災、戦争

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    個人的にはあまり見ることのない作品であり非常に興味を持って読むことができました。今のコロナ時代を芸術家たちはどういう風に捉えるのか作者ともちょっと被ってますが非常に興味のある命題です。

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    2023年01月12日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    習った世界史はほんの少しだったので、少し名前が難しかったですが、読んでいて楽しい解説でした。筆者のツッコミが秀逸なのもおすすめです。

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    2023年01月04日
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

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    フランスでは当初印象派の評価が低く、大量にアメリカに流出してしまったこと。そのように流出したスーラの「グランドジャット島の日曜日の午後」(シカゴ美術館)をフランスの団体が買い戻そうとしたけれどもできなかったこと。仕方なく引き取ったカイユボットの絵画が今ではオルセーの大切な展示となっていること。どれも知らなかったことで、興味深かったです。

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    2022年12月26日
  • 展覧会の「怖い絵」

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    中野氏の絵画の解説は面白く為になる。鑑賞には知らなくても良いかもしれないが、知る事によってより深く味わう事が出来る。第一章の「モッサ」の作品は初めて。これがいまから120年まえの作品とは驚いた。

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    2022年11月29日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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    西洋史の学びとして面白い。帝国・王国の現代の感覚からかけ離れた戦略(主に結婚)が刺激的だった。こういうストーリーがあると歴史にも深みが感じられますね。

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    2022年11月28日
  • 異形のものたち 絵画のなかの「怪」を読む

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    ネタバレ

    この世には存在しないものを人間の想像力で表現することは絵の大きな価値の一つだなと、改めて感じました。

    といいつつ、私が気に入ったのは、ガスパー・フリードリヒ「ブナの森の修道院」1809-10頃と、ヴィルヘルム・ハンマースホイ「室内」1898。静かな風景の中に漂うどこか不穏な空気がぞわぞわして好きです。

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    2022年11月27日
  • 怖い絵 死と乙女篇

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    有名な絵から少しマイナーな絵まで、国や時代問わず掲載されています。

    この方の本は全体的に文に読みにくさはあるものの、学者特有の好きなものを存分に語る感じが出ていて面白いです。どんどん読み進めていって、気がついたら最後のページになっていました。

    皆様にも是非この怖いシリーズからお気に入りの一枚を探してほしいです。

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    2022年11月20日
  • 美貌のひと2 時空を超えて輝く

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    中野京子さんの著作を読む度に、絵画のドラマティックな面白さを感じさせられます。そして絵画を通して歴史を知ることが出来るのも楽しい。GODIVAのパッケージのロゴの女性(レディ・ゴダイヴァ)についても初めて知りました。
    この本もシリーズになって出版されて、「美貌のひと展」とかやっていただけると嬉しいです。

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    2022年11月06日
  • マリー・アントワネット 下

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    この巻は、フランス革命以降マリー・アントワネットの処刑までを描いていました。

    副題が「凡人の肖像」とあるように華美に聖人扱いしたり、極度に貶めたりしていない分、リアルさがありました。

    本を読んだり旅行をしたり、自分の世界を広げて己を広いフィールドのなかで客観視することの大切さを感じました。

    それでも、非人道的な暴力で不満の多い時代が「革命」や「維新」されることもあるのが「歴史」の定番なのでしょうが…。

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    2022年10月15日
  • 名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語

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     ハプスブルク家という視点からヨーロッパ史をみると様々なことが整理される。著者の力も入っていてオススメ

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    2022年10月10日
  • マリー・アントワネット 上

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    池田理代子さんが『ベルサイユのばら』を描くきっかけ&参考にしたとされる本。
    アントワネットに関する記述がメインなので、ルイ16世がどう思っていたか等はわからないけれど、非常に読みやすく、これを3回くらい読んでおけばフランス革命のベースの知識は身に付きそう。

    生まれながらに自分は特別だと思うのが当然の地位にいて、多くの兄弟のなかでも末っ子的なポジションだと、どんなに親兄弟や周りがしっかりしろと言っても根本的に難しいのかも…。
    しかし、彼女の愚鈍さがフランス国民も含めて周りの人にどれだけの被害を与えたかを考えると、彼女の結末は仕方ないようにも思いました。

    途中からしつけようとしてもダメなんだろ

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    2022年10月09日